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シャチ

しゃち

シャチ(鯱)とは、クジラ目に属する海洋動物。水族館の人気者、あるいは海のハンター。
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概要

クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属の哺乳類。
平均全長は雄で6〜8m、雌で5〜7m。平均体重は雄で5〜6t、雌で3〜4t。
最大で雄の全長は9.8mで体重は10t、雌は8.5mで体重は7.5t。
雄は背びれだけで2m近くに達する。雌はその半分ぐらい。
雄は全体的に雌より体格が良く、全てのひれが大きい。

クジラ目特有の流線型のフォルムと白と黒の体色、8m前後の巨体が特徴。愛らしい見た目と仕草で人間を魅了しており、日本語の名称も「幸運」あるいは本来魂を指す「シャチ(サチ)」に由来している。一方、海外では『Killer Whale(殺し屋クジラ)』や『海の殺し屋』、『海のギャング』の異名を戴き、獰猛さと残虐性を兼ね備えた真の生態も秘めている。

グランパスというグループに分類されることがあり、シャチほどではないが大きさの近いコビレゴンドウ(特にシオゴンドウまたはタッパナガ型)とヒレナガゴンドウもいる。イルカよりも大きくクジラよりも小さい(イルカとクジラの境目は4~5mとされるが、シャチはイルカの最大種と言われることがある)。

他のハクジラ同様、歯は噛むよりも獲物を捕らえて丸飲みにする方に適応している(もちろん噛むことも得意)。

オーストラリア南東岸の「エデンのシャチ」は有名。また、アルビノや白化個体も世界中の海洋で確認されてきた。

2016年現在、少なくともA~Dまでの亜種に近い形態が確認されていて、サイズや模様、カラーリング、分布や食性に差がある(参照画像)。今後の研究次第では、更に種類が追加される可能性もある。

他の鯨類同様、方言や文化が存在し、個々の名前を持っているとする推測もなされている。

生態

リバイアサン


一見すると大人しそうに見えるが、先述の通り海外では『Killer Whale(殺し屋クジラ)』、『海の殺し屋』とまで言われ、攻撃力だけでなく知能や索的能力も含めて全般的にポテンシャルが高い。更にクジラ類でも比較的鋭い視力を持つと言われている。
泳ぎも速く、最高速度は50〜65km/h、一説では70km/h以上に達する。

獰猛なサメから世界最大の動物であるシロナガスクジラまで襲うなど、海では事実上敵なしである。知能の高さを故に独自の狩猟法も有しており、海岸線で休むオタリアに急襲をかけ海に引きずり込んだり、シンクロナイズドスイミングにより大波を起こしてアザラシを氷から落とす映像は有名。獲物を使ってトレーニングなどをすることもあり、アザラシが20から30mもの空中にまで撃ち上げられたこともある。集団で狩りをすることもある。

ホオジロザメの味を覚えたメス多数派のグループが、その海域のホオジロザメを激減させたという報告も。ただし、鮫肌によるものなのか多少歯の磨耗はあるらしい(だがシャチの食事スタイルは上述通り基本的に丸呑みな上、狩りにおけるシャチの武器は歯だけではないため、影響は少ないと思われる)。

上記の性質故メガロドンが絶滅したのはシャチの影響という話もあるが、近年ではシャチではなく激変する環境によって適応できなかったメガトロンは絶滅し、逆にシャチとホオジロザメは適応力に優れていたため生存した、という説の方が支持されている。

これらの強さから、海での食物連鎖のトップに君臨するとされ、武器を持った人間以外に天敵はいないと言われている。

もし人間が襲われたとしたらひとたまりもないが、お気に入りの海洋生物しか食べない偏食のシャチは陸上の生き物である人間を食べようとすることはなく、人間に対しては余程のこと(人間がシャチに危害を加えるなど)がない限り襲うことはないと言われている。シャチが人を殺した事例は水族館で飼われていたのが計3人死なせたケースだけしか確認されていない

ただし、健康な大人のクジラを仕留めるのは簡単ではなく、サメを主食としてるものは怪我が多く、また毒を持つ生き物によって死ぬことがあるなど全てに無双しているわけではない。とくに、中型以上のヒゲクジラやヒゲクジラに近縁のマッコウクジラなどの地球上で一番デカい動物達には、相手が1頭だけでも一撃で致命傷を負わされかねないし、1頭や少数のクジラによって群れごと蹴散らされる事もある。
また、ゴンドウクジラ類は集団でシャチの群れを追い払ったり追いかけたりする。シャチの鳴き声を聞かせると集団を作って突撃するらしく、ゴンドウクジラが大群を作っているとその周辺からシャチが姿を消すという報告もある。ちなみに、怪力のゾウアザラシの雄もめったには襲われないらしい。
クジラを襲う際も専ら子供や弱った個体を狙うことが多く、地上の動物と同様に、一対一では力の差があり、決して無敵ではないのだ。

残虐性

知能の高さから残虐性を有してると考えられることもある。
捕まえた動物をすぐには食べず弄ぶような行動を見せる(食べないこともある)、上記のクジラを食べる際には舌などの一部しか食べないなどの行動が主に挙げられている。
ただ、子供に狩りを教えている社会性の証とも考えられ、好物のみを食べる行動自体は極端におかしいものでもない。
餌がない場合に食べ残したクジラを食べに戻ることもあると考えられており、まだ研究途中故広まった情報といえる(同様のことはイルカにも言える。トランジエント種のシャチにとっては獲物の一つとなるバンドウイルカ類が、更に小型のネズミイルカを殺害する事例などがあるが、研究途上である)。

また、ごく最近に確認されたが、例えばライオンのように子殺しをやった事例もある。

最近の研究などから全ての個体が獰猛ではない事が明らかになりつつある。
ジブラルタル海峡などで、コビレゴンドウやハナゴンドウなどのより小型種に追いかけられたり追い払われたりする姿も見られている。

また、例えば知床に回遊するレジデント系など、魚食性のシャチは他の哺乳類を襲うどころか共に行動することもよくあり、遊ぶかのような光景も目撃される。これらの生物が、どうやって安全なシャチとそうでないシャチを見分けているのかはまだ解明されていないが、少なくともクジラやイルカは音波で判別が可能と思われている。飼育下では、イルカとも仲良くなるが、元々の食性が関係しているのかは不明。

魚食性と哺乳類や鳥類などを襲う雑食性または捕食以外の理由で襲う場合もある。

食性と分類

食性は多様であるが、上気した通り食物連鎖の頂点ということもあってか、個々のシャチはお気に入りの生き物しか食べない偏食の傾向が強い。クジラが好きなシャチには、クジラの舌、口付近だけを食べ、あとは捨てて放置するものすらいる。主食によって大きく3グループに分類でき、

  • トランジエントイルカや鯨、他の海獣が主食。一般にイメージされるシャチ。これに分類されるシャチは、腹の空き具合次第では大型のクジラも躊躇うことなく襲う。
  • レジデントが主食。
  • オフショア … 回遊しながらいろいろなものを食べる。
と分類されている(が、まだ研究の途中である)。なお、違ったグループ間での交雑は無くトランジエント同士、レジデント同士、オフショア同士で子孫を残す。

その他

世界最高齢のシャチに北米大陸沖のメスがいた。そのメスはタイタニックの沈没の時には既に生きていたとされ、2016年下旬当時もなおアクロバットを披露していたほどの元気者だった(2017年に亡くなったため、齢100以上であったことになる)。一方、飼育下だと寿命は超絶的に短くなる。これは他のイルカも同様。

虎鲸


フリーウィリーの様に、飼育下の雄は背鰭が曲がる(野生ではほとんどか全く確認されていない)。ひどい場合は、ジグザグに折れ曲がる。

最近の調査で、シャチは文化によって進化が促された生物であると判明し、これは人間以外では初の確認である。クジラ類には方言や名前の認知、合コン、メンタルケア、生物間を超えた利他、(鯨類同士での)異種姦による新たな種類の発生、人間をも凌駕する可能性のある記憶力、溺れたりサメに襲われる可能性のある人間の保護、などの優れた行動・生態があり、インドが「第二の人間」と正式に認めるほどの知能と感情を持っている。

なお、知名度のわりには研究中の動物という側面が大きい生き物の一つ(海洋動物には少なくない)であり、この項目内に記入されている内容だけで判断できないものも多い。

各国での文化的な扱い

別名は逆叉(さかまた)、英語での呼称はオルカまたはキラーホエール
学名はローマの冥界神オルクスからとられたラテン語で「冥界の魔物」を指す。
という漢字は、実は日本で作られた国字(中国語では逆戟鯨や虎鯨)である。
磯撫で」という習性をモデルの一つとしたと思わしき怪魚が、日本海の漁師に伝わっている。
アイヌの間では「レプンカムイ(沖合の神様)」として信仰されていた。その中に「シハチヤンクル」と「モハチヤンクル」の兄弟がいる。
アメリカ大陸北西岸に住む北西海岸インディアンの神話でも重要な存在とされ、一族を守る祖霊としてトーテムポールや木彫りなどのデザインモチーフとなっている。

北西海岸インディアン風シャチ
Orcas



余談

  • オキゴンドウはFalse killer whale, ユメゴンドウはPygmy killer whaleとシャチに習って命名された。
  • シャチの亜種とかつては考えられた存在に、「アルラホエール」というUMAがいる(茶色やそれに近いカラーリングに星形(?)の斑点)。カラーリングだけなら、南極海のBグループが比較的近い。UMA界のアイドル?トランコも、シャチと交戦していたことは有名。
  • アイスランドなどに伝わる数多の「悪魔の鯨」には、シャチ型に近い?種類もいる。
  • 日本の周囲では、捕鯨の影響で大半のグループや分布が壊滅・激減したと思われる。
  • 温暖化の影響で、北極海のより奥部にシャチが侵入しており、シャチに免疫がない(というかシャチから逃げるのも一つの目的として北極海に適応した)ホッキョククジラベルーガイッカクがシャチに襲われている。


架空のシャチ・シャチをモチーフにしたキャラクター

アニメ

特撮作品

スーパー戦隊シリーズ

仮面ライダーシリーズ

漫画

ゲーム

その他

名前引用、シャチっぽい等


関連イラスト

鯱
生きもの大集合シール シャチ


妊娠おめでとう!!!
ベーリング海を征く



関連項目

動物 海洋生物 哺乳類  ケモノ 海獣 クジラ イルカ
orca
 逆叉 オルカ キラーホエール
白と黒 白黒
星をみるひと/STARGAZER

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