「あーあ……だっる……」
CV:庄司浩平
スーツアクター:永徳
変身者
概要
『仮面ライダーガヴ』に登場する仮面ライダー。第17話より登場。
ラーゲ9改めラキア・アマルガがニエルブから与えられたヴラスタムギアにプリンやゼリーのカップに入ったような形状のゴチゾウを装填して変身する(ベースとなったお菓子は変身講座にて確認できる)。
ガヴとヴァレンに興味を持ったニエルブが、デンテの残した研究資料(おそらくショウマを改造した際の物)と、ヴァレンバスター開発までこぎつけた酸賀研造から譲渡された研究資料を基に作成したシステムであり、事実上本作品の研究・開発ポジション3名が持つ技術のハイブリッドとして誕生したライダーである。
公式サイトを参照するに同じグラニュートでも眷属の力で化けた姿とされるガヴとは違いヴラスタムギアは外付けのカスタマイズギアであるため、グラニュートをゴチゾウの力で強化した姿がこのヴラムである(現に、初変身時には怪人態の姿からそのまま変身している)。このように既存のガヴやヴァレンとはシステムが厳密には大きく異なるためか、変身音に先2人と違いゴチゾウの名前及び擬音は含まれない他、フォーム名も「◯◯フォーム」表記ではなく「カスタム」という呼称を使用する。
誕生当初はストマック社に黙ってシステムを作ったニエルブが、グラニュートハンターであるガヴとヴァレンを倒す、グラニュートハンターを狩るハンターとしての役回りを通常のヒトプレス収穫とは別件のバイトとして任命する。
ただしあくまで無断な上にニエルブが知らぬ存ぜぬを通したので、彼を除くランゴやグロッタをはじめとした上層部はその背景を認識しておらず、作中でもヴラムはエージェントに「3人目のグラニュートハンター」と呼称されており、その後すぐラキアが離反したことでストマック社には敵対勢力の1人として認識されるに至った。
ガヴとヴァレンより強力な身のこなしに加えて、ラキアの固有能力である無数の触手やヴラムブレイカーによる攻撃を駆使して戦う。
変身
人間態からでも怪人態からでも変身でき、身体に一体化したガヴそのものを使うショウマの赤ガヴとは違い、腹部にヴラスタムギアのバックルを装着する。怪人態の場合はガヴの口内に突っ込み咥えさせる形で装着する。
ヴラスタムギアにゴチゾウをセットすると、装着者の周囲に該当ゴチゾウのモチーフに則った容器(詳細は各小記事を参照)を模した巨大バリアが出現、ギアからハイドロゲル食品の原液を模した液状エネルギーが流れ出す(初変身時にはしっかり声がややくぐもる描写がなされた)。
ギアの操作レバー「フォルタネイター」を下に倒すことで、ギアの放熱外装「ヴラスタムキルン」が観音開きし、液状エネルギーがバリア内を満たし巨大なハイドロゲルを形成(プリンカスタムならプリン、ゼリーカスタムならゼリー。この際、複数のゴチゾウがギア内部コアユニット「テイスリンダー」に、巨大ゲルを落としてプルプルと震わせる描写がある)。
バリア一式が消滅した後、巨大な2本のスプーンがゲルを小さく掬い取ってバラ撒き、アーマーに変化して装着。スプーンは縮小したのち、両耳の通信装備「ザートプーン」として両耳に装着される。
なおラキアの変身時には、フォルタネイターを倒す前に右手指で頭髪(怪人態時は頭部の触手)を弄る動きをとり、レバー操作後は右腕をウィザードのように横に掲げるポーズをとるのが特徴。
形態
上記の通り、カップに入ったハイドロゲル食品がモチーフになっている。なおヴラスタムギアで変身する形態はガヴ、ヴァレンと異なり、「〜カスタム」という表記になる。
基本形態
『プティング ヴラムシステム!』
ヴラスタムギアにどっプリンゴチゾウを装填して変身する、衝撃を操る能力によるパワーを重視した黄色い形態。
派生形態
『ゼリー ヴラムシステム!』
ヴラスタムギアにぷるゼリーゴチゾウを装填して変身する、透明化能力による奇襲に特化した桃色の形態。
使用アイテム
ニエルブが開発した変身ベルト。
ニエルブが赤ガヴとは別のメカニズムで開発した、カップのような外見をした個体を使用する。
専用武器。近接戦闘用の鎌モードと、遠距離戦用の弓モードに変形する。
余談
- 名前の由来はヴラスタムギアと共に、共通モチーフであるハイドロゲル食品の容器に円錐台型がよく採用されることから、「錐台」の英訳である「フラスタム」に、本作の仮面ライダーに共通する「ヴ」を混ぜてもじったもの。
- 初変身は怪人態の姿で変身を行っており、怪人の変身する仮面ライダーは過去作にも例が多いが、「人間態を持つ怪人が怪人の姿から直接変身する」パターンは非常に珍しい。
- この展開は第17話を担当した柴﨑監督の「最初だからこそグラニュートの姿から変身するのを見せるべし!」の一声があったとのこと。
- 演者の庄司氏は『魔進戦隊キラメイジャー』にてクリスタリア宝路/キラメイシルバーを演じており、本作出演者が仮面ライダーに変身するのは大治小夜/キラメイピンクを演じた工藤美桜女史以来(『仮面ライダーゴースト』にて深海カノン役で出演、外伝作品『仮面ライダースペクター×ブレイズ』では仮面ライダーカノンスペクターに変身)となる。また、戦隊とライダーの両方の本編で、メインメンバーかつ味方側の役を演じるのは、何気に前代未聞の事例である。
- スーツアクターの永徳氏は前作の仮面ライダーガッチャードに続く登板となり、3号ライダーを担当するのは『仮面ライダージオウ』の仮面ライダーウォズ以来となる。
- 永徳氏はアクションを担当するにあたり、ラキアの過去背景から「戦闘のプロフェッショナルではないが、喧嘩慣れしている」イメージで演技を組み立てており、彼の気だるさと強さを見せるために、ガッチャードから手数を減らして一撃一撃を重く見せるステゴロスタイルを取っている。
- 怪人の人外キャラクターが変身する3号ライダーは仮面ライダーカリス、仮面ライダーサガ、仮面ライダーチェイサーに続いて4人目。
- 「背が高くて、得物が鎌で、柄悪く戦う」という点から怪人態で同じ共通点を持つグロッタ役の千歳まち女史からは勝手ながらライバル視(?)されている模様。
関連動画
【仮面ライダーガヴ変身講座③】仮面ライダーヴラム編
関連タグ
仮面ライダーガヴ ラキア・アマルガ(グラニュート・ラーゲ9)
ヴァルバラド → ヴラム
○号ライダー