「ヒューマギアは残らずぶっ潰す!」
CV:岡田龍太郎(初変身シーンではスーツアクターも兼任)
変身者
・不破諫
概要
A.I.M.S.に所属する不破諫がエイムズショットライザーで変身する仮面ライダー。
『仮面ライダーゼロワン』における2号ライダーであり、第2話から登場。作中で「仮面ライダー」と呼ばれた最初の存在でもある。
泣き顔をイメージしたデザインが多かった歴代ライダーに対し、ヒューマギアへの怒りを燃やす諫の心情をイメージした怒り顔を意識したデザインとなっている。
変身途中には不破の顔に流れる涙のようなモールドが浮かび上がる為、仮面の中で泣いているヒーローとも言える。
顔を俯瞰してみると、狼が人の面を被っているのようなデザインにも見え、彼もまた人の心を持ちながら人ならざる力を使う仮面ライダーである事の証左になっているとも解釈できる。
公式人気投票 | 42位(248票) |
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変身ポーズとシークエンス
開始時点で「プログライズキーを無理矢理抉じ開ける」描写が多く見られ「正規の変身方法」が描写されていない事も災いしてか、初登場時点ではバンダイ公式YouTubeチャンネルで配信されている「変身講座」の動画が存在しない(現時点ではゼロワンのみ)。
結局はこのルーティン(無理やりキーを展開して変身)が定着しており、刃唯阿同様の「正規の変身ポーズ」を行うことは最後までなかった。
ちなみにこれと直接関係する物では無いが、演者の岡田龍太郎氏は自身のYouTubeチャンネルで変身講座の動画を公開している。
現時点での変身ポーズは以下の通り。
左手に持ったプログライズキーを小指から順に握りしめ人差し指でボタンを押し、プログライズキーを無理やりこじ開ける。こじ開けたキーをショットライザーに装填。この時、初代1号ライダーのように左腕を大きく斜め上に振りかぶるのが特徴。
そして前方に向けて弾丸を発射し、こちらに向かってくる弾丸に向かって左手で何かしらアクションを起こす※事で弾丸(SRダンガー)が展開してバルカンのスーツを構成し、変身が完了する。
※シューティングウルフは正拳突き、パンチングコングは裏拳、アサルトウルフは握り潰す、オルトロスはアッパーカット。ランペイジバルカンは正拳突きと裏拳で2つのモデルを展開した後、残りを回し蹴りで一気に展開する。
プログライズキーの開け方は初回とそれ以降で変わっており、各フォーム初変身では両手でのこじ開けだが、初変身以降はロックが壊れてしまったのか親指で少し開け、振り上げる事で完全に開くようになっている(因みに岡田龍太郎氏は上述の動画にて「ロックがガバガバになった」という旨の発言をしている。)。
特に本編終盤のシューティングウルフプログライズキーはこれが極めて顕著で、もはや力を込める事なく軽く振るだけで完全に展開するようになってしまっている。
また、ランペイジガトリングプログライズキーはこれまでのプログライズキーとは逆に一定以上の力を込めてキーを展開しないとロックが解除されないというまさかの不破打ってつけの仕様となっていたが、これも物語が進むにつれかなり早く開けるようになってしまっていた為、あまりセキュリティとしての意味をなしていなかった。
形態
基本形態
シューティングウルフ!
"The elevation increases as the bullet is fired."
オオカミの力を宿した「シューティングウルフプログライズキー」で変身する基本形態。
右半身に青いアーマーが装着される。
エイムズショットライザーを使った射撃戦を得意とする。
パンチングコング!
"Enough power to annihilate a mountain."
ゴリラの力を宿した「パンチングコングプログライズキー」で変身する派生形態。
上半身にグレーのアーマーが装着される。
大幅に増強された腕力を用いた近接戦を得意とする。
強化形態
レディーゴー!アサルトウルフ!
"No chance of surviving."
アサルトウルフプログライズキーで変身する強化形態。
アサルト(強襲)の名が示す通り全身に兵器を内蔵し、より鋭利で攻撃的な姿に変貌する。
フルショットライズ!
Gathering Round! ランペイジガトリング!
Mammoth! Cheetah! Hornet! Tiger! Polarbear! Scorpion! Shark! Kong! Falcon! Wolf!
ランペイジガトリングプログライズキーで変身する本編最強形態。
10種類のライダモデルの能力を内包した幅広い打ち分け性能と、パワー・スピード・エレメントそれぞれに特化した強烈な必殺技を発動可能。
オルトロスバルカン!
"Awakening the instinct of two beasts long lost."
第44話にのみ登場。仮面ライダー亡の変身に必要なジャパニーズウルフゼツメライズキーを、滅亡迅雷.netの亡から託されて不破が変身した。
外見はアサルトウルフに酷似しているが、設定上「バルカンの全形態と仮面ライダー亡の能力が各部に組み込まれている」とされる。
プログライズ!
Registration! Vulcan Company Limited!
ローンウルフ!
"It’s my rule."
Vシネマ『ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー』においてダイアウルフゼツメライズキーで変身する新形態。
飛電ゼロワンドライバーの使用条件をある方法でクリアし、破損したショットライザーの代用として使用したバルカン真の最終形態。
変身モーション一覧
右手でショットライザーのトリガーを引くため、必然的に左手でSRダンガー(以下、弾丸)に
衝撃を与えて、変身を開始する。
※ローンウルフは飛電ゼロワンドライバーによる変身のため、右手で行う。
各形態 | 変身モーション |
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シューティングウルフ | 左手による正拳突き |
パンチングコング | 左手による裏拳 |
アサルトウルフ | 左手で弾丸を握り潰す |
ランペイジバルカン | 9発の弾丸を全身で受け止めるor上記のモーション+足払い |
オルトロスバルカン | 向かってきたロストモデルを左手でアッパー |
ローンウルフ | 右手を強く握り、ジャンプしながらロストモデルへ正拳突き |
設定画のみ
仮面ライダー公式ポータルサイトにて、設定画が公開されている。
"A jump to the sky turns to a rider kick."
※画像はオリジナルだがわりと似てる。
バッタの力を宿した「ライジングホッパープログライズキー」で変身する派生形態。
上半身にイエローのアーマーが装着される。
ゼロワン同様の跳躍力・俊敏性強化の他、不規則に角度を変える跳弾により全方位からの攻撃が可能。
使用アイテム
変身ベルト兼武器。
仮面ライダーバルカンへの変身に用いる。
本来は刃唯阿の許可が無ければ展開出来ないが、力技で無理矢理展開し変身に使用している。半端ない握力である。
ショットガン型のアタッシュウェポン。
第7話にてイズから奪って使用。
本来はゼロワンのものだが時々貸し出される。使うのはガンモードのみ。
ローンウルフ変身時にのみ使用。本来なら飛電インテリジェンス代表取締役社長にしか使用権限が与えられていないが…
テーマ曲
仮面ライダーバルカン&バルキリー
TV本編の劇伴。『ゼロワン』の放送終了後に発売された「仮面ライダーゼロワン TV オリジナル サウンド トラック」に収録されている。
曲名の通りA.I.M.S.の2人のライダーで共通の楽曲だが、アサルトウルフの初登場などバルカンが活躍するシーンで使用されることの方が圧倒的に多いため、実質的にバルカンのテーマ曲として定着している。
アナザーゼロワン撃破
『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』の劇伴。映画の公開と同時期に発売された同作のサウンドトラックに収録されている。
劇中でアナザーゼロワンを撃破したのはバルカン&バルキリーであるため、先述の「仮面ライダーバルカン&バルキリー」の劇場版アレンジになっている。
しかし、『令ジェネ』のサウンドトラックの方が本編のサウンドトラックよりも先に発売されたため、本編のバルカンの活躍シーンで多用される曲が「アナザーゼロワン撃破」だと勘違いしているファンも散見された。
AIMS・出撃
初使用は不破がバルカンに変身する前のA.I.M.S.としてマギア排除に奔走していた時のシーンだが、その後もバルカンの戦闘シーンにおいて度々使用されている。
レジェンドアイテム
後年の仮面ライダー作品やその商品展開において登場した、バルカンをモチーフとしたアイテムやフォームなど。
『仮面ライダーガヴ』のレジェンドライダーゴチゾウの一つで劇中未登場。
余談
- 主人公とデザインが全く異なるベルトで変身する2号ライダーは『仮面ライダードライブ』のマッハ以来(派生形態だがクローズチャージも一応含まれる)。序盤から登場する2号ライダーでは珍しい。
- また、ゼロワンが原点回帰や新要素を盛り込まれているのに対して、変身者共々、過去作の平成ライダーを意識したような要素が多い。
- 名前の由来は「バルカン砲」、または同僚のバルキリーが神話に由来している事からローマ神話の火山と鍛冶の神「ヴァルカン」と思われる。
- 更に狼は七つの大罪の1つである憤怒を司る獣とされる為、ヒューマギアへの怒りで生きて来た不破との親和性は抜群と言えよう。因みにもう1つの形態であるゴリラ=猿も憤怒を司っている為、妥当なチョイスである(他はイタチ、ユニコーン、ドラゴン、オーガ)。
- 史上初の狼がモチーフのライダーである。
- 複合形態やフォームチェンジなども含めるとガルルフォーム、スマホウルフフォーム/スマホウルフハザードフォーム、ウルフゲノムは存在する。
- 後に同じく狼がモチーフである仮面ライダーロポが脚本家が同じ作品に登場した。
- スーツアクターの浅井氏は、『仮面ライダーエグゼイド』で敵役の仮面ライダークロノスを演じており、本作で初の2号ライダーを演じる事となる。しかし、次回作で主役ライダーを担当したことにより多忙になることから、終盤のクライマックスではオルトロスバルカンでの熱演を除き中田氏が代役として演じることが多くなった。
- 初変身の際には、エイムズショットライザーから放たれた弾丸(強化スーツなどの装備を形成するカプセル)を殴り付ける事で弾丸が展開してバルカンのスーツを構成し、腕から徐々に変身していくという描写がなされたが、これはクウガ第2話での変身シーンのオマージュになっているとの事。
- 第4話におけるパンチングブラストによる撃破後の爆発にカタカナが紛れていたのが確認出来ており、第8話でも迅の回想シーンにてシューティングウルフの技名のエフェクトまでもが存在した事から、本作のライダーにおけるこの技名表示が作中の演出では無く実際に文字が表示されている可能性が高くなった。
関連タグ
○号ライダー
ゼロワン/ゼロツー/???(1号) → バルカン(2号) → バルキリー(3号)