仮面ライダーガタック
かめんらいだーがたっく
変身者は加賀美新。
クワガタムシをモチーフとしており、基本カラーは青。開発が遅れたことで登場は5番目にあたるが、変身者である加賀美が準主人公のポジションである事から、2号ライダーとして扱われている。初登場は第22話であり、2号ライダーの中では最も登場が遅い。
その戦闘力の高さとガタックゼクターの荒々しい性質から、誕生の経緯を知る一部の人物には「戦いの神」と称されている。
実はマスクドライダー計画の要となっていたのはカブトではなく、このガタックだった(一応カブトも計画上は同じくらい特別なライダーである)。また、変身者も計画初期の1971年からすでに加賀美と決まっていた。
マスクドフォーム時はバルカン、ライダーフォーム時も二刀のカリバー・ガタックダブルカリバーを持つ上、カブトと同威力のライダーキックも撃てるなど強力な武器・技を複数持っていることからもわかるように、変身者抜きの性能ではカブトをも上回り、ZECT内でも最強のライダーとして扱われていた。
しかし、同じくライダーの資格者と決まっていた天道総司がその超人的な素質も相まって対ワームに備えて7年の鍛錬を行っていた差を実際にライダーベルトを見るまで計画を微塵にも知らなかったZECTの下っ端だった加賀美がそうそう簡単に埋められるはずもなく(加えて、ザビー資格者が不在になってからは、シャドウリーダーも請け負わざるを得ず、自分の意思で行動しづらくなった)、最強戦力の座をカブトに譲ってしまう事となった(これは天道の生い立ちが加賀美以上に波乱万丈だったのも大きい)。
実際、後年『仮面ライダージオウ』に客演した際には加賀美もこのことに言及しており、「俺はカブトに勝つことはできなかった」と述懐している。
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マスクドフォーム
「変身!」
HEN-SHIN
蛹をモチーフとしている。両肩部にガタックバルカンを2門装備しており、ジョウントを応用した「無限弾装」により転送・チャージされるイオンビーム光弾を毎分5000発連射出来る。高エネルギーを圧縮させプラズマ火球弾として放てば、1km圏内のあらゆる物質を高温と超高圧で消滅させることが可能とされている。これを使用する為にマスクドフォームに戻る場面もある。
他のライダーのマスクドフォームにはモチーフとなった昆虫のZECTの紋章が肩に記されているが、ガタックはガタックバルカンの側面に記されている。
ライダーフォーム
「キャストオフ!」
CAST OFF
CHANGE STAG BEETLE
マスクドアーマーを飛散後、頭部左右に倒れていたガタックホーンが起立し側頭部の定位置に収まり、「Change Stag Beetle」と発声と共に変身が完了する。通常の肉弾戦に加え、ガタックバルカンの代わりに両肩に装備された強力なカッター「ガタックダブルカリバー」を用いた、二刀流の剣戟も可能となる。
ハイパーフォーム
「ハイパーキャストオフ!」
HYPER CAST OFF
CHANGE HYPER-STAG BEETLE
『てれびくんDVD』とPS2版に登場。カブトが装着するはずのハイパーゼクターを装着し変身したガタックの最強形態。ガタックホーンが大型化し、胸部のアーマーは内部にタキオンプレートを収納した、以前の2倍以上の強度を持つガタックプロテクターへと再構成されている。 カブトと同様、通常形態とガタックプロテクターを展開したハイパークロックアップ形態がある。
身長 | 体重 | パンチ力 | キック力 | ジャンプ力 (一跳び) | 走力 (100m) | |
---|---|---|---|---|---|---|
マスクドフォーム | 190cm | 134kg | 8t | 9t | 19m | ※8.9秒 |
ライダーフォーム | 194cm | 97kg | 3t | 7t | 36m | ※5.8秒 |
ハイパーフォーム | 197cm | 104kg | 10t | 15t | 49m | ※4.2秒 |
(※全てクロックアップ未使用時の数値)
ライダーキック
【One】【Two】【Three】
「ライダーキック!」
【RIDER KICK】
ガタックゼクターのスイッチ・フルスロットルを3度連続で押した後、ゼクターホーンを一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、再び倒すことで「Rider Kick」の発声とともに発動。波動に変換したタキオン粒子で威力を高め、敵に叩き込んで原子崩壊、撃破する。主に跳び回し蹴り=ボレーキックを打ち込む技だが、既存の仮面ライダー同様、跳び蹴りを放つシーンも存在。「ガタックエクステンダー」と併合して放つ場合もある。破壊力は19t。
ライダーカッティング
【RIDER CUTTING】
ガタックダブルカリバー(プラスカリバー&マイナスカリバー)をカリバーフルカムを基点にして重ね鋏のようにすることで「Rider Cutting」という発声とともに発動。刃先から生じるイオンエネルギーで30m圏内のあらゆる物体を切り刻む。相手を挟み込む場合とエネルギー波を出すことにより一定の範囲内にあるものを切断する場合があり、ライダーキックとの併用も可能。
仮面ライダージオウではライダーカッティングかは不明だが、青いX字のエネルギー波を飛ばす技を使用していた。
ハイパーフォームはシティウォーズで初使用。同じくダブルカリバーを合体させ、ハサミ型のエネルギーを発生させ敵を切り刻む。
ガタックゼクター
クワガタムシ型昆虫コア。ガタックの心臓部。ガタックが「戦いの神」の異名をとる由来となり、その名前が示す通り好戦的な性格。自らが資格者と認めない者には容赦のない攻撃を仕掛ける。腰部に装着したライダーベルトにセットすることで変身し、その状態から頭部のゼクターホーンを倒すことでキャストオフする。他のゼクターと違い唯一音声が高めであり、若干のエコーがかかる。
ライダーベルト
ガタックの変身ツール。カブトのライダーベルトとの差異は一部の配色のみで、ボタンが青くメーターのような部分が赤い。ただし、メーター部分は緑になっているシーンや写真がある。出現・装着過程は不明。初登場時、瀕死の加賀美を蘇生した。
ガタックダブルカリバー
ガタック ライダーフォーム及びハイパーフォームの専用武器。右肩に装着された右手用のプラスカリバーと左肩に装着された左手用のマイナスカリバーの2本で構成されており、それぞれジョウントによりプラスとマイナスの荷電粒子エネルギーが無限に送られ、それを刃先に集めることにより触れる物全てを裂断する。
マスクドフォーム時にはガタックバルカン内部に格納されており、キャストオフ時にライダーフォームの両肩に装着された形で出現する。
近接格闘戦の他、ブーメランのように投げて飛び道具として使用する事も可能。
ハイパーゼクター
カブトが使用しているものと同型。てれびくん応募者全員サービスDVD『仮面ライダーカブト超バトルDVD 誕生!ガタックハイパーフォーム!!』で、カブトのハイパーゼクターが未来から呼び寄せた。
ガタックエクステンダー
ガタックの使用するバイク。ガタック本人と同じくキャストオフが可能で、超スピードを誇るエクスモードへと移行する。
PS2『仮面ライダーカブト』
放送当時発売されたプレイステーション2用格闘ゲームでは、使用可能キャラとして通常版・ハイパー版の両方のガタックが登場している。
セリフパターンは共通だが、別に存在する「加賀美が変身したザビー」とは完全に台詞が異なっている。
ちなみに強キャラ。
クライマックスヒーローズ
1作目では特定ステージのみ使用可能で2作目の『W』から通常のプレイアブルキャラに。
しかし、当時から「キャラが違う」「声が似てない」とファンからの評価は低かった。前者は加賀美の「熱血漢」の部分だけを切り出して大げさにしたようなキャラであり、後者はカブトの代役を務めた声優がオリジナルにかなり寄せていたことから余計に浮いてしまっていた。
4作目『フォーゼ』で音声が再収録されたが、他のライダーがある程度改善されたにもかかわらずガタックは微妙なままであり、5作目『超』でオリジナルキャストになった際はファンから大いに喜ばれた。
ガンバライド
第5弾で(第4弾でSR止まりだったカブトを差し置き)ライダーフォームがLRで登場。
前衛に置くとコウゲキが上昇しボウギョが下がるという、コウゲキ偏重のアビリティを持つ。
その後、第5弾とS1弾でSR、S6弾でCRで登場している。
必殺技は「クロックアップ」「ライダーキック」「クロックアップ&ライダーキック」。
また、有名なガタックのカードとして、レジェンドライダーソフビ初回限定付属のSPカード「T-038 仮面ライダーガタック ライダーフォーム」がある。
「2ラウンドのあいだ、コウゲキは2倍、ただしボウギョは半分になる。」という効果を持つ。
増加・減少するのはカードに記された分のコウゲキ数値とボウギョ数値であるが、当時のカードとしてはコウゲキ増加量が多く、撲殺(必殺技を使わずに相手を倒す)デッキのお供として活躍した。
また、途中で仕様が変更され、増加・減少がそれぞれ最終数値が対象となり、コウゲキ上昇値はガンバライド最高となった(その分デメリットも増したが)。
ガンバライジング
ガンバライジングでは2弾からカブトとともに参戦。だが、ナイスドライブ1弾よりカブトがLRでマスクドフォームを引っ提げて帰ってきたのに対しその相棒は未だN止まりでマスクドフォームも貰えないという事態に。
2弾のNは、本人の性格とライダーの特色を再現したのか恐ろしいほどのコウゲキ偏重のアビリティとなっており、バーストアビリティはコウゲキUPと引き換えに防御力が大幅に低下するという、ガンバライド時代をしっかり受け継ぐ仕様になっている。
再登場となったナイスドライブ2弾では逆に防御が多く上がるアビリティを持つ。
長らく高レアには縁がなかったが、ボトルマッチ2弾にて遂にLRで登場し、それに伴い佐藤氏による本人ボイスに差し替えられた。さらに裏面はなんとハイパーフォーム。PS2ゲーム以来のゲーム作品出演となった。
表必殺技として「ライダーキック」、バースト必殺技として「ハイパーライダーキック」が収録された。
バトライド・ウォーシリーズ
初代、「2」ではNPC、アシスト専用キャラ、「創生」よりプレイアブルキャラクターとして参戦。カブトと同じくステージ登場時はマスクドフォーム、キャストオフによりライダーフォームへと変身する。ライダーフォーム一択になりがちなカブトと違い、マスクドフォームは強力な遠距離攻撃を持つため、ザコ戦などで活躍できる。逆にライダーフォームのクロックアップはカブトより有効時間が短いといった欠点がある。
なお、ハイパーフォームはない。
- 上記の通り、マスクドライダー計画の要で変身者も計画初期の1971年からすでに加賀美と決まっていたのだが実は加賀美がザビーの資格を失った(厳密には加賀美が自ら手放した)第10話のラスト辺りで三島正人が彼の父である加賀美陸との会話で「つまり、ザビーの資格が失われても、結ぶべき大きな実がある。ご子息(新)には…と」という意味深な発言をしており、この発言はガタックの伏線だったのではないかという声もある。
- ガタックゼクターは資格者が加賀美に決定するまでにも、加賀美を含め何十人もの人間を病院送りにするくらいの荒々しさを発揮したが(計画では加賀美が変身することが決まっていたため、ガタックの危険性を示すためのパフォーマンスと思われる)、これには理由があり、資格を得るためには一度死亡する必要があるため。タランテスワーム・パープラによって加賀美が殺害された後、何者かによってライダーベルトの効果で蘇生が施され、初めて変身が可能になった点においても、最も過酷な試練を資格者に課すゼクターと言っても良いかもしれない。
- 名前の由来は恐らく「クワガタムシ」と攻撃を意味する「Attack」。
- クワガタムシがモチーフのライダーは他には仮面ライダークウガ、仮面ライダーギャレン、仮面ライダーオーバーデモンズ、仮面ライダーゲットオーバーデモンズがいる(複合形態やフォームチェンジなども含めるとガタキリバコンボ、エキサイティングスタッグ、スタッグミラーも存在する)。
- 平成ライダーでは数少ない、主役ライダーと共にラスボスを倒した2号ライダーの1人である。
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