「これからは1000%、私の時代だ…!」
演:桜木那智/星流(幼少期)
変身する仮面ライダー
・仮面ライダーサウザー
※注意
このキャラクターは、その所業ゆえにアンチが非常に多く、時折過剰なキャラヘイト表現や、『似たような人物』など本来の記事内容の趣旨からズレた書き込みが行われることがあり、それが原因となって編集合戦へと発展することも多々あります。
原則中立性のある記事を保つ為、そして無益な編集合戦及び、演者への風評被害を防ぐ為にも、そういった悪意を含んだ書き込みは極力控えるよう、お願い致します。
概要
AIや宇宙開発に取り組むトータルカンパニーZAIAエンタープライズジャパンの社長。
刃唯阿にA.I.M.S.とは別系統で指示を与えていた謎の男の正体であり、仮面ライダーサウザーの変身者。
外見は若々しく本人も「永遠の24歳」と称しているが、実年齢は満45歳(1974年10月10日生まれ)。
12年前の是之助との2ショット写真(当時33歳)でも現在とほぼ変わらない風貌であり、或人に驚愕されていた。
一方で、実年齢を指摘された際は不機嫌そうに「若さほど罪なものは無い」と、若者に対する嫌悪感を露わにしている。
服装はいつも上下、靴に至るまで全て白いものを着用しており、外出する際の日傘も白い(裏が完全遮光になっており、紫外線による老化を気にしていると思われる)。
自身の部屋には必ずチェスが置かれており、彼を象徴するアイテムのひとつとなっている。
第18話で数秒映った経歴や第23話での唯阿の説明によれば、かなりのエリートコースの出身であることが窺える。
年齢 | 経歴 |
---|---|
17歳 | 「サウザン・ネットワーク株式会社」を起業。 |
18歳 | スターフォード大学経営学部を卒業しMBA(経営学修士)を所得。 |
22歳 | サウザン・ネットワークをZAIAに売却し、ZAIAのAI事業チームリーダーに就任。 |
33歳 | 2007年、ZAIAエンタープライズジャパンに異動、飛電を含むテクノロジー企業数社によるプロジェクトのマネージャーを務めた。 |
35歳 | 2009年で社長に就任し、現在に至る。 |
また、第38話の旧さうざーの分析画面には、11歳当時「しりつ あそうぎしょうがっこう」に通っていたと表示されている。
命名法則を考慮すると、「私立 阿僧祇小学校」だろうか。
人物
基本的に物腰穏やかな語り口調だが、その裏では自らの思惑のため知略を巡らせている。
プランの修正が効くように策を何重にも用意して早くから下準備をしておいたり、その場の状況を利用して自身に有利なよう誘導したりするなどかなり抜け目がない。
性格
その計画性故か、基本的には自信家で冷静な性格。
100%を超えた絶対的な断定として「1000%」と過剰な表現を好んで用いる。
「1000%」の表現にはかなりの拘りがあるようで、達成直前を「進捗率999%」等とも表現していたり、他人にも絶対的な確信として「100%」ではなく「1000%」を強要する場面が見られた。
第17話でも自社のザイアスペックの売り上げを「計画比724%」と表現したことに対して或人から「1000%じゃないんですね」と突っ込まれ、一瞬硬直している。
一方で、計画の全くの想定外の事態を前にしては激高する場面も見られ、意外に精神的に脆い一面も見せている。
特に第30話以降は自分の思い描いていたシナリオから大きく逸れる形になった上、さらに想定外の事態が連続して起きているからか強引な振る舞いや荒んだ言動が増え、当初見せていた余裕が無くしていった。
また、自身の目的のためには手段を選ばない一面も見せており、自身の敵と見なした相手には一切の容赦なく、完膚なきまで叩き伏せる攻撃性も併せ持っている。
第18話では唯阿に人工知能特別法違反の疑いをかけ詰問する不破に対して「我が社のイメージを傷つける者は許さない」とサウザーのスペックに物を言わせ撃退しており、時には唯阿の進言すら
「意見など求めていない」と一蹴している。
極めつけに、或人に「人間の悪意の力を理解させるため」と称して自分自身の命すら危険に晒す行動に出ることもある程。
また、後述した活躍に見られるように、詭弁を弄して人を操ることに躊躇いがなく、誇張や嘘の混じった言葉も、平気で世の真理のように口にする。
総じて、自分の保身のためには平気で卑怯ともとれることを平然と行う、ブラック上司のような性格である。
本質
性格の項にも述べられている通り、物腰穏やかな口調や態度とは裏腹に、人道や倫理感が欠如した計画や言動が目立ち、全体的に他人に対する配慮や斟酌と言うものをしない。
それは後述する「お仕事五番勝負」の項に詳しいが、基本的には他人の人生のかかった裁判や、人命がかかった災害現場ですら、自分の計画に利用するなど、作品中盤から態度の端々に悪辣な本性が見え隠れしていた。
第28話以降徐々に明らかになったその本質は、ヒューマギアに限らず自分を含む人間ですらも自身の目的を達成する為のただの道具として使い潰すことを当然と考える冷酷なもので、しかも後述のように造反できないよう策を講じたうえで有無を言わさず支配するというたちの悪さも持ち合わせている。
そればかりか、第30話ではイズを庇ってA.I.M.S.隊員の銃弾を受けた或人に嘲笑を向け、更に生身の或人に対してサウザーに変身した状態で殴り付け、果てはサウザンドジャッカーでイズごと或人を斬ろうとするなど、人の命すら奪う事も厭わない残酷さも見せている(この時のA.I.M.S.隊員達もサウザーに加勢しているとはいえ、最初に或人に銃弾が当たってしまった際は流石に動揺した様子を見せている)。
保身的な行動もともすれば「目的達成のために社会的信用と立場が必要」だから行っているに過ぎず、目的のためならば自分でさえ平気で掛け金にできる執念を垣間見せている。
しかし、こうした「自身の夢の為ならば手段を選ばない」姿勢が過ぎるあまり、部下や利用する相手を意のままに動かして目的を遂げることに固執しすぎて彼らの成長や心境の変化に気を配らないことが多々あり、この頑なとも言えるスタンスが後述するように戦力的にも社会的にも自身を追い込む事態を招いてしまうこととなる。
数々の敗北…そして失脚を経て……
第38話でかつての友と再会した事をきっかけに、それまで犯してきた暴挙を含め、上述した自分の本質と向き合い、或人をはじめとするそれまで対立してきた者達に謝罪する一方、『飛電インテリジェンス』を或人に返還し、自身もZAIAの社長から失脚するなど、これまで手段を選ばずに手に入れたものを次々に手放しながらも、それも自分の犯してきた過ちが招いた結果であると、悪あがきもせずに素直に受け入れるばかりか、他者へ協調性や配慮を見せるといったそれまでであれば考えられなかった面を見せたり、特に親友絡みの場面で砕けた一面を見せるなど、それまで心に掛かっていた靄が晴れたかのように人格面において大きく成長し、最終盤に誰も予想だにしていなかった最悪の事態が起こると、自ら率先して事態収拾の為にかつて対峙していた者達と協力して最悪の事態を避けるべく対処に当たるなど、良識ある大人として立ち回る様になった。
目的
物語の序盤から登場しているが、長い間その真の目的は不明だった。
少なくとも序盤での行動目的は、「人類の進化を大義名分に掲げた復讐や報復」もしくは「ZAIAを後ろ盾にして自身の野望を達成する」というものが近いが、その一方で明確に「ヒューマギアは危険」とも判断しており、上記のヒューマギアに対する考え方も、あながち的外れなものとも言い難く、「人間の能力をヒューマギアと同レベルに底上げする」ザイアスペックや、「暴走したヒューマギアに対する抑止力である」レイドライザーなどは、あくまでも「ヒューマギアの持つ危険性から人間を守るために存在している」一面から、それなりに彼の主義主張を擁護できる素地があった。
しかし、最終局面に入って、その根本の目的があくまでも飛電インテリジェンスに対する個人的な憤りだと明かされ、結局のところ、飛電の社長になることは勿論、彼の言う『ヒューマギアの危険性』さえも、その目的を達成する為の『道具』の一つに過ぎなかったことが判明した。
詳細は動向および人物評にて。
本編中での動向
第14話で「仮面ライダーの神話」なる謎の言葉を口にし、第15話で仮面ライダーを兵器として見ている事が示唆された事から、彼と似た思想の持ち主と思われる。
第16話では「方舟」=通信衛星アークの製造に関わっており、アークに人間の悪意をラーニングさせ、人類滅亡を結論づけさせる工作を行った張本人であった事、ZAIAが世界を席巻する為に上記の事態を起こした事が本人の口から語られた。
つまり、天津こそが間接的にデイブレイクの発生、滅亡迅雷.netの誕生を引き起こした、『仮面ライダーゼロワン』の物語における数々の事件の元凶である。
つまるところ、天津にとって滅亡迅雷.netは自身の利益をもたらすために用意した必要悪にすぎなかったことが窺え、これに関して或人は「無責任」と本人の目の前で溢している。
マギア作戦の裏側
『プロジェクト・サウザー』などで語られた事実を踏まえると、第一部「滅亡迅雷.net編」は全て仮面ライダーサウザーを完成させるためのデータ収集を目的としたマッチポンプだった可能性が高い。
亡を通じて滅に滅亡迅雷フォースライザー等の戦力、A.I.M.S.にZAIAの技術を提供することで、ゼツメライズキーとプログライズキーの戦闘データをそれぞれ取得し、それらを利用することでサウザーを完成させた背景がある模様。
物語序盤は、ここに巻き込まれた或人がゼロワンとして立ち回っていた形になる。
滅亡迅雷.netの技術を持っていたのは、ゼツメライザーもプログライズキーもフォースライザーもそもそもZAIA製だったからということになる。
だが、これらのテクノロジーの原型は全て飛電其雄が完成させたものであり、天津が用いているテクノロジーはいずれも他者に由来している状態にある。
しかし、飛電の買収を果たした後はヒューマギアの廃棄にこだわるあまり、飛電製作所によるヒューマギア再起動の動きに対しては、それまでのような策略を使わず、物理的な妨害に走るようになっている。
活躍
第3話から唯阿に指令を与える存在として小出しに登場しており、飛電インテリジェンスが不利になるように動きかけていた。
第10話にて本格的に登場し、その目的が「飛電インテリジェンスの壊滅」と判明。第11話では或人に直接「飛電インテリジェンスをお売りいただきたい」と買収を持ち掛けている。
第16話ではアークを暴走させた張本人であることが判明。滅亡迅雷.netの壊滅直後にデイブレイクタウンに現れ、知能が復活したアークが製作した2本のキーを回収した。
その後、再び暴走を始めたヒューマギアに関する会見を行っている或人の前に現れ、記者たちの目前でTOB(株式公開買付け)を宣言した。
- 第17話「ワタシこそが社長で仮面ライダー」
最初の勝負「生け花勝負」ではZAIA側が勝つが、直後に飛電側代表の花屋型ヒューマギア・一輪サクヨがアークマギア(オニコタイプ)に変貌。
アークマギアを止めようとするゼロワンの眼前で、仮面ライダーサウザーに初変身。
アークマギアどころかゼロワンにも襲い掛かり、圧倒的な力でねじ伏せると、ゼロワンを超えたことに笑みを浮かべながら「悔しかったらいつでもかかってきなさい」と去っていった。
- 第18話「コレがワタシのいける華」
その後、滅を修復した疑いを掛けられた唯阿が不破と戦っている所へ現れ、不破を返り討ちにした。
更に、蓮太郎がクラッシングバッファローレイダーに変身すると、ゼロワンを交えた乱戦の末にこれを撃破し、奪われていたクラッシングバッファロープログライズキーを回収した。その後、「裏で何かが動いているようですねえ」とプログライズキーが盗まれたこととレイダーが出現したことに対して想定の範囲内ながらも訝しむ様子を見せた。
- 第19話「カノジョは家売るヒューマギア」
前戦の蓮太郎の件同様、達巳に対してもプレッシャーを掛けて、結果的に彼の心を追い詰めレイダー化させる事となった。
住宅販売員型ヒューマギア・住田スマイルがアークマギア化した際は「人工知能には悪意を抑える理性がない」と言う理由で全てのヒューマギアの廃棄を訴えつつこれを撃破。
その後、或人に「利益を上げられない社長など、1%の存在価値もない」と告げた。
- 第20話「ソレが1000%のベストハウス」
この話で天津はアークマギアの誕生原理を理解している事が判明した。
レイダーを敢えて泳がせ、その行動を黙認・利用している節を見せ、レイダーに加担し、アークマギアを撃破すると言う横暴な手段に出た。
また、この話での彼の様子から、レイダーの暗躍に対しても、
1 | ZAIA側代表にわざとプレッシャーをかける。 |
---|---|
2 | ZAIA側代表はプレッシャーによる焦りから、ヒューマギアに悪意ある仕打ちをする。 |
3 | 悪意を感知したヒューマギアをアークマギアに変貌させ、暴れさせる。 |
4 | 世間の飛電に対する信用を更に落とす。 |
- 第21話「異議あり!ソノ裁判」
或人には飛電の代表として弁護士を用意するように求め、或人は弁護士型ヒューマギア・弁護士ビンゴに弁護を依頼する。
その後、変身者不明のレイダーに襲われたビンゴはレイダーの逃走跡に落ちていたザイアスペックから市森を疑うも、市森の「ザイアスペックが盗まれた」という主張はビンゴ自身の分析により嘘ではないと判定される。
その一部始終を見た天津は「臆測だけで犯人を決め付けるヒューマギアは危険」として、「ネット上のデータは容易に改竄できることを身をもってラーニングさせる」という名目でゼツメライザーを取りだし、ビンゴをビカリアマギアに変貌させてしまう。
ビンゴを止めようとするゼロワンを交えた戦闘の末、フレイミングタイガーのデータを奪って繰り出した必殺技でビカリアマギアは撃破。
天津に対し怒りを爆発させるゼロワン・シャイニングアサルトホッパーを軽くいなし、「感情で暴走するのならあなたも廃棄すべきヒューマギアと同じだ」とさらに煽り立てた。
- 第22話「それでもカレはやってない」
そして、アークによって製造させていたメタルクラスタホッパープログライズキーをゼロワンドライバーに無理矢理装填し、「自分自身の身体でラーニングするといい」とゼロワンをメタルクラスタホッパーへと強制変身させる。
アークがラーニングした人間の悪意に突き動かされ、圧倒的な力を振るうようになったゼロワンに自ら勝負を挑み初めての敗北を喫し、不破が止めていなければ最悪命を落としていたかもしれないにも関わらず、むしろ「ZAIAのシナリオがクライマックスに達する」と不敵に歓喜したのだった。
ただしレイダーの変身者が真犯人だったと判明したことで、裁判はやり直しのうえで無罪判決が言い渡され、3回戦は飛電側の勝利となった。
- 第23話「キミの知能に恋してる!」
縁結びマッチによって海老井千春のマッチング相手として選出されお見合いすることになるも、唯阿からは棒読みでプロフィールを紹介され、自身を「永遠の24歳」と称するもイズから実年齢をばらされ、結婚相談員ヒューマギアである縁結びマッチからは「自信過剰で傲慢なナルシスト」「かなり人を選ぶ性格で、マッチングは絶望的だった」と評され、挙句の果てに唯阿からも笑われる等散々な結果となり、「実に不愉快だ」と席を立ってしまった。
その後、再びメタルクラスタホッパーに変身した或人と交戦。
突き刺したサウザンドジャッカーを足場にして背後に回るなどの奇策を用いるも、必殺技「メタルライジングインパクト」を受け再び敗北を喫し、荒れ狂うメタルクラスタホッパーを「群れを成して農作物を荒らし、時には共喰いまでするバッタの生態」に例えていた。
- 第24話「ワタシたちの番です」
ボロボロの状態で倒れ伏す或人に対して、「予言しましょう。あなたはヒューマギアによって破滅する」と不穏な一言を言い捨ててその場を立ち去った。
その際、「アークの意志に触れた」ことで忠誠を誓い、飛電インテリジェンスを内部からハッキングできると言う松田エンジをZAIAに招き入れ利用しようとするも、直後にアークからメタルクラスタホッパープログライズキーの情報が抜き取られていると報告を受け、エンジの裏切りを察知。
エンジが最初から自分を騙すつもりで近づいたことを知り、激しい怒りと共にエンジをアルシノマギアへと変貌させ、そのまま破壊しようと攻撃を加える。
そこに駆け付けた或人とイズは新武器・プログライズホッパーブレードによってメタルクラスタホッパーを完全に制御。苦し紛れにアルシノマギアを盾にしたが、プログライズホッパーブレードの力によってアルシノマギアはエンジへ復元される。
マギアを正常なヒューマギアに戻すという想定外の出来事に今までにない激情と動揺を見せてメタルクラスタホッパーへと斬りかかるが、メタルクラスタホッパーを完全に制御したゼロワンには歯が立たず敗北。ボロボロになりながらも、捨て台詞を吐いて去っていった。
「次の勝負、私が必ず勝つ。全て…終わりにして差し上げましょう」
- 第25話「ボクがヒューマギアを救う」
- 第26話「ワレら炎の消防隊」
迎えた当日、順当に勝負が進む中、突如現れた謎のレイダーの破壊活動によって本物の火災が発生。
現場の隊員たちが救助活動に追われる状況を傍観しており、放っておけず手伝おうとする唯阿にも「我々の義務じゃない」とたしなめていた。そんな中、飛電代表の119之助にシンギュラリティの兆候を感じ取った天津は、一刻を争う状況にもかかわらず唯阿に命じて119之助にゼツメライザーを取り付けマギア化させ、さらに偶然来ていたテレビの取材にその様子を中継させてヒューマギアへの恐怖を植え付けるという所業に及ぶ。そのままサウザーに変身し、マギアを排除しようとしたが、或人の変身するゼロワンによって阻止された。
その後、エキストラとして参加していた飛電の社員たちが建物内に閉じ込められたことを知ると、嬉々として勝負のお題を「どちらが彼らを救助できるか」に変更する行動に出た。
- 第27話「ボクは命を諦めない」
ここでレイドライザーがZAIAの開発したものではないかと詰問されると、その存在意義を「民間人がヒューマギアを排除するための兵器」と言い放ち、破壊活動の証拠となるザイアスペックの回収に乗り出す。
サウザーに変身してバルカンを撃破し、回収に成功するも、突如現れた迅に「やっぱり人間は悪意に満ちている」とけなされ、そのまま仮面ライダー迅・バーニングファルコンと交戦。
互角の戦いを繰り広げるも、スティングスコーピオンプログライズキーを奪われてしまい、事実上敗北。
一連の出来事の後、「自社の社員の粗相に免じて」4回戦の敗北を認め、更にこれまでヒューマギアの「危険性」を見せつけてきた世間にその是非を委ねる「住民投票」を最終5回戦にすることを伝えてその場を去った。
- 第28話「オレのラップが世界を変える!」
- 第29話「オレたちの夢は壊れない」
そんな中、不破がレイドライザーを世間に広める黒フードの人物について詰問しに来たが、天津は「君は滅亡迅雷.netにハッキングされているんじゃないか?」と不穏な言葉を口にしたうえで、ある衝撃的な事実を告げる。
それは不破と唯阿の2人が、仮面ライダーへの変身に必要なものとして人工知能チップを体内に入れられており、ハッキングされる可能性も否定できないという驚くべきもの。
これに激しく動揺する不破を自身の「飼い犬」とすべく、彼はこれまで抽出したプログライズキーのデータ、そして衛星アークの力を使い、新たなプログライズキーの開発に着手する。
そんな折も折、応援弁士である由藤とZAIAの癒着を或人たちに暴かれてしまい、後日の公開討論会でこれが大々的に取り上げられてしまうが、由藤がフェイク動画で偽のアリバイを作ってシラを切ったことで、これに激高したMCチェケラが自らの意思で暴れ始める。
この機を逃さじと天津はチェケラにゼツメライザーを与えてマギア化させ、更に唯阿をファイティングジャッカルレイダーに変身させて応戦させる。或人の変身するゼロワンをサウザーに変身して足止めする間に、目論見通り唯阿が大衆の面前でチェケラを撃破。これがきっかけで、世論も一気に反ヒューマギアへと舵を切ることになる。
その直後、不破の変身するバルカンがなぜか天津の指示通りゼロワンを撃破するという信じがたい光景が繰り広げられた。
騒動が一段落しZAIA本社に戻った天津、唯阿、そして不破。そこで天津は二人に更なる真実を告げる。
それは、2人が自分の「実験体」であり、不破の脳内に存在する人工知能は滅亡迅雷.netの一員「亡」のものだったこと、故にザイアスペックさえあれば不破でさえ自分の指示通りに動かせる、という恐るべき事実であった。
結局、或人たちの奮闘も及ばず住民投票はZAIA側の勝利に終わり、ZAIAによる飛電買収が決定事項となる。その通達の場で全ヒューマギアの廃棄を告げ、必死にヒューマギアを守ろうとする或人の在り方を一蹴しつつ、イズの破壊を不破に命じる。抵抗する不破に代わって唯阿がレイダーに変身して実行を試み、阻止せんとするゼロワンに応戦すべく自身も変身。
唯阿との連係で或人を追い詰め、イズを破壊しようとするが、すんでのところで呪縛を振り払った不破に阻止される。更に彼が自らの意思で戦うことを決意し、「飼い犬」とするため与えていたプログライズキーでランペイジバルカンに変身したことに「道具が意思を持つな!」と怒りを見せつつ戦いを挑むも、そのすさまじい性能と精神力の前に唯阿ともども圧倒され惨敗。
「我々ZAIAに歯向かうことの意味を、いずれ思い知る」と捨て台詞を吐きつつ撤退する。
その後、飛電インテリジェンスを子会社化し、或人に代わって同社の代表取締役社長に就任した。
飛電買収後(第30話~)
- 第30話「やっぱりオレが社長で仮面ライダー」
飛電インテリジェンスの社長を兼任するようになってからは一躍時の人としてテレビ出演なども積極的に行い、自身や会社のイメージ向上に取り組んでいる。
その一方、かねてからの宣言通り全ヒューマギアの強制停止を実行した結果、機能停止したヒューマギアの不法投棄が社会問題と化し、これに対処するため自身の手駒となるよう組織改変した新生A.I.M.S.を用い、ヒューマギアを発見次第破壊することを決定、並行して全ヒューマギアのデータを消去する方針を打ち出していた(なお、ヒューマギアのリコール自体はきちんと行っており、代替としてヒューマギアとの交換によるザイアスペックの提供と使用を社会に提案しているが、「今までヒューマギアに頼りきっていた職業の人はどうするのか?」「人間の思考力を引き上げたところで圧倒的に働き手そのものが足りないのでは?」といった問題も(本編でこそ描かれていないが)あり、不法投棄は「ザイアスペックがあってもしょうがない」と考える人々の一種の意思表示でもあったのかもしれない)。
そんな中、飛電の本社ビルにて機能停止していたイズが所在不明となり、唯阿の報告により或人の願いを聞き入れた迅の仕業であることを知ると、居場所を突き止めて急行、イズを自身の会社の所有物と主張し破壊を試みる。
しかし、その場に居合わせた或人や迅に応戦されたばかりか、ヒューマギアのデータも一計を案じた或人によって既に抜き取られており消去に失敗していたことが判明。更にシンギュラリティに達したイズがネット上で手続きを行ったことにより、新会社・飛電製作所の社長となった或人が再度ゼロワンに変身できるようになってしまう。
「1000%ありえない!」と憤慨して配下のバトルレイダー2体と共に戦いを挑むも、手も足も出ず圧倒され敗北。
「飛電の所有物を横領するつもりか!?」と叫ぶも、イズに「ヒューマギアに関するすべての特許は或人個人のものであり、飛電インテリジェンスを支配下に置いたところでヒューマギアを世間から一掃などできない」という、これまでの自身の買収工作が無意味だったとも取れる驚愕の事実を突きつけられる。
想定外という言葉ですら生温いほどの事態を前に、もはや満足な捨て台詞すら口にできぬまま撤退を余儀なくされた。
- 第31話「キミの夢に向かって飛べ!」
今度は自ら「森筆ジーペンの破壊」、そして「飛電製作所を潰す」為に出動。地下駐車場で不破と鉢合わせるが、唯阿に彼の相手をさせ、自身はA.I.M.S.隊員を引き連れて飛電製作所に向かった。
到着した先にいた或人に対し、飛電製作所を「危険な企業」として潰すことを宣告、サウザーに変身してゼロワン・メタルクラスタホッパーに襲い掛かる。
バトルレイダーとの連携でゼロワンを苦しめ、必殺技による一斉攻撃を喰らわせようとしたが、そこへ或人に「ヒューマギアを救う可能性」を見出だした迅・バーニングファルコンがゼロワンに加勢。
バーニングファルコンの攻撃でバトルレイダーを倒され、メタルクラスタホッパーとバーニングファルコンの2人を相手にするが流石にかなわず、2人のダブルライダーキックを受けて敗れた。
変身を解除された天津は或人に対し「このままで済むと思うなぁ…飛電或人ォ!お前の会社は潰してやる……!!」と、普段の冷静さを失ってこれまでにないほど激昂し、駆け寄ってきたA.I.M.S.隊員の手を振り払いながら撤退した。
- 第32話「ワタシのプライド!夢のランウェイ」
デルモがファッションショーに出演することを「ヒューマギアの有用性が世間に拡散されかねない由々しき事態」と判断、手始めに唯阿に命じて飛電製作所を襲撃させる。
唯阿率いるA.I.M.S.、更に不破の脳内の亡を利用しての襲撃は失敗に終わるも、後日ファッションショー会場で改めてA.I.M.S.と共にデルモを襲撃。或人らの応戦を受けつつも、デルモの足にダメージを与えショー出演を絶望的とする。
しかし、迅や或人、さらにはデルモの言葉をきっかけに、ここに来て亡が「ヒューマギアの夢を叶える事」を選び天津のもとから離反。これに呼応し奮起した不破になすすべなく圧倒され、惨敗を喫する。
デルモが出演不能となったショーもイズ、そして或人が代わりに出演し記者団の前に現れたことで、妨害失敗どころか逆にヒューマギアとの共生が世間に呼びかけられ、自らの首を絞めるかのような結果となってしまった。
- 第33話「夢がソンナに大事なのか?」
これにより、唯阿を今まで以上になく精神的に追い詰めた上に、彼女に失敗すれば後はないと言うことを見せつけるためにわざわざA.I.M.S.の隊員を使ってまで彼女を襲撃する。
精神的に追い詰められ任務をこなせなくなった唯阿に代わって、不破を潰すために彼に事実を暴露して嘲笑するが、これにより遂に唯阿は天津やZAIAへの反逆を決意し、彼女の変身した仮面ライダーバルキリーと交戦する。
そんな彼女に対して、チップへの干渉によって戦況を有利に進めようとするが、そこに不破が変身したランペイジバルカンが加勢。
皮肉にも、既にヒューマギアへの態度が軟化していた彼には潰すどころか火に油を注ぐ形になってしまい、2人の連携によって形勢は逆転。唯阿も強い意志によってチップの干渉を克服し、彼女の怒りの一撃に敗北を喫する。
更に変身解除後、唯阿によって怒りの鉄拳による辞表届けを食らわされることとなった。
これにより、天津はメタルクラスタホッパー、ランペイジガトリング、ライトニングホーネットと、自らが与えたプログライズキーによって三度も敗北してしまった事となる。
こうして、天津は飼い犬(になる筈だった野良犬)に手を噛まれ、自身の道具からも見放されることになってしまった。
- 第34話「コレが滅の生きる道」
- 第35話「ヒューマギアはドンナ夢を見るか?」
滅率いるトリロバイトマギアの軍勢に対して、自身の率いるバトルレイダーの軍勢との大規模戦闘を行い、変身した滅を相手に仮面ライダー同士での一騎討ちに入る。
元々型落ちしていた上に、滅自身が自分の存在意義に対して戸惑っていた時期であった事もあり、戦闘を優位に進め、あと一歩でトドメと言う所まで追い詰めるが、そこに現れた或人が滅を庇い、そのままメタルクラスタホッパーと戦闘になる。
しかし、今回は量産化された複数のギーガーにゼロワンの相手をさせる事でメタルクラスタホッパーを封じる策に出るが、そこに現れた完全復活した亡によりギーガーがハッキングされ機能を停止。
そればかりか、セキュリティ強化されたはずのバトルレイダーまでハッキングされ、形勢は完全に逆転。
自身の戦力を無効化されたうえ、奮起した滅にも圧倒されなすすべなく敗れた事で、驚愕と狼狽に満ちた怒声を上げながらの撤退を余儀なくされる。
「ありえない…1000%ありえない…。許さん…絶対に許さんぞ!!」
こうして、今までアークを始めとして、滅亡迅雷.netや飛電インテリジェンスの技術など、今まで自分が道具として利用してきた存在により、かつての或人と同じかそれ以上の状況に自分が追い込まれるという手酷いしっぺ返しを受ける事になってしまった。
経営者としてもお笑い芸人としても成長していった或人とは対照的に、天津の立場は危うくなる一方となっていた。
- 第36話「ワタシがアークで仮面ライダー」
表向きは、ザイアスペックによる暴走者をバトルレイダーとなって止めるため、という名分であるが、ザイアスペックの暴走者は単なる一般人であり、バトルレイダーという武装した人間がその暴走を止めることで一般人が一般人を殺傷する危険性が生じかねない、というリスクがあるにもかかわらず強制的に販売を開始した。
ただ、発表の十分前に『飛電インテリジェンス』の副社長である福添に一般販売の原稿を渡したり、本来の仮想敵であるヒューマギアではなく、わざわざZAIAの主力商品であるザイアスペックの危険性を認めその暴走者に対抗する為、という名目で販売を開始したりするあたり、これは本来の計画から外れた行動の様である。
- 第37話「ソレはダレにも止められない」
一方、アークゼロは滅亡迅雷.netの幹部である雷と亡を派遣し、アークゼロ復活の宣言を天津に対して行うのだが、その際、亡は仮面ライダー亡へと変身し、天津の服を切り刻んで彼をパンツ一丁にしてしまう。
この屈辱的な出来事とアークゼロ復活の宣言に激怒した天津は、A.I.M.S.を率いてアークゼロを倒そうとするが、仮面ライダー滅、仮面ライダー雷、仮面ライダー亡、そしてアークゼロの四体の仮面ライダーを同時に相手にしての攻撃の前に瞬く間にA.I.M.S.は無力化され、自身も孤軍奮闘の末ついにアークゼロからとどめを刺されてその場を撤退する。この際、今まで散々部下である人間やヒューマギアを道具扱いし、意思を尊重しなかった彼に対して、アークゼロは「道具が思考するな」という嘲りとも皮肉ともとれる痛烈な一言を放っていた。
「負けていない…私は1000%、負けていない…」
驚愕と同様を露わにしつつ飛電インテリジェンスへと帰り着いたボロボロの彼の前には、飛電製作所の協力を経て天津の数々の悪事の証拠となるデータを差し押さえた副社長と専務、そして彼が廃棄させたはずのヒューマギアである副社長秘書のシェスタが待ち構えていた。疑問を口にする天津に対し、福添はこの悪事の数々を取締役会で暴露し、天津を飛電インテリジェンス代表取締役社長の座から追放すると宣言する。
友との再会、本心との対峙(第38話~)
- 第38話「ボクは1000%キミの友だち」
「1000%あり得ないっ!! この私を解任させるなんて…出来る訳がない! 不都合なデータなど揉み消すだけだ…!!」
四面楚歌の状況へ追い込まれた垓だったが、なんと福添ら3人を社長室に監禁して、自らは秘密ラボに籠城、さらにシェスタが暴いた悪事データを消去して揉み消すという暴挙に出る。
更に、衛星ゼアに命令してレイドライザーを大量生産させようとするも、ゼアはその要望に応えずエラーが表示されるばかりで苛立ちを募らせていく。
そこに福添から連絡を受けた或人の機転で3人は無事脱出、更に副添達の手でレイドライザーの一般販売を中止にさせられた事で逆上した天津はサウザーに変身。「重大な背任行為」として或人達に襲い掛かるも、或人が変身したゼロワンに返り討ちにされて敗北。
更に「変身状態での社員への暴力」というパワハラ行為の一部始終をとらえた映像をZAIA本社に送信されてしまう。
しかし、「人と人工知能が心を通わせる夢を抱いてる人間こそが飛電インテリジェンスの社長になるべき」と宣告されるや激しく取り乱し「やっと手に入れた椅子なんだ…渡さない」と社長の椅子に縋る情けない姿を見せる垓の姿に「本当は、飛電インテリジェンスが好きなんじゃないか?」と冗談交じりに或人は語る。
だが何を隠そう、それこそが彼の本心であった。
その後、或人が置いていったアイちゃんに自身の過去を吐露する。
かつて、父・天津一京の「100点でなく1000点を目指せ」という厳しい教育方針に縛り付けられていた垓。
その唯一の心の支えは「さうざー」という飛電インテリジェンスが作った犬型ロボットだった。
しかし、ある日テストで100点を取れなかった為に一京の怒りを買い「こんなものにうつつを抜かすからだ」と心無い一言を言われてしまった彼は、以後さうざーを封印。
父に言われた通りに「1000点」を取るため、誰にも甘えず、頼らず、自分だけを信じて生きるようになった。
どんな手段を使ってでも頂点を極めようとする執念はこの頃に形成されたものである。
また、他人を道具としか見ない冷徹なワンマン精神も、自分の力だけですべてを成し遂げようとする完璧主義やそれに伴う他者と繋がることへの恐れ、そしてそれゆえに抑圧されていた「他者と繋がりたい」という欲求の裏返しだったのだと思われる。
更に言えば子供の頃に父親から「成果を出すことが垓の価値=成果が重要で垓自身に価値はない」ように扱われたトラウマで自分を大事に出来ない人格が形成され、引いては他人に対しても同じように成果の為ならば人格や感情を無視した態度を取るようになってしまった可能性もある。だとすれば垓の他人を道具扱いする面は自分自身を成果を出す道具とする延長線であり、自分自身を大事にできない彼が他人を大事に出来るわけがなかったのである。
飛電を買収しヒューマギアを排除しようとしたのも、「他者との繋がり」を前面に押し出す飛電インテリジェンス、ひいては或人の「青臭い夢」が過去の自分自身と重なり、心の底から許せなかったためであった(実際に11歳当時のさうざーの分析でも「友達が欲しい」という結果が出ている他、誰にも頼らないと言いつつサウザンドジャッカーで他者の力を奪いまくる、ZAIAのテクノロジーがありながらわざわざ飛電由来のものを用いて自身の計画を進めるなど、他人の力に積極的に頼ろうとする節があった)。
アイちゃん「素直になりなよ。本当は、自分が心を許せる友達が側にいて欲しかったんでしょ? それが、さうざーだったんじゃないの?」
アイちゃんとの対話と共にそれを読み取ったゼアにより新型さうざーが再構築。新型さうざーは、様変わりしてしまった垓に昔と変わらず擦り寄る。
「変わってないな…。こんな私なのに…側にいてくれて…ありがとな…。ごめんな…」
涙を流しながら、さうざーと触れ合い、自身の所業を省み昔の自分自身を思い出した垓。
そして、衛星ゼアを乗っ取る為に行動を開始したアークによって追い詰められた或人を救助する。
「心の底から許せなかった…。君の事も、ヒューマギアの事も、青臭い夢ばかり掲げる経営が許せなかった…。その理由は他でもない。 私が、“飛電インテリジェンスを愛していたから”だ!!」
その理由を基に、その飛電インテリジェンスを滅ぼさんとするアークとの戦いに身を投じることとなる。
自身が幾度となく追い落とそうとした、かつての飛電の社長とともに。
「さあ、アークを倒すぞ! 我々二人の手で!!」
- 第39話「ソノ結論、予測不能」
戦闘の中でアークのデータを奪おうとし、逆にサウザンドジャッカーのデータを内部のプログライズキーのデータもろともコピーされてしまうアクシデントに見舞われつつも、二人がかりでアークゼロを退けた。
戦闘後は或人、不破&刃、A.I.M.Sの隊員に謝罪行脚。
当然、今まで行ってきた所業からそう簡単には許してもらえず「あんたがやったことは許されることじゃない」として彼らからは強い非難を受ける。その一方で、或人からは「罪を償う気があるのなら、これからの行動で示してくれ」、不破からは「それなりの誠意を見せてもらわないと」など、概ね温情ある対応を受ける。
ちなみに、天津に対する非難に関してだが、悪人とはいえ家庭環境等同情できる部分もある上に、AIを愛する心を取り戻した天津には以前のような悪事を働く理由もないため「そこは何も言わずそっとしてあげるべき」という声もあれば、「当然の報い。むしろ彼はもっと強く非難されるべき」といった厳しい意見も出てきている。尚、天津の改心は改心の現場を見ていた視聴者はともかくその現場を見ていない或人たちからすれば、何故改心したのか分からない事態になっており(後から事情を聞いたのかもしれないが)、アークも「まさかお前達が手を組むとはな…」と予測出来なかった。
A.I.M.S隊員への謝罪の際、アークがサウザンドジャッカーのデータをコピーした理由に気づき、そこから「或人のドライバーを利用してゼアのデータをラーニングし、ゼア自体を乗っ取る」というアークの恐ろしい目論見を看破。
イズに「或人のゼロワンドライバーをアークに奪われてはいけない」と警告するものの、滅亡迅雷.netの罠にかかった或人は既にアークゼロと交戦、敗北しており、ゼアはアークに乗っ取られてしまうこととなる。
尚、謝罪行脚の際、当初プライドが邪魔してか上手く謝罪出来ていなかったが、さうざーに怒られた途端「泣かないでおくれ〜。私が悪かったから〜」と猫撫で声で機嫌をとったうえで揃って土下座する等、キャラ崩壊の兆しが見えていた(これでもこれのようなキャラ崩壊と比べたらキャラ崩壊からは限りなく遠い方だが)。なおこれについては、「突然動物を飼いだしたとっつきにくい上司」そのものに見えて妙にリアル、との声も。
- 第41話「ナンジ、隣人と手をとれ」
「理由は一つ。私が愛する飛電インテリジェンスを任せる後任として、最も相応しい人物がいると判断したからです。それは…あなたです」
そして、後任として福添准…ではなく飛電或人を指名。
これにより、天津は正式に飛電インテリジェンス社長の座を退く事となった。
今話の彼の一連の行動は、おそらく、彼が飛電の社長のままヒューマギア事業再開というこれまでとは正反対の方針を打ち出してしまえば現場が混乱してしまう事、もしくは、ヒューマギアに関する特許を持たない彼では事業再開に支障が出かねない事を考慮した末の行動と思われる。
- 第42話「ソコに悪意がある限り」
しかし、社長室で書類を読んでいた所に突如として本社からやってきた与多垣ウィリアムソンによって社長の座から追い落とされ、『サウザー課』なる部署の課長への降格処分を言い渡された。
尚、与多垣の伝えた降格理由は福添らが集めた悪事の証拠によるものではなく、「アークを生んでおきながら制御できなかったから」。このことから、ZAIA本社としては天津の手法を黙認してこそいたものの快くは思っていなかったらしいことが見て取れる。また、これに関してはZAIA本社が天津の悪事の証拠を知らないとも考察できる。
この回の出番は以上だが、そもそものコトの発端、アークに人間の悪意をラーニングさせた垓のかつての所業は、巡り巡った挙句このエピソードにおいて最悪の事態を招くことに……。
- 第43話「ソレが心」
サウザー課に左遷されたことに対してはどうやら受け入れているようで、アークワンを止めに向かう二人に対して、「1%気になることがある」と言い同行。
滅の元に向かうアークワンの前に先回りして2人と共闘する。その最中、ジャックライズを使用してアークのデータを奪おうとするが、アークワンの攻撃により変身を解除されてしまう。更にザイアサウザンドライバーを破壊された為サウザーへの変身が不可能となってしまった。
この際、あくまで変身を不可能にするだけで自分たちの命を奪おうとしないアークワンに疑問を投げかけている。
この戦闘で分析したデータにより、アークワンの変身者が洗脳などではなく紛れもない自らの意志で変身していた事を突き止めた。
- 第44話「オマエを止められるのはただ一人」
組織を政府直属の体制に戻すよう働きかけると同時に隊長として刃を推薦しており、その権限を速やかに発効させたことで、あわやヒューマギアとの全面戦争の発端となりかねなかった鎮圧部隊をすんでのところで制止する働きを見せた。
この様子を見て思うところあったのか、その鎮圧部隊を指揮していた与多垣は、激化する対立を「力」ではなく「心」で収束させるべく、密かに回収していた「あるもの」を天津を通じて刃に引き渡しており…。
しかしそんな折も折、地上に降臨した「アークの意志」同士による最大最悪の戦いが、ついに幕を開けてしまう…
- 最終話「ソレゾレの未来図」
アークワンによって破壊されたサウザンドライバーとライズキーを復元し、晴れ晴れとした顔でさうざー達に語り掛ける。
「立場など些細な事だ。大いなる夢を抱いた時、誰であろうと社長になる。
さあ、サウザー課の仕事を始めようか」
本編後の活躍
以下、本編後のネタバレ注意
- 『仮面ライダーゼロワン ファイナルステージ』
不破「ていうか、そっちは何でもう変身してんだ?」
「私はサウザー課長だぞ、これは私のスーツでもある」
刃「お前…スーツの意味を履き違えてないか?」
本編後と劇場版の間に起こった出来事
或人から借りたゼロツープログライズキーを使い、ゼアを介して不破と刃のショットライザーのチップのデータを復元し、再び変身できるようにした。この時、既にサウザーの状態で会話をしていたことに対して突っ込まれていたが、上記の返しをして更に突っ込まれてしまった(余談だが本編にて主人公も同じような発言をしている、こちらは突っ込まれる前に逃走したが)。
その途中でアークゼロワン率いる「暗殺亡雷.net」による襲撃を受け、サウザーに変身するが敗北。バルカンとバルキリーの復活後は自身もサウザーに変身して戦闘に参加した。
本人曰く「贖罪がサウザー課の仕事」との事。
なお、この際に2人からは礼を貰っており、過ちを許しはせずとも天津に対する考えは改めたと思われる。当然とも言うべきか、その過ちもあって天津は驚いていたが。
今後もこうして、少しずつ周りから信頼を得ることが今の彼にできる贖罪だろう。
因みに、ファイナルステージのストーリーはネタ的な部分やファンサービス的な要素であることが多く、映像作品においてあまり反映されることは無いが、後述の映画でも台詞だけとは言え、不破と刃の変身能力を取り戻した事が反映されている為、実はステージのストーリーながら重要度はかなり高い。
- 『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』
相も変わらずサウザー課の仕事である贖罪を実直に実行し続けている。ザイアの社員でありながらシンクネットの協力者である野立万亀男の暗躍を突き止めたり、特殊ガスに対抗したり通信による情報の共有をするために特殊なザイアスペックを渡したりと改心後の優秀さ及び頼もしさは健在。序盤から中盤にかけてはライダー達のサポートに専念していた為戦闘への参加は終盤になる。他のメンバーからは塩対応をされているが、今後に対しては「これから仲良くなって行けばいい」とポジティブに過ごしていくつもりのようである。
- 『Vシネマ ゼロワン_Others仮面ライダー滅亡迅雷』
突如来日したZAIA本社のCEOリオン=アークランドによって、サウザー課のサウザンドライバーを没収される。
更に、ZAIAの新たなプロジェクトが動き始めた中、日本支社だけが蚊帳の外になっていること、リオンの来日と共に与太垣が行方知れずになっていることなど多くの不審な点が見られたことからリオンに抗議するも、護衛のソルド20によって軽くあしらわれてしまった。
- 『Vシネマ ゼロワン_Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー』
仮面ライダー滅亡迅雷によるZAIAエンタープライズジャパンの破壊に巻き込まれたもののサウザー課が地下にあったお陰でなんとかA.I.M.S.により救出される。サウザンドライバーを回収してZAIAではなく自分の時代を巻き起こすことを誓った。
- エイプリルフール(2021年)
2021年4月、ゼロワン公式Twitterに投稿された動画内で「新会社サウザンインテリオンの設立」と「天津垓に密着したドキュメンタリー作品公開決定」を発表する。
どうやらいずれも本当のことだったらしいのだがあろうことかそれを4月1日、つまりエイプリルフールに投稿してしまったことが原因でファンからは嘘だと誤解されてしまう。
結局、その釈明と謝罪の為の緊急会見を翌日4月2日に再びTwitter上で行うことになる。会見動画において彼は誤解を招いたことを謝罪すると同時に「新会社設立は本当の事であり、密着ドキュメンタリーや特別番組も実際に製作しようとしといた」と必死に弁明するが、その時であった。
突如天津が苦しみ出し、倒れてしまったのである。
そして倒れた彼の背中からは謎の紫の煙が立ち上り、その中から……
「仮面ライダーゲンムズ ─ザ・プレジデンツ─」
「4月2日 21:00 続報」
「東映特撮ファンクラブ」
『滅亡迅雷』にてZAIAジャパンが会社ごと破壊され、ZAIAもソルド計画の事が知れ渡って倒産してしまった為、新会社設立を決意。秘書型ヒューマギア・厘と共にイノベーションを巻き起こそうとするも、突如ゲーム病により、檀黎斗こと仮面ライダーゲンムが現れ、厘を掛けて勝負を繰り広げるが、バグスターウイルスに感染した彼では思うように戦えず、ゲンムに敗れてしまう。
そこへ同じく天津に感染したバグスターウイルスから実体化した檀正宗こと仮面ライダークロノスが現れ、垓そっちのけで親子喧嘩を始めてしまう。
厘による解析でウイルス同士の干渉によって治る見込みがあると診断されたが、この事件の発端は自分の「心の弱さ」=社長としての迷いに起因するものだと確信を得て、いくら体が健康になっても心が健やかでないと意味がないと述べる。
そしてゲンムたちの会社愛議論(物理)に対し、「社長の数だけ愛がある。比べることなど1000%ナンセンスだ」と断じ、社長としての形に拘るのではなく、愛のある会社経営をしていく事を宣言。見事にストレスを克服した。
これが檀親子の心に響いたのか、ここに長きに渡る因縁に決着が付いたのだった。
かつて、父親との確執と自分の心の支えとなってくれた会社への愛憎故に心を軽蔑していた男は自分とは異なる正義を掲げる社長とのぶつかり合いを経て心や愛の大切さに気付くほどに丸くなった。そんな彼だからこそ彼らが和解するきっかけを作れたのかもしれない。
実は先述の動画は、2018年に仮面ライダーエグゼイド公式から発表されたエイプリルフール企画の配信決定を告知するものであった。
何故エグゼイド関連の告知にゼロワンのキャラクターである天津が駆り出されたのかは不明だが、ゲンムズは「仮面ライダーエグゼイド with ゼロワン」とも紹介されている為彼にも出番があるのかも知れない。
過去に発表されたエイプリルフールネタの数年越しの回収に驚くファンや社長同士のクロスオーバーに期待するファンがいる一方で、その想像の斜め上を行く告知方法に「人に危害を加えるタイトルロゴ」だとか「令和から平成が生えてきた」などと困惑するファンもおり、反応は多種多様であった。
「仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス」
前回から時を経て、サウザンインテリオンは発展していき、ある目的の為に素体ヒューマギアで檀黎斗を復活させようとするが…
関連人物
会見場にてTOBを宣言し、お仕事5番勝負によって買収しようとしている会社の社長。巧妙な策をめぐらせ、ZAIA編では幾度も危機に陥れている。
アークに悪意をラーニングさせたことを知られても開き直り、メタルクラスタホッパーの攻撃で危うく命を落としかねない状況でも嬉々としている。或人が甘いのもあってか、仕返しされることは少ないが、プログライズホッパーブレードでアークの支配を脱しアークマギアを元に戻された際は「ふざけるな!」と彼に激昂している。
また、自身の言動について度々煽られたり苦言を呈されている。或人(とイズと不破)は滅や迅からアークについて知ったため、天津が実質的な全ての元凶である事も知っているが、当の天津は先述のような開き直った態度で返答するなど悪びれる様子は見られない。
第29話にてお仕事勝負に(先述のかなり汚い手を使いつつ)勝利、飛電インテリジェンスを買収・子会社化し、彼から飛電の社長の座を奪い取ったが、或人自身がヒューマギアの特許を所有していた事により、ヒューマギアの技術を奪う事までは叶わなかった。
飛電製作所編に入ってからは、不破、迅といった頼れる協力者を得た上、或人自身も「ZAIAからヒューマギアの夢を守る」という強い意志を持つようになった為か、これまでとは一転して、一泡吹かされる場面が増え、それに伴って或人に対する感情も、ZAIA編までは敵意というよりは格下の存在として見下していたものが、明確な「敵愾心・憎悪」へと変わりつつある。天津の信条である「道具に夢は必要ない」と或人の信念は完全に相反するものであり、互いに強く敵対心を抱いていると言えよう。
一応、「言い値でヒューマギアの特許を買う」とも持ちかけているが、当然ながら却下された為、結局実力行使に及ぼうとしていることが多い。
第35話では彼に滅への止めを妨害された後、滅にも夢があると語る或人に対し「人類を滅ぼそうとする奴等に夢なんかあるわけない」と言い放つも、「悪いのはヒューマギアの夢を認めない存在、アークを生み出した張本人…天津垓、お前だ!」と逆に名指しで非難される(やはりというか、悪びれる様子は皆無だったが…)。
第31話での台詞や、第35話での4体ものギーガーを嗾けるなどの行動からも、或人の事を本気で憎み、徹底的に叩き潰そうとする天津の憎悪が窺える。
さうざーとの触れ合いから類するにその憎悪の根底は、ヒューマギアに寄り添い対等に接する或人を認めれば「さうざーを突き放して一人で1000点を目指した自分」が間違いだったことを認めることに繋がり、自分で封印したさうざーとの時間を無為にしてしまうというジレンマと、自分と違いAIと共に歩む或人に対する同属嫌悪、あるいは嫉妬だと思われる。
改心後は当の本人からはアークの事で上述通り強く非難される一方で、一応温情ある対応を受けるとともに、「その1000%っていうの、やめたら?」とも口にされている。
さらに物語が最終局面に入った段階で彼に起きたあるとんでもない事態の間接的な原因として、他の仮面ライダーとの接点が薄いという点も理由として挙げられており、これは初期からの天津による策謀が原因である。
レイドライザーがZAIA開発のものだと判明して以降は、レイダーによる犯行や滅亡迅雷.netとの繋がりを問い詰められるが、その度に打ち負かしている。犯行の証拠たるザイアスペックを力ずくで奪い破壊して証拠隠滅したことも。
第28話では、実験台として本人の知らぬ間に脳に人工知能のチップを埋め込んだことが判明。半ば脳筋気味に問い詰める彼に対して「賢くなければ時代に取り残されるだけですよ」ともっともらしい言葉で諭す。のちに、そのチップを埋め込んだ際に、彼に嘘の記憶を植え付けていた事が、また後からそのチップに『亡』の人格を仕込んでいた事がそれぞれ判明した。
亡曰く、彼の本当の過去は「普通すぎてつまらない人生」であり、自らのマッチポンプのためだけに彼の「普通の人生」を奪った天津の自己中心っぷりが窺える。
亡と天津の間には浅からぬ因縁があるようで(亡いわく「親」らしい)、亡の人格が発露し出すと天津の命令を忠実に実行する傀儡のように(天津曰く「飼い犬」に)なってしまっていた。ランペイジガトリングプログライズキーを渡し、バルカンを完全にZAIAの兵器にしようとしたが、不破の必死の抵抗により自我を取り戻される。
その後、第32話で亡の人格も上述の通り天津の支配から脱し、これを自分に対する反逆と受け取った天津は「お前の居場所などもうないぞ…!」と不破同様亡の事も「敵」と見做し、怒りを顕にするのだった。
さらには第34話において、不破から独立した亡がザイアスペックをハッキングした事が、天津が滅亡迅雷.netに「廃棄処分」の決定を下すきっかけになった。しかし、亡のハッキングにより配下の戦力を封じられ、自身も滅との一騎打ちの末に敗れた事で失敗している。
不破、亡ともに、「道具として利用しようとしていたが反逆された」存在である。さらに両者にはともに自社の技術を持ち逃げされてしまっている共通点もある。
直属の部下。基本的にプログライズキーの作成や装備の開発を命じており、秘書のように扱っている。実際に彼女を通じてアークに新型キーの作成を命じた。
ただし彼女の意見については基本的に聞く耳を持たず、同時に彼女のことも只の道具として利用しており、情などは持ち合わせていない模様。両者には互いに対する認識にズレがあるようで、唯阿は「天津が自身を道具扱いしている」ことは頑なに認めていない(「私は道具じゃない…」と弱気に呟いている)。これに関しては、先述のチップの影響ではないかと考察されている。
第28話以降はレイドライザーとファイティングジャッカルプログライズキーを与え、彼女は「ZAIAの兵器」と言えるレイダーの一体、ファイティングジャッカルレイダーに変身するようになった。第30話以降は彼女が新生A.I.M.S.の隊長を兼任しており、天津の目標の一つである「ヒューマギア廃絶」に向け活動する。
第33話では不破に対しある非道な行為を行った事実を明かしており、怒りを爆発させた彼女に反旗を翻された際には躊躇なく潰しにかかっている。尚、交戦した際はスペックでは圧倒的に下であるはずのバルキリーに対して脳内のチップで頭痛を起こすという悪質な手段で有利に立ち回ろうとしたが、ランペイジバルカンの加勢もあって最終的には一騎打ちで敗北。往生際悪くザイアスペックで支配しようとしたが、彼女の怒りの鉄拳を食らってしまった。
必要悪として用意した滅亡迅雷.netのリーダー。天津がアークの作成したプログライズキーを入手しにアジトに入った際は、機能停止しているところを踏み付けられていた。
A.I.M.S.の施設で拘束されている間、或人達からZAIAがゼツメライザーなどアーク由来のテクノロジーを所持、利用していることを聞いた際は激昂するほど取り乱していた。
第28話でバルカンを庇う形で戦闘に乱入。サウザーと対決し、彼からは「時代遅れの絶滅危惧種」と呼ばれるも、人工知能特有のラーニングによる見切りで優位に立っている。第35話では彼にも敗れたため、本編中のライダーでは雷以外のライダーに一度は敗北したことになる(一応1型とも戦ってはいないが、1型は過去の時代の仮面ライダーであるため今後戦えるかどうかは不明)。
滅亡迅雷.net幹部。復活後は独立して動いており、アークの干渉を断ち切っている。彼からは「醜い人間」として見られているようで、「(滅亡迅雷.netがなくとも)人間同士が勝手に憎み合って争ってる」と天津(をはじめとしたZAIA、飛電の人間たち)の行動を非難している。
戦闘力はほぼ互角で、互いの必殺技のぶつかり合いが起こるも決着がつかなかった。第30話以降は利害の一致から或人に協力しており、「ヒューマギアの自由を奪う敵」である天津やA.I.M.S.とも交戦している。
なお、彼の使用するザイアスラッシュライザーはZAIA製だが、天津との関係は特にない。
第30話以降、天津からレイドライザーを支給され、唯阿を隊長としたヒューマギア廃棄のために動く組織(要するに天津の私兵集団)になってしまった。
また前述したように、A.I.M.S.のライダーに改造手術を施したのは他ならぬ天津であり、ライダーではないバトルレイダーの変身者にも何らかの改造(あるいはマインドコントロール?)を施していると思われる描写がある。第35話ではハッキングされたとはいえ自身に対して攻撃してくる彼らを何の躊躇いもなく攻撃しているが、攻撃されてもなお隊員たちは天津の身を案じていた。
余談
- 作中で「ZAIAの社長」と呼ばれているため勘違いされやすいが、厳密にはZAIAエンタープライズ本社の社長ではない。
- 後にVシネマにて、本社の社長であるリオン=アークランドが登場した。
- かなりの自信家である、高橋氏の脚本である、敵社長である事等から、あの神を思い出した視聴者も居た模様。一方で(名前の通り)着ている服や変身後の姿には黒が多く含まれており、色彩的には真逆のキャラクターである。更に第31話でこんな共通点も出来てしまった。更にはそこへ至るまでの経緯こそ異なる(黎斗は利害の一致、垓は己の罪を向き合った上での和解)も最終的に味方サイドのキャラクターになるという点も共通する事となった。
- 東映公式サイトによると、彼の登場自体は中途からの予定であったが、メインキャストオーディションにも参加していた桜木氏に対する製作陣の評価が高く、「逃す手はない」とまで思わせたものだった為、第3話からシルエットや断片的映像で姿を見せ、第10話より本格的出演と、急遽当初の予定より早い登場となったとの事である。
- ライトニングホーネットのシステムの出力や飛電崩壊の可能性、計画の進行度等、何かとパーセントで表現しており、飛電崩壊について語ったのを皮切りに多用するようになった1000%発言を筆頭に、ネタにもされている。詳細は「1000%おじさん」を参照。
- 第20話終盤でのやりとりや第27話での描写から、或人が「会社の利益それ自体よりも社員や顧客を慮り、彼らをサポートして会社を発展させてゆく良識ある企業の顔」としての「社長」に近いあり方であるのに対し、天津は「自身の利益の為に恣意的に解釈した企業理論・社会通念を振りかざし、部下を意のままに動かして搾取を行うワンマン経営者」としての「社長」のあり方である、という対比が見て取れる。
- 照明の当て方でも順光の多い或人に対して天津は逆光が多用されるなど、演出面でも対比になる様に工夫されている。
- また、第30話でのヒューマギアの代替としてザイアスペックとの交換を進めている様には、世間によくありがちな「現場の事を理解していない社長」である様が見て取れ、この点でも或人と対照的と言える。
- お仕事5番勝負のお題は天津が決めているのだが、それによってストーリーでピックアップされるのは美的センス、幸福の定義、善悪の判断、人命救助、政治的活動といずれも人工知能の苦手分野とされているものとなっているのが興味深い。また、第21話での彼の行動は、法律をテーマにしている事も相まってヒューマギア(人工知能)に人権は存在するのかという問題を間接的に視聴者へ投げかける事となった。
- なお、プレジデントスペシャルで5番勝負について振り返った際、明らかに人間に有利な生け花をお題に選んだ事について彼女に「ヤツのセコさがよく出ている」と酷評されている。
- 愛車はBMW X1。お値段約440万円と決して安くはないが、意外にも飛電インテリジェンスの社用車であるメルセデス・ベンツ・Sクラス AMG(2500万円以上)よりずっと手頃な車である。因みにナンバーは「来図309ん10-00」と、1000%への拘りがここまで及んでいる事が視聴者の間で話題になった。
- ザイアの語呂合わせである31-18の車もある。社用車だろうか。
- 天津自身は高慢かつ狡猾な人物だが、桜木氏自身は唯阿役の井桁弘恵氏を「いげっちゃん」と呼ぶなどノリが良く明るい性格。不破役の岡田龍太郎氏同様に関西圏出身の為、素の口調は関西弁であり、演技中にうっかり関西弁が出てしまった事もある様子。
- 人工衛星アークが打ちあげられ世界を掌握したIFストーリーを取り扱った令和 ザ・ファースト・ジェネレーションでは、改変後の世界での消息が一切語られていない。ZAIAが利益を得ている様子もないことから、この世界線においては死亡も疑われる。ここから、天津やZAIAにとってアークによる人類の制圧は想定外の事態だった可能性が考えられる。
- 37話において発覚した天津の悪事は衝撃の1843件。有志の調査でその詳細が纏められている(外部リンク)。よく見ると経費でヘアサロンだったり岩盤浴だったり私的外食だったりとよく分からない事も色々やっている。
内容 | 備考 |
---|---|
セクハラ | あくまでも「性的嫌がらせ」なので「男性から女性に対する下心満載の発言や行動」とは限らないだろう....多分..。 |
パワハラ | |
モラハラ | |
退職金詐欺 | |
不正入札 | |
欠勤理由の虚偽 | |
架空口座 | |
密売 | |
キックバック | 要するに賄賂 |
名誉毀損 | |
架空出張 | |
不正アクセス | |
違法労働強要 | 唯阿への命令から色々察せられるだろう。 |
不正取引 | |
行動予定虚偽 | |
経費でヘアサロン利用 | |
労基法違反 | |
贈収賄 | 恐らく由藤政光の件だと思われる |
不正請求 | |
脱税 | |
在庫の横流し | |
技術横領 | |
兵器密造 | 恐らくギーガーやランペイジガトリングだと思われる。 |
経費で岩盤浴利用 | |
架空取引 | |
経費で私的外食 | |
年齢詐称 | 書類に永遠の24歳とか書いてたのだろうか… |
必要以上の高級茶葉購入 | 給湯室のお茶のことだろうか。どれだけ買ったのやら… |
違法行為の強要 | |
社員への○○ | 解読不可だったようだ |
社員の○○解雇 | 不当な解雇だったのだろう |
密売 | 38話にて山下専務の口から明らかになった |
密輸 | 同上 |
因みに、密造・密売・密輸とコロナじゃないほうの3密を達成している。
少年時代の彼を演じた星流(小野寺星流)は、俳優の小野寺丈(仮面ライダーの原作者石ノ森章太郎の次男)の息子。石ノ森章太郎の孫にあたる人物である。
関連タグ
仮面ライダーゼロワン ZAIAエンタープライズ 仮面ライダーサウザー 諸悪の根源 1000%おじさん
仮面ライダーサウザンドアーク
自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪:『宇宙船』2020年春号のインタビューにて桜木氏曰く「つまり垓という男はこういう奴なんだと思います」だそうである。
おっさんライダー:上述のように、桜木氏は20代前半だが、設定上はこのカテゴリーに入る。
与多垣ウィリアムソン:ZAIAエンタープライズの新社長になる男性。
愛さえ知らずに育ったモンスター:その生い立ちから彼もこれに十分当て嵌まる。
社長ライダー
- 檀黎斗/仮面ライダーゲンム:上述のように似ている点が多いのに加えて、過去の惨劇や人類滅亡を企む勢力の誕生を仕組んだ点、主人公によって自尊心を傷付けられ、一方的に敵意を抱いている点も同じ。第31話でのセリフは、この台詞を思い起こした視聴者も多かった。車のナンバーにまで自己主張が及んでいる点も共通で、こちらは「千央300し96-10」で自身の名前の語呂合わせとなっている。第37話ではついに黎斗と同じく本編中で半裸になってしまい、仮面ライダーゲンムズでは彼と対峙する事となる。
- 天ヶ崎恋/ラヴリカバグスター:上記人物の後釜となった社長。「姓の頭文字が「天」である」「白いスーツを着る」「自信過剰」「女性ライダーとの絡みがある」と幾つか類似点がある。ゲンムズでは残念ながら直接対面することはなかった。
- 檀正宗/仮面ライダークロノス:プロデューサーと脚本家が同じ作品に登場する仮面ライダーと敵勢力の両陣営を利用していた社長、「台詞回しが独特である」「他者を道具としてしか見ていない」「敵と見做した存在は容赦なく叩き潰す」「初期は冷酷かつ狡猾な手段・策略と変身するライダーの力で主人公達を追い詰めていたが、物語が進むにつれてパワーインフレや部下の離反などが原因で敗北を重ねていき、醜態を晒す描写が増えると同時に精神的にも余裕が無くなる」「視聴者からあだ名で呼ばれている」など同じ大企業の悪徳社長だからか共通点も多い。天津ほどではないが容姿に反して高齢なのも共通。こちらも黎斗同様、仮面ライダーゲンムズで共演を果たす。
その他のライダーの関連人物
- 一文字隼人/仮面ライダー2号:同じ誕生日のライダー変身者。
- ン・ダグバ・ゼバ:全身白スーツ繋がり。
- 黒崎一誠/仮面ライダーコーカサス:白いスーツを着用し、自己主張が強く、金色で甲虫がモチーフのダークライダーに変身する。
- 名護啓介/仮面ライダーイクサ:一見爽やかに振る舞うが、本性は非常に独善的で歪んだ性格の持ち主で、父親に関わる苦い過去を抱えたサブライダー。最終的にあるきっかけから、自分自身と向き合う事となり、それをきっかけに独善的だった性格を改めた点も共通している。
- 大文字隼:父親からの教育が原因で、歪んだ思想に毒されていたが、主人公達との対立を経て改心し、味方に加わった共通点を持つ。
- 駆紋戒斗/仮面ライダーバロン:槍使いのサブライダーの先輩、「主人公のライバル」「組織の長」「主人公よりも後にライダーになった」「主人公とは異なる正義を持つ」「相手のやり方が気に食わないという理不尽な理由で他組織に喧嘩を売る」「戦力差や数の暴力等の不利な状況が原因で敗北を重ねながらも決して負けを認めない」「女性ライダーと行動を共にしがち」等の点が共通するが、彼はなんだかんだで部下に慕われ、確かな絆を築いていた。
- 呉島貴虎/仮面ライダー斬月/仮面ライダー斬月・真:天津は彼の当初のコンセプト(主人公の前に巨大な障壁となって立ちふさがり、幾度も主人公に敗北や挫折を与え続けるライバル)を悪い意味で拾い上げて悪い意味で発展させた存在であると言える。
- 戦極凌馬/仮面ライダーデューク:開発した変身アイテムに自身の名を冠しており変身音で自身を褒め称える形態がある程に自己主張が強いサブライダー、「一見爽やかだが、本性は部下に役割を押しつけるなど冷酷」「大企業に属する」「女性ライダーの秘書がいる」「様々な策略で心身共に主人公達を陥れる」「2号ライダーの人生を狂わせる」「無責任で開き直ったような態度や発言で度々主人公達を激怒させ、その性格や言動故に部下からも離反される」「最終的に自分のやらかしたツケが回ってくる」等の点が類似。
- 蛮野天十郎/ゴルドドライブ:機械に悪意を植え付け、人類に反旗を翻させる要因を作った全ての元凶かつ、黄金の戦士に変身する。
- イゴール:自身と比較してスペック的には格下だと侮っていた相手に敗北させられた他、生身のヒロインに痛烈な一撃を食らうという共通点がある。
- エボルト/仮面ライダーエボル:様々な勢力を利用していた、全ての元凶繋り。また、彼が変身するライダーの変身音にサウザーと同じく「evolution」という単語が入っている。さらには多くのごく普通の人間の人生を狂わせてきたという点まで一致してしまった。
- 難波重三郎:上記のように仮面ライダーを兵器として見ており、それを利用して利益を得ようとしていた点が共通。また、敵対組織の支援者であるといった点なども共通している。
- 白ウォズ/仮面ライダーウォズ:前年の番組の登場人物。白い服装とは裏腹な腹黒さや、サウザーとほぼ同じ時期にライダーとして物語に参戦したことが類似している。また方向性は違うものの、自身の目的のために他者を躊躇なく利用するという点も似ている。
- スウォルツ/アナザーディケイド:こちらも前年の番組の登場人物。こちらの口癖の「お前の意見は求めん」とほぼ同義の発言を天津もしている他、形は違えど他者を利用する策謀家な点や他人由来の力を使う点(及びそれらの行動から見られる小物感)なども類似している。
- 常磐順一郎:前作の主人公に「寂しい時に寂しいって言えない人間なんて、人の痛みが分からない王様になっちゃうぞ!」と叱っているが、奇しくも第38話までの垓の特徴に該当する。
- 橘雄悟:作中における仮面ライダーや怪人を兵器に転用してビジネスを行う事を目論んでおり、彼が開発に携わった存在やアイテムは兵器としての一面が強調されている。さらに、シーズン2にて怪人を排斥・駆除する武装組織の実質上トップの地位に収まった点も共通する。
- 神代玲花/仮面ライダーサーベラ:次作の登場人物で動き出した時期が似ており、周りの人達に唆すように言葉巧みに誘導し、主人公を孤立へと追い込もうとしたり、活動拠点を追い出して乗っ取った点も共通する。
その他関連人物
- ジョージ・クライ:何かと詩的な表現を多用した、独特な言い回しをする企業のトップ繋がり。
- 愛染マコト/ウルトラマンオーブダーク:白いスーツを着用し、様々な暗躍をしていた社長(但し、その言動は憑依していた存在によるものだが)。
- ルーファウス:こちらも社長でカップ焼きそば現象。
- 霧崎/ウルトラマントレギア:放送時期が重なる特撮ヒーロー番組のメインヴィラン。こちらも見た目は若々しいが中身は(人間換算で言うと)オジさんであり、主人公の親族とも深い関係にある。
- 三条幸人/アバレブルー:父親の厳しすぎる教育に苦しめられた人物繋がり。こちらは自分の意志で父親に反発、家を飛び出したので天津のように道を踏み外す事はなかった。
- 仲代壬琴/アバレキラー:本編で長らく敵として登場していたが、終盤になってようやく主人公の味方になったキャラクター繋がり。こちらも服装は白を基調としている。また、敵対していた時期に様々な手段を用いて主人公たち(特に伯亜凌駕/アバレッド)を心身共に苦しめており、登場作品の評価を二分にしたキャラクターと言っても過言ではない点も共通しているが、天津に比べて、一方的に主人公達を圧倒してばかりでなく、やられる時はとことん圧倒し返される等した為、天津程、ヘイトの声が上がる事はなかった。また、こちらは最終的に死亡している(後に後日談で一時的に復活したが)。
- ガチレウス、プリシャス:30分後の世界に登場する、白をイメージカラーにする悪辣な上司達。特に後者は自分の信頼する部下には、それなりの情味を持っている。
- フリーザ:全ての物語の発端となった人物繋がり。お互い黄金の姿がある点も同じ。だが此方は度々理想の上司として名が挙がるのに対し、天津は部下を道具として見ているという点が対照的。ただし、忘れられがちだがフリーザもフリーザで自身の意に反する行為を行った部下を容赦なく抹殺したり怒りに任せて行った破壊行為で部下が巻き込まれようが気にするそぶりも見せなかったりとある意味天津よりもえげつないことをしでかしている。こちらも草加同様、桜木氏が天津を演じる上で参考にしているとのこと。
- ヴァレリー・カミンスキー:一見紳士のような性格だが、目的の為なら手段を選ばない点や主人公側に敵勢力を送り込むというマッチポンプを仕掛ける点が似ている。さらに、主人公側に断れない状態を作り、勝負事を仕掛けておきながら裏で汚い手段を使いルールを破るという点も共通する。
- 尾村豪/ドクター・オブラー:同じく幼少期の教育でコンプレックスを拗らせたまま歪んでしまい、頂点を極める事に固執するようになった人物。彼はヒーロー達との激突を経て改心している。ちなみに1000点繋がりでもある。
- 三船栞子:唐突に主人公達の前に現れ、いきなり上の人間格を追い落とそうとしたり、主人公達の考えを否定するために妨害や無理難題を押し付ける点が共通し、途中から批判されることが多くなってきて支持していた人に離反されたり、主人公と幾度なくぶつかることで仲間になった点が共通する。
- ウィリー・ウォンカ:同じく、父親からの歪んだ教育が原因で歪んだ性格になった社長繫がり。こちらは親と和解している。
- グルメッポーイ:こちらも父親(厳密には両親)の歪んだ教育によって歪んだ性格になった繫がり、こちらもウィリー・ウォンカ同様主人公たちと和解している。同じくグルメッポーイの父親は特撮で視聴者から嫌われている人物を演じていた。
- 藤堂武史:彼も同じく親に恵まれていなかった人物繫がり、ある意味彼は武史が改心せずに大人になっていたら天津のようになっていたのは間違いない。
- 碇ゲンドウ:目的のためなら手段を選ばず他人を駒として利用することもある人物繋がり。こちらも草加やフリーザ同様、桜木氏が天津を演じる上で参考にしているとのこと。
- ヒューポー:主人公の記憶を捏造した人物繋がり。ただしこちらは悪意でやったものではなく世界の危機にやむを得ずしたものである。
- オメガトライブ:1980年代に活動していたバンドグループ。「君は1000%」という有名な楽曲がある。意図したものかは不明だが、45歳という年齢はこの曲の直撃世代に当たる。
- 蒼沼キリハ:脚本家のアニメ作品に登場する主人公のライバル。彼も同様、厳格な父親の歪んだ教育によって歪んだ性格になった繫がり。部下が倒されてしまい、敵に倒されてしまう原因を作ってしまうが、その死によって己の過ちに気づいたことで乗り越え、改心した。