幸果「“ゴチゾウ”の方がかわいいよ。お菓子みたいだし、ごち!って感じで」(第6話)
概要
『仮面ライダーガヴ』に登場する、お菓子から生まれる小型モンスター。
普段はお菓子のパッケージを模した小さく可愛らしい姿で一見するとつぶらな瞳をしているように見えるが、各種変身アイテムにセットし作動させるとギミックが発動し、隠されたもう一つの顔が現れる。
ポッピングミやチョコダンなど、ギミックによっては口の中にも目があるように見える。なお、このギミックは単なる変身時に変形するだけでなく感情を表す際にも使われる。
第4話で、ストマック家のシータとジープがゴチゾウを眷属と推測しているが、彼らの腹から眷属であるエージェントを生み出しているため、ゴチゾウとエージェントは同質の存在といえる(担当声優が同じなのも恐らくはそのため)。
第5話までは固有名はなく「眷属」か「君達」などの二人称と呼び方が一定していなかったが、第6話でおもちゃと誤解した幸果に名前を聞かれた際、特に決めていなかったためどう答えたものか判断に困って口籠もりながら「眷属」と口にしたところ「ケンゾウ」と聞き間違えられ、記事冒頭二段目のセリフの流れを経て決定した。
綴りは「GOCHIZO」。
生態
ショウマがグミやキャンディーなどのお菓子を食べることで、彼の赤ガヴから生み出される。
生成されるゴチゾウは、ショウマの食べたお菓子に準じた(パッケージや包装がある場合はそれが反映された)見た目になり、例としてポッピングミゴチゾウは「ポッピングミ」のパッケージが具現化している。
基本的に言葉は話せず、わにゃわにゃとしか鳴くことができないが、モチーフのお菓子に準じている人語のみ話すことができる(例:グミの場合は「イート グミ!」、チップスの場合は「イート スナック!」など)。
なお、ショウマは生みの親にして主人であるためか、彼らの言語も聞き取れる模様。
ショウマにガヴの使い方を隊列になって伝えられる程の数がいることからおそらくお菓子1個でゴチゾウが1体以上生まれると思われるが、現時点で法則や詳細は不明(第1話ではポッピングミのグミ2個でポッピングミが3体、キッキングミが1体、ペロペロキャンディー1個でブルキャンが1体生まれた。第13話でブッシュ・ド・ノエルを食べた場合は一口で1体ブシュエルが生まれている)。第1話でお菓子を少ししか食べていない時点でも大量のゴチゾウがいたため、燃費は良い模様。なお、今のところ心配はないもののお菓子が手に入らない状況が続くとゴチゾウは枯渇する可能性も否めない。
ゴチゾウによっては重量も変わるようで、第9話で登場したグルキャンゴチゾウはグラニュートの遺伝子に由来する怪力を度々見せてきたショウマがその重みに驚くくらいには重さがある模様。
なお、のり弁やなめこ汁などお菓子以外の物を食べてもゴチゾウは生成されない。同様に、飲み込んでも消化されないガムのゴチゾウも存在しない。
用途
変身や強化付与に使われるだけでなく、外に飛び出して人間を襲うグラニュートの存在をショウマに伝えたりと戦闘のサポートや索敵を行っている。また、第3話では、空き巣泥棒を働こうとした筋元弥彦が散らかした部屋を数匹がかりで片付けている。
第7話ではデンテが開発したガヴフォンにセットすることでゴチゾウが視認したものをガヴフォンの画面に映し出すか立体映像記録として投影でき、事実上の偵察機とも言える役割も担えるようになった。
しかし、扱いとしてはあくまで消耗品らしく、力を使い果たすと、「シアワセ~」と言いながら天に召されるようにそのまま消滅してしまう(その際、天使の羽が生え頭上には輪っかもついている)。
なお、必殺技の発動に関係なく一度変身した時点で力が使われるらしく、第7話でチョコダンゴチゾウがポッピングミゴチゾウを押し退けて赤ガヴに入ったことで、グミゴチゾウが昇天した(この際、昇天しているグミゴチゾウが怒った顔をしている)。なお、仲間が昇天する際には他の個体は目を背けていることが多い。
第14話から登場したケーキングゴチゾウは、変身中のエネルギーの消費が激しい代わりに出自が今までのゴチゾウとは少し異なるためか、変身を解除しても昇天せずに生存している(ヴァレン変身講座では、ゴチゾウ達も言及している)。
ちなみに、仮面ライダーヴァレンが使用する際は能力の使用方法が異なるためか、必殺技を放った後も扱うことができるが、変身を解除すると粒子になって消滅する(ヴァレン変身講座ではヴァレンバスターを使用した後にチョコドンが昇天していたが、本編でも同じかは不明)。
また、変身講座のゴージャスなナレーションによると、昇天したゴチゾウ達は天界にいるが、自分の意志で現世に魂として戻ってこれるという。
なお、純粋な人間が使用することはできず、酸賀によると「グラニュート特有の特殊な体液を生成する器官が必要」だという。絆斗はこの器官を自身の体に埋め込むことで、仮面ライダーヴァレンに変身できるようになった。
ゴチゾウ一覧
- レジェンドライダーゴチゾウについては当該項目を参照。
- ゴチゾウに関する内容は対応する形態に記載して下さい。
変身
ゴチゾウ | 姿 | フォーム・アシスト | モチーフ | ギミック | 使用者 | 初使用 |
---|---|---|---|---|---|---|
ポッピングミゴチゾウ | ポッピングミフォーム | ブドウ味のグミ(ポッピングミ) | 上下スライド(ポッピングミ系) | ガヴ | 第1話※1 | |
ザクザクチップスゴチゾウ | ザクザクチップスフォーム | ポテトチップス | 観音開き | ガヴ | 第2話 | |
ふわマロゴチゾウ | ふわマロフォーム | マシュマロ | 上側展開 | ガヴ | 第4話 | |
チョコダンゴチゾウ | チョコダンフォーム | ミルクチョコ | 上下スライド(チョコダン系) | ガヴ | 第7話 | |
グルキャンゴチゾウ | グルキャンフォーム | ペロペロキャンディー | 上側展開 | ガヴ | 第9話 | |
チョコドンゴチゾウ | チョコドンフォーム/チョコドンガン(追い菓子) | ホワイトチョコ | 上下スライド(チョコダン系) | ヴァレン/ガヴ(追い菓子) | 第6話 | |
ドーマルゴチゾウ | ドーマルフォーム | ドーナツ | 観音開き | ヴァレン | 第12話 | |
ブシュエルゴチゾウ | ブシュエルフォーム | ブッシュ・ド・ノエル | 上側展開 | ガヴ/ヴァレン | 第13話 | |
ケーキングゴチゾウ | ケーキングフォーム | ショートケーキ | 観音開き(三角) | ガヴ | 第14話 |
追い菓子チェンジ
ゴチゾウ | 姿 | アシスト | モチーフ | ギミック | 初使用 |
---|---|---|---|---|---|
キッキングミゴチゾウ | キッキングミアシスト | オレンジ味のグミ(ポッピングミ) | 上下スライド(ポッピングミ系) | 第1話 | |
ブルキャンゴチゾウ | ブルキャンバギー | 棒付きキャンディー | 上側展開 | 第1話 | |
パンチングミゴチゾウ | パンチングミアシスト | ソーダ味のグミ(ポッピングミ) | 上下スライド(ポッピングミ系) | 第3話※1 | |
まるマロゴチゾウ | まるマロアシスト | マシュマロ | 上側展開 | 第4話 | |
ヒリヒリチップスゴチゾウ | ザクザクチップスラッシャー(ヒリヒリチップス) | 激辛チップス | 観音開き | 第5話 | |
バクキャンゴチゾウ | バクキャンアシスト | 個包装キャンディー | 観音開き | 第10話 |
その他
ゴチゾウ | 姿形 | モチーフ | 用途 | ギミック | 初使用 |
---|---|---|---|---|---|
クッキッキーゴチゾウ | クッキー | 上下スライド(ポッピングミ系) | |||
ビュンベイゴチゾウ | 煎餅 | 観音開き | |||
バブルラムネゴチゾウ | ラムネ菓子 | 観音開き |
玩具展開
ゴチゾウ | 姿 | モチーフ | ギミック |
---|---|---|---|
ファンタスティックスゴチゾウ | FANTASTICS | 上下スライド(ポッピングミ系) | |
ポッピングミゴチゾウ(キャラデコver) | ポッピングミ、プレゼントボックス | 上下スライド(ポッピングミ系) | |
仮面ライダーグミゴチゾウ | 仮面ライダーグミ | 観音開き | |
エレガンマカロンゴチゾウ | マカロン | 上下スライド(ポッピングミ系) | |
ポップバーンゴチゾウ | ポップコーン | 上側展開 | |
キャラメルメルゴチゾウ | キャラメル | 上下スライド(チョコダン系) | |
キャラパキゴチゾウ(チョコホネフォーム) | キャラパキ | 上下スライド(チョコダン系) | |
釣りグミゴチゾウ(フィッシングミアシスト) | 釣りグミ | 上下スライド(ポッピングミ系) | |
メリクリゴチゾウ | ポッピングミ、サンタクロース | 上下スライド(ポッピングミ系) | |
おしるこゴチゾウ | お汁粉 | 上側展開 |
※1:映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』に先行登場。
メゾンゴチゾウ
ショウマが宅配の空段ボール箱からDIYした、ゴチゾウたちの隠れ家。ゴチゾウをそのまま巨大化させたような門構えの直方筐体に今まで味わった様々なお菓子の包装がコラージュされている。
蓋になっている天井からゴチゾウ達を格納し、向かって右側に取り付けられている赤いレバーを倒すとベンダーマシンよろしく口を模した下部の穴から転げ出てくるギミックがある。
立体物
『ライダーゴチゾウシリーズ』として商品展開される。
ギミックは現時点でパッケージが上に稼働するタイプ(ポッピングミ系・チョコダン系の2パターン)、上側に開くタイプ、左右に観音開きで開閉するタイプの三つに分けられる。
このギミックは表情変化の一種として用いられることもある。
前々作のレイズバックル同様、単体での発光・音声が存在しない。前々作のレイズバックル、前作のライドケミーカードに続き、発光・音声ギミックが無い通常アイテムはこれで3作連続である。
また、DX玩具とのセット販売に加え、表情違いバージョンも収録されている。また、3種セットも販売され、外箱ではなく、お菓子袋が連なったものになっており、お菓子という点をより重点的にピックアップしている。
食玩とガシャポンでも発売され、どちらも500円(食玩は税抜、ガシャポンは税込)。クリアパーツではないが、DX同様のギミックが搭載されている(というか、こちらの方が劇中でのカラーリングに近い)。
一部を除き上部に小さな穴があるため、ボールチェーンや紐を通しストラップとして持ち歩くことができる。
ゴチゾウのキャラクター性から中身がランダムでも不満の声は然程無かったが、一部は何故か店舗限定の販売が決定されたので、地域によってはその店舗がある保証が無い販売方法に関しては流石に不満の声が挙がっている。
また、食玩、・ガシャポン・雑誌の付録はそれぞれシールを自分で貼る方式。問題はガシャポンでカプセルに入ってる影響でシールがクシャクシャになっている場合がある…と言うかほぼ確実にクシャクシャになっている(特にザクザクチップスのタイプだとクシャクシャになりやすい)。オマケにザクザクチップスタイプのゴチゾウは仮にシールがクシャクシャじゃ無くても意外と剥がれ易いのがネック。
食玩と雑誌は基本的にシールのクシャクシャは無いが、雑誌に関しては注意が必要な場合があり、「DXと同じく最初からシールが貼ってある場合」と「雑誌にシールが付属している場合」があるので、もし後者の場合でフリマサイト等で購入せざるを得なくなった場合にはシールの付属の有無まで確認をした方が良い。
プレミアムバンダイ
もはや令和ライダーでは当然と化したプレバンとの連携でも勿論存在。ゴチゾウ人気を公式が熟知したらしく、「おしゃべりゴチゾウ」として早くも台詞&BGM付きの、ほぼメモリアル同然のものが立体化することが確定。台詞はゴチゾウのものだけではなく、ライダーの変身者のものと切り替え可能な様子。
現時点ではガヴ/ショウマをイメージしたポッピングミ&キッキングミセットと、ヴァレン/絆斗をイメージしたチョコドン&チョコダンセットのみではあるものの、予約開始から数日も経たずに在庫切れになった。
- 因みにこれらのシリーズは玩具版とは異なり、パーツがクリアではなく、大きさも約10%増している。そのためチョコドン&チョコダンは角部分を少し削られる憂き目にあったのはご愛嬌。
余談
- 名前の由来はおそらく「ご馳走」+「像」のダブルミーニングから、あるいは人名の最後に使われる「ぞう」(蔵など)から来ている。「ごちそうさま」ともかかっているのかもしれない。
- CVを務める櫻井氏は『機界戦隊ゼンカイジャー』のコウモリワルド以来の出演で、もう一人のCVである東海林氏は特撮作品初出演。
- また、両者共にエージェントとの兼役。
- その可愛さから視聴者による人気と玩具版の売れ行きも凄まじく、TwitterなどではFAファンアートや玩具を日常の風景に入れたり飾るなどの投稿が多く大半は「ゴチゾウちゃん」と呼ばれている。また、ファンアートは1話で2度も映し出されたせいかポッピングミゴチゾウ(をはじめとするゴチゾウ達)の泣き顔が多い。
- 『ガヴ』公式Xでもモチーフのお菓子などと並べて出す写真が投稿されている他、「推しゴチゾウ=推しゾウ」なる造語を出すなどアピールがされている。後に公式でも「お菓子ガヴガヴキャンペーン」が行われている。
- 人気な点の理由として「小型の変身アイテムでありマスコット枠」「インテリアとして飾りやすい」が挙げられる。これだけならこのアイテムが挙げられるが、こちらとは違い「インテリアとしても飾るに留まらず、キーホルダーなどの小物として携帯しやすい」「思わず集めたくなる可愛さがある」こと、さらなる特徴として「感情を持っていることが分かりやすく、感情移入しやすい」「デフォルメされ、より人型に近づいたシルエットで愛くるしさを求められる」「かの兵士達やこのお供達、このキャラ達を思わせる〈かわいい〉と思いやすい喋り声」がある。これに加え、劇中設定も含めると「同じ個体がいくつあっても問題ない」こともある。故に玩具の売れ行きは前作のアイテムとまた違う勢いで品薄になりやすく争奪戦も起こりやすいため、ファンからは「オーメダルの再来」という声が多く上がっている。
- 更に悪いことに、今はオーズ時代と異なり、フリマアプリが発展…そう、転売ヤーのお出ましである。結果、メルカリなどのフリマアプリでは値段を不当に吊り上げたゴチゾウ達が跳梁跋扈し、最悪の場合は箱だけ出品する悪質極まりないケースも確認されている。また、現時点で食玩・ガシャポンなどの限定となっているゴチゾウは公式ではあくまでも「最速の商品化」としか説明されていない為、DX版での再商品化の可能性もある(実際にエグゼイドゴチゾウはGP限定からDX化した)ので、一旦落ち着いて、転売品は絶対に買わないこと。「転売ヤーは闇菓子に加工されてしまえばいい」、「ガヴお願いだから(転売ヤーを狙う)グラニュートを見逃して」といった転売被害者または争奪戦脱落者の怨嗟の声はほぼ日常茶飯事であり、「ヒトプレスにされた上で割られろ」という過激なコメントすら出る始末である。
- そして公式がその事態をついに重く見た故か定かではないが、キャラパキゴチゾウについては救済措置が出た。
- 『ガヴ』公式Xでもモチーフのお菓子などと並べて出す写真が投稿されている他、「推しゴチゾウ=推しゾウ」なる造語を出すなどアピールがされている。後に公式でも「お菓子ガヴガヴキャンペーン」が行われている。
- 追い菓子チェンジ用のゴチゾウなど、モチーフ被りに寛容な要素が見られる。これはお菓子によく見られる味違いを反映したものだと思われる。作中でもゴチゾウの元となったヒリヒリチップスを「ポテトチップスの一種」と定義するシーンがある。
- 作中で酸賀がチョコドン、チョコダンをくすねるシーンはヴァレンバスターの待機音と引っ掛けて「窃盗チョコ」とネタにされている。また、6話の放送終了後はエピソードの影響か「SGゴチゾウ01」のチョコドンが異常に売れたため「酸賀が全国で買い占めた」と揶揄された。
- また、偶然にも結果として高額転売される代物は全てチョコ系のゴチゾウである(非DX版チョコドンとキャラパキが顕著。しかし雑誌付録のチョコドンは、元値の都合故か、その魔の手にはかかっていない。また、キャラパキについては前述通り救済措置が取られた。)。
- これには「チョコ系のゴチゾウはクリアパーツが用いられるDX版よりも、不透明な成型色の非DX版のほうが見た目が本物のチョコに近い」事情がある。雑誌付録のチョコドンが狙われなかったのは元値もそうだがそれがDX版だったからでもある。
- また、偶然にも結果として高額転売される代物は全てチョコ系のゴチゾウである(非DX版チョコドンとキャラパキが顕著。しかし雑誌付録のチョコドンは、元値の都合故か、その魔の手にはかかっていない。また、キャラパキについては前述通り救済措置が取られた。)。
関連タグ
ロックシード、スクラッシュゼリー:食べ物モチーフの変身アイテムの前例。前者は変身ベルトの機能で特定の食材から生成するという共通点もある。
シフトカー:仮面ライダーシリーズにおける、主人公達に仕える自我を持ったマスコット的な小型アイテム。周囲から玩具という体で認識されていたという共通点もある。
歴代仮面ライダーコレクションアイテム
ライドケミーカード→ゴチゾウ