「天の道を往き、総てを司る男…」
「おばあちゃんが言っていた。正義とは俺自身、俺が正義だ!」
CV:水嶋ヒロ
スーツアクター:高岩成二
変身者
・天道総司
概要
『仮面ライダーカブト』に登場する仮面ライダー。
天道総司がカブトゼクターを用いて変身する。
公式人気投票 | 7位(3,930票) |
---|
変身ベルト
本作での仮面ライダーは、秘密組織ZECTの開発・運営する「マスクドライダーシステム(ライダーの変身システムや武装)」及び、それを装着できる有資格者の総称となる。
ライダーシステムの資格者は、ゼクトの作り出した、人工知能を持つ虫型の専用機器ゼクターを使いシステムを装着=変身する。
主役のカブトと、それに匹敵する位置づけのガタックやホッパータイプのライダーベルト型の変身アイテムにこのゼクターをセットする事で変身を行う。
カブトゼクター
ジョウント機能によって時空間を移動し、変身資格者の元へ飛翔するカブトムシ型の自立移動メカ。変身後は頭角型のレバー『ゼクターホーン』を操作してマスクドフォーム⇔ライダーフォームを切り替える。
主役の専用機器だけあって、天道に事件を知らせたり、お手伝いに参加したりと、愛嬌のある行動が見受けられる。
ちなみに特別編では人語を話している。
ライダーベルト
カブト・ガタック・ダークカブトのみが使用する変身用のベルト。クロックアップ発動はタッチ式のスラップスイッチで行われる(彼ら以外のライダーは、主にZECTバックル本体のトレーススイッチを操作する)。
登場フォーム
マスクドフォーム
「変身!」
HEN-SHIN
蛹をモチーフとしたパワーと防御力に秀でる第一形態。
終盤になるとすぐにキャストオフでフォームチェンジする事が増えていったが、記念すべき第一話の戦闘はこのフォームが飾っている。
「プットオン」を行うことによりライダーフォームからこちらへ戻ることも可能。
前述の通りパワーに秀でた形態だが、カブトクナイガンのアックスモードを用いたカウンター(相手が飛びかかってくるのに合わせて刃を突き立てる)で迎え撃つこともあった。
ライダーフォーム
「キャストオフ!」
CAST OFF
CHANGE BEETLE
カブトゼクターのゼクターホーンを倒してバックルを展開、キャストオフによりマスクドフォームのアーマーを除外(パージ)し、2段階変身を経た真の姿。ゼクト製のライダー全てに共通して存在するフォーム。既存の仮面ライダーシリーズでいう基本形態でありながら、マスクドフォームからの二段階変身で初めて姿を現す珍しいフォーム(クウガのグローイングフォーム同様イナズマンへのオマージュ要素とも取れる)である。このフォームでクロックアップが使用可能になる。
ちなみに目はマスクドフォームと変わらず、二つ目を模した単眼(モノアイ)であり、中心をカブトホーンが縦断することでツインアイに見せている。
7年もの鍛錬の成果である天道の格闘術も相まって、この形態になるとマスクドフォーム以上に相手の攻撃を受け流し、自分の打撃を正確に叩き込むカウンタースタイルが顕著に現れる。
ハイパーフォーム
「ハイパーキャストオフ」
HYPER CAST OFF
CHANGE HYPER-BEETLE
カブトが「ハイパーゼクター」を使い、ハイパーキャストオフをした姿。
クロックアップを超える超高速移動能力「ハイパークロックアップ」を行う事が可能となり、時間すら超えて過去や未来に移動する事もできる。次作を先取りしてないか。ただしあまりに行き来するとタイムパラドックスを起こす危険性もある。天道と言えど特異点ではないということか。
正式な登場までは謎の存在として登場していた。
詳細はハイパーカブトを参照。
カタログスペック
身長 | 体重 | パンチ力 | キック力 | ジャンプ力 (一跳び) | 走力 (100m) | |
---|---|---|---|---|---|---|
マスクドフォーム | 190cm | 132kg | 8t | 10t | 20m | ※8.9秒 |
ライダーフォーム | 195cm | 95kg | 3t | 7t | 37m | ※5.8秒 |
ハイパーフォーム | 198cm | 102kg | 10t | 15t | 50m | ※4.2秒 |
(※全てクロックアップ未使用時の数値)
使用武器
搭乗バイク
カブトの専用バイク。カブト本人と同じく、キャストオフで変形し、大角を備えたエクスモードへと移行、超スピードで走行する事が出来る。
必殺技
【One】【Two】【Three】
「ライダー……キック」
【RIDER KICK】
ゼクターの脚に当たるスイッチ(公式の名称では「フルスロットル」と呼ばれる)を順に押していき、ゼクターホーンを一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、再び倒すことでカブトゼクターの発する『Rider Kick』の電子音声とともに発動。
これまでの仮面ライダーとは違い、上段回し蹴りを放つ。「ライダーキック」という原点回帰の技名とは裏腹に従来のライダー達とは一線を画すシンプルかつダイナミックなこの必殺キック技の演出は、多くの視聴者に絶大なインパクトを与えた。相手が背後から飛び掛るタイミングに合せて、振り向きざまにカウンターで放つことも多い。足の甲の装甲「ライダーストンパー」によりタキオン粒子を波動に変え、命中すれば敵は原子崩壊して消滅する(TV朝日公式サイトに本当にそう書いてある。アーカイブページの「ライダーストンパー」解説を参照)。
実際、カブトのライダーキックは従来のライダーキックに比べて蹴り飛ばすというよりも、その場で切り裂いた・蹴り伏せたようなスピーディーな演出が多々見受けられたため、直撃した相手は本当に原子崩壊を起こしていたのかもしれない。
番組前半ではワームを振り向きざまのこの技で撃破し、爆散と共にクロックオーバー、そして天を指すカブトの姿で戦いが終わる……というシーンが多く見られた。
番組後半では、他のライダー同様の跳び蹴りなどのパターンも披露することがあった。破壊力は19t。
コレオプテラワーム戦ではカブトエクステンダーの「エクスアンカー」の上に立ち、飛び上がると同時にエクスアンカーが伸縮してアシスト、延髄斬りのような型を決めている。
なお、『ジオウ』で加賀美が変身したカブトの放った型は特殊で、敵の突撃を躱してから背中にカウンターキックを浴びせるというもの。天道とは異なる道を歩む彼だからこそ編み出せた型と言えるだろう。
他にカブトクナイガンを使用した「アバランチシュート」「アバランチブレイク」「アバランチスラッシュ」という必殺技も持つ。
ゲーム作品のカブト
PS2「仮面ライダーカブト」
使用可能キャラとして通常版とハイパーフォームが登場。
通常版は全キャラクター中最もキャストオフ後の性能に差があるキャラクターであり、システム上ライダーフォームになってもマスクドフォームの重々しいモーションが残っているため、高性能ながらも真価を発揮するには熟練を要する。
ハイパーフォームはパーフェクトゼクターをソードモードとガンモードに切り替え出来る。
常時パーフェクトゼクターを使用するため、ハイパーライダーキックは使えない。
ハイパーシューティング・ハイパースラッシュ・ハイパースティングは通常技扱いとなっている。
高い攻撃力と広い攻撃範囲を誇るが全体的に動作が大振りで、ハイパークロックアップは強力ながらも欠点が多いため油断は禁物。
ガンバライド
ガンバライドでは第4弾からライダーフォームが参戦。SRで登場し、高体力と後衛スキルを持つ後衛向けカード。
必殺技は「ライダーキック」。第2話の再現でカウンターキックを決める。
次の第5弾でガタックがLRで登場し立場がなくなっていたが、第10弾でLRに昇格。
前衛に置くだけでヒッサツとAPを大きくブーストする強力なカードとなった。
その後、001弾にCP、06にSR、S5弾にCP、S6弾にCRで登場している。
002弾でハイパーフォームが参戦。LRで登場。前衛時に全ステータスを強化する強力なスキルを持つ。
必殺技は「マキシマムハイパーサイクロン」。
その後、003弾にSR、S3弾とS6弾にCPで登場している。
ガンバライジング
2弾からライダーフォームが参戦。2弾Rに関してはフィニッシャーの上に表アビリティによる強力な必殺でR離れした必殺威力を誇る。さらにバーストアビリティが発動すればクロックアップをイメージしたAP+20も加わるという優秀なもの。
鎧武の弾ではR止まりで、必殺技も劇中のライダーキックは貰えず、カブト特有の「クロックアップ」でしめるという勢いに乏しかった。
しかし、ナイスドライブ1弾よりLRでマスクドフォームを引っ提げて帰ってきた! ガンバライド時代では未参戦だったマスクドフォーム。さらにバースト前必殺技として劇中技「アバランチブレイク」が収録された。
バーストするとライダーフォームになり念願のキャストオフ演出が拝める。
必殺技も劇中技「ライダーキック」が収録。今回は第4話の再現で、クロックアップし連続攻撃からライダーキックを放つ。ガンバライドでは収録されなかったカブト版「クロックアップ&ライダーキック」ともいえる構成となっている。
バッチリカイガン6弾では満を持してハイパーフォームが参戦、これにより平成ライダーの最強フォームが出揃った。
LRとCPで登場。必殺技はバースト前が「ハイパーライダーキック」、バースト後が「マキシマムハイパーサイクロン」。通常攻撃時はパーフェクトゼクターをソードモードで使用する(ガンバライドではガンモードだった)。
ライダータイム1弾ではカブト→ハオパーフォームのカードがLRで登場。バースト必殺技はメモリアルフィニッシュの「マキシマムハイパータイフーン」。
プレミアムバンダイ限定のプロモーションカードではGLRでハイパーフォームが登場。劇場版GOD SPEED LOVEの物を再現した「ハイパーライダーキック」を必殺技に持つ。
50thアニバーサリー弾ではガタックと共に最終回の再現のメモリアルタッグフィニッシュ「ハイパーライダーキック&ライダーキック」が収録されLRで登場。
何気にハイパーフォームは劇中技が5種類登場している。
バトライド・ウォーシリーズ
初代よりプレイアブルキャラクター。ゲーム開始時はマスクドフォームで登場し、キャストオフすることでライダーフォームになる。キャストオフで吹き飛んだ装甲が攻撃判定を持つといった部分が再現されている。クロックアップは攻撃を当て続けることで発動時間が延長されるため、うまくコンボをつなげていけば一方的に攻撃できる。
ライダーキックは原作を再現し、必殺技ボタンを押すとスイッチがカウントされていき、4回目でライダーキックが発動する。独特な仕様であるが、威力、攻撃範囲、無敵判定共に優秀な技。
クライマックスヒーローズ
1作目からライダーフォームが参戦し、3作目『オーズ』でハイパーフォームが追加された。
ハイパーフォームは必殺技としてクロックアップが使用出来るので、ゲージを溜める手間はあるがパワーアップとスピードアップの両立が可能。
ゲーム作品のハイパーフォームは(超)必殺技がマキシマムハイパーサイクロンの場合が多いが、
このシリーズでは珍しくハイパーライダーキックが超必殺技になっている。
ライダージェネレーション
1作目から参戦。
ライダーアビリティ/ライダーパワーはクロックアップ。
このシリーズでは一定時間、敵(自分以外)の動きを完全に止める効果になっている。
魔宝石のカブト
『仮面ライダーウィザード』第52話では魔宝石の世界の住人である謎の少年にファイズ共々召喚される形で登場。サナギ体に襲われる操真晴人に子供たちを守るように進言するも、ファイズ共々「あんた達、上から目線だな」と呆れられてしまう。その後成虫に進化したワーム相手にはアクセルフォームと共に超高速戦闘を繰り広げ、最後はダブルライダーキックで3匹纏めて吹き飛ばした。
その後アマダムに召喚されて捕らえられてしまうが、ディケイドとウィザードにより解放され、怪人軍団を蹴散らす。巨大怪人戦では「そんなスピードじゃ俺には着いて来れないぞ」と余裕の発言をかまし、カブトエクステンダーに載ってクロックアップしハイドラグーンの大群を次々粉砕していった。
ジオウのカブト
第38話に登場。
本来の資格者である天道総司はジオウ本編に登場しなかったが、隕石の裏から飛来したカブトゼクターによって、「カブトにえらばれしもの」として認められた加賀美新が変身。
アナザーカブトと互角に戦い、押し返し、最後は天道カブトを彷彿とさせるカウンターライダーキックでアナザーカブトを撃破する。
なお、飛来してきたカブトゼクターはカブトライドウォッチに変化したため、カブトゼクターの正体は天道が所持していた物ではなく、カブトライドウォッチから具現化した「カブトの力」だったと考えられる。
詳しくは仮面ライダーカブト(加賀美新)の記事を参照。
レジェンドアイテム
後年の仮面ライダー作品やその商品展開において登場した、カブトをモチーフとしたアイテムやフォームなど。
『仮面ライダーディケイド』に登場した、ディケイドがカブトにカメンライドした形態。
ディケイドやディエンドが、カブト本人あるいは召喚したカブトをファイナルフォームライドした形態で、カブトゼクターを模している。
『仮面ライダーW』のガイアメモリの一つで劇中未登場。端子の色はサイクロンメモリなどと同じ銀で、ダブルドライバーのソウルサイド(右側)に装填する。
『仮面ライダーオーズ/OOO』のオーメダルの一つで劇中未登場。
『仮面ライダーフォーゼ』のアストロスイッチの一つで劇中未登場。
『ガンバライド』ではフォーゼドライバーの左足用スロットに装填、左足にカブトモジュールを装着する。
『仮面ライダーウィザード』のウィザードリングの一つで、色付きバージョンが魔宝石の世界において登場。
ハルトによって召喚され、彼を守るために戦う。
『仮面ライダー鎧武/ガイム』のロックシードの一つで劇中未登場。
『ガンバライジング』では仮面ライダー斬月が使用したカブトアームズが登場した。
『仮面ライダーゴースト』のゴースト眼魂の一つで劇中未登場。
『ガンバライジング』では仮面ライダーネクロムが使用したカブト魂が登場。
『仮面ライダーエグゼイド』のライダーガシャットの一つで劇中未登場。
『ガンバライジング』では仮面ライダーエグゼイドが使用したカブトゲーマーレベル2が登場。
『仮面ライダージオウ』のライドウォッチの一つで、劇中で加賀美新から常磐ソウゴに与えられるも、フォームチェンジには使われなかった。
設定上はジオウカブトアーマーが存在し、装動シリーズでフィギュア化した。
『仮面ライダーゼロワン』のプログライズキーの一つで劇中未登場。
『仮面ライダーセイバー』のワンダーライドブックの一つで劇中未登場。
『仮面ライダーリバイス』のバイスタンプの一つで、リバイスが使用するオオムカデゲノムが存在するが、劇中未登場。
『仮面ライダーガッチャード』に登場する、カブトとセイバーのライドケミーカードを使用して変身する形態。劇中未登場。
『仮面ライダーガッチャード』に登場した、仮面ライダーレジェンドがカブトにケミーライドした形態。第33話に登場。
余談
- 口癖(名乗り)を持つ、カブトのライダーキックを発動する際の動作の名称がチャージアップ、カブトゼクターの発光パターンがエレクトラーを踏襲しているなど旧世代シリーズのカブトムシがモチーフの主役ライダーである仮面ライダーストロンガーの意図的なオマージュと思われる点がある。
- DXマシンゼクトロンには玩具オリジナルでカブト用のフロントフードとテールコンテナから発射できるカブトムシ型のミサイルが付属する。
- 大の仮面ライダー好きで知られる映画監督の庵野秀明も、特にお気に入りの「カッコいい」平成ライダーとして仮面ライダーファイズと並んでカブトを挙げている。
- BANDAI SPIRITSから発売される特撮系の立体物においては何かと1番手として発売される事が多い。高級アクションフィギュア真骨彫版S.H.Figuartsも、特撮系や人間キャラのプラモデルFigure-rise_Standard(後者は仮面ライダーファイズと同発で、前身の「Figure-rise6」含めると)も最初に発売されたのはカブトである。無印のS.H.Figuartsですら同シリーズの地獄兄弟に先を越されたものの平成主役ライダーとしてはやはりカブトが最初となる。
関連タグ
マスクドライダーシステム ZECT ライダーフォーム マスクドフォーム ハイパーフォーム キャストオフ クロックアップ
仮面ライダーBLACKRX:チートライダーで太陽に関する異名を持つ主役ライダー。
○号ライダー