擬態天道
ぎたいてんどう
仮面ライダーダークカブトの資格者で、天道総司に擬態しているネイティブ。一人称は「僕」で子供っぽい口調で喋る。
天道に擬態しているため彼の「妹」である日下部ひよりに好意的に接し、彼女を守ろうとする。
「擬態天道」とは公式サイトなどで使用される名称である。
「時空の狭間の世界」と現実世界を自由に行き来するという特殊能力を持っている。ZECTによって、渋谷の隕石落下跡地にある「AREA X」に幽閉されていた。エリアXを管理しているZECTでもその存在を知る者は少ない。
幽閉時は鉄仮面を被せられ、両手足に鎖を繋がれているという格好であり、恐怖と憎悪で理性を失い、獣のような唸り声を上げていた。
三島正人によってハイパーゼクターの実験体にされた際、彼の声に導かれたひよりがAREA Xの地下に訪れる。
ひよりによって鉄仮面が外され、擬態天道としての素顔を見せた瞬間にハイパーゼクターが暴走。ひよりと共に時空間の狭間へと飛ばされ、その中を2人で彷徨うことになる。
そして時空の狭間でひよりと触れ合う内に、善悪の区別はないものの理性を取り戻し、言葉も話せるようになる。
無邪気な性格はこの時に見せたもの。だが戦いになるとかなり容赦がなく、ひよりのことで力を出せない天道を徹底的に攻撃していった。
その後、加賀美の説得で力を取り戻した天道に叩きのめされるが、その間をひよりが割って入り擬態天道と共に再び時空の彼方へ向かう。
一時は現実世界に戻り、ひよりが天道を拒絶していることを理由に天道本人を抹殺しようとするが、ひよりが天道の説得により現実世界へ戻ったことにより失敗に終わる。
そのことから彼は全ての世界の破壊を目論み、天道と再度交戦するもハイパーカブトによる返り討ちに遭う。そして力尽きた所を三島と根岸に拉致され、再びエリアXに幽閉された。
後にその正体が、幼少の頃ネイティブに拉致され、度重なる人体実験の結果ネイティブワームと化した元人間であることが判明。つまりは改造人間に近い存在でもある。人間ということは判明しているが真の素顔(天道の顔になる前の姿)と名前は不明。
グリラスワームへと変貌した三島の圧倒的な力の前に敗れ去り、人類ネイティブ化の装置に渋谷隕石とともに組み込まれた。
その後グリラスワームの爆発と共に起こった装置の破壊で自由となるが、根岸を道連れにするべく「この世界を頼んだよ」と天道に後を託し基地の爆炎の中へと消えた。
彼自体は悪人ではなく、基地が崩壊する寸前天道も彼を助けようとしていた。
その境遇および作中での動向から、最後まで生存して欲しかったと思う視聴者も多い。
プレイステーション2『仮面ライダーカブト』
本編撮影前に開発されていたため、「天道に擬態したワーム(ネイティブではない)」という初期設定に沿った描写がなされている。
本編とは性格が全く異なっており、仮面ライダーリュウガのような邪悪な物言いをする。
一人称は「俺」で、ウカワームに対し「俺は俺で好きにやらせてもらう」と発言するため、元々は「ワームの中の跳ね返り者」というイメージで作られていたキャラである模様。
また、児童誌での扱いも当初は違い、本物の天道と互いに変身した状態で時空を飛び回りながら戦うと言うTV本編とは異なる展開が描かれていた。
第8弾から参戦しており、こちらはテレビ版に準拠した性格になっている。
演者は当然、本物の天道総司と同じく水嶋ヒロだが、本人曰く「声を変えて演じなきゃいけない本物よりも擬態の方が演じやすい」とのこと。
作中で、ひよりのことで迷いが生じていた天道を加賀美が立ち直らせた直後に2人を攻撃しようとするシーンがあるがその時の「てぇーい☆」という発声がたまにネタにされている。というか天道役の水嶋氏と加賀美役の佐藤氏もこのことを対談で話しており、「いいシーンだったのに空気ぶち壊しだ(笑)」と語っている。
弟切ソウ:『仮面ライダーディケイド』における擬態天道に相当する存在。
鏡像の城戸真司:主人公と瓜二つの姿をした怪人、主人公と正反対の性格、主役ライダーの色違いである黒いネガライダーに変身、最終的には死亡するという共通点を持つ。但し、こちらは最期まで敵だった。
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