『Start our mission!』
「そんな急場凌ぎの力では、ダークドライブにすら及ばないよ…」
「変身…!」
『DRIVE! TYPE-NEXT!』
CV:新田真剣佑
スーツアクター:岡田和也
変身者
概要
『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』に登場する劇場版限定ライダー。
とある目的のために2035年の未来から2015年8月にやってきた「未来のドライブ」。ベルトはドライブのものと変わらないが、シフトブレスのベルトの色は黒になっている。
現時点では変身者は不明だが、下級ロイミュードや何らかの手段で肉体を得たベルトさんことクリム・スタインベルトと共に登場している。
形態は「タイプネクスト」で、マシン「ネクストライドロン」を駆る。
「ダーク」と付いた名前からも分かる通り端的に言えば「悪のドライブ」であり、仮面ライダーリュウガや仮面ライダーダークカブトなどと同じネガライダー的な存在ではあるが、本来正義の為に戦う戦士だったダークドライブは上記のライダー達と同じようなものだが違うという、少々特異な立ち位置にいる。どちらかと言えば、立ち位置は変身者によってその立場が入れ替わる仮面ライダーダークキバに近い。
S.H.Figuartsからプレミアムバンダイ限定で立体化もされている。
変身ポーズ
シフトブレス側を正面に向け、L字に構えた左腕(指の形は曲げ切らない指鉄砲にしておくのがポイント)のシフトブレスにシフトネクストスペシャルを装填すると変身が完了となる。
数ある『ドライブ』のライダーの中でも変身ポーズはかなり簡素な部類となっている。
スペック
身長 | 199.5cm |
---|---|
体重 | 108.0kg |
パンチ力 | 24.0t |
キック力 | 40.0t |
ジャンプ力 | 50.0m |
走力 | 0.446s/100m |
内部に新型エンジン「コア・ドライビア-A」を搭載。旧型の200%以上の出力を持ち、重加速を打ち消す波動を放つ(出典:仮面ライダー図鑑「仮面ライダーダークドライブ」より)。
文字通りのタイプネクスト(次世代型)と呼べる存在だが、最大の特徴は体を構成する自律制御ユニットを搭載した無数の超小型金属ユニットを利用した自立稼働ができることにある(出典:仮面ライダー図鑑「仮面ライダーダークドライブ」の「ディストロニックカウル」の項より)。
これにより仮に無人状態のダークドライブが倒されても再構成が可能となり、自立稼働した状態で変身プロセスを取れば、無人状態のスーツがそのまま変身者を覆うという形で変身が完了する。
また、頭部「ドミニオンメット」を覆う「トップガードストリーム」からは全身を包む防御フィールドの発生に加え、「ワインディングアーマー」に充填されたゲル状の衝撃吸収剤によって高い防御力を発揮。
「マルチプルサーチアイ」はドライブの「マルチハイビームアイ」と形状が全く似ておらず、スポーツサングラスのような質感だが、基本性能を受け継ぎつつ、敵の戦闘パターンや内部構造を解析する力を得た他、タイプスピードのシンボルであったウイング「ヘッドウィングスポイラー」は二本の「デュアルウィングブレード」という形で能力が受け継がれた。
設定では肩部の「G-プラズマディフレクター」にプラズマを発生させてショルダータックルも可能らしいが、劇中では未使用。
これらの設定を統合するとタイプスピードをベースにタイプワイルドやタイプテクニックの要素を折衷し、強化したライダーという位置付けになるのだろうか。
「タイプネクストタイヤ」にはバリアの発生機能があるが、これは同じシフトカーを使用したタイプスペシャルが使用している(出典:仮面ライダー図鑑「仮面ライダーダークドライブ」の「タイプネクストタイヤ」の項より)。
仮面ライダー図鑑「仮面ライダーダークドライブ」の「シフトブレス」の項によればタイヤコウカーンが可能である模様。
また、タイプスペシャルとは変身アイテムの他に胸部装甲「ディストロニックカウル」、肩部装甲「G-プラズマディフレクター」、腕部装甲「リフレクトアームガード」&「ハイエンダーグローブ」、膝部装甲「ニーイリジウムパッド」、脚部装甲「アクセルターボレッグ」&「ロードフィールブーツ」と共有しているパーツが多く、それらのスペックもタイプスペシャルのものとほぼ同様。
(出典:仮面ライダー図鑑「仮面ライダーダークドライブ」)
ネクストシフトカー
ダークドライブが使う未来のシフトカー。
- シフトネクストスペシャル
変身用。未来の車のような形状をしていて、ハードボイルダーの様に色が二色に分かれているのが特徴。また、従来のシフトカーと異なり、リボルビングストラクチャーは採用されていない他シフトアップも行わないなどシフトデッドヒートに近い構造をしている。
自動車や建設機械などの乗り物に憑依して操る力を持ち、憑依すると共に乗り物の中に未来型ロイミュードが生み出される。
ネクストハンターはパトカーに憑依して進ノ介達に襲い掛かるも、デッドヒートマッハのヒートキックマッハーで倒された未来型ロイミュードもろとも爆散した。また、憑依されたパトカーには光弾を放つ能力が付与されていた。
ネクストビルダーは大型の某双腕重機に憑依し、ライドクロッサーに乗り込んだ仮面ライダーチェイサーと対決。一度は捕まえたチェイサーを巨大ミキサーに巻き込む寸前まで追い詰めたが、ライドブースターと合体したライドクロッサーにより腕部分を破壊され、最後はチェイサーのアクロスブレイカーで操縦者の未来型ロイミュードごと爆散した。この双腕重機は明らかに元の車両から異形に変形しているのが特徴。
ネクストデコトラベラーはデコトラに憑依し、こちらは未来型ロイミュードが2体出現。変身できない進ノ介を轢き殺そうとしたが、寸前で進ノ介が変身した超デッドヒートドライブのライダーパンチで1体目が爆散、残るもう1体も警官隊を襲っていたところに突如現れた仮面ライダーゴーストニュートン魂に吹き飛ばされデコトラごと爆散した。
専用武器
画像左のダークドライブが装備する専用武器。
ハンドル剣の刃が付いた黒いブレイクガンナーのような形をしている。
必殺技
斬撃技(正式名称不明)
シフトネクストスペシャル(ネクスト側)にシフトレバーとしての機能が無いため、シフトブレスのイグナイターを押して発動。
ブレードガンナーから青い斬撃波を放つ。
バトルラッシュでは「ネクストスラッシュ」、ガンバライジングでは「イグナイトネクスト」の名称で登録。
ブレイドガンナースラッシュ
ガンバライジングでの必殺技で汎用技の流用。
劇中での活躍
映画本編に先駆け、7月19日の第38話放送からTV本編の最後に放送されているショートドラマである「映画公開記念! 1分間ストーリー」にも登場している。
第2/4話(TV本編第39話後)
ロイミュードが支配している2035年の未来で、謎の存在(未来のクリム博士?)からの「未来を変えさせない為に反逆者である泊エイジを追跡し排除せよ」と言う命令を受理。『歴史の転換点』とされる『2015年7月のロイミュード004がドライブドライバーを奪う時間』(TV本編第39話終盤のシーン)へ渡る為、ドライブピットに酷似している施設で愛車のネクストライドロンに乗車した。
第3/4話(TV本編第40話後)
泊エイジがタイムロードへ突入するのを防ぐべく、ネクストライドロンから激しい攻撃を加えるが、結局エイジのタイムロードへの突入を許してしまい、彼を追跡することになる。
劇場版では
「反逆者泊エイジおよび仮面ライダードライブ=泊進ノ介の抹殺」を何者かに命令され、荒廃した未来の世界を変えるために過去へ渡ったエイジを追って2015年8月5日に到着。所持する三つのシフトカーを憑依させて操ったデコトラ、パトカー、建設車両の三台と、未来から連れて来たナンバーの無い下級ロイミュードを使役してエイジの行方を追い始める。
翌日、ドライバーの暴走からエネルギー施設を破壊してしまったドライブとエイジの前に突如として姿を現し、ネクストライドロンで攻撃を行い二人を分断。ドライブと仮面ライダー同士の戦闘を開始する。
その戦闘力をもってドライブを追い詰めるが、トライドロンを駆って援護に回ったエイジの活躍もあり、その場は二人を取り逃がしてしまう。
だがその後も執拗に二人を追い続け、ベルト改造のために発電所に向かう二人にロイミュードとパトカーを差し向けるも逃げられ、二人は発電所へと到着するが、これに追い付きブレードガンナーの銃撃でエイジを葬った。
直後に駆け付けた剛=仮面ライダーマッハ、チェイス=仮面ライダーチェイサーとの戦闘を開始。もはや原形をとどめていない建設車両を操りライダーの抹殺を図るが、チェイスが操縦するライドクロッサーの攻撃により、車両とは分断される。
単独でもマッハを圧倒するも、進ノ介が覚悟を決めて変身したタイプトライドロンが加勢したことで形勢を逆転され、最後はアタック1.2.3タイヤのタイプトライドロンとマッハによるダブルライダーキックを受けて地面でもみじおろしにされ、限界を迎えたことで爆散、敗北した。
だがしかし、この時倒されたダークドライブは遠隔操作によりデータを元に実体化された変身者がいない人形であり、これを操っていたのは泊エイジの姿をコピーしていたロイミュード108だった。
ダークドライブとは元々は泊エイジが変身する未来の正義のドライブであり、108がエイジを倒し彼の姿とドライブの力を奪い取っていたのだ。そのため、仮面ライダー図鑑ではエイジが変身するドライブは「仮面ライダードライブ タイプネクスト」とされている(変身する際には遠隔操作体をエイジが装着する形となっている)。
つまり、これまで描かれてきた「追われる泊エイジ」と「追うダークドライブ」などという図式は実際には存在せず、全ては108の自作自演だったのである。
これらの経緯を自らベルトを破壊した直後の進ノ介に語り、108は自らダークドライブへと変身。進ノ介を抹殺するべく攻撃を行って、姿を消した。
しかしそれでも生きていた進ノ介を抹殺するため、2015年8月7日に108の遠隔操作によって初代ドライブピットを襲撃。プロトトライドロンで脱出した進ノ介とカーチェイスを繰り広げ、プロトトライドロンを破壊。
間髪入れずにデコトラとロイミュード二体を差し向けて抹殺を図るが、超デッドヒートドライブへと変身した進ノ介にロイミュードの一体を撃破され、もう一体のロイミュードも警官隊たちの仮面ライダーへの援護によって進ノ介を取り逃がし、突如現れた謎の戦士によって撃破、デコトラも破壊されてしまう。
その後、自らの潜伏先に乗り込んできた進ノ介と対峙した108が再び変身。急造の超デッドヒートドライブでは相手にならず、終始圧倒し変身解除に追い込んだ。
この戦闘に決着がつくと同時に108の目的の一つが達成されたため、ロイミュードとしての新たな姿を獲得した108はドライバーとシフトネクストスペシャルを放棄。以後ダークドライブは登場しない。
しかしこの時、「ドライバーとシフトカーを破壊せずにそのまま廃棄した」事が仇となり、進ノ介に逆転のチャンスを与えてしまうこととなる。、残されたベルトとそれまでのデータが記録されたトライドロンキーを利用した進ノ介の策により現代のドライブが復活、さらにシフトネクストスペシャルにより未来のドライブの力が発揮され・・・。
その後
劇場用作品
超スーパーヒーロー大戦
仮面ライダーダークカブト、仮面ライダーダークゴーストと共に登場。
アマゾンズを倒したエグゼイドを襲撃したが、どうやら敗れてしまった模様。
スーツは後に仮面ライダーハッタリに改造され、実写作品での活躍はこれにて終了となっている。
『仮面ライダージオウ』での客演が無かったのは恐らくこの為であり、同作品でロイミュード108はアナザードライブとしての登場になった。
ゲームでの活躍
仮面ライダートランセンドヒーローズ
劇場版公開に合わせて★3キャラとして参戦(上位報酬版は★4)。
必殺はブレードガンナーでの切り上げ攻撃。
なお、声はエフェクトがかかっているが、一人称は「私」となっているのでパラドックス・ロイミュードが人格のベースであると思われる。
仮面ライダーバトルラッシュ
デフォルメされたデザインで登場。
必殺技もブレードガンナーからの斬撃となっている。
ガンバライジング
CV:小山力也
2020年9月20日から26日の6日間限定で超絶ウィークリーバトルのボスとして登場。報酬はガンバライダーに装備できる必殺技「スペシャルドロップ」。
こちらのCVは新田真剣佑氏ではなく、本来の108の声を演じた小山力也氏が担当している。
この状態のダークドライブは劇中で一切登場しなかったので、違和感を感じた人たちも多いようだが、新田氏の多忙さを考慮すれば仕方のないことだと言える。
毎ラウンドプレイヤーにダメージを与えるだけでなく、カウンターの発生率をダウンするアビリティを持つが、『仮面ライダードライブ』出典キャラクターがいるとアビリティの封印が可能。
性格付けはパラドックス・ロイミュード(正体を考えれば順当なキャラクター付けか)に準ずる。
本編では実現しなかったタイプスペシャルとの対決が可能となっており、さらにこちらのCVは108同様、小山氏が担当しているため、オーマジオウとの対決も可能となっている。
残念ながらプレイアブル化する前に稼働終了してしまったため、カード化はしていない。
ひらかたパークスペシャルショーでは
非公式ではあるがドライブ&鎧武編に、本来のダークドライブのあるべき姿であろうネクストドライブ2035が登場。
タイムジャッカー・ハーマがベルトさんに悪性ウイルスを注入して洗脳しドライブをオーマジオウに代わる魔王に擁立しようとしたが、ネクストドライブによって敗れた。
余談だが、もうお気づきの方は居るであろうがこのショーの内容はもろに『サプライズ・フューチャー』をセルフパロディしたものだったりする。
関連タグ
ダークライダー ネガライダー ミライダー 劇場版限定ライダー
仮面ライダーダークカブト:人間をコピーする怪人が変身する黒いダークライダーで、高速移動能力を持つ赤い主役ライダーのネガライダー。
仮面ライダークロスギーツ:同じく未来から来た主役ライダーのネガライダーで、黒と水色を主体としたカラーリングも共通。
単独劇場版ボスライダー
ネガライダー