ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

心臓の病気のひとつであり、その中でも特に危険な致死性の高い疾患のひとつ。

日本における三大疾病の中で、死因ワーストの「がん」に続きワースト2位に入るのが「心疾患」だが、そのうちの大半がこの「心筋梗塞」である。


心臓は血液を体の中に送り出すポンプの役割をしているが、心臓自身も心臓の表面にあるの三本の大きな血管(左に二本、右に一本)に送られる血液(=栄養)によって動いている。

この三本の血管のうち、動脈硬化などで血管が狭くなるのを「狭心症」というが、そこから更に進行して血管が塞がれてしまうと心臓の組織に充分な血液が行き渡らなくなり、やがて心臓の組織が壊死して心臓が動かなくなり死に至ってしまう。これが「心筋梗塞」である。



症状編集

心筋梗塞の症状としては「雷に打たれたような痛み」「火箸で心臓を刺されたような痛み」「心臓をぐりぐりえぐられるような痛み」など様々な表現がされる、とにかく人生で感じたことのないような凄まじい激痛に襲われる。痛みのあまり冷汗も出たり、嘔吐する人もいる。この痛みが出たら迷わず救急車を呼ぶべきである。

基本的には胸が痛くなるが、放散痛といって痛みが体中に放散されるため、人によっては肩、お腹、背中などが痛くなる。時間が経つと痛みがなくなるがこれは心臓が壊死して痛みを感じなくなる為であり、放置しておくと心臓が完全に動かなくなり死に至る危険性がある。


また運良く助かったとしても、一度壊死してしまった心臓の組織は二度と復活しない。そのため心臓の組織が死んでしまう前に迅速な対応をすることが必要である。


治療法編集

大きく分けて三つある。

それぞれにメリット・デメリットがあり、状況によって使い分けられる。


血栓溶解療法・・・カテーテルや点滴などで血栓溶解剤を大量に体の中に流し込み、血栓を溶かして血の流れを開通させる。


経皮的冠動脈形成術・・・カテーテルを手や足の動脈から刺して心臓の血管まで持っていき、塞がっている血管を貫通してバルーン(風船)で塞がりを広げ、薬が塗ってあるステントやバルーンで更に血管を補強し、血の流れを開通させる。


冠動脈バイパス手術・・・胸を切開して、塞がっている血管の先に向かって迂回路(人工血管)を繋げる。



予防編集

動脈硬化を起こしやすい要素は高血圧高脂血症糖尿病喫煙などいわゆる生活習慣病と言われるものが多く、長年の蓄積によって発症のリスクが高まる為若いうちから気をつける必要がある。また心筋梗塞の患者数は男性が圧倒的に多い。


心筋梗塞は脳梗塞と理屈はほぼ同じであり、わかりやすく言えば動脈硬化などによって心臓の血管が詰まるか頭の血管が詰まるかの違いである。そのため脳梗塞になったことがある人もなりやすい。逆も然りである。

科学では完全に証明し切れてはいないが遺伝も否定しきれないところもあり、家族に心臓系の病気がある人も注意である。


関連項目編集


心不全 高血圧 糖尿病

関連記事

親記事

心臓病 しんぞうびょう

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 48516

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました