レイドライズ!
概要
『仮面ライダーゼロワン』に登場する変身ベルトの一つ。謎のフードの人物によってZAIAから盗まれたプログライズキーと共に配られ、使用者をレイダーへ変貌させている。
エイムズショットライザーの先端部分とゼツメライザーを合体させたような外見が特徴。
機能
プログライズキーを装填することで疑似オーソライズを実行、装着者を「ライダモデル」の能力を付加した怪人・レイダーへと変貌させる。
さらに人間の負の感情や悪意を増幅・暴走させる事で恐怖心など戦闘の障害となる要素を軽減し、限界以上の力と破壊衝動を引き出すことができる。
一般人にはやはり負荷が大きすぎるのか、装着後精神的が不安定になったり、高いプライドが対戦相手への「悪意」に転じてしまうなどの症状も見られ、変貌時に苦しむ様子もあった。
一方で後に使用したA.I.M.S.の隊員たちにはそのような症状は出ておらず、使いこなすには精神力が求められる「心を喰うベルト」と言えよう。
機能や性質に多少の違いはあるが、総じて「人間用のゼツメライザー」ともいえる。
また、再度操作することで、必殺技「(~ing)ボライド」を発動することも可能。
出自
レイダーの素体部分がA.I.M.S.の仮面ライダーと似ていること、プログライズキーを斜めに挿す構造(や赤い線のディティール)がエイムズショットライザーと共通することから関連が疑われていたが、第27話でZAIAエンタープライズが開発したものだと判明。上記の共通要素も、そもそも開発元が同じためであった。
ただどちらが先に開発されたのかは不明であり、滅がその存在を知っていた理由など、未だ不明な点が残っている部分もある。
天津垓曰く「民間人専用の対ヒューマギア装備」として開発されたものらしく、黒フードの人物もZAIAから盗み出したのではなく天津より提供されていたことが判明した。
その後は、天津によって再編成されたA.I.M.S.の武装として使われており、隊員たちがバトルレイダーに「実装」している。
第36話では「暴走するザイアスペック装着者から家族を守るための防衛手段」として一般販売を発表。天津はこれを新たな主力製品と位置付けたらしく、続く第37話では販売促進の為に故意にザイアスペックを暴走させ、レイダーによりこれを鎮圧するパフォーマンスを提案している。
後に通信衛星アークが人類滅亡のため本格的に活動を開始したことで製造設備が使えなくなり、第38話では同機能を持つ通信衛星ゼアに製造させようとしたが拒否され失敗に終わっている。
福添たちにより一般発売の予約も全てキャンセルされ、暴走ヒューマギアと同等の危険性を持つ兵器の一般流通は阻止されたと思われる。
だが、のちにレイドライザーに代わる危険なアイテムが出回る事となる。
立体物
プレミアムバンダイから発売。
ファイティングジャッカルプログライズキーが同梱され、さらに劇中でレイダーたちが使用したプログライズキーも同時発売された。
エイムズショットライザーのバックルと同規格のため、入れ替えて仮面ライダーバルキリーからファイティングジャッカルレイダーに変身すると言った遊びもできる。
余談
- 「乗っ取り屋」の意味を持つレイダーになるベルトだからか、ライダモデルの力に身体を乗っ取られる者=「隷奴」がベルト名の由来と考えられる。
- また、「レイダー」=「raider」という単語には「襲撃者」という意味もあり、上記の天津の目的に照らし合わせて見ると、「自衛を名目にヒューマギアを襲撃する者」という意味合いが由来ともとれる。
- ヒューマギアが悪意のラーニングによって暴走する危険性がある以上、民間人がそれに対抗する自衛手段として使用すると考えれば、決して意味の無い物では無い。
- しかし仮に天津の言い分通りだとしても、悪意を増幅して戦闘に特化させる仕様上、自衛よりもむしろ犯罪に利用する者の方が多くなる可能性がある(ZAIAとしてはこれら犯罪に対する「自衛」名目の購買層が増えるだけなので、また儲けものかもしれないが……)。そして、その不安は後に違う形で実現してしまった…。
- 『公式完全読本』によれば、『A.I.M.S.の技術を利用してZAIAが開発したもの』として設定されているため、エイムズショットライザーより後発であることが明言されている。
関連タグ
過去作品における、人間を怪人に変身させるアイテムの一覧。いずれも怪人を倒す事でアイテムのみ壊れ、素体となった人間は無事という結果になる場合がほとんどである。この内ネオバイラルコアは壊されても素体の人間と力の元となる怪人が残り、扱いがレイドライザーに近い。
またガイアメモリは「怪人専用のベルトが存在」「変身者の悪意を増幅させて精神汚染を引き起こす」共通点がある。