概要
プログライズキーの一種。
ゼロワンらライダー達が用いるプログライズキーが現生している生物種のデータイメージ「ライダモデル」がインプットされているの対し、こちらは既に地球上に存在しない絶滅種の生物のデータイメージ「ロストモデル」がインプットされている。
基本的にはプログライズキーと同形状だが、動物のピクトグラムの「SPシンボル」が独自の「ESシンボル」に統一されており、キー関節部の「トランスロックシリンダー」も黒一色になっているので区別は容易。
キーごとの固有アビリティは持たず、アビリティの部分は"TYPE:ZETSUMETSU"となっている。
起動時の音声も、データが内包された絶滅動物の名前を叫ぶ仕様となっている。
いわゆる怪人用のアイテムとして登場したが、プログライズキーと規格が同じ為仮面ライダーの変身にも使用される珍しいアイテムとなっている。
ただしゼツメライザーはゼツメライズキー専用のプロセスでマギア化を行うことから、「ロストモデル」以外にもプログライズキーとは何かしら仕様の違いがあるようだ。
主な仕様
主に滅亡迅雷.netなど敵サイドが用いる点で共通するが、その出自の違いにより数パターンの仕様に分けられる。
ただしいずれのキーにも共通する仕様として、オーソライズを行うタイプのドライバーには対応していない。このタイプのドライバーに装填した場合、ロックは解除されるがオーソライズは行われず、危険を警告するアナウンスが流れ、変身完了後は強烈なバックファイアが常時発生し続けるため、まともに運用することは不可能(ただしこの事例はいずれもエイムズショットライザーの場合であり、オーソライズを行わないと変身自体不可能な飛電ゼロワンドライバーの場合どうなのかは不明。ローンウルフは事前調整を行った特殊なゼツメライズキーを用いているため比較対象にはならない)。
本来は専用のデバイスであるゼツメライザーで運用するアイテムであり、仮面ライダーへの変身は「理論上可能」であるにすぎない。実際に変身に用いる場合、フォースライズやサイクロンライズによって強制的にデータを抽出・変換することで仮面ライダー用の装備を展開する必要がある。
これらの仕様の関係上、自力でデータを制御できる存在でなければ仮面ライダーへの変身・戦闘は不可能である。
マギア用のゼツメライズキー
テロリスト集団「滅亡迅雷.net」が保有するゼツメライズキー。
ゼツメライザーと共にヒューマギアを暴走させマギアに変貌させる際に使用され、「○○ MAGIA」と対応するマギアの名前が表記されている。
基本的にはマギア用ではあるが、他のドライバーを用いればロストモデルを利用した仮面ライダーへの変身にも対応する。
ただし変身音は仮面ライダー用のような固有音声ではなく共通の効果音のみの簡素な仕様である。
マギアはゼツメライズキーを抜かれると機能を停止してしまうため、まさにマギアの心臓部であるともいえる。
また、ロック機構と外装を破壊して無理矢理接続するというゼツメライザーの仕様上、マギアが変身する度に破損しているが、劇中では再登場の際に破損したままだったり修復されていたりと描写がまちまちであり、同一の物を修復したのか、複数個存在するのかはっきりしていない。
滅亡迅雷.netの活動時期に一部をZAIAが回収しており、後にヒューマギアに対する制裁目的で天津垓が使う場面があることから、ZAIAによって回収されたと思われる。
ハイパーバトルDVDでは迅が書いた絵から3種のマギアの能力が込められた謎のゼツメライズキーが登場しており、キーの名前や動物のイラスト、シンボルが存在しない異質なものとなっている。
ソルドマギア用のゼツメライズキー
Vシネマ「ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー」に登場。
ZAIA本社純正故か、バーニングファルコンプログライズキーと同様のクリアカラーの外装を持ち、ソルド達がゾルドマギアへの『武装』に使用する。
なお下記の2体以外は既存のプログライズキーで武装するが、外観以外の通常のキーとの違いがあるのかは不明。
ダイアウルフソルドマギアへの武装に使用される。
ゼツメライズキーでは初のアサルトグリップの装着が可能なモデルで、装着して仮面ライダーバルカン ローンウルフへの変身にも使用される。
サーバルタイガーソルドマギアへの武装に使用。
また、仮面ライダーバルキリー ジャスティスサーバルへの変身にも使用される。
仮面ライダー用のゼツメライズキー
最初から仮面ライダーへの変身を想定して開発されたゼツメライズキー。
基本仕様はマギア用と共通しているが、プログライズキーと同様に、仮面ライダーへの変身の際に固有の音声が鳴るという特徴を持つ。
また、プログライズキーと同様に特殊な形状のものも存在しているが、表記なしのものを除きアビリティは"TYPE:ZETSUMETSU"及びその派生で統一されている。
マギア用ゼツメライズキーの1つである「アルシノゼツメライズキー」を通信衛星アークが発展強化したもの。
アビリティ表記が"TYPE:ZETSUMETSU EVOLUTION"に変わっており、通常のプログライズキー等とは逆向きの構造となっている。
アメイジングコーカサスプログライズキーと共に天津垓が仮面ライダーサウザーへの変身に使用する。
詳細は個別記事を参照。
仮面ライダーアークゼロが自らの能力で生み出したゼツメライズキー。
滅亡迅雷.netの亡に与えられ、仮面ライダー亡への変身に使用される。
詳細は個別記事を参照。
劇場版「令和ザ・ファースト・ジェネレーション」に登場。
「仮面ライダー」のプロトタイプである仮面ライダー1型の変身に使用される。
全てのプログライズキー・ゼツメライズキーの原型と言える存在で、ゼツメライズキー共通の外観をしているが起動音などはプログライズキーに近い。
詳細は個別記事を参照。
Vシネマ「ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷」に登場。
下記のトリケラトプスぜツメライズキーと合わせ、リオン=アークランドが仮面ライダーザイアへの変身に使用する。
アウェイキングアルシノゼツメライズキーと同形状だが、こちらのキー表記は"TYPE:ZETSUMETSU"のまま。
特殊なゼツメライズキー
これらのゼツメライズキーは他のものとは異なり、シンボルマークに「ESシンボル」ではなく、それぞれ個別のピクトグラムが使用されている。
最終話及び劇場版「仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」に登場。
謎の男・エスがアズから受け取ったアークのプログライズキーが変化したゼツメライズキー。
経緯はどうあれ(プログライズキーからゼツメライズキーへ変化した)という点でゼロワン世界を通してもかなり異質な存在。
宿すロストモデルは「人間」で、仮面ライダーエデンへの変身に使用される。
詳細は個別記事を参照。
Vシネマ「ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷」に登場。
リオンが仮面ライダーザイアへの変身に使用するキーのもう片方。
サウザンドライバーと互換性が要るため、アメイジングコーカサスプログライズキーと同形状。かつロッキングホッパーに続く、起動音が動物の名前ではない仕様である。一方でキー表記は"TYPE:ZETSUMETSU"のまま変化はない。
同じくVシネマ「仮面ライダー滅亡迅雷」に登場。
マスブレインシステムを搭載し、仮面ライダー滅亡迅雷への変身に使用される。
ゼツメライズキー一覧
※表が長くなるので、名称の「ゼツメライズキー」は省略。
本編で登場
- マギア用
名称 | ロストモデル(分類) | 使用者 | 初登場 |
---|---|---|---|
ベローサ | クジベローサ・テルユキイ(昆虫) | 腹筋崩壊太郎 | 第1話 |
クエネオ | クエネオスクース(爬虫類) | オクレル | 第2話 |
エカル | エカルタデタ(哺乳類) | マモル | 第2話 |
ネオヒ | ネオヒボリテス(頭足類) | シザーメンズ | 第3話 |
オニコ | オニコニクテリス(哺乳類) |
| 第4話 |
ビカリア | ビカリア(腹足類) | 第5話 | |
ガエル | イブクロコモリガエル(両生類) | 香菜澤セイネ | 第6話 |
マンモス | マンモス(哺乳類) | 第7話 | |
ドードー | ドードー(鳥類) | 第7話 | |
アルシノ | アルシノイテリウム(哺乳類) | 松田エンジ | 第11話 |
- 仮面ライダー用
本編外での登場
名称 | ロストモデル(分類) | 使用者 | 登場 |
---|---|---|---|
??? | オニコニクテリス(哺乳類)、ビカリア(腹足類)、イブクロコモリガエル(両生類) | 天丼ボケ太郎 | ※1 |
ロッキングホッパー | ロッキートビバッタ?(昆虫) | 飛電其雄 | ※2 |
トリケラトプス | トリケラトプス(恐竜・角竜) | リオン=アークランド | Others滅亡迅雷 |
カルノタウルス | カルノタウルス(恐竜・獣脚類) | 〃 | 〃 |
ダイアウルフ | ダイアウルフ(哺乳類) |
| 〃 |
サーバルタイガー | サーバルタイガー(哺乳類) |
| 〃 |
※1:ハイパーバトルDVDに登場。
※2:劇場版「令和ザ・ファースト・ジェネレーション」に登場。
特殊なゼツメライズキー
※4人の固有装備は全て使える他、ドライバーには動物の意匠があり、変身と同時にライダモデル/ロストモデルを取り込んでいるとも考えられる。
余談
- 公式サイトのマギアの説明文では「人間を滅亡させるプログラミングをインプットしたプログライズキー=ゼツメライズキー」とされているが、そもそも暴走プログラムはゼツメライザーによって滅亡迅雷.netより強制的にダウンロード・インストールされるものであるため説明が食い違っている。
- ゼツメライズキー側にも暴走プログラムが含まれている可能性もあるが、公式サイトでの説明には「ロストモデル」が記録されていることのみが解説されており、やはり説明が食い違っている。
- また、マギア用のゼツメライズキーのみ(仮面ライダー用のベルトを使おうが)ロストモデルが出現した描写がなく、ロストモデル自体がライダモデルより不安定であることが示唆されている。
- マギア用・仮面ライダー用に関わらず、基本的にゼツメライズキーはヒューマギアが運用する前提の装備な模様。作中で使用した純粋な人間は不破、刃、天津、リオンの4名で、このうち特殊な対策や調整を施さずに使用した前2名はかなりの負荷に見舞われている。
- なお主役の或人のみ、ゼツメライズキーを用いて変身した事はない。もっとも劇場版では必殺技に用いた他、その後にゼツメライズキーより遥かにヤバいプログライズキーを用いて変身しているが。
- プログライズキーとは、元となった生物が絶滅しているか否かの違いなので、プログライズキーと同種の絶滅動物をモチーフしたゼツメライズキーが期待されていた。
立体物
前作の怪人側のアイテムがプレミアムバンダイ限定販売だったが、こちらはガシャポンや食玩など一般販売されているため身近で入手しやすくなっている。
後にプレミアムバンダイで、「DXゼツメライザー」と「DXゼツメライズキーセット」の発売が決定。パーツを取り替える事で、ゼツメライザーに装着した際のヒビ割れが発生する劇中のシーンを再現できる事が可能。
マギア用ゼツメライズキーもゼロワンドライバーなどと連動し、共通の変身音声とマギアの特徴を表す英文が流れる。
関連タグ
ゼツメライズキーで変身するライダー
ゼツメライズキーで変身する怪人
歴代コレクション変身アイテム
プログライズキー/ゼツメライズキー → ワンダーライドブック
怪人変身アイテム
アナザーウォッチ →
ゼツメライズキー/プログライズキー → アルターライドブック