『スクラッシュドライバー!』
『ドラゴンゼリー!』
「変身!」
『潰れる! 流れる! 溢れ出る!』
『ドラゴンインクローズチャージ!』
『ブラァ!』
概要
仮面ライダークローズの強化形態。スクラッシュドライバーにドラゴンスクラッシュゼリーをセットして変身する。
初登場は第17話。これまでの2号ライダーの強化フォームの中では登場はかなり早い方。
ドライバーは元々万丈のために開発したわけではなく、開発の段階でドライバーに反応した成分がドラゴンしかなかったためドラゴンスクラッシュゼリーと共に開発され、兵器利用されることを危惧したことと今の自分たちには使いこなせないという戦兎の判断で保管されていた。
しかし北都の本格的な侵攻や北都三羽ガラスことハードスマッシュの登場に際し、これまでの力では歯が立たないと痛感した龍我が持ち出し、変身に成功した(ブラッドスタークが第8話で言っていた「桐生戦兎ならそれができる、万丈龍我ならそれが使える」という言葉の真意はこの事だったらしく、それに気付いた幻徳は万丈にドライバーを使うように促している)。
しかし、初変身の第17話で、万丈は変身時に強烈な苦痛にさらされていた。変身者の闘争本能を上昇させるためにアドレナリンを過剰分泌させるので体にも大きな負担があり、元格闘家で相当鍛えているであろう万丈でもたった数回の変身で戦兎に「もう限界」と言われるほど体がボロボロになっている。
第18話では戦兎もクローズチャージに変身しようと試みたが、ドラゴンスクラッシュゼリーをドライバーに装填した直後に拒絶反応が起こり、変身することができなかった。
変身時はビルドドライバーとは違い、ビーカーのような容器を形成、その中に成分が満たされて万丈にまとわりつくことで白銀の素体が形成される。その後頭頂部からゲル状の成分が噴き出し、顔や胸、肩アーマーを形成し変身が完了する。
第30話にて、惣一が生身で放出した炎から美空を庇った際、その炎でドラゴンスクラッシュゼリーが燃やされてしまい、それによりクローズチャージへの変身能力は失われてしまった。
しかしその後、真っ黒に焦げたドラゴンスクラッシュゼリーに万丈が触れた途端、謎の黒いフルボトルに変化し……。
なお、ドラゴンスクラッシュゼリーはのちに戦兎によって予備が作成されていたらしいことが判明しており、これが万丈から猿渡一海の手にわたり、仮面ライダーグリスの強化に使用されている。
そして、クローズチャージ自身も『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』さらに正式続編Vシネクスト『ビルドNEW_WORLD 仮面ライダークローズ』にて、少しだけではあるが無事復活登場を果たし強さの健在ぶりを見せつけている。
スペック
パンチ力 | 31.5t |
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キック力 | 34.1t |
ジャンプ力 | 54.0m(ひと跳び) |
走力 | 2.5秒(100m) |
これは初期値であり変身者のハザードレベルに応じて変動する。
頭部に搭載された「ストラグルエンハンサー」で変身者の闘争心を掻きたて「ドラゴストラグルグローブ・シューズ」は闘争心に応じて攻撃力を上昇させるというシナジーがある。
また「フォースクラッシュアーム・レッグ」は戦闘を重ねるごとに変身者の身体になじみ、より高い攻撃性能を発揮するようになる。
これらの機能を見ればわかるように(設定上)戦う度に強くなるシステムであり、それは戦兎が危惧した通りの軍事兵器としての完成形と言える。
しかし、その代償として変身者の攻撃本能がより高まってゆく危険性を持ち、感情の抑えが全く効かなくなり暴走を招く。それはパンドラボックスの光を浴びた者の症状と一致する。
万丈も当初は力をうまくコントロールできず、(メタ的なことをいえば販促要員としてはグリスで間に合っているからなのか)強化フォームの割に苦戦する描写が多かったが、第22話で暴走したビルドホークガトリングハザードフォームを止めるために戦っている最中、戦兎を助けたいという思いから遂に力をコントロールすることができるようになり、無事に暴走のリスクを克服することができた。
暴走を克服して力を十分に使いこなせるようになってからは、元々ハザードレベルの上昇が異常に早いという万丈の体質も合わさって、一度手も足も出なかったリモコンブロスを次に戦った時には圧倒したり、東都・北都連合対西都の代表戦では初交戦となるヘルブロス相手に最初は押されるもののその戦いの中で逆転して追い詰めたりと、異様とも言えるパワーアップ速度を見せている。
『平成ジェネレーションズForever』では両腕に力を込めて地面に打ち付ける事で水を巻き上げる能力を見せたが、どういう原理かは不明である。この時に掌が発光しており、ゼリーを噴射していたのではないかと考えられる(単に発勁で水たまりを巻き上げたようにも見えるが)。テレビマガジン2018年2月号ではグリスが掌の穴から拘束や攻撃用ゼリーを出すと解説されていたので同様の能力が発揮できるのだろうと思われる。
『Vシネクスト 仮面ライダークローズ』においてはクローズマグマへの変身が不可能となった際の緊急登板として登場した。
これは最終回以降万丈の体内に潜んでいたエボルトが相当のエネルギーとともに擬態として顕現していた影響で、クローズマグマになれるほどの力が万丈に残っていなかったため(体外に出たエボルトが消滅しても一晩休めば翌日には変身可能なまでに回復している)。
上記の経緯からこの形態はクローズマグマよりも能力が劣る代わりに(当初は暴走のリスクがあり、万丈の成長あってこそだが)変身条件が緩いとも言える。
容姿
素体はかなりシンプルで、頭部はゼリー飲料の飲み口を象っている(装甲となるゲルが頭部から噴き出すのはこの形のため)。そして大部分はグリスと共通ながら色違いになっている(こちらが銀でむこうが金)。
頭部・胸部はクリアブルーでドラゴンの頭部を象っている。
全体的に黒と紺を基調としていたクローズとは対照的に、全身をボディアーマーのような銀色の装甲に覆われより明るい色合いになった。
また、クローズの各形態にしては珍しく、ドラゴンの顔は今回は顔全体を覆うアーマーの役割であり、目の形は昭和ライダーを思わせる形状になっているのが特徴。
使用アイテム、ツール
クローズチャージに変身する為の変身ベルト。仮面ライダーグリスのものと同型。
ドライバーにセットして変身する。戦兎たちの手持ちのボトルの中で唯一ドライバーに反応したため一緒に開発された。
専用武器。詳細はリンク先を参照。
クローズチャージでの本編初使用は第25話。放送開始前の「スーパーヒーロータイム」とガンバライジング、ヒーローショーでは既に使用していた。
必殺技
- スクラップブレイク
第22話にて、レッツブレイクを強化するために初使用。
第23話では単体で使用し、足にドラゴン型のエネルギーを纏った飛び蹴りをラビットタンクスパークリングフォームのスパークリングフィニッシュと同時に放つダブルライダーキックを披露した。
第27話では、左腕にエネルギーを纏いツインブレイカーのパイル部分をパンチと共に突き立てるバージョンを使用した。
ガンバライジングではアッパーカットで吹き飛ばし、真下に飛び蹴りを放つ。
- チャージクラッシュ
ドライバーにフルボトルを装填して発動する。
○タカボトル
噴出したゲルで背中にソレスタルウィングを形成し、飛行能力を付与する。
○パンダボトル
ガンバライジングで使用。噴出したゲルで右腕に巨大なジャイアントスクラッチャーのエネルギーを形成し、引っ掻き攻撃をする。なお、ビルドのパンダ側のボルテックフィニッシュ・PR(ボルテックフィニッシュ)、ボルテックアタックとモーションは同じである。
- スクラップブレイク+レッツブレイク
ツインブレイカーにクローズドラゴンを装填して、ドライバーのレンチを下ろしてスクラップブレイクを発動、クローズドラゴン・ブレイズ型のエネルギー波を放つ。
グリスが似たようなことをした際は(事前に毒ガスで弱っていたとはいえ)技を放った後に変身解除してしまっているが、こちらはホークガトリングハザードフォームと殴り合いを演じた後でこれを放ってなお変身状態を維持し、さらにハザードフォームと相打てるだけのパンチを打てていたため、クローズチャージがグリスを超えている可能性が高い。
- レッツブレイク+メガスラッシュ
レッツブレイクを起動後ビートクローザーを召喚、ロックフルボトルを装填してグリップエンドを3回引くことで発動。
鍵のエネルギーを纏ったビートクローザーを振り、黄金の球を出した後レッツブレイクでドラゴン型のエネルギー波を同時に放つ。この時ドラゴンが球を口に咥えた状態になる。
第25話にてリモコンブロスにダメージを与え、撤退させた。
ライドウォッチ
スクラッシュゼリーを潰して変身!クローズチャージ!
ドラゴンゼリー!クローズチャージ!
プレバン限定「ライドウォッチスペシャルセット2」の一つとして発売。
必殺技は「スクラップ」。
余談
- 闘争心を掻きたてる機能は、かつて「スカイウォールの惨劇」の時にパンドラボックスから放たれた光と効果が類似している。光を浴びた面々がどうなったのかを考えると、変身を続ければ龍我にも何かしらの悪影響が出ると考えることもできるが……上記の通り同じデメリットがあることが判明したが無事克服した。
- なお、「頭からゼリーが吹き出す」という演出に加え、当初は変身後に副作用で万丈が凶暴化したことから「変身するたびに万丈の脳味噌が溢れ出てさらにおバカに…」とネタにされることもある。
- 強化フォームだが、以下のように公式からは事実上の基本フォームとして扱われることも多い。
- ドラゴンスクラッシュゼリーが変質した後も、OP映像に登場するのは一貫してクローズチャージ。
- オロナミンCのCMにビルド ラビットタンクフォーム、グリスと共に登場するのはクローズチャージ。
- S.H.Figuartsでは、通常クローズがプレミアムバンダイ魂ウェブ商店限定であるのに対し、クローズチャージは一般店頭発売。
- ヒーローショーでクローズが登場する場合、通常クローズではなくクローズチャージが登場することが多い。
- なお、クリアパーツを使っているせいで、スーツ自体の重量がかなり重く、視界も狭いわ、音も聞こえないわの三重苦でスーツアクターの永徳氏はかなり大変だったとのこと。
- 2号ライダーが強化形態に変身する際にベルトを変更するのは仮面ライダーバロン・レモンエナジーアームズに続いて2例目。
- 因みに次世代の変身ベルトを使用する点やスーツアクターも一致している。
- また、前作の青い2号ライダーの中間形態も変身する度に体に負担がかかる点が共通しており、次回作の2号ライダーの強化形態や2年後の青い2号ライダーの中間形態も同様である事から4年連続で体に負担がかかる2号ライダーの強化形態が登場していることになる。
- 後にアンダースーツは『仮面ライダーガッチャード』に登場する仮面ライダーヴァルバラド黒鋼に改造された(スーツはアップ用・アクション用両方が存在するので、恐らくアクション用を改造したものと思われる)。
- 装動では『創動 仮面ライダービルド BUILD5』に収録。
- 原作再現に拘り、クリアパーツが使われており、『創動 BUILD6』のグリス、『装動ギーツID1』のアルティメットリバイスとクリアパーツを使用したライダーの先駆けとなった。
関連動画
関連タグ
仮面ライダーメテオ:クリアパーツを基調としたマスクが類似している2号ライダー。
ファンタジーゲーマーレベル50 → クローズチャージ
→ アサルトウルフ