「グラニュートは、俺がぶっ倒す!」
「悪いが………お互い詮索はナシで行こうぜ?」
演:日野友輔
変身する仮面ライダー
概要
フリーライターの青年。年齢23歳(第7話に登場した書類より)。
怪物グラニュート絡みの連続失踪事件を調査している。
ライターとして実績を積む一方で幼少期に母・辛木田早恵を奪ったモンスター(後述)の情報を長年追っていた中、お菓子のような仮面ライダーの活動開始と、それに伴う酸賀研造との出会いによってグラニュートの存在と暗躍を知ることとなる。そして記者としての師匠兼親代わりの塩谷壮士までもニエルブの手の者によって殺されたことから、利害の一致した酸賀と結託、グラニュートの生体器官を体内に移植する危うい生体実験の被験者となり、人体実験を受けることで仮面ライダーヴァレンに変身し、グラニュートへの復讐の道に生きることとなる。
甘根幸果とは顔見知りで、本編開始前に『はぴぱれ』で3回ほど仕事を依頼している。彼女からは「ハンティー」のあだ名で呼ばれているが、不満の色を浮かべている様子から気に入っていない様子。
容姿
茶髪を横分けにした髪型とロングトレンチコート(素材やカラー違いの物を複数所持しており、稀にショート丈のブルゾンも着用する)派手な柄シャツ、スキニージーンズが特徴の青年。
人物
基本的に情緒豊かな熱血漢で、殆どの人間が化け物と認識する仮面ライダーの本質を理解して擁護するなど、他者の本質を見抜く洞察力と聡明さを持つ。
正義感が強くやる気も充分だが、まだまだ未熟なところもあり、勢い余って無鉄砲な行動をする場面もしばしば。塩谷からもその面を注意されつつも叱咤激励もされるなどと良好な関係である模様。
また、初対面の相手にも「ちゃす」と砕けた挨拶をするなど気さくな性格であるが、それが災いしてか情報収集のために初対面の人物に距離を近くしてしまう場面もあり、下記の白壁への対応には塩谷から苦言を呈されている。第9話に至っては小学生相手にもその勢いは変わらず、フリーライターとすら名乗らずいきなり話しかけたためについに防犯ブザーを鳴らされる始末であった。
なお宝屋敷邸でグラニュートと思わしき人物が出入りしているのを知った際アポを取れずに訪問が出来ないと分かるや張り込みに切り替えるが、門柱に隠れながらずっと玄関を伺ったり大胆にも芝生の上に寝転がって仮眠を取ったりと一歩間違えれば不審者ギリギリな豪胆さ(?)を見せつけていたため、取材への熱意は本物だがそれへの手段はややズレていることが多い。
過酷な半生を送ってきた経験から現実の厳しさを理解しているリアリストでもあり、理想と現実のギャップに悩む相手に建前で綺麗事を並べず、あくまでも本人の意思を尊重しつつ夢に進むのも諦めるのも本人の自由という、自身の経験則に基づいたアドバイスが出来る大人びた一面を持つ。
変身するライダーのモチーフに対し、ドーナツなどの甘いものは苦手な模様(名前に「辛」と入っているが辛い物好きかは不明。因みに最古のチョコレートは、粉末状にしたカカオにスパイス、特に大量の唐辛子を混ぜたものをお湯に加えたものという、今からは酷くかけ離れ、尚且つ辛味が強そうなものであった。このことから、名前からはそんなに剥離しているわけでもない)。
仮面ライダーとして
塩谷を失ってからは後述の過去も相まってグラニュートへの復讐に燃え、酸賀の人体実験を受け入れてその身にグラニュートの力を宿し、第二のライダー・ヴァレンとして修羅の道を歩む事を決意。グラニュートが関連する事件を独自で追うようになる。
ただし、復讐しか見えなくなり我を忘れたテンプレ的な復讐鬼と化したわけではなく、その経緯もあってかグラニュート撃退や保身よりもヒトプレスの奪還をまず優先するなど、あくまで人間を守る事を第一に「人間を食い物にするグラニュートを倒す」べく戦う姿勢を貫いている。
グラニュートを一人残らずぶっ潰すという執念も抱いており、これらは敵対するグラニュートにも選択肢を与えるショウマとは異なり、徹底的に存在を含めて否定するスタンスを持つ。
悪いのは闇菓子を製造しているストマック家や彼らに雇われて人間を誘拐しているアルバイトのグラニュートであり、一般市民のグラニュート達は少なくとも人間と敵対している様子はない上、闇菓子は彼らにとっても違法な代物であるため人間を誘拐する理由が全くないのだが、断片的な情報を与えられた絆斗の視点ではグラニュートは人を拐う異世界からの侵略者であるため、そう思ってしまうのも無理はない。
ガヴに対してはヒトプレスを奪還すべく共闘するとともに、互いの意思を(変身状態で)確認したことで「グラニュートから人間を守る同志」としての信頼を置くも、(互いに)「身バレは都合が悪いだろう」と判断したことで変身前の姿は明かさない距離を置いた関係を保っていたが、自身の敗北・変身解除がきっかけで互いの正体を認識、(ショウマが半分グラニュートであることのみは知らされぬまま)正式に共闘関係を結ぶ。
ヴァレン変身時にはヴァレンバスターを用いた近距離戦・遠距離戦の双方に対応した戦闘を行っている他、学生時代に喧嘩に明け暮れて身につけた徒手空拳での戦闘も行う。ただし、ショウマと異なり、元々は純粋な人間であることや戦闘経験が少ないこともあって、当初はグラニュート相手に苦戦気味だったが、グラニュートとの実戦経験を積むことで徐々にフェイントを交えた戦法を取るなど戦闘技術も向上している。
また生体改造の影響で、変身解除するほどの致命傷を受けてもわずか数日で傷が治癒し、何事もなく動ける回復力を獲得している。改造を受けてから病院に行くことは控えており、回復しきれない時には医学知識を持つ酸賀の元を訪れて治療を受けている。
過去
幼い頃は母子家庭だったが、目の前で母・早恵がグラニュートと思われる狼のような怪人に襲撃されたことで引き裂かれ、グラニュートの存在を調べているのは敵討ちの側面もある。
その後早恵がどうなったのかは不明だが、恐らくそのまま攫われて闇菓子の材料にされたと思われる。なお、第4話での絆斗の発言やヒトプレスにされた描写が無い(幼い絆斗が手を出されず無事だったのも、人間2人を圧縮抜きで攫うのは難しかったためと思われる)ことから、誘拐されたのはヒトプレス技術確立前の時期と酸賀は推測している。
母を失って以降は祖母に育てられていたが、その祖母も亡くなってしまい、荒れてケンカに明け暮れていた中で自分たちを記事に書いた塩谷に引き取られ、彼の元で危険な現場への張り込みに付き合わされるなどの苦労を経てジャーナリストとして腕を磨き、そのまま同業者として現在に至る。
活躍
第1クール(#1~#12)
塩谷と共に失踪した男性の妻である白壁恵子を取材。しかし、いきなりモンスターの話を持ち出したために白壁からは邪険に扱われ、塩谷からは「話の持って行き方を考えろ」と諫められてしまった。
その後は独自に調査を続ける中で、ガヴとグラニュート・ハウンドの戦いによる爆発事件に遭遇。姿を見るのは叶わなかったが、噂程度に過ぎなかった目撃情報の信憑性が増していく。
SNSからガヴやグラニュートの情報を集め、怪物に襲われた廣井始母子を取材。始は「1人は自分を助けて守ってくれた」と証言したが、ショウマに追跡の手が伸びる事態を危惧した始が詳細を伏せたため、母の記憶から簡単な似顔絵だけのみを得る。
その夜、SNSに投稿された爆破事件の目撃情報から「四つ足の怪物と闘う仮面のライダー」の存在を知り、得た情報との関係について想いを巡らせる中、謎のバギーバイクで走り去るライダー本人の姿を目撃。
母を奪った犯人の手掛かりへと少しずつ近づいているのを確信し、思わず歓喜の声を上げた。
「………見た!……見たぞオレも〜〜〜〜〜ッッ!!」
グラニュート及び「仮面ライダー」の情報がSNS上で広まっていく状況を好機と捉え、絆斗は『はぴぱれ』に情報収集を依頼。仮面ライダーの目撃情報を受けてすぐさま現場に急行する。
そのまま陰でバトルを観察していたが、ガヴの口から出た「闇菓子」のキーワードと「化け物」と怖がれながらも人間を助けた彼の姿を目の当たりにし、対話を試みるが不審者が割って入ったため失敗してしまった。
不審者こと酸賀から自分の追っているモンスターの正体が『異世界の知的生命体=グラニュート』であると説明される。それと同時に母親が拐われた目的が「単なるお菓子のスパイスに適していたから」とする衝撃的な事実に涙を流すも、彼から「グラニュートと戦う手段がある」と聞き、改めて仮面ライダーの調査を決意。
塩谷にも報告するが、グラニュートの詳細を知っているのみならず、怪物を倒す方法(≠兵器)を作ろうとしている酸賀の言葉を「全ては信用しないように」と窘められた。
グラニュートや仮面ライダーを調査する中、とある路地裏で仮面ライダーのお供のなんか小さくてかわいいやつを発見。
どこかへ向かうそれについていくと、そこは謎の仮面の人物達の拠点であり、彼等が闇菓子の原料をアタッシュケースに詰めて運び出そうとする現場に行き着いてしまう。
ゴチゾウとしばらく窓から覗いているうちに咄嗟に思わず石を投げつけて妨害するが、それが原因で彼らに存在がバレて襲撃されてしまう。
彼らの光線銃が真横に着弾した際の衝撃で吹き飛ばされ気絶してしまうが、その間にショウマが到着し変身。ショウマの姿や変身する瞬間こそ見逃したが程なくして目を覚まし、現場から離脱。
ライダーが戦っている間にエージェント達がいた部屋に侵入し、置きっぱなしのアタッシュケースからヒトプレスを回収。巻き付いた帯を無理矢理引きちぎって人々を解放しようと悪戦苦闘するが、戦闘を終えて戻ってきたライダーに「割れたら死んじゃう」と静止されたため、彼に任せることに。
解放された人々がライダーを怖がり「バケモノだ!」と叫ぶも、
「皆落ち着けって!こいつはバケモノじゃない。バケモノから皆を助けた、仮面ライダーだ!」
自分を含めた大勢の人間を助けた恩人だと必死に説得した。
その後『はぴぱれ』で幸果に情報料の支払いを済ませて今後の情報提供の約束を取り付ける。帰り際に丁度はぴぱれにやってきたショウマとすれ違うが、変身の瞬間を見ていなかったせいで彼が探し求めている「仮面ライダー」であることには気づかなかった。
尚、作戦もなくエージェントに石を投げつけた際に「これっぽっち時間を稼いで何になるってんだ」と自身の行動に悪態をついていたが、その稼いだ時間のお陰で仮面ライダーの現着が間に合い、多数の人間を助けられたため、むしろ大手柄だったと言えるだろう。
グラニュートの拠点の一つでの戦いの翌日、いつも通り事務所に出社したが塩谷がいないことに気付き、彼の出向いた取材先の近辺を探したところ真っ二つに割られた塩谷のヒトプレスを見つけてしまう。
塩谷を助けようと酸賀の元へ訪れるも当然手遅れで、失意に暮れる絆斗だったが、そこで塩谷のヒトプレスからは粘液が確認されたために彼を手に掛けたグラニュートは限られること、そして酸賀が対グラニュート兵器を完成させたことを知る。
しかし、仮面ライダーに匹敵する力を手に入れるためにはグラニュートのみが持つ生体器官を埋め込まなければならない。当然その場を1度後にした絆斗だったが、師匠や母の仇を討つために手術を受けることを決意。
局所麻酔のみ・しかも後遺症は一切不明という(凄まじい激痛を伴う手術だった為、あと二針を縫う段階で気絶してしまうほどの)危険な手術を乗り越えてグラニュートの器官を身体に埋め込まれた絆斗は、ガヴから命からがら逃げ出したオタケを発見。塩谷の仇を遂に見付け出し、ヴァレンバスターの力で「仮面ライダーヴァレン」へと変身する。
「ごめん師匠、俺後戻りできねぇわ…。このまま行くから、見守ってて下さい…!」
初陣に加え、手術直後という最悪のコンディションながらも、執念でオタケを撃破し師匠の仇を取った絆斗は、塩谷の亡骸を握りしめながらグラニュートを狩るために茨の道を進むのだった…。
前回の戦いの後、どこかの建物の屋上でグミの仮面ライダーと互いに変身状態で邂逅。
相手のアイテムを盗んで使っていることをバレまいと誤魔化した事を皮切りに(何故かクールキャラを気取りつつ)互いに勘違いと勘違いを重ねまくったズレた会話を繰り広げ、「つけられそうになった『チョコレートくん』という名前がカッコ悪くて嫌だから」という理由で自分の変身体を「ヴァレン」と名付けると同時に、記事冒頭2段目の台詞と共に不可侵条約を取り付けた。
結局お互いの正体は二人共アホの子だったせいで気付かなかった(「チョコレートくん」が嫌なのに結局チョコから連想した名前にしてしまったことには心のなかでヘコんだ)。
続いて、情報収集の進捗確認をしようと「はぴばれ」に赴き、今度は互いに非変身状態でショウマと邂逅。互いに「こいつにはバレてはいけない」と認識し合うと同時に、「仮面ライダーのワードで検索させるとヴァレンも引っかかってしまう」可能性に気付き、SNSの情報収集の方法を切り替えるべきか悩む。
気を取り直して未解決の行方不明事件を確認する中、若い芸術家の行方不明事件に突き当たる。
その調査のためにあるギャラリーを訪れるが、そこには犯人らしきグラニュートは不在。しかし丁度そこを根城にするバイトに発破をかけようとやってきていたグロッタ・ストマックと出会ってしまう。
人並み外れた力から彼女もグラニュートと察し、記事冒頭1段目の台詞と共に変身し戦闘に突入する。
グロッタ相手に奮戦するがまだ戦闘経験の未熟な絆斗の実力では手も足も出せずに完敗、研究室への帰還後には酸賀からグラニュートには必ず腹に口があることを聞かされる。
その後、行方不明事件を追っていた所で偶然足取りを掴む最中にショウマ達と再び会い、宝屋敷の住まいに潜り込んでいる男がグラニュートではないかと目星を付け始める。幸果やショウマの協力で男の正体がグラニュート・ディーンであったことを突き止めた絆斗は(変身するために一旦場所を離れた)ショウマと分かれてヴァレンへと変身、2匹目のグラニュート退治を開始する。
遅れてやってきたガヴ(ショウマ)と初の共闘を行うもディーンの不死身の力には苦戦を強いられるが、乱入してきた幸果のペンキ攻撃で能力に気付いたショウマと連携して分身の小魚も撃退し、怪人本体も撃破。何気にヴァレンの姿で一般人と会うのはこれが初であったが、バケモノを倒す仮面ライダー達を見ていた幸果には特に怖がられずガヴと共に写真を撮られる羽目になった。
グラニュートに関する情報収集のため街をさまよっていた中、同じダンススクールに通う田村さんの行方不明事件と怪物の噂について話していた高瀬きらりとリカと遭遇。不審者扱いされて防犯ブザーを鳴らされ、リカには逃げられたが、追跡の末高瀬からは話を聞くことができた(その際、ショウマと出くわし彼からも「不審者なの?」と疑われる事態に)。その結果、「怪物が出る」と噂されるトンネル内でグラニュート・ヤードと遭遇。
襲われていた男の子を救い、ヴァレンに変身して交戦。取り逃してしまうものの、ヤードの落とし物から人間態の正体を推測し、店に向かったが店は跡形もなく消えていた。しかし、その前の道には何やら怪しい爪痕があり…。
- 第10話
前話できらりと交わした約束を守るために公園できらりを待っていた。しかし一向に現れないことに違和感を感じ辺りを見回すと、前話で取り逃がしたヤードが子供たちに配っていたマドレーヌの袋を発見。その事からきらりもヤードの魔の手に掛ったことを察し、きらりや子供たちを救うべく行動を開始する。
「はぴぱれ」で掴んだ手掛かりを元に、どうしてもついてくるときかないショウマを引き連れ消えたケーキ屋を探し回る。
相手が幼稚園に鞍替えしていたことをショウマの「聞き込み」で突き止め、ついにヤードを発見。一般人(だと思ってる)ショウマを逃がし、自身はヴァレンに変身してヤードと対峙する。
遅れて駆け付けてきたガヴと共に巨大化したヤードからヒトプレスを奪い返して撃破し、無事にきらりや子供達を救出。
その後は彼女との約束通り、ダンスを披露するきらりを笑顔で見守った。
また、ヤード撃破後にガヴと共にヒトプレスを解除してから『変身用のゴチゾウが無くなってしまった』という死活問題に気付き、さらには信用しきれない酸賀に頼りすぎるのもよくないと考え、意を決してガヴに直接「分けてもらえないか?」と打診。
「自分で調達しているわけじゃない」言い訳を並べるが、ガヴは快くチョコドンを5つ譲ってくれ、それだけでなく
「チョコだけで足りる?」と心配までしてくれている(なお、ショウマには「ヴァレンはかつての自分と同じく眷属を自力生成できないグラニュートである」と勘違いされていた)。
- 第11話
SNSでニワと名乗る人物に自分の画像を無断に使われたことに憤慨して栄美の代わりにニワに会うことになった。しかし一向に待ち合わせ場所に現れず、駆け付けたショウマと幸果から「栄美がニワに会いに行った上連絡がつかない」と伝えられると塩谷を失った出来事がフラッシュバックし、最悪の可能性を想定しながらも捜索に向かう。
その後、グラニュート・アーリーと遭遇してヴァレンに変身して交戦するが、苦戦して次第に追い詰められる。自分に噛みついて接近した隙に栄美のヒトプレスを取り戻してショウマに託したものの、アーリーの攻撃を受けて遂に変身解除。
そのタイミングで戻ってきたショウマに自分がヴァレンであったことを知られることになった。
- 第12話
ガヴが共に撤退する際に「辛木田さん!」と口走ったことを切っ掛けに勘づき始め、彼が変身解除をしたことを目の当たりにしてついに確信、そして意識を失ってしまう。
「やっぱお前か…」
はぴぱれに場所を移し、ショウマの手当てを受けつつまだ彼が鳥谷姉妹に付き添って留守にしている幸果に正体を知られてないことを知る。
「…なんであの場でグラニュートを倒さなかった?」
ショウマ「それは君が危なかったから…」
「そんなの別にいい!アイツを野放しにしたら、また誰かが拐われて喰われるんだぞ!一日でも早く、一匹でも多くグラニュートを倒さねぇと、どんっどん被害者が増えるんだ!お前は!俺なんかほっといてグラニュートを…」
目の前で大事な人を二度も奪われた故にグラニュートを倒すことを第一に考えている絆斗はアーリーを倒さなかったショウマに対して一度は怒りを露わにするものの気持ちを理解した上でその怒りを受け止められた直後…
ショウマ「生きてるから誰かを助けたりグラニュートを倒したりできる。生き残ったから出来ることがある。それに…君を助けずにあの場で戦い続けるってことは…俺の目の前でグラニュートの被害者が一人増えるってことだよ…?」
と諭され我に返り、自分の不甲斐なさを恥じて謝罪。そしてショウマもかつて母親を闇菓子のスパイスにされてたことを知る。(しかしこの時ショウマは絆斗の母親の写真を目の当たりにした瞬間、謎の頭痛に襲われており…)
その後酸賀のアジトで検診してもらってたところにショウマからの通報があり、かつて栄美が襲われた現場と似たような場所でショウマ共々アーリーを足止め。
「昨日はよくもやってくれたな…!」
ガヴと足を揃えて同時に変身、地下に場所を移して戦闘を開始。
剣を一度噛み砕かれたザクザクチップスフォームにチョココーティングを施してアシストし、ガヴからゴチゾウを選択する機会を与えられ、ドーマルフォームに変身。アーリーの口と全身をドーナツで拘束。身動きを取れなくした所をバクキャンに撃破してもらうという見事な連携プレーをとって見せた(なおこの時の映像は自身のスマホで録画し、依頼人に安心してもらうための証拠とした)。
「正直、ホッとしてるよ。なんつーか…わかる奴がいるんだなぁって…」
ショウマ「辛木田さん…」
「…絆斗でいい!…これからよろしくな、ショウマ。」
少し照れつつ改めてショウマとの絆を深めるのだった。
しかしながらショウマの方は「絆斗は人間で、俺の事も人間だと思っているから信用されている」と考えているようで…?
- 第13話
カフェでグラニュートに関する記事を執筆していたが、周りの噂話を聞き「この知名度なら大丈夫」と投稿を踏みとどまる。その後は路上ミュージシャンの行方不明事件を知って聞き込みを開始しグラニュート・ロジョーと遭遇、戦闘になる。しかしヒトプレスの回収こそしたものの、ロジョーには逃げられてしまった。
余談
第3話放送で絆斗の過去が明かされた後、多数の視聴者から「絆斗にフラグが乱立された」と騒がれた。
そのフラグ内容を列挙すると以下の通りである。
- 絆斗の母親を襲ったのは塩谷ではないか?(考察は塩谷壮士の記事を参照)
- イラストのグラニュートが赤ガヴだったため、件のグラニュートはショウマのグラニュート態ではないか?
もっとも、前者は第4話の次回予告で見られる一幕で否定されており、後者についてはそもそもショウマが初めて人間界にやってくるよりも10年以上前の話であり、その間ショウマはストマック家で母と共に軟禁されていた上、赤ガヴは「そもそもショウマだけの特徴である」と明言されており、腹の赤い部分はガヴの歯茎か素肌の色と見るのが妥当であるため、可能性は極めて低いと思われる。仮にライダーとしての姿以外にグラニュートとしての真の姿を持っていたとしても、腹違いの兄姉達と容姿の特徴がかけ離れ過ぎているのも不自然である。
とはいえ、第12話でショウマが早恵の写真を見た直後突如頭痛を起こしており、何かしらの関係はありそうだが…。
さらに上記の通り塩谷はヒトプレス化され割られた=人間ということなので前者の説は否定されている。
記事冒頭の台詞が先行紹介時のものだったため、一部では彼等のような復讐者タイプかと思われていたが、どこか明るい一面や今まで「バケモノ」と恐れられていたガヴに対して「人間……なのか……?」と当たらずとも遠からずかつポジティブ寄りな理解を示しかけた姿や、第5話で「こいつはバケモノじゃない!バケモノからみんなを助けた…仮面ライダーだ!」とヒーローとして扱う姿勢を見せたため、視聴者からは「(後に衝突する展開はあるかもしれないが)2号ライダーの中で最初から比較的主人公を好意的に理解している、軋轢の少ない珍しいタイプ」と彼の性格を喜ぶ声が多数上がっている。
しかしそれはあくまでガヴを怪物から人々を守るヒーローとしか知らないからであり、ガヴの正体=ショウマが半分人間とはいえ生みと育ての親を殺したグラニュートの一族と知ってしまった場合はどんな反応をするのか…… 。
また、純粋な人間を物理的に改造して仮面ライダーとなった為、久々登場の改造人間タイプのキャラクターと言える。
- 昭和は当然改造人間が主流で、平成では『エグゼイド』における適合手術、『ビルド』における人体実験、令和では『ゼロワン』で脳内にチップを埋め込む形で、改造人間の要素が登場した。
- とはいえ比較的新しい例だと、(こちらは作中の時系列的には昭和終盤~平成初期だが)同じく敵の器官を組み込まれて改造されたキャラクターがいる。
- また、外伝作品を含むと現在配信中の仮面ライダーのゲーム作品『ライドカメンズ』に登場する仮面ライダーは皆改造人間である。
- 母を誘拐したグラニュートに関して回想シーンでは狼のような頭をしている。当時はまだヒトプレス技術もミミックキーも開発されておらず、グラニュートそのままの姿であったといえる。また動物全般にチョコレートは猛毒であり、与えてはいけない。さらに手作りでも砂糖入りの菓子も与えてはいけない。
関連タグ
2号ライダー変身者
九堂りんね←辛木田絆斗