ファイティングジャッカルレイダー
ふぁいてぃんぐじゃっかるれいだー
『仮面ライダーゼロワン』第28話「オレのラップが世界を変える!」から登場。
刃唯阿が、レイドライザーとファイティングジャッカルプログライズキーを使って変貌したレイダー。
また、レイダーとしては初の女性怪人であり、同時に初めて「実装」という変身時の掛け声を発した個体。
英文訳は「バルキリーのように戦いの運命を決める」。
ジャッカルを模した頭部には長い耳が生え、ジャッカルの口に当たる部位には、血のように真っ赤な深紅の複眼がある。
口元にはバルキリーに似た意匠が見られ、さながらバルキリーが更に仮面を被ったかのような見た目となっている(デザイン画ではズバリ黒い仮面の下にバルキリーの白い仮面が描かれている)。
胴体は全体的にスマートで、女性の変身した怪人のためか胸が膨らんでおり、腰には長い前垂れが存在する。また、レイダー特有のパイプディティールがエジプト風の装飾を形作っている点も見逃せない。
各駆動系にはバルキリーの戦闘データが反映されており、高い俊敏性と残像を伴うほどのスピードを誇る。これにより敵の死角に素早く回り込んで一撃を喰らわせる近接格闘術を得意とし、格闘での性能はラッシングチーターを上回る。
超硬鋼の刃を持つ鋭利な大鎌「テリトリーサイズ」を所持しており、そのリーチは長く、自身の半径3.2m以内を絶対的な支配圏としている。第29話での戦闘で叩き折られてしまっているが、再び変身すれば復元する模様(尚、設定上テリトリーサイズはファイティングジャッカルキーを使って変身さえすればレイダーではなく仮面ライダーに変身しても装備可能)。
レイドライザーを操作することで、テリトリーサイズにエネルギーをチャージし、切れ味を極限まで引き上げ相手を切り裂く「ファイティングボライド」を発動する。
- 第28話「オレのラップが世界を変える!」
冒頭で天津垓からレイドライザーとプログライズキーを与えられ、後にレイドライザーをZAIAの商品として紹介する名目で、一般大衆の見ているTVカメラの前で変身。
デモンストレーションとして、人々の前でMCチェケラが変貌したドードーマギアと戦いこれを圧倒、最後は「ファイティングボライド」の一撃で破壊した。
この戦いは予め想定されたものであり、天津の仕組んだサクラの存在もあって世論の流れをつかむことに成功する。
- 第29話「オレたちの夢は壊れない」
天津から「イズを破壊しろ」と命令された不破が亡の人格に抗い動こうとしないことから、「社長の命令は絶対」として、本心を押し殺しながらジャッカルレイダーに変身。不破に代わってイズを破壊しようと狙う。
それを或人がゼロワン・メタルクラスタホッパーに変身して阻止しようとするが、サウザーとの連係でゼロワンを圧倒。ゼロワンの隙を突いてイズにテリトリーサイズを喰らわせようとするが、ゼロワンが庇ったことで失敗する。
サウザーがゼロワンの動きを封じている間に再びイズを狙うが、駆けつけた不破がショットライザーでイズをガード。更に不破はランペイジバルカンに初変身を遂げる。その圧倒的な強さに苦戦し、ランペイジバルカンの繰り出した「ランペイジパワーブラスト」で大ダメージを受け、トドメに放たれた「ランペイジオールブラスト」をサウザー共々喰らって変身が解除された。
- 第30話「やっぱりオレが社長で仮面ライダー」
天津の私兵として再編されたA.I.M.S.の隊員2人を引き連れてヒューマギア狩りに乗り出し、ヒューマギアの反応があったデイブレイクタウン付近で或人と迅に遭遇。
A.I.M.S.隊員の変身したバトルレイダーと共に仮面ライダー迅・バーニングファルコンと戦おうとするが、そこへA.I.M.S.を抜けた不破が現れランペイジバルカンに変身、自身もジャッカルレイダーに変身してランペイジバルカンとの戦闘になる。
テリトリーサイズの斬撃を連続で浴びせるがランペイジバルカンには効かず、迅に蹴散らされたバトルレイダー共々、ランペイジバルカンの繰り出した「ランペイジエレメントブラスト」を受けて敗れる。
変身は解除されなかったが、迅がその場から飛び去った為、戦闘を続行せず迅を追って撤退した。
- 第31話「キミの夢に向かって飛べ!」
天津やA.I.M.S.隊員達と共に飛電製作所へ向かおうとした所、地下駐車場で不破に遭遇。天津に「横領されたテクノロジーを取り戻せ」と命令され、ジャッカルレイダーに変身。不破の行手を阻み、彼の変身するランペイジバルカンと交戦する。
スペック・戦意ともに上を行くランペイジバルカンに圧倒されながらも、「ファイティングボライド」発動による高速移動からの連続攻撃を浴びせるが、ランペイジバルカンはマンモスの能力で踏ん張り、逆にパンチの一撃を喰らわされ変身が解除された。
不破は「唯阿が自分の夢を見つけるまで、何度でも相手をする」主旨を伝えてその場を去るが、密かにアサルトウルフプログライズキーを奪うことに成功した。
- 第32話「ワタシのプライド!夢のランウェイ」
人気のファッションモデル型ヒューマギアであるデルモの廃棄処分の為に変身し、ショー会場にて彼女を襲撃する。
その後、デルモを守る為に付き添っていたゼロワンと遭遇し、デルモを破壊しようとするサウザーと共に交戦。二対一の状況で尚も押され、そんな中現れた亡と共に変身したバルカンの姿を見た事で戦意を喪失し、自ら変身を解除する。
- 第33話「夢がソンナに大事なのか?」
天津から「不破もろとも亡を始末しろ」と命令され、A.I.M.S.隊員を伴って或人達を襲撃、自身はランペイジバルカンとの戦闘に入る。
しかし、唯阿は天津に「不破の過去に関する事実」を聞かされていたことから強く動揺しており、不破に「お前は仮面ライダーになるべきじゃなかった!!」と叫びながらバルカンのベルトを取り外そうとするも、バルカンの放ったショットライザーの一撃で変身が解除された。
この後、唯阿はZAIAを離反して仮面ライダーバルキリーの方に再び変身するようになったため、これが最後の登場となった。
5月31日のシティウォーズフェスにて参戦。ゲームの仕様上、バルキリーのフォームチェンジという形で登場する。
通常攻撃は鎌を使うためリーチが長いのだが、基本的に単一の敵しか狙えない。
必殺技は「ジャッカルハウンドストライク」。テリトリーサイズを構え、漆黒のオーラと共に黄色の斬撃を飛ばす。
バーストライズ5弾に参戦。
怪人のカード収録はライダータイム弾のプレバン限定9ポケットバインダー第1弾に付属のゴルドドライブ、マシン排出に限定するならばボトルマッチ5弾のゲムデウスクロノス以来となり、それらもダークライダーとして扱うならばボトルマッチ2弾のブラッドスタークまで遡る事となる。
初の女性怪人のカードであり、女性怪人で初のレジェンドレアでもある
また、ゲキレツアイコンを見る限り、仮面ライダーバルキリーのフォームチェンジとして扱われる(ゲキレツアイコンがバルキリーのライダーズクレストになっている)。
なお、これによって「刃唯阿」というキャラとしてのレジェンドレアは3枚目であるため、女性キャラとしてはかなり破格の扱いである。
- レイダーの名称の法則上、OPクレジットや公式サイトのストーリー紹介では「ジャッカルレイダー」と省略して記載されている。
- 劇中で描写はなかったが、第28話の時点で唯阿は天津にラッシングチータープログライズキーを返却しており、ZAIAの商品アピールだけではなくバルキリーの代わりの戦力としても扱われていると思われる。
- だが第33話では久しぶりにバルキリー・ラッシングチーターに変身しており、いつの間にかキーを再び手にしていたようだが、その経緯などについては不明。その為、キーの返却はランペイジガトリングプログライズキーを製作するための一時的なものでそれ以降は既に手元に戻っていた可能性がある。それでもバルキリーに変身しなかったのは仮面ライダーが無抵抗なヒューマギアを破壊することを彼女の技術者としての信念が許さなかったからだろうか。
- 変身の際に目の下に赤いラインが走っているが、その際に顔が俯いておりこの絵面を見て「唯阿が泣いているように見える」と見た視聴者の意見もある。
- スーツは頭部がダイアウルフソルドマギア、上半身がサーバルタイガーソルドマギアにリペイントされ、テリトリーサイズはソルドマギア(スカウティングパンダタイプ)の武器に流用された後ハシビロコウゲノムにゲノムチェンジしたラブコフにリペイントされた。
仮面ライダーゼロワン レイダー ジャッカル ファイティングジャッカル 刃唯阿 女怪人
ジャッカルロード:ジャッカルがモチーフのライダー怪人。こちらも足が速い上に大鎌が武器。
ジョーカーアンデッド、プロトゼロ、ウィールマルガム:3号ライダーが変身したライダー怪人。
仮面ライダー斬月・偽、仮面ライダーカリバー:3号ライダーが主人公と敵対していた時期に変身していた戦士、最終的には元のライダーに戻る点も同じ。斬月・偽とは「悪徳大企業が開発した変身ベルトを使用する」「斬撃武器を使用する」「初変身の時期が同じ」「2号ライダーの最強形態との戦闘が最後の出番だった」「最終的には変身しようとした所を敵に変身ベルトを攻撃されてからは一切変身していない」等の点が共通。
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