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概要

地球上の生物に似た特徴を持つ超越生命体。本作における敵キャラクターである。
「アンノウン」の名は警察が氷川誠からの報告を受けて、未確認生命体に代わる新たな敵、謎の存在として警察が命名した呼称であり、軍事用語で「国籍不明機」を意味するunknownが語源。正式名称は「ロード怪人」であり、種族ごとに「(モチーフとなる動物の名前)ロード」と呼称されており、高位の怪人はエルロードと呼ばれる。
その正体はに仕える天使の如き…というか、本物の天使であり、同時にロードの名が示す通り厳密には人間以外の地球上の生物の原型でもある。(ただし、火のエルは人間の姿を取っているので、彼が人間の原型と考えることもできる)
なお、ロード怪人には個体名が存在しているが、これは人間が便宜上付けた名前であり、本来彼らには個体名は存在していない

アンノウンの目的

その目的は、人類を創造したとされる神の如き存在=テオス(闇の力)が恐れるアギトの殲滅であり、主にアギトになる可能性のある人間(超能力者)を血族ごとに殺し回っている。それには、小学生の様な子供はおろか、まだ産まれていない胎児ですらも該当しており、情け容赦が無い。
例として劇中のかなり早い段階(第4話)でピクニックに来ていた子連れの4人家族を皆殺しというかなり衝撃的な殺人が行われている。
対象となる人物が持つ能力も殆どが「競馬のひとつ先のレースの着順を的中させていた」「金庫破りが異常なほどに得意」などといった(超能力者であると断定するには些か乏しい)些細なものであるが、これは「理由の描写がある」だけまだマシな方で大抵の場合は「本人にその自覚が無い」などの「その『描写』が無いケース」が多数を占めている
ともかく少しでもアギトの素質がある者は能力の大小や自覚に関係なく徹底的に追いかけ血族まとめて殲滅してしまうために、彼らの「目的」を知る知らないに問わず「アンノウンの行動原理がいかなるものであれ、大半の殺された当人にすれば身に覚えのない理不尽な話」といった感想を抱く視聴者も少なくない。

殺人を行う際や特殊能力を発揮する際には、左手で右手の甲を闇の力の文字の形に辿るという、サインを切るような仕草をみせる。
殺害方法は、今までのライダー怪人が殴る蹴る斬り付けるを噴いて焼き殺す・猛毒で溶かすなどといった原始的な方法を使っていたのに対し、彼らは人間を生きたまま木のウロに詰めこんだり、コンクリートの壁に埋め込んだり、高層ビルの屋上からを通過させて転落死させたり、さらには対象の体組織を別の物体に変えたりする(それも「体組織そのもの」だけを的確に置換し衣服や装飾品の類は残る)など、人間には実行不可能な犯行を起こしていた。その能力から、彼らの起こした殺人は「不可能犯罪」と呼ばれ、同族ならば殺害方法は共通する。
一方で、闇の力が自分の生み出した人間達を愛しているために、アギトの力を持たない人間を殺すことは極力禁じられており、ターゲット及びそれの殺害を妨害する者以外の人間を襲うことはなく、もし仮に禁を破ったアンノウンは闇の力から制裁が下される(アントロードの場合は序盤では「殺害を妨害する者」である自衛官達も巻き添えで殺害しているが、終盤の深海理沙はその様な描写が見受けられないにも関わらず制裁を受けた描写が無い)。

なお作中で警察は超能力者及び親族をアンノウンから保護しているが、標的としていたアンノウン撃破後の被害者の詳しい措置は不明(作中では超能力者はアンノウンに複数回襲われている事例がある)。

太古の戦い

かつての未確認生命体ことグロンギと同様に、アンノウンもまた現在よりも遥か太古の昔に、人間と戦っていた。

アンノウンが人間に対して戦争を仕掛けた理由とは、「自分たちを元にして生まれた地球の生物が、人間に家畜やペットにされるなどして虐げられていた」からという理由らしい。
ここまで聞けば同胞を守るためには仕方なかったと聞こえはいいが、そもそもアンノウン達自身が人間を下等な存在と見下している等といった点からも、本来の理由は人間が神と似せて作られ、自分達よりも贔屓(テオスは人間をペットのようにこよなく愛したとされる)にされているのが気に入らないという独善的な理由…つまりは「嫉妬」に過ぎなかった可能性もあった。
実際、アンノウンが人間に突きつけた要求も、動物の解放ではなく「ならば我々は人間を家畜やペットにする、逆らえば殺す」というものであり、人間が動物の上に立つのは否定していない。「テオスに似せて創られたのだから人間はエルロードやアンノウンよりも偉い」とアンノウンを見下していた人間たちは、当然要求を受け入れることはなかった。

アンノウン達の圧倒的な力の前に、文明が発展途上であった人類では全く歯が立たず、劣勢に追い込まれていたのだが、アンノウンの中でも頂点に立つ存在であるエルロードの一人、プロメス火のエルは、一方的にアンノウン達に殺されていく人間に憐れみと情愛を持った結果、創造主であるテオスや仲間のエルロード達を裏切る形で人間の側につき、人間との間に「ネフィリムギルス」という戦士を設け、人類にアギトの力を与えるに至っている。

アギトの力を持つネフィリム達の発生から約40年という年月の間、アンノウンと人類による争いは続く事になるのだが、それでもアンノウン側の方が優勢となっており、やがてテオス自らの手で人類にアギトの力を与えたプロメスは粛清される。
しかし、人類とアンノウンの戦いに勝手に介入したエルロード達は、「プロメスの血が混じった種族ネフィリムになってしまった人類、およびそれに従えられた動物たちを、全て滅ぼし尽くす」と裁定を下した。
ようは人間に従ったのだから動物も人間と同罪という横暴とも言える論理で、結局はエルロード達もまた、アンノウン達と同様かそれ以上とも取れる形で人間や動物達に対し、妬みに近い敵意を抱いていたのかもしれない。
テオスに無断でエルロード達によって大洪水が引き起こされた結果、ネフィリムを含んだ殆どの人類や動物達は滅亡してしまい、これに気付き不憫に思ったテオスは、動物たちのつがいと人間の夫婦箱舟に乗せて助けている。
その後、テオスは増長していたエルロード達やアンノウン達に対し、「人間は逆らう存在に変わってしまったとお前たちは言ってるけど、お前達も言いつけを無視して勝手に大洪水を起こして人間と動物を全滅させようとしてる」と叱責する事になった。

なお、テオスによって粛清されたプロメスであるが、実は粛清された直後はまだ生きており、残された力を使って2001年の時代に飛んだ後、沢木哲也(後に記憶喪失となり、津上翔一と名乗る青年)にアギトの力を目覚めさせて消滅している。また、その場に居合わせたあかつき号の乗客達もまた、プロメスの力の影響を受けており、後に何人かが超能力を使えるようになったり、アギトに覚醒している。

また、山王湖の古代文明の物語には「古代文明をある戦士が守護しており、人々は彼を神と呼んで崇め、戦士の像を湖底に沈めた」という伝承があり(作中ではデタラメという事になっているが、篠原佐恵子の書いたアギトの紋章から強ち嘘とも言い切れない。尤も伝説の文面的にはアギトよりもこっちがそれっぽいが)、作中世界の民間伝承でもアギトの力の片鱗を見る事が出来る。

平行世界においては

なお、仮面ライダーディケイドに登場する「アギトの世界」(以下「Dアギトの世界」)でもアンノウン(ひいてはその上役たる『闇の力』)の活動方針は本家アギト世界のそれと大差はないようだが、「Dアギトの世界」においては未確認生命体が絶滅しておらず、アンノウンは未確認たちもアギトの力を持つ者らと並ぶ排除対象として駆除して回っている模様
Dアギトの世界警察からは、敵性怪物同士の争いとしか見られていないようである。

その他

どのアンノウンも能力の発動時や、ライダーの技を受けて爆死する直前に天使の輪のような円盤状の発光体が頭上に出現する。また、各自の武器はそこから召喚して装備する。
背中には鳥類系以外のアンノウンにも、未発達な羽を思わせる突起が生えている。彼らには種族的観念とそれに基づいた階級があるらしく、似た容姿で複数のアンノウンが同時に行動する際には、クイーンロードと呼ばれる指揮官らしき存在が登場した(なお、それら指揮官担当はいずれも女性である)。劇中で各アンノウンの名前が呼ばれることはなかった。また、総じて古代神話を意識したデザインがなされている。

ちなみに人間の言葉を話すシーンは少なく、基本は唸り声や奇声を発しており、また神々の使者である事から機械的で感情を持たない印象を受けるが、実際には前作のグロンギとは違い、デフォルトで人間の言葉を話す事が可能(これは格下である人間の言語を使いたくないだけだという)。事実、それを証明するように、高位のアンノウン=エルロードは流暢な日本語を操っており、彼らも生命体である為、各々で性格が異なるらしい。
また、エルロードより少しくらいの低い階級のロード怪人はコルセットを身に付けており、仮面ライダーディケイドに登場したバッファローロードのように、エルロードと同格かそれに準ずる階級の者にはにロード怪人のシンボルマークが付いているようだ。

一覧






イコン画のロード怪人(モチーフは見た目からの推測。)
  • オクトパスロード(タコ)※テレビシリーズのものよりも冒涜的な外見になっている。
  • カメレオン型のロード怪人※クラブロードだとも解釈できる外見をしている。
  • ジャガーロード(豹)
  • フィッシュロード(魚)
  • バッファローロード(牛)
  • 象型のロード怪人
  • 翼竜型のロード怪人
  • マンティスロード(カマキリ)
  • スネークロード(コブラ)
  • トータスロード(亀)
  • のロード怪人※イコン画の人間とアンノウンの戦いで槍を構える牙の生えた桃色の怪人
  • イカのロード怪人※イコン画の人間とアンノウンの戦いで槍を構えるターコイズカラーの怪人。
  • ワニのロード怪人※イコン画の人間とアンノウンの戦いにて弓を番える緑色の怪人。
  • ドードーのロード怪人※イコン画の人間とアンノウンの戦いの弓を番える桃色の怪人。


余談

  • アンノウン達の殺害方法が不可能犯罪的なものとなったのは、前作『クウガ』での怪人の殺人方法がリアルすぎて、子供の親から苦情が来たため「あり得ない殺し方」をさせる必要に駆られたからである。ただ、それでも中には先述した様な「子供にトラウマを与えかねない殺し方」もあったために「(グロンギの殺し方とは)感じる『恐怖』の種類が違うだけで、本質的には何も変わっていない」「むしろアンノウンの殺し方の方がよっぽどエグい」と評価した視聴者も少なくなかったのだが…
  • モチーフとなる生物は、ニチアサで同時期に放映されていた『百獣戦隊ガオレンジャー』のパワーアニマルと被らないように気を使われていた。そのためにOPのイコンに描かれていても未登場のロード怪人が多い。最終話間際の地のエルについてはスーパー戦隊シリーズの方が最終話が早いために「ガオライオン」と同じモチーフでも使用できたという。
  • 衣装に使用されている巻貝のような装飾は、武装した貝アーマメントアンモナイトとして草彅琢仁によってデザインされたものである。
  • 仮面ライダー超辞典の解説によればアンノウンの本来の総称はマラークといい、その正体は闇の力に作られた古代の生命体であるとの事。なお、マラークとはヘブライ語で使者を意味する言葉で、スワヒリ語で天使を意味するマライカの語源となった。


関連タグ

仮面ライダーアギト 仮面ライダーディケイド
怪人 ライダー怪人 アンノウン チート 大ショッカー

オルグニチアサ同期の敵対勢力。

グロンギアンノウンミラーモンスター

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