「私は俳優ヒューマギア、松田エンジ。演技をするのが仕事です」
演:崎本大海
概要
飛電インテリジェンスが開発した俳優型ヒューマギア。ハリウッドで演技力をラーニングしており、飛電インテリジェンスが企画したスペシャルドラマプロジェクト『義理人情刑事ギリィ』の主演に抜擢される。
なお、ヒューマギアであることを示すヒューマギアモジュールは、リアルタイムで映像の差し替えを行う合成技術によって生身の耳を投影している。
作中での活躍
第10話
ドラマの撮影は順調に思われたが、共演者である名俳優・大和田伸也からは「あんな演技で良いのかね」「人間が伝わってこない」とあまり快く思われていない。
台本を完璧にラーニングできるため型通りの演技ならばNGを出すことはないが、逆に言うと「型通りの演技しかできない」ため、アドリブへの対応力に欠けている。実際に大和田が本番で台本にないセリフを故意に差し込んだ際には、混乱のあまり誤動作を起こし自ら「カット!!」と叫んで撮影を中断させてしまった。
なお、ヒューマギアだからアドリブに対応できないというわけではなく、大和田の出演作品を視聴してラーニングを行った暗殺ちゃんはアドリブに対応できており、彼を人間と誤認していた大和田からも高評価を得ている。
エンジがハリウッドで具体的に何をラーニングしてきたのかは不明だが、原作付き映画やヒューマンドラマのようなアドリブの入りにくい作品が多かったのかもしれない。
第11話
大和田がドラマ降板を監督に申し入れたことで、自分の演技の何が駄目だったのか思い悩むという形でシンギュラリティに達し、撮影所の楽屋にいたところ滅が侵入、ゼツメライザーを取り付けられてしまい、アルシノマギアにゼツメライズして暴れ撮影所を滅茶苦茶に破壊してしまう。
その後アルシノは仮面ライダーバルキリーによって破壊され、ドラマのお倉入りも止むなしとなる中、大和田が降板撤回と撮影再開を提案したために同型機が再生産される。
しかし、射撃シーン撮影の最中に大和田が潜伏していた暗殺ちゃんによって本当に撃たれてしまい、エンジ自身は何が起こったのかわからず立ち尽くしていた。
第23話
縁結びマッチがストーミングペンギンレイダーの正体を炙り出すために仕組んだ計画において、牧師役で再登場した。
第24話
メタルクラスタホッパーを制御できずに暴走した或人を止めようと呼びかけるが、メタルクラスタホッパーから発せられたアークの悪意に感染し、その反応に興味を示した天津垓に付き従ってしまう。
しかし、実はそれはZAIAに潜入してメタルクラスタホッパープログライズキーのデータの在処を突き止めるための演技であった。
そのことに激昂した天津にゼツメライザーで強制的にアルシノマギアにさせられ、更にゼロワンとの戦闘中サウザーに盾にされてしまうが、プログライズホッパーブレードの力によって破壊されることなく暴走状態から解放された。
その後
公式サイトでは飛電製作所設立後に森筆ジーペンなどと同様に再起動された後のエンジの活動について語られている。
とある大物俳優(おそらくはエンジと関わった大物俳優)に認められるだけの俳優になることを目指し、その後も様々な現場で経験を積んで、ヒューマギアならではの個性や演技を模索しているとの事。
余談
- 演じた崎本氏は、『仮面ライダー鎧武』のチーム鎧武リーダー・角居裕也を演じて以来6年ぶりのシリーズ出演となる。
- 下の名前の元ネタは「演じる」だと思われるが、上の名前(松田)の由来は不明。数々の名作映画に出演した伝説的な俳優松田優作氏からという説などがある。
- 同時期に放送されている『騎士竜戦隊リュウソウジャー』にナダ役で出演する長田成哉とは『科捜研の女』でレギュラー期間が重なっており、第10話放送当日のTwitterでも長田氏から触れられている。
- ちなみに同日放送の『リュウソウジャー』第33話は、そのナダの退場回だった。さらにその後、『ゼロワン』第24話と同日放送の第47話でナダが再登場を果たしており、各々の再登場の時期まで重なることに。
- 崎本氏は子役時代に『未来戦隊タイムレンジャー』に出演していたこともあり、同作で共演した永井大が『リュウソウジャー』に出演したことで、こちらも30分違いとはいえそれ以来のニチアサ共演となったといえる。
- しかも、二人ともダブルスパイの演技をしていたという妙な繋がりも。