概要
体細胞に向けて酸素を運び、二酸化炭素を回収する血球。血球の中で最も多い。
真ん中がへこんだ煎餅型をしており、大きさは7~8㎚ほど。
脊椎動物の赤血球は内部に鉄分を含んだヘモグロビンを有しているため血は赤く、鉄の味がするのだが、無脊椎動物の大半は赤血球を保有していない。そのため、こういった動物は血中に直接ヘモグロビンなどの血色素が大量に運搬され、炭酸同化の互助を行っている。
血色や肌の艶にも赤血球が関係しており、赤血球の色が肌の色に大きく関わっている。色の数値が低い人はくすみが酷く血色が悪い。美と若さの新常識の赤血球の回
赤血球を鮮やかにしてくれるのは酸素だが、それは鉄分を含んだヘモグロビンとくっつくからなので、鉄分を意識して摂取すると若々しい肌色になる。簡単に鉄分を摂るのに南部鉄器でお湯を沸かしたものを飲んだり料理に使うのがオススメ(鉄鍋で調理中にお酢(酸性)を入れると鉄分が溶け出てきやすい。鉄鍋が高くて手が出ない場合、手のひらサイズの鉄玉が値段も手ごろ)
赤血球の毛細血管も楽々通れるしなやかさは、悪玉コレステロール・中性脂肪が増えると赤血球の細胞膜を硬くしてしまい毛細血管を通れなくなる。結果代謝が悪くなり疲れやすくなる。赤血球をしなやかにするのに魚のアブラのEPAが良い。
また、赤血球の形成には銅が欠かせないため、極度に不足していると銅欠乏性貧血にも繋がりやすい。
検査におけるヘモグロビン
判定 | 男性の血色素量 | 女性の血色素量 |
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正常 | 13.1〜16.3 | 12.1〜14.5 |
要経過観察 |
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要精密検査 |
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健康診断(血液検査)では血液中のヘモグロビン(血色素、Hb)の濃度を調べる。
正常範囲は性別によって異なり、男性は13.1〜16.3g/dl、女性は12.1〜14.5g/dlである。
極端に薄い場合、または極端に濃い場合は精密検査が必要。
前者は貧血(特に鉄欠乏性貧血、溶血性貧血)や白血病の疑いがあり、後者は放置すると脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こす危険性がある。
また、糖尿病の検査では、ヘモグロビンA1C(HbA1C)という項目も調べられる。
関連タグ
赤血球(はたらく細胞)……『はたらく細胞』に登場する赤血球をモチーフとしたキャラ。
世界樹の迷宮シリーズ……無印・新無印には赤血球をモチーフにしたザコ敵「レッドコーパスル」が登場。
ヴェルタースオリジナル……形が赤血球。
白玉…時々赤血球型にされる。
ハンバーグ…赤血球のようにくぼみを作って焼くと火の通りがよい。