概要
ZECTの幹部・三島正人がネイティブの根岸の手によって変化したコオロギに酷似した姿のワーム。
身長2m25㎝、体重134㎏。
名前に「ワーム」と付くが、厳密にはワームではなく「ネイティブ」であり、シシーラワームと同様、ほとんどがサナギ体であるネイティブの中でも珍しい成虫体である。
能力
彼に毒や光線技等の特殊能力は一切ない。両肩の鉤状の触手を伸ばして敵を突き刺してからの左腕の爪でトドメを刺す攻撃を得意としている。
また、ネイティブ最強の戦士の名に恥じぬ怪力を誇り、マスクドライダーの装甲材質であるヒヒイロノカネさえも、容易く砕く握力を持っている。
『小説 仮面ライダーカブト』ではより詳細に掘り下げられており、装甲は『ヒヒイロノカネの強化版である「ヒヒイロノオオガネ」で構成されている』言う設定になっており、このヒヒイロノオオガネは援護射撃を行うゼクトルーパーのマシンガンブレードの弾丸にも使われ、ガタックと戦うカブトの体勢を崩しガタックの勝利に貢献している。
TV本編ではクロックアップを発動していないが小説版ではクロックアップを発動しており、おそらく予算の関係で使わなかっただけである。
活躍
初戦では仮面ライダーダークカブトを圧倒。全人類ネイティブ化を防ぐ為に電波送信施設に侵入した仮面ライダーガタックも一蹴し、自身の必殺技でガタックを瀕死状態に追い込んだ。
ネイティブの根岸による演説の最中に天道総司が出現。彼の言葉で配下のゼクトルーパーが造反。それを見て怒った三島はグリラスワームに変貌。天道はカブトに、加賀美も最後の力を振り絞ってガタックに変身。2対1の数的不利な状況でもグリラスワームは2人を圧倒した。
一瞬の隙を突かれてマキシマムハイパータイフーンを肩に受けるが、耐え凌いでパーフェクトゼクターを破壊。
しかし、この時点で疲弊により力が落ちていたようであり、カブトに止めを刺そうとした所にガタックのガタックカリバーを受け、続けて放たれたカブトとガタックのライダーキックによるダブルライダーキックの直撃で遂に致命傷を負い、ダメージの影響で暴れまわって、最後は人類をネイティブ化する装置に激突して爆死した。
『小説仮面ライダーカブト』
流れがやや異なっており、パーフェクトゼクターに呼ばれたザビーゼクターとドレイクゼクターをキャッチして勝ち誇るが、ガタックが投擲したガタックカリバーで右手の鉤爪を弾かれてゼクターを奪還され、発動したマキシマムハイパータイフーンで攻殻を破壊されたところをトドメにダブルキックを受けて敗北となっている。
こちらはヒヒイロオオガネの性能を過信したが故の敗北であり、パーフェクトゼクターを破壊に追い込んだ本編と比べて小物感が否めない。
派生作品
『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では大ショッカーの大幹部の一人として登場している。
『仮面ライダーウィザード』でも魔宝石の世界の怪人として登場したが、バッタっぽい見た目にもかかわらずアマダム親衛隊には選ばれず、仮面ライダーオーズにオーズバッシュを受けて他の怪人共々真っ二つにされた。
『仮面ライダージオウ』ではカブト編にて成虫ワーム(2019年に落下した隕石から出現したワームが脱皮して発生したのでネイティブではない)として登場。
クロップアップ能力でゲイツ・ファイズアーマーに一撃を加えたが、スピードに特化したゲイツリバイブ疾風とウォズ・フューチャーリングシノビの連携の前に敗北した。
立体化
食玩のSHODO仮面ライダーVSにて立体化する。
約10cmながら、食玩と思えない造形クオリティーを誇るものの、肩部の装甲が胴体と完全に一体化している(これ自体はSHODOの造形再現故の美点にしてアクションフィギュアとしての難点)為、実質的に拘束具となって、肘関節以外ほぼ動かせない(しかも、腕接合部の設計ミスか、クリアランスの激しさか、無理に動かすと簡単に関節部から外れてしまう)と言う、極めて残念な事になっている。
余談
スーツはレプトーフィスワームの改造。レプトーフィスもフォリアタスワームの改造なので再改造となる。
名前の由来はラテン語でコオロギを意味する「gryllus」だが、モチーフはイナゴ。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーカブト 三島正人 ネイティブ(仮面ライダーカブト)
恐竜グリード、ロード・バロン、ゲムデウスクロノス:人間をやめたラスボス。
ガジャドム、真ゴーヤーン:ニチアサ同期作品に登場するラスボス。