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「これからは1000%、私の時代だ…!」


演:桜木那智/星流(幼少期)


変身する仮面ライダー

仮面ライダーサウザー

仮面ライダーサウザンドアーク


※注意

このキャラクターは、その所業故にアンチが非常に多く、時折過剰なキャラヘイト表現や、「似たような人物」など本来の記事内容の趣旨からズレた書き込みが行われる事があり、それが原因となって編集合戦へと発展する事も多々あります。


原則中立性のある記事を保つ為、そして無益な編集合戦及び、演者への風評被害を防ぐ為にも、そういった悪意を含んだ書き込みは極力控えるよう、お願い致します


概要

AIや宇宙開発に取り組むトータルカンパニーZAIAエンタープライズジャパン社長

刃唯阿A.I.M.S.とは別系統で指示を与えていた謎の男の正体であり、仮面ライダーサウザーの変身者。


外見は若々しく本人も「永遠の24歳」と称しているが、実年齢は満45歳1974年10月10日生まれ)。

12年前の是之助との2ショット写真(当時33歳)でも現在とほぼ変わらない風貌であり、或人に驚愕されていた。

一方で、実年齢を指摘された際は不機嫌そうに「若さ程罪な物は無い」と、若者に対する嫌悪感を露わにしている。


服装は常時上下、靴に至るまで全て白い物を着用しており、外出する際の日傘も白い(裏が完全遮光になっており、紫外線による老化を気にしていると思われる)。

自身の部屋には必ずチェスが置かれており、彼を象徴するアイテムの1つとなっている。


第18話で数秒映った経歴や第23話での唯阿の説明によれば、かなりのエリートコースの出身であることが窺える。

年齢経歴
17歳「サウザン・ネットワーク株式会社」を起業。
18歳スターフォード大学経営学部を卒業しMBA(経営学修士)を所得。
22歳サウザン・ネットワークをZAIAに売却し、ZAIAのAI事業チームリーダーに就任。
33歳2007年、ZAIAエンタープライズジャパンに異動、飛電を含むテクノロジー企業数社によるプロジェクトのマネージャーを務めた。
35歳2009年で社長に就任し、現在に至る。

また、第38話の旧さうざーの分析画面には、11歳当時「しりつ あそうぎしょうがっこう」に通っていたと表示されている。

命名法則を考慮すると、「私立 阿僧祇小学校」だろうか。


人物

基本的に物腰穏やかな語り口調だが、その裏では自らの思惑の為に知略を巡らせている。

プランの修正が効くように策を何重にも用意して早くから下準備をしておいたり、その場の状況を利用して自身に有利なよう誘導したりするなどかなり抜け目がない。


性格

その計画性故か、基本的には自信家で冷静な性格。

100%を超えた絶対的な断定として「1000%」と過剰な表現を好んで用いる。

「1000%」の表現にはかなりの拘りがある様で、達成直前を「進捗率999%」等とも表現していたり、他人にも絶対的な確信として「100%」では無く「1000%」を強要する場面が見られた。

第17話でも自社のザイアスペックの売り上げを「計画比724%」と表現したことに対して或人から「1000%じゃないんですね」と突っ込まれ、一瞬硬直している。

一方で、計画の全くの想定外の事態を前にしては激高する場面も見られ、意外に精神的に脆い一面も見せている。

特に第30話以降は自分の思い描いていたシナリオから大きく逸れる形になった上、更に想定外の事態が連続して起きているからか強引な振る舞いや荒んだ言動が増え、当初見せていた余裕を無くしていった。


また、自身の目的の為には手段を選ばない一面も見せており、自身の敵と見なした相手には一切の容赦無く、完膚なきまで叩き伏せる攻撃性も併せ持っている。

第18話では唯阿に人工知能特別法違反の疑いを掛け詰問する不破に対して「我が社のイメージを傷付ける者は許さない」とサウザーのスペックに物を言わせ撃退しており、時には唯阿の進言すら

「意見等求めていない」と一蹴している。

極め付けに、或人に「人間の悪意の力を理解させる為」と称して自分自身の命すら危険に晒す行動に出ることもある程。

また、後述した活躍に見られる様に、詭弁を弄して人を操る事に躊躇いが無く、誇張や嘘の混じった言葉も、平気で世の真理の様に口にする。

総じて、自分の保身のためには平気で卑怯とも取れる事を平然と行う、ブラック上司の様な性格である。


本質

性格の項にも述べられている通り、物腰穏やかな口調や態度とは裏腹に、人道や倫理感が欠如した計画や言動が目立ち、全体的に他人に対する配慮や斟酌と言う物をしない。

それは後述する「お仕事五番勝負」の項に詳しいが、基本的には他人の人生の掛かった裁判や、人命が掛かった災害現場ですら、自分の計画に利用する等、作品中盤から態度の端々に悪辣な本性が見え隠れしていた。

第28話以降徐々に明らかになったその本質は、ヒューマギアに限らず自分を含む人間ですらも自身の目的を達成する為の只の道具として使い潰す事を当然と考える冷酷な物で、しかも後述の様に造反出来ない様に策を講じた上で有無を言わさず支配するタチの悪さも持ち合わせている。

そればかりか、第30話ではイズを庇ってA.I.M.S.隊員の銃弾を受けた或人に嘲笑を向け、更に生身の或人に対してサウザーに変身した状態で殴り付け、果てはサウザンドジャッカーでイズごと或人を斬ろうとする等、人の命すら奪う事も厭わない残酷さも見せている(この時のA.I.M.S.隊員達もサウザーに加勢しているとは言え、最初に或人に銃弾が当たってしまった際は流石に動揺した様子を見せている)。

保身的な行動もともすれば「目的達成のために社会的信用と立場が必要」だから行っているに過ぎず、目的の為ならば自分でさえ平気で掛け金に出来る執念を垣間見せている。


しかし、こうした「自身の夢の為ならば手段を選ばない」姿勢が過ぎるあまり、部下や利用する相手を意のままに動かして目的を遂げる事に固執し過ぎて彼らの成長や心境の変化に気を配らない事が多々あり、この頑なとも言えるスタンスが後述する様に戦力的にも社会的にも自身を追い込む事態を招いてしまう事となる。


数々の敗北…そして失脚を経て……

第38話で嘗ての友と再会した事を切っ掛けに、それまで犯してきた暴挙を含め、上述した自分の本質と向き合い、或人をはじめとするそれまで対立してきた者達に謝罪する一方、「飛電インテリジェンス」を或人に返還し、自身もZAIAの支社長から失脚する等、コレまで手段を選ばずに手に入れた物を次々に手放しながらも、それも自分の犯してきた過ちが招いた結果であると、悪足掻きもせずに素直に受け入れる。


それに伴い、他者へ協調性や配慮といった以前までであれば考えられなかった面から、(特に親友絡みの場面で)砕けた一面を見せる等、心に掛かっていた靄が晴れたかの様に人格面において大きく吹っ切れると同時に成長し、最終盤に誰も予想だにしていなかった最悪の事態が起こると、自ら率先して事態収拾の為に嘗て対峙していた者達と協力して最悪の事態を避けるべく対処に当たる等、良識ある大人として立ち回る様になった。


本編中での動向

第16話では「方舟」=通信衛星アークの製造に関わっており、アークに人間の悪意をラーニングさせ、人類滅亡を結論づけさせる工作を行った張本人であった事、ZAIAが世界を席巻する為に上記の事態を起こした事が本人の口から語られた。


みんな操り人形

詰まる所、天津にとって滅亡迅雷.netは自身の利益を齎す為に用意した必要悪に過ぎなかった事が窺え、これに関して或人は「無責任」と本人の目の前で溢している。


マギア作戦の裏側

プロジェクト・サウザー』等で語られた事実を踏まえると、第一部「滅亡迅雷.net編」は全て仮面ライダーサウザーを完成させるためのデータ収集を目的としたマッチポンプだった可能性が高い

亡を通じて滅に滅亡迅雷フォースライザー等の戦力、A.I.M.S.にZAIAの技術を提供することで、ゼツメライズキーとプログライズキーの戦闘データをそれぞれ取得し、それらを利用する事でサウザーを完成させた背景がある模様。

物語序盤は、ここに巻き込まれた或人がゼロワンとして立ち回っていた形になる。


滅亡迅雷.netの技術を持っていたのは、ゼツメライザープログライズキーフォースライザーもそもそもZAIA製だったから」になる。

だが、これらのテクノロジーの原型は全て飛電其雄が完成させた物であり、天津が用いているテクノロジーはいずれも他者に由来している状態にある。


しかし、飛電の買収を果たした後はヒューマギアの廃棄に拘り過ぎた影響で、飛電製作所によるヒューマギア再起動の動きに対しては、ココまでの策略が無駄骨だった影響からか、ソレまでの様な策略を使わず、物理的な妨害に走る様になっている。


活躍

第3話から唯阿に指令を与える存在として小出しに登場しており、飛電インテリジェンスが不利になる様に動きかけていた。

第10話にて本格的に登場し、その目的が「飛電インテリジェンスの壊滅」と判明。第11話では或人に直接「飛電インテリジェンスをお売りいただきたい」と買収を持ち掛けている。


第16話ではアークを暴走させた張本人であることが判明。滅亡迅雷.netの壊滅直後にデイブレイクタウンに現れ、知能が復活したアークが製作した2本のキーを回収した。

その後、再び暴走を始めたヒューマギアに関する会見を行っている或人の前に現れ、記者たちの目前でTOB(株式公開買付け)を宣言した。


  • 第17話「ワタシこそが社長で仮面ライダー」

ザイアスペックと飛電のヒューマギアのどちらが優れているか」を証明すべく、飛電インテリジェンス買収を賭けた「お仕事5番勝負」を持ち掛ける。


最初の勝負「生け花勝負」ではZAIA側が勝つが、直後に飛電側代表の花屋型ヒューマギア・一輪サクヨがアークマギア(オニコタイプ)に変貌。

アークマギアを止めようとするゼロワンの眼前で、仮面ライダーサウザーに初変身。

アークマギアだけで無くゼロワンにも襲い掛かり、圧倒的な力でねじ伏せると、ゼロワンを超えた事に笑みを浮かべながら「悔しかったら何時で掛かって来なさい」と去って行った。


  • 第18話「コレがワタシのいける華」

サクヨと対戦した華道家・立花蓮太郎の不正が発覚し、勝負の仕切り直しを決定。

その後、滅を修復した疑いを掛けられた唯阿が不破と戦っている所へ現れ、不破を返り討ちにした。

更に、蓮太郎がクラッシングバッファローレイダーに変身すると、ゼロワンを交えた乱戦の末にこれを撃破し、奪われていたクラッシングバッファロープログライズキーを回収した。その後、「裏で何かが動いている様ですねえ」とプログライズキーが盗まれた事とレイダーが出現した事に対して想定の範囲内ながらも訝しむ様子を見せた。


  • 第19話「カノジョは家売るヒューマギア」

2回戦「家売り勝負」に際し、王波不動産のトップ営業マン・新屋敷達巳をZAIA代表として召集。

前戦の蓮太郎の件同様、達巳に対してもプレッシャーを掛けて、結果的に彼の心を追い詰めレイダー化させる事となった。

住宅販売員型ヒューマギア・住田スマイルがアークマギア化した際は「人工知能には悪意を抑える理性が無い」と言う理由で全てのヒューマギアの廃棄を訴えつつコレを撃破。

その後、或人に「利益を上げられない社長等、1%の存在価値も無い」と告げた。


  • 第20話「ソレが1000%のベストハウス」

遂にお仕事5番勝負の勝利に王手をかける事となり、或人の「利益よりも皆を笑顔にするのが大事」と言う主旨の発言に対し、天津は「笑顔に何の価値がありますか?」「私が飛電を買収したら、笑えなくなりますよ」と返答した。

この話で天津はアークマギアの誕生原理を理解している事が判明した。

レイダーを敢えて泳がせ、その行動を黙認・利用している節を見せ、レイダーに加担し、アークマギアを撃破すると言う横暴な手段に出た。

また、この話での彼の様子から、レイダーの暗躍に対しても、

1ZAIA側代表にわざとプレッシャーを掛ける。
2ZAIA側代表はプレッシャーによる焦りから、ヒューマギアに悪意ある仕打ちをする。
3悪意を感知したヒューマギアをアークマギアに変貌させ、暴れさせる。
4世間の飛電に対する信用を更に落とす。

と言う策謀を実行していた事が明らかになった。


  • 第21話「異議あり!ソノ裁判」

人の人生が掛かっている裁判で勝負する事に難色を示した或人に「無実を主張する被告を救いたくないのか」と情を煽る形で3回戦「裁判勝負」を提案し、ZAIA側代表として検事・市森直人を召集。

或人には飛電の代表として弁護士を用意するように求め、或人は弁護士型ヒューマギア・弁護士ビンゴに弁護を依頼する。

その後、変身者不明のレイダーに襲われたビンゴはレイダーの逃走跡に落ちていたザイアスペックから市森を疑うも、市森の「ザイアスペックが盗まれた」と言う主張はビンゴ自身の分析により嘘では無いと判定される。

その一部始終を見た天津は「臆測だけで犯人を決め付けるヒューマギアは危険」として、「ネット上のデータは容易に改竄出来る事を身をもってラーニングさせる」と言う名目でゼツメライザーを取り出し、ビンゴをビカリアマギアに変貌させてしまう。


ビンゴを止めようとするゼロワンを交えた戦闘の末、フレイミングタイガーのデータを奪って繰り出した必殺技でビカリアマギアは撃破。

天津に対し怒りを爆発させるゼロワン・シャイニングアサルトホッパーを軽くいなし、「感情で暴走するのならアナタも廃棄すべきヒューマギアと同じだ」と更に煽り立てた。


  • 第22話「それでもカレはやってない」

或人が怒った事により、互角の勝負に持ち込まれる。

アークに人間の悪意をラーニングさせた事を或人に知られてしまうが、それでも尚「“人類は滅ぶべき”と判断したのはアーク自身」「人間の自業自得」と開き直りとも取れる態度を取り、怒りに燃える或人と戦闘になるも打ち負かす。

そして、アークによって製造させていたメタルクラスタホッパープログライズキーをゼロワンドライバーに無理矢理装填し、「自分自身の身体でラーニングするといい」とゼロワンをメタルクラスタホッパーへと強制変身させる。

アークがラーニングした人間の悪意に突き動かされ、圧倒的な力を振るう様になったゼロワンに自ら勝負を挑み初めての敗北を喫し、不破が止めて居なければ最悪命を落としていたかもしれないにもかかわらず、寧ろ「ZAIAのシナリオがクライマックスに達する」と不敵に歓喜したのだった。

但し、レイダーの変身者が真犯人だったと判明した事で、裁判はやり直しの上で無罪判決が言い渡され、3回戦は飛電側の勝利となった。この敗北に関しては天津は珍しく言及しなかった。


  • 第23話「キミの知能に恋してる!」

実は婚活をしていた事が判明

縁結びマッチによって海老井千春のマッチング相手として選出されお見合いする事になるも、唯阿からは棒読みでプロフィールを紹介され、自身を「永遠の24歳」と称するもイズから実年齢をばらされ、結婚相談員ヒューマギアである縁結びマッチからは「自信過剰で傲慢なナルシスト」「かなり人を選ぶ性格で、マッチングは絶望的だった」と評され、挙句の果てに唯阿からも笑われる等散々な結果となり、「実に不愉快だ」と席を立ってしまった


その後、再びメタルクラスタホッパーに変身した或人と交戦。

突き刺したサウザンドジャッカーを足場にして背後に回る等の奇策を用いるも、必殺技「メタルライジングインパクト」を受け再び敗北を喫し、荒れ狂うメタルクラスタホッパーを「群れを成して農作物を荒らし、時には共喰いまでするバッタの生態」に例えていた。


  • 第24話「ワタシたちの番です」

そのままメタルクラスタホッパーとの戦いを継続し、終始メタルクラスタホッパーの力に圧倒されるが、或人の体がメタルクラスタホッパーの力の反動に耐え切れなくなった事もあり、初勝利を収める。

ボロボロの状態で倒れ伏す或人に対して、「予言しましょう。アナタはヒューマギアによって破滅する」と不穏な一言を言い捨ててその場を立ち去った。

その際、「アークの意志に触れた」事で忠誠を誓い、飛電インテリジェンスを内部からハッキング出来ると言う松田エンジをZAIAに招き入れ利用しようとするも、直後にアークからメタルクラスタホッパープログライズキーの情報が抜き取られていると報告を受け、エンジの裏切りを察知。

エンジが最初から自分を騙すつもりで近づいた事を知り、激しい怒りと共にエンジをアルシノマギアへと変貌させ、そのまま破壊しようと攻撃を加える。

そこに駆け付けた或人とイズは新武器・プログライズホッパーブレードによってメタルクラスタホッパーを完全に制御。苦し紛れにアルシノマギアを盾にしたが、プログライズホッパーブレードの力によってアルシノマギアはエンジへ復元される


マギアを正常なヒューマギアに戻す想定外の出来事に今までに無い激情と動揺を見せてメタルクラスタホッパーへと斬り掛かるが、メタルクラスタホッパーを完全に制御したゼロワンには歯が立たず敗北。ボロボロになりながらも、捨て台詞を吐いて去っていった。


「次の勝負、私が必ず勝つ。全て…終わりにして差し上げましょう」


  • 第25話「ボクがヒューマギアを救う」

滅亡迅雷.netの誕生に対抗して結成されたA.I.M.S.に技術支援を行う事で兵器ビジネスを発展させ、飛電インテリジェンスを買収した暁にはそのテクノロジーを兵器転用しようとしている事を明かした。


  • 第26話「ワレら炎の消防隊」

4回戦として、火災現場を再現した建物で救助した人数を競う「消防士対決」を持ちかけ、ZAIA側代表として、自社のCMに出演していた消防士・穂村を召集。


迎えた当日、順当に勝負が進む中、突如現れた謎のレイダーの破壊活動によって本物の火災が発生。

現場の隊員達が救助活動に追われる状況を傍観しており、放っておけず手伝おうとする唯阿にも「我々の義務じゃない」と窘めていた。そんな中、飛電代表の119之助にシンギュラリティの兆候を感じ取った天津は、一刻を争う状況にもかかわらず唯阿に命じて119之助にゼツメライザーを取り付けマギア化させ、更に偶然来ていたテレビの取材にその様子を中継させてヒューマギアへの恐怖を植え付ける所業に及ぶ。そのままサウザーに変身し、マギアを排除しようとしたが、或人の変身するゼロワンによって阻止された。


その後、エキストラとして参加していた飛電の社員が建物内に閉じ込められた事を知ると、嬉々として勝負のお題を「どちらが彼らを救助出来るか」に変更する行動に出た。


  • 第27話「ボクは命を諦めない」

救助活動の一部始終を我関せずとばかりに眺めており、救助活動完了後、自社ビルにて自身の勝利を宣言し立ち去ろうとした。しかし、穂村から「119之助の捨て身の行動が無ければ出来なかった」と進言され、更に自社の社員がレイダーの正体であった事を不破から伝えられる(当の天津本人はその社員の所属すら覚えていなかった)。

ココでレイドライザーがZAIAの開発した物ではないかと詰問されると、その存在意義を「民間人がヒューマギアを排除する為の兵器」と言い放ち、破壊活動の証拠となるザイアスペックの回収に乗り出す。

サウザーに変身してバルカンを撃破し、回収に成功するも、突如現れたに「やっぱり人間は悪意に満ちている」と貶され、そのまま仮面ライダー迅・バーニングファルコンと交戦。

互角の戦いを繰り広げるも、スティングスコーピオンプログライズキーを奪われてしまい、勝負は引き分けだが結果だけ言えば敗北する。


一連の出来事の後、「自社の社員の粗相に免じて」4回戦の敗北を認め、更にコレまでヒューマギアの「危険性」を見せつけてきた世間にその是非を委ねる「住民投票」を最終5回戦にする事を伝えてその場を去った。


  • 第28話「オレのラップが世界を変える!」
  • 第29話「オレたちの夢は壊れない」

住民投票におけるZAIA側の弁士として、反ヒューマギアを掲げる代議士・由藤に協力を依頼。一方の飛電側はラッパー型ヒューマギア・MCチェケラを起用して親ヒューマギア論を展開して善戦する。

そんな中、不破がレイドライザーを世間に広める黒フードの人物について詰問しに来たが、天津は「君は滅亡迅雷.netにハッキングされているんじゃないか?」と不穏な言葉を口にしたうえで、ある衝撃的な事実を告げる。


ソレは不破と唯阿の2人が、仮面ライダーへの変身に必要な物として人工知能チップを体内に入れられており、ハッキングされる可能性も否定出来ないと言う驚くべき物。

コレに激しく動揺する不破を自身の「飼い犬」とすべく、彼はこれまで抽出したプログライズキーのデータ、そして衛星アークの力を使い、新たなプログライズキーの開発に着手する。


そんな折も折、応援弁士である由藤とZAIAの癒着を或人達に暴かれてしまい、後日の公開討論会でこれが大々的に取り上げられてしまうが、由藤がフェイク動画で偽のアリバイを作ってシラを切った事で、コレに激高したMCチェケラが自らの意思で暴れ始める

この機を逃さじと天津はチェケラにゼツメライザーを与えてマギア化させ、更に唯阿をファイティングジャッカルレイダーに変身させて応戦させる。或人の変身するゼロワンをサウザーに変身して足止めする間に、目論見通り唯阿が大衆の面前でチェケラを撃破。これが切っ掛けで、世論も一気に反ヒューマギアへと舵を切る事になる。

その直後、不破の変身するバルカンが何故か天津の指示通りゼロワンを撃破する信じ難い光景が繰り広げられた。


騒動が一段落しZAIA本社に戻った天津、唯阿、そして不破。ソコで天津は二人に更なる真実を告げる。

ソレは、2人が自分の「実験体」であり、不破の脳内に存在する人工知能は滅亡迅雷.netの一員「亡」の物だった事、故に「ザイアスペックさえあれば不破でさえ自分の指示通りに動かせる」恐るべき事実であった


結局、或人達の奮闘も及ばず住民投票はZAIA側の勝利に終わり、ZAIAによる飛電買収が決定事項となる。その通達の場で全ヒューマギアの廃棄を告げ、必死にヒューマギアを守ろうとする或人の在り方を一蹴しつつ、イズの破壊を不破に命じる。抵抗する不破に代わって唯阿がレイダーに変身して実行を試み、阻止せんとするゼロワンに応戦すべく自身も変身。

唯阿との連係で或人を追い詰め、イズを破壊しようとするが、すんでの所で呪縛を振り払った不破に阻止される。更に彼が自らの意思で戦う事を決意し、「飼い犬」とする為与えていたプログライズキーでランペイジバルカンに変身した事に「道具が意思を持つな!」と怒りを見せつつ戦いを挑むも、その凄まじい性能と精神力の前に唯阿共々圧倒され惨敗。

「我々ZAIAに歯向かう事の意味を、何れ思い知る」と捨て台詞を吐きつつ撤退する。


その後、飛電インテリジェンスを子会社化し、或人に代わって同社の代表取締役社長に就任した


飛電買収後(第30話~)

  • 第30話「やっぱりオレが社長で仮面ライダー」

飛電インテリジェンスの社長を兼任する様になってからは一躍時の人としてテレビ出演等も積極的に行い、自身や会社のイメージ向上に取り組んでいる。

その一方、予てからの宣言通り全ヒューマギアの強制停止を実行した結果、機能停止したヒューマギアの不法投棄が社会問題と化し、これに対処する為自身の手駒となる様組織改変した新生A.I.M.S.を用い、ヒューマギアを発見次第破壊する事を決定、並行して全ヒューマギアのデータを消去する方針を打ち出していた(尚、ヒューマギアのリコール自体はキチンと行っており、代替としてヒューマギアとの交換によるザイアスペックの提供と使用を社会に提案しているが、「今までヒューマギアに頼り切っていた職業の人はどうするのか?」「人間の思考力を引き上げた所で圧倒的に働き手その物が足りないのでは?」等の問題も(本編でこそ描かれていないが)あり、不法投棄は「ザイアスペックだけじゃどうしようも無い」と考える人々の一種の意思表示でもあったのかもしれない)。


そんな中、飛電の本社ビルにて機能停止していたイズが所在不明となり、唯阿の報告により或人の願いを聞き入れた迅の仕業であることを知ると、居場所を突き止めて急行、イズを自身の会社の所有物と主張し破壊を試みる。

しかし、その場に居合わせた或人や迅に応戦されたばかりか、ヒューマギアのデータも一計を案じた或人によって既に抜き取られており消去に失敗していたことが判明。更にシンギュラリティに達したイズがネット上で手続きを行った事により、新会社・飛電製作所の社長となった或人が再度ゼロワンに変身出来る様になってしまう

「1000%有り得ない!」と憤慨して配下のバトルレイダー2体と共に戦いを挑むも、手も足も出ず圧倒され敗北。

「飛電の所有物を横領するつもりか!?」と叫ぶも、イズに「ヒューマギアに関するすべての特許は或人個人の物であり、飛電インテリジェンスを支配下に置いた所でヒューマギアを世間から一掃等出来ない」と言う、コレまでの自身の買収工作が無意味だったとも取れる驚愕の事実を突きつけられる。

想定外と言う言葉ですら生温い程の事態を前に、もはや満足な捨て台詞すら口に出来ぬまま撤退を余儀無くされた。


  • 第31話「キミの夢に向かって飛べ!」

街中で独り歩きしていた森筆ジーペンの存在を知り、ジーペンを破壊する様に唯阿に指示。しかし、唯阿はジーペンを「人間に危害を加える危険性は低い」と判断して帰還した為、唯阿の行動に激怒。

今度は自ら「森筆ジーペンの破壊」、そして「飛電製作所を潰す」為に出動。地下駐車場で不破と鉢合わせるが、唯阿に彼の相手をさせ、自身はA.I.M.S.隊員を引き連れて飛電製作所に向かった。


到着した先にいた或人に対し、飛電製作所を「危険な企業」として潰す事を宣告、サウザーに変身してゼロワン・メタルクラスタホッパーに襲い掛かる。

バトルレイダーとの連携でゼロワンを苦しめ、必殺技による一斉攻撃を喰らわせようとしたが、そこへ或人に「ヒューマギアを救う可能性」を見出だした迅・バーニングファルコンがゼロワンに加勢。

バーニングファルコンの攻撃でバトルレイダーを倒され、メタルクラスタホッパーとバーニングファルコンの2人を相手にするが流石に敵わず、2人のダブルライダーキックを受けて敗れた。

変身を解除された天津は或人に対し「このままで済むと思うなぁ…飛電或人ォ!お前の会社は潰してやる……!!」と、普段の冷静さを失ってコレまでに無い程激昂し、駆け寄って来たA.I.M.S.隊員の手を振り払いながら撤退した。


  • 第32話「ワタシのプライド!夢のランウェイ」

デルモがファッションショーに出演する事を「ヒューマギアの有用性が世間に拡散されかねない由々しき事態」と判断、手始めに唯阿に命じて飛電製作所を襲撃させる。

唯阿率いるA.I.M.S.、更に不破の脳内の亡を利用しての襲撃は失敗に終わるも、後日ファッションショー会場で改めてA.I.M.S.と共にデルモを襲撃。或人らの応戦を受けつつも、デルモの足にダメージを与えショー出演を絶望的とする。

しかし、迅や或人、更にはデルモの言葉をきっかけに、ココに来て亡が「ヒューマギアの夢を叶える事」を選び天津の元から離反。コレに呼応し奮起した不破に成す術無く圧倒され、惨敗を喫する。

デルモが出演不能となったショーもイズ、そして或人が代わりに出演し記者団の前に現れたことで、妨害失敗だけで無く、逆にヒューマギアとの共生が世間に呼び掛けられ、自らの首を絞めるかの様な結果となってしまった。


  • 第33話「夢がソンナに大事なのか?」

シンギュラリティに達した亡を破棄するべく、唯阿に不破毎亡を始末する命令を下すと共に、「不破の中の暴走ヒューマギアに襲われた記憶は、ヒューマギアに対する憎しみを植え付け、道具として使う為の偽の記憶」だった衝撃の事実を告白する。

コレにより、唯阿を今まで以上に無く精神的に追い詰めた上に、彼女に失敗すれば後は無いと言う事を見せ付ける為にわざわざA.I.M.S.の隊員を使ってまで彼女を襲撃する。


精神的に追い詰められ任務を実行出来なくなった唯阿に代わって、不破を潰す為に彼に事実を暴露して嘲笑するが、コレにより遂に唯阿は我慢の限界を超え、天津やZAIAへの反逆を決意し、彼女の変身した仮面ライダーバルキリーと交戦する。

そんな彼女に対して、性能差がありながら彼女の意地により有効打を与えられなかった為、チップへの干渉で頭痛を与えて戦況を有利に進めようとするが、ソコに不破が変身したランペイジバルカンが加勢。

皮肉にも、既にヒューマギアへの態度が軟化していた彼には潰す所か火に油を注ぐ形になってしまい、2人の連携によって形勢は逆転。唯阿も強い意志によってチップの干渉を克服し、彼女の怒りの一撃に敗北を喫する。

更に変身解除後、ザイアスペックで従わせようとするが唯阿によって怒りの鉄拳による辞表届けを食らわされることとなった


コレにより、天津はメタルクラスタホッパー、ランペイジガトリング、ライトニングホーネットと、自らが与えたプログライズキーによって3度も敗北してしまった事となる。

こうして、天津は飼い犬(になる筈だった野良犬)に手を噛まれ、自身の道具からも見放される事になってしまった。


  • 第34話「コレが滅の生きる道」

滅亡迅雷.netによって復活した亡によりザイアスペックをハッキングされ、ザイアスペックユーザーが暴走させられると言う未曾有の事態が発生、驚愕しつつも亡の仕業である事に勘付いていた。


  • 第35話「ヒューマギアはドンナ夢を見るか?」

ザイアスペックを始めとするZAIA製のテクノロジーのセキュリティを強化した上で、復活した滅亡迅雷.netを殲滅するべくデイブレイクタウンに侵攻。

滅率いるトリロバイトマギアの軍勢に対して、自身の率いるバトルレイダーの軍勢との大規模戦闘を行い、変身した滅を相手に仮面ライダー同士での一騎討ちに入る。

元々型落ちしていた上に、滅自身が自分の存在意義に対して戸惑っていた時期であった事もあり、戦闘を優位に進め、後一歩でトドメの所まで追い詰めるが、ソコに現れた或人が滅を庇い、そのままメタルクラスタホッパーと戦闘になる。

しかし、今回は量産化された複数のギーガーにゼロワンの相手をさせる事でメタルクラスタホッパーを封じる策に出るが、そこに現れた完全復活した亡によりギーガーがハッキングされ機能を停止。

そればかりか、セキュリティ強化されたハズのバトルレイダーまでハッキングされ、形勢は完全に逆転。

自身の戦力を無効化された上、奮起した滅にも圧倒され成す術無く敗れた事で、驚愕と狼狽に満ちた怒声を上げながらの撤退を余儀なくされる。


「有り得ない…1000%有り得ない…。許さん…絶対に許さんぞ!!」


こうして、今までアークを始めとして、滅亡迅雷.netや飛電インテリジェンスの技術等、今まで自分が道具として利用して来た存在により、嘗ての或人と同じかそれ以上の状況に自分が追い込まれる手酷いしっぺ返しを受ける事になってしまった。


経営者としてもお笑い芸人としても成長して行った或人とは対照的に、天津の立場は危うくなる一方となっていた。


  • 第36話「ワタシがアークで仮面ライダー」

滅亡迅雷.netの完全復活を受けて、遂にレイドライザーを飛電インテリジェンス名義で一般販売する事に踏み切った。

表向きは、「ザイアスペックによる暴走者をバトルレイダーとなって止める為」、と言う名分であるが、「ザイアスペックの暴走者は単なる一般人であり、バトルレイダーと言う武装した人間がその暴走を止める事で一般人が一般人を殺傷する危険性が生じかねない」可能性のリスクがあるにもかかわらず強制的に販売を開始した(この推測は別の形で実際に事件を引き起こしてしまった)。

只、発表の十分前に「飛電インテリジェンス」の副社長である福添に一般販売の原稿を渡したり、本来の仮想敵であるヒューマギアでは無く、わざわざZAIAの主力商品であるザイアスペックの危険性を認めその暴走者に対抗する為の名目で販売を開始したりする辺り、コレは本来の計画から外れた行動の様である


  • 第37話「ソレはダレにも止められない」

レイドライザーの一般発売の為のデモンストレーションとして、「ザイアスペックの暴走を飛電インテリジェンスによって意図的に起こし、それをレイダーによって阻止させる」マッチポンプも甚だしい強硬手段を取る事に決め、その指揮を執る様に福添に命じるが、ヒューマギアの代わりに大量に社会に配布したザイアスペックを暴走させる事は、一歩間違えば大量の死傷者が出かねない大惨劇を引き起こすとして、福添はコレを拒否。この命令が決定打となり、福添以下飛電インテリジェンス経営陣幹部達も我慢の限界を迎え、「コレ以上の好き勝手は見ていられない」として或人に連絡を取り、天津を社長の座から引きずり下ろすべく密に行動を開始する。

一方、アークゼロは滅亡迅雷.netの幹部であると亡を派遣し、アークゼロ復活の宣言を天津に対して行うのだが、その際、亡は仮面ライダー亡へと変身し、天津の服を切り刻んで彼をパンツ一丁にしてしまう

この屈辱的な出来事とアークゼロ復活の宣言に激怒した天津は、A.I.M.S.を率いてアークゼロを倒そうとするが、仮面ライダー滅、仮面ライダー雷、仮面ライダー亡、そしてアークゼロの四体の仮面ライダーを同時に相手にしての攻撃の前に瞬く間にA.I.M.S.は無力化され、自身も孤軍奮闘の末遂にアークゼロからトドメを刺されてその場を撤退する。この際、今まで散々部下である人間やヒューマギアを道具扱いし、意思を尊重しなかった彼に対して、アークゼロは「道具が思考するな」と嘲りとも皮肉ともとれる痛烈な一言を放っていた。


「負けていない…私は1000%、負けていない…」


驚愕と同様を露わにしつつ飛電インテリジェンスへと帰り着いたボロボロの彼の前には、飛電製作所の協力を経て天津の数々の悪事の証拠となるデータを差し押さえた副社長と専務、そして彼が廃棄させたハズのヒューマギアである副社長秘書のシェスタが待ち構えていた。疑問を口にする天津に対し、福添はこの悪事の数々を取締役会で暴露し、天津を飛電インテリジェンス代表取締役社長の座から追放すると宣言する。


友との再会、本心との対峙(第38話~)


  • 第38話「ボクは1000%キミの友だち」

「1000%あり得ないっ!!この私を解任させるなんて…できる訳がない!不都合なデータ等揉み消すだけだ…!!」


四面楚歌の状況へ追い込まれた垓だったが、なんと福添ら3人を社長室に監禁して、自らは秘密ラボに籠城、更にシェスタが暴いた悪事データを消去して揉み消す暴挙に出る。

更に、衛星ゼアに命令してレイドライザーを大量生産させようとするも、ゼアはその要望に応えずエラーが表示されるばかりで苛立ちを募らせて行く。


ソコに福添から連絡を受けた或人の機転で3人は無事脱出、更に副添達の手でレイドライザーの一般販売を中止にさせられた事で逆上した天津はサウザーに変身。「重大な背任行為」として或人達に襲い掛かるも、或人が変身したゼロワンに返り討ちにされて敗北。

更に「変身状態での社員への暴力」のパワハラ行為の一部始終を撮った映像をZAIA本社に送信されてしまう。


しかし、「人と人工知能が心を通わせる夢を抱いてる人間こそが飛電インテリジェンスの社長になるべき」と宣告されるやいなや激しく取り乱し、「やっと手に入れた椅子なんだ…渡さない」と社長の椅子に縋る情けない姿を見せる垓の姿に「本当は、飛電インテリジェンスが好きなんじゃないか?」と冗談交じりに或人は語る。


だが、何を隠そう、ソレこそが彼の本心であった


その後、或人が置いて行ったアイちゃんに自身の過去を吐露する。

かつて、父・天津一京「100点で無く1000点を目指せ」と厳しい教育方針に縛り付けられていた垓。

その唯一の心の支えは飛電インテリジェンスが作った犬型ロボットの「さうざー」だった。

しかし、ある日テストで100点を取れなかった為に一京の怒りを買い「こんな物に現を抜かすからだ」と心無い一言を言われてしまった彼は、以後さうざーを封印。

父に言われた通りに1000点を取る為、誰にも甘えず、頼らず、自分だけを信じて生きる様になった。


どんな手段を使ってでも頂点を極めようとする執念はこの頃に形成された物である。

また、他人を道具としか見ない冷徹なワンマン精神も、自分の力だけで全てを成し遂げようとする完璧主義やソレに伴う他者と繋がる事への恐れ、そしてソレ故に抑圧されていた「他者と繋がりたい」欲求の裏返しだったのだと思われる。

更に言えば子供の頃に父親から「成果を出す事が垓の価値=成果が重要で垓自身に価値は無い」様に扱われたトラウマで自分を大事に出来ない人格が形成され、引いては他人に対しても同じ様に成果の為ならば人格や感情を無視した態度を取る様になってしまった可能性もある。だとすれば垓の他人を道具扱いする面は自分自身を成果を出す道具とする延長線であり、自分自身を大事に出来ない彼が他人を大事に出来る訳が無かったのである

飛電を買収しヒューマギアを排除しようとしたのも、「他者との繋がり」を前面に押し出す飛電インテリジェンス、ひいては或人の「青臭い夢」が過去の自分自身と重なり、心の底から許せなかった為であった(実際に11歳当時のさうざーの分析でも「友達が欲しい」と言う結果が出ている他、誰にも頼らないと言いつつサウザンドジャッカーで他者の力を奪いまくる、ZAIAのテクノロジーがありながらわざわざ飛電由来のものを用いて自身の計画を進める等、他人の力に積極的に頼ろうとする節があった)。


アイちゃん「素直になりなよ。本当は、自分が心を許せる友達が側にいて欲しかったんでしょ? ソレが、さうざーだったんじゃないの?」


アイちゃんとの対話と共にそれを読み取ったゼアにより新型さうざーが再構築。新型さうざーは、様変わりしてしまった垓に昔と変わらず擦り寄る。


「変わってないな…。こんな私なのに…側にいてくれて…ありがとな…。ごめんな…」


涙を流しながら、さうざーと触れ合い、自身の所業を省み昔の自分自身を思い出した垓。

そして、衛星ゼアを乗っ取る為に行動を開始したアークによって追い詰められた或人を救助する。


「心の底から許せなかった…。君の事も、ヒューマギアの事も、青臭い夢ばかり掲げる経営が許せなかった…。その理由は他でもない。 私が、“飛電インテリジェンスを愛していたから”だ!!」


その理由を基に、その飛電インテリジェンスを滅ぼさんとするアークとの戦いに身を投じる事となる。

自身が幾度となく追い落とそうとした、嘗ての飛電の社長とともに


「アークを倒すぞ!我々二人の手で!!」


  • 第39話「ソノ結論、予測不能」

前回に続き、さうざーに見守られる中ゼロワンと共闘。

戦闘の中でアークのデータを奪おうとし、逆にサウザンドジャッカーのデータを内部のプログライズキーのデータもろともコピーされてしまうアクシデントに見舞われつつも、二人掛かりでアークゼロを退けた。

戦闘後は或人、不破&刃、A.I.M.Sの隊員に謝罪行脚。

当然ながら、今まで行ってきた所業の数々は謝罪だけで清算できるものではなく、「アンタがやった事は許される事じゃない」として彼らからは怒りをぶつけられる。その一方で、或人からは「罪を償う気があるのなら、コレからの行動で示してくれ」、不破達からは「ソレなりの誠意を見せて貰わないと」等、概ね温情ある対応を受ける。


因みに、天津に対する非難に関してだが、悪人とは言え家庭環境等同情出来る部分もある上に、AIを愛する心を取り戻した天津には以前の様な悪事を働く理由もない為「ソコは何も言わずそっとしてあげるべき」と言う声もあれば、「当然の報い。寧ろ彼はもっと強く非難されるべき」等の厳しい意見も出てきている。

尚、天津の改心は改心の現場を見ていた視聴者はともかくその現場を見ていない或人達からすれば、何故改心したのか分からない事態になっており(後から事情を聞いたのかもしれないが)、アークも「まさかお前達が手を組むとはな…」と予測出来なかった。


A.I.M.S隊員への謝罪の際、アークがサウザンドジャッカーのデータをコピーした理由に気付き、ソコから「或人のドライバーを利用してゼアのデータをラーニングし、ゼア自体を乗っ取る」アークの恐ろしい目論見を看破。

イズに「或人のゼロワンドライバーをアークに奪われてはいけない」と警告するが、滅亡迅雷.netの罠に掛かった或人は既にアークゼロと交戦、敗北しており、ゼアはアークに乗っ取られてしまう事となる。


尚、謝罪行脚の際、当初プライドが邪魔してか上手く謝罪出来ていなかったが、さうざーに怒られた途端「泣かないでおくれ〜。私が悪かったから〜」と猫撫で声で機嫌を取った上で揃って土下座する等、キャラ崩壊の兆しが見えていた(コレでもコレの様なキャラ崩壊と比べたらキャラ崩壊からは限り無く遠い方だが)。尚、コレについては、「突然動物を飼い出した取っ付きにくい上司」その物に見えて「妙にリアル」、との声も。


  • 第41話「ナンジ、隣人と手をとれ」

或人が新しく完成させた仮面ライダーゼロツーによって敗北を味わい、怒りのまま市街地のインフラをハッキングして破壊するという手段に出たアークに対し、イズに「現場の人手不足への対処として飛電インテリジェンスのヒューマギア事業を再稼働して欲しい」と要求されるが、「私には出来ない」と拒否、その代わりとして取締役会を招集、その場で辞表を提出した。副添達からは「今の状況を分かっているのか」「責任逃れ」と非難を受ける。


「理由は1つ。私が愛する飛電インテリジェンスを任せる後任として、最も相応しい人物がいると判断したからです。ソレは…アナタです」


そして、後任として福添准…では無く飛電或人を指名。

これにより、天津は正式に飛電インテリジェンス社長の座を退く事となった。


今話の彼の一連の行動は、恐らく、彼が飛電の社長のままヒューマギア事業再開というこれまでとは正反対の方針を打ち出してしまえば現場が混乱してしまう事、若しくは、ヒューマギアに関する特許を持たない彼では事業再開に支障が出かねない事を考慮した末の行動と思われる。


  • 第42話「ソコに悪意がある限り」

飛電インテリジェンスの社長を辞任し同社を去ったが、ZAIAエンタープライズジャパンの社長職はそのままであった為、ZAIAに戻る。

しかし、社長室で書類を読んでいた所に突如として本社からやって来た与多垣ウィリアムソンによって社長の座から追い落とされ、サウザー課なる部署の課長への降格処分を言い渡された。


尚、与多垣の伝えた降格理由は福添らが集めた悪事の証拠による物では無く、「アークを生んでおきながら制御出来なかったから」。この事から、ZAIA本社としては天津の手法を黙認してこそいたが快くは思っていなかったらしい事が見て取れる。また、コレに関してはZAIA本社が天津の悪事の証拠を知らないとも考察できる。


この回の出番は以上だが、そもそものコトの発端、アークに人間の悪意をラーニングさせた垓のかつての所業は、巡り巡った挙句このエピソードにおいて最悪の事態を招く事に……。


  • 第43話「ソレが心」

アークの完全破壊の為に動き出した与多垣によって呼び出された不破と刃が与多垣に仮面ライダーアークワンの正体について報告する中、サウザー課長としてその報告を聞く。

サウザー課に左遷された事に対してはどうやら受け入れている様で、アークワンを止めに向かう二人に対して、「1%気になる事がある」と言い同行。

滅の元に向かうアークワンの前に先回りして2人と共闘する。その最中、ジャックライズを使用してアークのデータを奪おうとするが、アークワンの攻撃により変身を解除されてしまう。更にザイアサウザンドライバーを破壊された為サウザーへの変身が不可能となってしまった。

この際、あくまで変身を不可能にするだけで自分達の命を奪おうとしないアークワンに疑問を投げ掛けている。

この戦闘で分析したデータにより、アークワンの変身者が洗脳等では無く紛れも無い自らの意志で変身していた事を突き止めた。


  • 第44話「オマエを止められるのはただ一人」

アークワンの出現に伴いヒューマギアと人間との対立が激化し一触即発の状況に陥る中、いまだZAIAの指揮下にあったA.I.M.Sを再編する為に水面下で活動していた事が判明。

組織を政府直属の体制に戻す様に働き掛けると同時に隊長として刃を推薦しており、その権限を速やかに発効させた事で、あわやヒューマギアとの全面戦争の発端となりかねなかった鎮圧部隊をすんでの所で制止する働きを見せた。

この様子を見て思う所あったのか、その鎮圧部隊を指揮していた与多垣は、激化する対立を「力」では無く「心」で収束させるべく、密かに回収していた「ある物」を天津を通じて刃に引き渡しており…。


しかしそんな折も折、地上に降臨した「アークの意志」同士による最大最悪の戦いが、遂に幕を開けてしまう…


  • 最終話「ソレゾレの未来図」

全てが終わった後はサウザー課にて再始動。

アークワンによって破壊されたサウザンドライバーとライズキーを復元し、晴れ晴れとした顔でさうざー達に語り掛ける。


「立場等些細な事だ。大いなる夢を抱いた時、誰であろうと社長になる。

さあ、サウザー課の仕事を始めようか」




本編後の活躍

以下、本編後のネタバレ注意


仮面ライダーゼロワン ファイナルステージ


不破「て言うか、そっちは何でもう変身してんだ?」

「私はサウザー課長だぞ、コレは私のスーツでもある」

刃「お前…スーツの意味を履き違えてないか?」


本編後と劇場版の間に起こった出来事

或人から借りたゼロツープログライズキーを使い、ゼアを介して不破と刃のショットライザーのチップのデータを復元し、再び変身できるようになった。この時、既にサウザーの状態で会話をしていた事に対して突っ込まれていたが、上記の返しをして更に突っ込まれてしまった(余談だが、本編では主人公も同じ様な発言をしている。こちらは突っ込まれる前に逃走したが)。


その途中でアークゼロワン率いる「暗殺亡雷.net」による襲撃を受け、サウザーに変身するが敗北。バルカンとバルキリーの復活後は自身もサウザーに変身して戦闘に参加した。


本人曰く「贖罪がサウザー課の仕事」との事。


尚、この際に2人からは礼を貰っており、考えを改められたと思われる。当然、当の天津は驚いていたが。


今後もこうして、少しずつ周りから信頼を得ることが今の彼に出来る贖罪だろう。

因みに、ファイナルステージのストーリーはネタ的な部分やファンサービス的な要素である事が多く、映像作品においてあまり反映される事は無いが、後述の映画でも台詞だけとは言え、不破と刃の変身能力を取り戻した事が反映されているため、実はステージのストーリーながら重要度はかなり高い


劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME


「所詮はアバターでしかイキれない烏合の衆といった所か」

相も変わらずサウザー課の仕事である贖罪を実直に実行し続けている。ザイアの社員でありながらシンクネットの協力者である野立万亀男の暗躍を突き止めたり、特殊ガスに対抗したり通信による情報の共有をするために特殊なザイアスペックを提供したりと、改心後の優秀さと頼もしさは健在。序盤から中盤ではライダー達のサポートに専念していたため、終盤で或人達に加勢した。他のメンバーからは塩対応をされているが、今後に対しては「これから仲良くなって行けばいい」とポジティブに過ごして行くつもりの様である。


ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷


突如来日したZAIA本社のCEOリオン=アークランドによって、サウザー課のサウザンドライバーを没収される。

更に、ZAIAの新たなプロジェクトが動き始めた中、日本支社だけが蚊帳の外になっていること、リオンの来日と共に与太垣が行方知れずになっていること等、多くの不審な点が見られたことからリオンに抗議するも、護衛のソルド20によって軽くあしらわれてしまった。


ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー


仮面ライダー滅亡迅雷によるZAIAエンタープライズジャパンの破壊に巻き込まれたが、サウザー課が地下にあったお陰で何とかA.I.M.S.により救出される。サウザンドライバーを回収してZAIAでは無く自分の時代を巻き起こす事を誓った。


ココから下の項目以降は「天津は悪事こそ働いたがココまで不憫な目に遭うと流石に同情してしまう」とファンから同情されてしまう程「苦労人」として奔走する事になる。

  • エイプリルフール(2021年)

2021年4月、ゼロワン公式Twitterに投稿された動画内で「新会社サウザンインテリオンの設立」と「天津垓に密着したドキュメンタリー作品公開決定」を発表する。

どうやらいずれも本当の事だったらしいのだがあろう事かそれを4月1日、つまりエイプリルフールに投稿してしまった事が原因でファンからは嘘だと誤解されてしまう。


結局、その釈明と謝罪の為の緊急会見を翌日4月2日に再びTwitter上で行う事になる。会見動画において彼は誤解を招いたことを謝罪すると同時に「新会社設立は本当の事であり、密着ドキュメンタリーや特別番組も実際に製作しようとしといた」と必死に弁明するが、その時であった。


突如、天津が苦しみはじめ、倒れてしまった


そして倒れた彼の背中からは謎の紫の煙が立ち上り、その中から……


仮面ライダーゲンムズ ─ザ・プレジデンツ─


「4月2日 21:00 続報」


「東映特撮ファンクラブ」


『滅亡迅雷』でZAIAジャパンが会社ごと破壊され、ZAIAもソルド計画の事が知れ渡って倒産してしまったため、新会社設立を決意。秘書型ヒューマギア・と共にイノベーションを巻き起こそうとするも、突如ゲーム病により、檀黎斗こと仮面ライダーゲンムが現れ、厘を賭けて勝負を繰り広げるが、バグスターウイルスに感染した彼では思う様に戦えず、ゲンムに敗れてしまう。

そこへ同じく天津に感染したバグスターウイルスから実体化した檀正宗こと仮面ライダークロノスが現れ、垓そっちのけで世界を跨いだ親子喧嘩を始めてしまう


厘による解析でウイルス同士の干渉によって治る見込みがあると診断されたが、この事件の発端は自分の「心の弱さ」=社長としての迷いに起因する物だと確信を得て、いくら体が健康になっても心が健やかでないと意味が無いと述べる。

そしてゲンム達の会社愛議論(物理)に対し、「社長の数だけ愛がある。比べる事等1000%ナンセンスだ」と断じ、社長としての形に拘るのでは無く、愛のある会社経営をして行く事を宣言。見事にストレスを克服した。

コレが檀親子の心に響いたのか、ココに長きに渡る因縁に決着が付いたのだった


かつて、父親との確執と自分の心の支えとなってくれた会社への愛憎故に心を軽蔑していた男は自分とは異なる正義を掲げる社長とのぶつかり合いを経て心や愛の大切さに気付く程に丸くなった。そんな彼だからこそ彼らが和解する切っ掛けを作れたのかもしれない。


実は先述の動画は、2018年に仮面ライダーエグゼイド公式から発表されたエイプリルフール企画の配信決定を告知するものであった

なぜ、エグゼイド関連の告知にゼロワンのキャラクターである天津が駆り出されたのかは不明だが、ゲンムズは「仮面ライダーエグゼイド with ゼロワン」とも紹介されているため、彼にも出番があるのかもしれない。


過去に発表されたエイプリルフールネタの数年越しの回収に驚くファンや社長同士のクロスオーバーに期待するファンがいる一方で、その想像の斜め上を行く告知方法に「人に危害を加えるタイトルロゴ」だとか「令和から平成が生えて来た」等と困惑するファンもおり、反応は多種多様であった。


仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス


前回から時を経て、サウザンインテリオンは発展していき、ある目的のために素体ヒューマギアで檀黎斗を復活させようとする。


それはゼインと呼ばれる善の概念を持つ超知能のAIが過剰な善意で人類を滅ぼすことをアークが予測したため、その頭脳を求めて復活をさせた。

早速協力を求めるも、自分と一騎打ちで負けたらサウザンインテリオンの資本を全て奪うこと条件に出される。それを承諾し黎斗にドライバーとガシャットを渡してゲンムへと変身させ、自身はアークの力である仮面ライダーサウザンドアークに変身。


圧倒的なスペック差で一度は打ち勝つも、油断した隙にガシャコンバグヴァイザーでアークのデータを吸収・ラーニングされ、檀黎斗が新たな強化形態無双ゲーマーに変身し、圧倒的な力の前に敗北、会社の資本を全て取られ、再び無職になってしまった。

だが、そんな黎斗の振る舞いを「面白い」と微笑んだ。


仮面ライダーアウトサイダーズ

檀黎斗・デザストブレンの復活記憶を取り戻した浅倉威の再登場蛮野天十郎の活動再開により、天津が同情される要素が増えた。さらに、天津が危惧していたゼインがついに仮面ライダーゼインとして実体を現した。

しかし、西馬ニコジョージ・狩崎橘朔也桜井侑斗といった主役ライダーに協力した人物がゼインに協力している。

さらに、かつて敵対していた滅や(直接の登場は果たしていないものの)或人もゼインに協力しており、また、ゼインの脅威を予測した張本人であるはずのアークが単独で行動している。


当初は「人類を滅ぼす善意から世界を守るため、天津は悪意の力を手にした」というある意味単純な作品構造だったはずが、ストーリーが進むにつれ、悪意そのものがゼインにより滅びるべきものとされ、それに同調する勢力が少なからず現れている。

果たして、歴代シリーズを巻き込んだ善意と悪意の戦いで、天津はどのような行動を取るのか・・・?


関連人物

会見場にてTOBを宣言し、お仕事5番勝負によって買収しようとしている会社の社長。巧妙な策をめぐらせ、ZAIA編では幾度も危機に陥れている。

アークに悪意をラーニングさせたことを知られても開き直り、メタルクラスタホッパーの攻撃で危うく命を落としかねない状況でも嬉々としている。或人が甘いのもあってか、仕返しされることは少ないが、プログライズホッパーブレードでアークの支配を脱しアークマギアを元に戻された際は「ふざけるな!」と彼に激昂している。


また、自身の言動について度々煽られたり苦言を呈されている。或人(とイズと不破)は滅や迅からアークについて知ったため、天津が実質的な全ての元凶である事も知っているが、当の天津は先述のような開き直った態度で返答するなど悪びれる様子は見られない。


第29話にてお仕事勝負に(先述のかなり汚い手を使いつつ)勝利、飛電インテリジェンスを買収・子会社化し、彼から飛電の社長の座を奪い取ったが、或人自身がヒューマギアの特許を所有していた事により、ヒューマギアの技術を奪う事までは叶わなかった。


飛電製作所編に入ってからは、不破、迅といった頼れる協力者を得た上、或人自身も「ZAIAからヒューマギアの夢を守る」という強い意志を持つようになった為か、これまでとは一転して、一泡吹かされる場面が増え、それに伴って或人に対する感情も、ZAIA編までは敵意というよりは格下の存在として見下していたものが、明確な「敵愾心・憎悪」へと変わりつつある。天津の信条である「道具に夢は必要無い」と或人の信念は完全に相反する物であり、互いに強く敵対心を抱いていると言えよう。


一応、「言い値でヒューマギアの特許を買う」とも持ちかけているが、当然ながら却下された為、結局実力行使に及ぼうとしていることが多い。

第35話では彼に滅への止めを妨害された後、滅にも夢があると語る或人に対し「人類を滅ぼそうとする奴等に夢なんかあるわけない」と言い放つも、「悪いのはヒューマギアの夢を認めない存在、アークを生み出した張本人…天津垓、お前だ!」と逆に名指しで非難される(やはりと言うか、悪びれる様子は皆無だったが…)。


第31話での台詞や、第35話での4体ものギーガーを嗾ける等の行動からも、或人の事を本気で憎み、徹底的に叩き潰そうとする天津の憎悪が窺える。


さうざーとの触れ合いから類するにその憎悪の根底は、ヒューマギアに寄り添い対等に接する或人を認めれば「さうざーを突き放して一人で1000点を目指した自分」が間違いだった事を認める事に繋がり、自分で封印したさうざーとの時間を無為にしてしまうジレンマと、自分と違いAIと共に歩む或人に対する同属嫌悪、或いは嫉妬だと思われる。


本編終了後のスピンオフシリーズにおいて間接的に敵対が判明しているが、一体二人の間に何が起きてしまったのだろうか…?


第18話で、唯阿を問い詰めた際に初対面し、圧倒的な実力差で下して以降、彼を「野良犬君」と呼んでいる。

レイドライザーがZAIA開発の物だと判明して以降は、レイダーによる犯行や滅亡迅雷.netとの繋がりを問い詰められるが、その度に打ち負かしている。犯行の証拠たるザイアスペックを力ずくで奪い破壊して証拠を隠滅した。

第28話では、実験台として本人の知らぬ間に脳に人工知能のチップを埋め込んだことが判明。半ば脳筋気味に問い詰める彼に対して「賢く無ければ時代に取り残されるだけですよ」ともっともらしい言葉で諭す。後に、そのチップを埋め込んだ際に、彼に嘘の記憶を植え付けていた事が、また後からそのチップに「亡」の人格を仕込んでいた事がそれぞれ判明した。

亡曰く、彼の本当の過去は「普通過ぎてつまらない人生」であり、自らのマッチポンプのためだけに彼の「普通の人生」を奪った天津の自己中心っぷりが窺える。

亡と天津の間には浅からぬ因縁があるようで(亡曰く「親」らしい)、亡の人格が発露し出すと天津の命令を忠実に実行する傀儡のように(天津曰く「飼い犬」に)なってしまっていた。ランペイジガトリングプログライズキーを渡し、バルカンを完全にZAIAの兵器にしようとしたが、不破の必死の抵抗により自我を取り戻される。

その後、第32話で亡の人格も上述の通り天津の支配から脱し、これを自分に対する反逆と受け取った天津は「お前の居場所などもうないぞ・・・!」と不破同様亡も「敵」と見做し、怒りを露わにした。

さらに、第34話において、不破から独立した亡がザイアスペックをハッキングした事が、天津が滅亡迅雷.netに「廃棄処分」の決定を下す切っ掛けになった。しかし、亡のハッキングにより配下の戦力を封じられ、自身も滅との一騎打ちの末に敗れたことで失敗した。

不破、亡共に、「道具として利用しようとしていたが反逆された」存在である。さらに両者には共に自社の技術を活用したエイムズショットライザーザイアスペックを持ち逃げされたという共通点もある。


直属の部下。基本的にプログライズキーの作成や装備の開発を命じており、秘書のように扱っている。実際に彼女を通じてアークに新型キーの作成を命じた。


ただし、彼女の意見については基本的に聞く耳を持たず、同時に彼女の事も只の道具として利用しており、情などは持ち合わせていない模様。両者には互いに対する認識にズレがあるようで、唯阿は「天津が自身を道具扱いしている」ことは頑なに認めていない(「私は道具じゃない…」と弱気に呟いている)。コレに関しては、先述のチップの影響ではないかと推測されている。


第28話以降はレイドライザーとファイティングジャッカルプログライズキーを与え、彼女は「ZAIAの兵器」と言えるレイダーの一体、ファイティングジャッカルレイダーに変身する様になった。第30話以降は彼女が新生A.I.M.S.の隊長を兼任しており、天津の目標の一つである「ヒューマギア廃絶」に向け活動する。


第33話では不破に対しある非道な行為を行った事実を明かしており、怒りを爆発させた彼女に反旗を翻された際には躊躇無く潰しに掛かっている。尚、交戦した際はスペックでは圧倒的に下である筈のバルキリーに対して脳内のチップで頭痛を起こす悪質な手段で有利に立ち回ろうとしたが、ランペイジバルカンの加勢もあって最終的には一騎打ちで敗北。往生際悪くザイアスペックで支配しようとしたが、彼女の怒りの鉄拳を食らってしまった。


必要悪として用意した滅亡迅雷.netのリーダー。天津がアークの作成したプログライズキーを入手しにアジトに入った際は、機能停止している所を踏み付けられていた。


A.I.M.S.の施設で拘束されている間、或人達からZAIAがゼツメライザー等アーク由来のテクノロジーを所持、利用している事を聞いた際は激昂する程取り乱していた。


第28話でバルカンを庇う形で戦闘に乱入。サウザーと対決し、彼からは「時代遅れの絶滅危惧種」と呼ばれるも、人工知能特有のラーニングによる見切りで互角に立ち回っている。第35話では彼にも敗れたため、本編中のライダーでは以外のライダーに一度は敗北した事になる(一応1型とも戦ってはいないが、1型は過去の時代の仮面ライダーである為、今後戦えるかどうかは不明)。


滅亡迅雷.net幹部。復活後は独立して動いており、アークの干渉を断ち切っている。彼からは「醜い人間」として見られているようで、「(滅亡迅雷.netが無くとも)人間同士が勝手に憎み合って争ってる」と天津(を始めとしたZAIA、飛電の人間達)の行動を非難している。


戦闘力はほぼ互角で、互いの必殺技のぶつかり合いが起こるも決着が着かなかった。第30話以降は利害の一致から或人に協力しており、「ヒューマギアの自由を奪う敵」である天津やA.I.M.S.とも交戦している。


なお、彼の使用するザイアスラッシュライザーはZAIA製だが、天津との関係はない。


第30話以降、天津からレイドライザーを支給され、唯阿を隊長としたヒューマギア廃棄のために動く組織(要するに天津の私兵集団)になってしまった。

また前述したように、A.I.M.S.のライダーに改造手術を施したのは他ならぬ天津であり、ライダーではないバトルレイダーの変身者にも何らかの改造(あるいはマインドコントロール?)を施していると思われる描写がある。第35話ではハッキングされたとは言え自身に対して攻撃して来る彼らを何の躊躇いもなく攻撃しているが、攻撃されてもなお隊員たちは天津の身を案じていた。


余談

  • 作中で「ZAIAの社長」と呼ばれている為に勘違いされやすいが、厳密にはZAIAエンタープライズ本社の社長では無い。
    • 後にVシネマにて、本社の社長であるリオン=アークランドが登場。
      • ここで、(後にソルドと呼ばれる)戦闘型ヒューマギアを兵器として売り捌く前段階としてアークに悪意のラーニングを行う事を決定した事が明らかとなった。天津及び与多垣は開発プロジェクトに途中から加わった形であり、大本の元凶であるリオンに二人は結果として片棒を担がれている状態だった事が明確化した。

  • かなりの自信家である、高橋氏の脚本である、敵社長である事等から、あの神を思い出した視聴者も居た模様。一方で(名前の通り)着ている服や変身後の姿にはが多く含まれており、色彩的には真逆のキャラクターである。さらに第31話でこんな共通点もできてしまった。加えて、そこへ至るまでの経緯こそ異なる(黎斗は利害の一致、垓は己の罪を向き合った上での和解)も最終的に味方サイドのキャラクターになる点も共通する事となった。

  • 東映公式サイトによると、彼の登場自体は中途からの予定であったが、メインキャストオーディションにも参加していた桜木氏に対する製作陣の評価が高く、「逃す手は無い」とまで思わせた物だった為、第3話からシルエットや断片的映像で姿を見せ、第10話より本格的出演と、急遽当初の予定より早い登場となったとの事である。

  • ライトニングホーネットのシステムの出力や飛電崩壊の可能性、計画の進行度等、何かとパーセントで表現しており、飛電崩壊について語ったのを皮切りに多用する様になった1000%発言を筆頭に、ネタにもされている。詳細は1000%おじさんを参照。


  • 第20話終盤でのやり取りや第27話での描写から、或人が「会社の利益それ自体よりも社員や顧客を慮り、彼らをサポートして会社を発展させてゆく良識ある企業の顔」としての「社長」に近いあり方であるのに対し、天津は「自身の利益の為に恣意的に解釈した企業理論・社会通念を振りかざし、部下を意のままに動かして搾取を行うワンマン経営者」としての「社長」のあり方である対比が見て取れる。
    • 照明の当て方でも順光の多い或人に対して天津は逆光が多用される等、演出面でも対比になる様に工夫されている。
    • また、第30話でのヒューマギアの代替としてザイアスペックとの交換を進めている様には、世間に良くありがちな「現場の事を理解していない社長」である様が見て取れ、この点でも或人と対照的と言える。

  • お仕事5番勝負のお題は天津が決めているのだが、それによってストーリーでピックアップされるのは美的センス幸福の定義善悪の判断人命救助政治的活動いずれも人工知能の苦手分野とされているものとなっているのが興味深い。また、第21話での彼の行動は、法律をテーマにしている事も相まってヒューマギア(人工知能)に人権は存在するのかと言う問題を間接的に視聴者へ投げかける事となった。
    • 尚、プレジデントスペシャルで5番勝負について振り返った際、明らかに人間に有利な生け花をお題に選んだ事について彼女に「ヤツのセコさが良く出ている」と酷評されている。

  • プレジデントスペシャルパート2の終盤ではフルサイズで流れるREAL×EYEZをバックに第30話以降、自身以外の五人ライダーに次々と敗北し、捨て台詞を吐くシーンが連続で流された

  • 愛車はBMW X1。お値段約440万円と決して安くは無いが、意外にも飛電インテリジェンスの社用車であるメルセデス・ベンツ・Sクラス AMG(2500万円以上)よりずっと手頃な車である。因みにナンバーは「来図309ん10-00」と、1000%への拘りがココまで及んでいる事が視聴者の間で話題になった。
    • ザイアの語呂合わせである31-18の車もある。社用車だろうか。

  • 天津自身は高慢且つ狡猾な人物だが、桜木氏自身は唯阿役の井桁弘恵氏を「いげっちゃん」と呼ぶ等、ノリが良く明るい性格。不破役の岡田龍太郎氏同様に関西圏出身の為、素の口調は関西弁であり、演技中にうっかり関西弁が出てしまった事もある様子。
    • また、井桁氏曰く、劇中ZAIA編における天津の暴挙や半ば一方的優位な展開が原因となって、SNS上における番組に関する感想の中には罵詈雑言と言える内容も多くなり、番組や出演者への悪評、誹謗中傷が制作スタッフやキャスト陣の耳にも届いた事で、一時期は撮影現場全体が非常に険悪な雰囲気になっていたそうであるが、その際桜木氏は場の雰囲気や共演者達の心情を少しでも和ませる様に率先して働きかけるなど、気配りを欠かさなかったという。

  • 人工衛星アークが打ち上げられ世界を掌握したIFストーリーを取り扱った令和 ザ・ファースト・ジェネレーションでは、改変後の世界での消息が一切語られていない。ZAIAが利益を得ている様子も無い事から、この世界線においては死亡も疑われる。ココから、天津やZAIAにとってアークによる人類の制圧は想定外の事態だった可能性が考えられる。


少年時代の彼を演じた星流(小野寺星流)は、俳優の小野寺丈(仮面ライダーの原作者石ノ森章太郎の次男)の息子。石ノ森章太郎の孫にあたる人物である。


関連タグ

仮面ライダーゼロワン ZAIAエンタープライズ 仮面ライダーサウザー 諸悪の根源 1000%おじさん

仮面ライダーサウザンドアーク


社長ライダー

  • 檀黎斗:上述のように似ている点が多いのに加えて過去の惨劇や人類滅亡を企む勢力の誕生を仕組んだ点、主人公によって自尊心を傷付けられ、一方的に敵意を抱いている点も同じ。第31話でのセリフはこの台詞を思い起こした視聴者も多かった。車のナンバーにまで自己主張が及んでいる点も共通でこちらは「千央300し96-10」で自身の名前の語呂合わせとなっている。第37話では遂に彼と同じく本編中で半裸になってしまい、仮面ライダーゲンムズでは対峙する事となる。
  • 檀正宗上記と同じ大企業社長ライダー「他者を道具としか見ていない冷血漢」「敵と見做した者は容赦なく叩き潰す」「容姿に反して高齢」「ダー敵勢力の両陣営を利用していた」「サブライダー弱みを握って無理矢理従わせてこき使う」「青い2号ライダー最強形態キーアイテムを与える」「当初は冷酷かつ狡猾な手段・策略とライダーの力で主人公達を陥れていたが、徐々に戦力差の離反等が原因で敗北や醜態を晒す描写が増えて余裕を失う」など息子の黎斗同様に共通点が多く、ゲンムズで共演した。

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