概要
古代種のデジモンが「デジメンタル」と呼ばれる古代に作られた特殊なアイテムを用い、デジメンタルに宿る火や水の元素の力を借り『融合』(デジメンタルアップ)する事で、擬似的な進化(アーマー進化)をした姿。
古代のデジタルワールドは今ほどデジモンの進化に幅が無く(※1)、その補助として安定性のあるデジメンタルを使用し、「アーマー体」という概念が生まれたが、時代の流れと共に失われたと考えられる。
進化元としては『デジモンアドベンチャー02』の主役級であるブイモン、ワームモン、ホークモン、アルマジモン、パタモン、テイルモン(及びプロットモン)が多い。その他古代種のデータを持った一部のデジモンが進化する場合もある。
デジメンタルとデジモンの間には相性があり、相性の合わない物を使用するとセトモンやシェイドラモンの様に暴走してしまう(とはいえ、ドラマCD『未知へのアーマー進化』では相性が普通とされているサジタリモンが究極体を圧倒した例がある為、デジメンタルの相性=アーマー体の強さに直接結び付くとは限らない)。
単純にティロモンやアロモンなど狂暴な種も存在するため、デジメンタル自体に善悪の概念は無いものと考えられる。
フライビーモンやバタフラモン、ハニービーモンの様にクネモンの大量発生によって進化を果たしたり、ケンタルモンがサジタリモンに突然変異的に通常進化することもある。
というか近年ではデジメンタルを使わずに通常進化する事の方が多い(公式のデジモンプロファイルでもデジメンタル必須ではないと書かれており、旧デジカ〜カードゲームαでもデジメンタルなしで様々なデジモンから進化する。令和版カードゲームでは更に条件が緩くなっている)。
なお、デジメンタルは現在の公式見解(デジモンプロファイル)によれば、一定の性格を持ったデジモンの残骸データから偶発的に生まれる事があるという(例えば勇気のデジメンタルであれば、勇敢なデジモンの残骸データから生まれるというもので、同じく進化アイテムであるスピリットと誕生経緯が似通っている)。
普通は成長期や成熟期デジモン用のアイテムだが、中には完全体が使用して究極体に進化するというレアケースも存在する(後述)。
(※1)無論、ルーチェモンの叛逆戦争があるまで究極体という概念は存在していなかった。
アーマー体の強さ
強さ的には大凡成熟期と同レベルのものが大多数で、特にカードゲーム等では成熟期(レベルⅣ名義)で存在している。
当初は設定通りにデジメンタルの使用が進化条件に入っていたが、途中から通常進化と同じ括りになった。
DS版『デジモンストーリー』シリーズや『バイタルブレス』に登場する一部は完全体扱いである(※1)。マグナモン(ロイヤルナイツに所属)やラピッドモン等、究極体相当という例外も存在する(『バイタルブレス』でも究極体扱いである)。
他の奇跡のデジメンタルや運命のデジメンタルを使用しているデジモンも究極体に匹敵する可能性はある(※2)が現状のカードゲーム等では標準的な成熟期相当の性能となっている事が多い。
ちなみに、旧デジカではデーヴァの進化前に据えられている事が多く、アーマー体からも通常進化は可能という事になる。
カードゲームαでも表記上はレベルⅣ(成熟期相当)であり、ここでもデーヴァをはじめとする完全体に進化できる一方で、一部のアーマー体は究極体(※3)に進化する事もできた。その場合でも進化ルートはいつも通り成長期と一部の成熟期からであり、実質的に完全体をすっ飛ばせるのが大きな強みだと言える。なお、アーマー体を基にしたバイオデジモンは「アーマー体」扱いとなっている。
X抗体版は聖騎士型は究極体として扱われ、それ以外は成熟期としてカウントされている(テイルモンから進化するアーマー体も同様である)。
『デジモンセイバーズ』ではステゴモン、クアトルモン、サンダーバーモンの3体がバイオデジモンとして登場(世代はバイオハイブリッド体)。強さは完全体相当という扱いで、大たちのパートナーが究極体に進化してようやく一方的に叩きのめせるレベルの強敵だった。
『デジモンプロファイル』での見解では「力に応じたレベル表記をすることもある」と纏められている。
身も蓋もない事を言うと成熟期ポジにも完全体ポジにも据えられる便利なデジモンとして扱われているといったところか。
(※1)バイタルブレスで完全体とされているのはゴールドブイドラモン、コンゴウモン、サジタリモン、ピーコックモン、プッチーモン(赤/緑)、ライノモンとなっている。奇跡のデジメンタルのアーマー体が完全体になる傾向にあるようだ。
(※2)『デジモンプロファイル』でも究極体に迫る可能性がある事が示唆されている。
(※3)スレイプモン(DM02-117とDM02-091)、バイオダークドラモン(Dα-327)、バイオロトスモン(Dα-325)、バイオスピノモン(Dα-323)の4体。
アーマー体の外見
『デジモンアドベンチャー02』劇中で登場したデジモンはアーマー進化という名の通り、元となったデジメンタルを装甲にした姿のデジモンが多く、これは放映当時、「アーマー超進化シリーズ」という再現玩具の販促も兼ねていたからである(『02』に登場したアーマー体のうち、ネフェルティモンのものだけは発売されなかったが)。
見るからにデジメンタルを装甲にしたとわかるデザインのデジモンはフレイドラモン、ライドラモン、ホルスモン、シュリモン、ディグモン、サブマリモン、ペガスモン、ネフェルティモン、マグナモン。あとは形状が変化しているが、シェイドラモン、セトモン、ハニービーモンぐらい。
それ以外のアーマー体は、最初に登場したブイモンとワームモンは未だ進化前の面影を残している場合が多いが、それ以降は進化前ともデジメンタルとも全く印象の異なるデジモンが多い(アーマーを纏ってすらないものも結構な比率でいる)。中にはアーマーを纏ってはいるものの、デジメンタルを変形させたものではないという変則型もいる(ライノモンやメイルドラモンなど。)。
この他、身体の何処かに紋章が描かれているパターンもあるが全てではない。
ゴールドブイドラモンやフレイウィザーモン、サジタリモン、ポンチョモンのように、通常のデジモンの亜種とも考えられる種類もいる。
アーマー体およびデジメンタル一覧
詳細はデジメンタル及び各該当ページを参照。
アニメ版での扱い
デジモンアドベンチャー02での扱い
デジメンタルの設定
デジメンタルはいわゆる新たな選ばれし子供を判定する装置とも言うべき存在であり、特定の子供達にしか引き抜けない仕様になっている(例えば、勇気の紋章に選ばれた太一であっても大輔でなければ勇気のデジメンタルは引き抜けないという訳である)。
なお、デジメンタルを引き抜く資格のある子供でも一定の条件を満たさないと抜けないというケースも確認されている(大輔の友を信じる心が未熟だった為に友情のデジメンタルを引き抜くことができなかったが、自分の未熟さを自覚してからはデジメンタルの方から大輔の元に現れた)。
お遊び的要素が強いドラマCD『未知へのアーマー進化』では引き抜いた本人以外が古代種のパートナーをアーマー進化させる為に使用していた。
また、2002年の選ばれし子供達(大輔達)がパートナーに出会ったきっかけはデジメンタルを引き抜いた事でパートナーが現れた為であり、事実上のデジタマの役割をも担っている。(厳密には四聖獣によって一緒に封印されていたのだが。)
アニメ未登場の個体は作中のデジヴァイスを育成ギア化した『D-3』で登場している。
使用までの流れ
テーマソング『Break up!』(歌:宮崎歩)のイントロ「lalalalalala…」からバンクが始まる。
テイマーが「デジメンタルアップ!」と叫ぶ事で、DターミナルのアンテナからD3に光線が伸びてデジメンタルが出現、デジメンタルが古代種のデジモンと融合し、デジメンタルのマークと同じ紋章に対応した先代のパートナーデジモンの進化系のイメージが出現して進化が完了する。
なお、ライドラモンは初回のみ、デジメンタルを掲げた状態でのデジメンタルアップとなっている。
進化完了時にそのデジモンの特徴を表すセリフを言う。(例えばフレイドラモンなら「燃え上がる勇気!フレイドラモン!」と言った感じ。)
アーマー進化の恩恵としての疑似的な進化であるためか、デジモンの進化を阻害するダークタワーの影響を受けない(カードゲームでも反映された)。多くは成熟期相当である為か、相性が良い進化であれば数の理が得られたり、暗黒進化などによって暴走していたり、操られているだけで解放すればいいのであれば、完全体に勝利する事も不可能ではないが、強力な完全体相手では苦戦する事が多い(終盤では物量戦でベリアルヴァンデモンやドラマCDでは究極体のプクモンを圧倒していた)。
登場したアーマー体は各パートナーデジモンに相性のいい組み合わせは全て登場し、劇場版にてラピッドモン、ドラマCDにてサジタリモン、プテラノモン、リンクモン、マンボモン、バタフラモン、プッチーモンが登場している。なお、ワームモンのみアーマー体がTVで登場しなかったのはTVシリーズ時点でデジメンタルを持っていなかったからである。
後の作品において
『デジモンテイマーズ』以降は、種類も豊富で強さも成熟期相当ということもあり、敵(雑兵として大量に出てくる事も)や現住住民として扱われる事が多い。これはかつてパートナーデジモンの進化系であったアーマー体であっても容赦無くそうなってしまう。
現時点ではカンガルモン、ゴールドブイドラモン、ケンキモン、アウルモン、フロッグモン、モスモン、シープモン、ピーコックモンが未登場。ちなみに、『02』に登場したアーマー体ではホルスモン、ライドラモンが『02』以降再登場していない。
漫画作品でも大抵がモブキャラ扱いである。
デジモンテイマーズ
メイルドラモン、ランクスモン、アロモン、フライビーモン、ノヘモン、ハーピモンが本編に登場。ノヘモン以外は全て敵か野生デジモンとなっている。
なお、メイルドラモンが劇中で最初に登場した敵デジモンであるが、メタルティラノモンに瞬殺されるという本作の弱肉強食な世界観を見せつける役所であり、その後のアーマー体の方向性を決定付けたといっても過言ではない。
劇場版第1作ではバロモン、プテラノモン、ティロモン、マンタレイモン、デプスモン、アーケロモン、セピックモン、ピピスモン、ポンチョモンとアーマー体のバーゲンセールであった。なお、この映画は『アドベンチャー』と連動しているにもかかわらず、全員が敵の手先という始末であり、メフィスモンなりの嫌がらせなのではないか? と思わせる人選になっている。
デジモンフロンティア
本編にはコンゴウモン、トーカンモン、ハニービーモン、ノヘモン、カメレモン、ピピスモン、セピックモン、バロモン、サジタリモン、スワンモン、プテラノモン、ゴートモン、ポンチョモン、ハーピモン、プッチーモン、ネフェルティモンが登場。モブや敵として登場するデジモンも一定数いるが、実は扱いはシリーズを見ても良い方であり、ある程度ストーリーに関わってくるキャラクターが多い。
映画ではヤシャモン、ノヘモン、フレイウィザーモン、プッチーモン、ムースモン、ブルモン、プレイリモン、ゴートモン、ボアモン、ビットモンが登場。こちらはいつも通り、モブ兵としての扱いであり、リーダーもアーマー体かと思いきや、『デジモンワールド3』でパートナーデジモンを務めていたベアモンとコテモンの進化系であった。
DIGITAL MONSTER X-evolution
プテラノモン、マグナモンが登場。[プテラノモンはモブ、マグナモンはロイヤルナイツとしての登場だが、他のロイヤルナイツと比べて目立った活躍はなかった。
デジモンセイバーズ
ディグモン、プテラノモン、ボアモン、ランクスモン、トーカンモン、コンゴウモン、セピックモン、ティロモン、ヤシャモン、マグナモンが登場。他のシリーズと比較してみても意外と少ない。
大抵は敵キャラとしての登場だが、中盤以降に登場した個体群は聖なる都の勢力として大達と同盟関係になっていた。マグナモンはロイヤルナイツとして登場している。
なお、何気にランクスモンが『セイバーズ』の事件の切っ掛けになった存在という喜んでいいのか悪いのかよくわからない立ち位置にある。
後述するが、この頃からデジメンタル無しでのアーマー体への進化が導入されるようになった。
映画ではピピスモンが複数体登場したが、やはり敵キャラという扱い。
この他にも亜種としてバイオハイブリッド体のバイオサンダーバーモン、バイオクアトルモン、バイオステゴモンが登場している。
デジモンクロスウォーズ
軍団戦がコンセプトという事もあり、敵軍として複数体が駆り出されている。
敵軍として登場したのはライノモン、プテラノモン、マンタレイモン、コンゴウモン、カブキモン、シュリモン、サラマンダモン、ハニービーモン、フライビーモン、デプスモン、サンダーバーモン、サジタリモン、セトモン、ゴートモン、ブルモン。
シュリモンとマンタレイモンは本作限定の姿形をしているのが特徴。
現地民として登場したのはプレイリモン、ペガスモン、ガーゴモン、プッチーモン、ハニービーモン、トゲモグモン、サーチモン、トーカンモン、ビットモン、シーホモン、ヤシャモン。
2期最終話ではシャウトモンX7:スペリオルモードの素材としてデジタルワールド中からアーマー体が多数リアライズしており、現地民や敵軍として登場しなかったデジモンとしてはポンチョモン、アロモン、セピックモン、ランクスモンが確認できる。
この他にもミニコーナーのみだがネフェルティモン、フレイドラモンも登場している。
屈指の登場数を誇るシリーズとはいえ、全体的に扱いがお世辞にも良いとは言えなかったが、これまでの雪辱を晴らさんと言わんばかりに最終回の胸熱展開に貢献した点は大きい。
デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~
「デジモンの捕獲」がコンセプトにある為、それなりの登場するのかと思いきや、『02』以降の作品では最も出演総数が少ないアニメ作品である。
この内、パートナーとして登場したのはサブマリモン、アロモン、オポッサモンの三体、パートナーの進化体としてはヤシャモンが登場している。
主人公に捕獲される形で仲間になったのはハーピモンとフレイウィザーモンなのだが、デジクロスで活躍する出番が全くなく、出番は初登場回と最終回で少しだけ登場するという有様であった。
この他にも戸張レンの所持するデジモンであるプテラノモン、ムースモン、スワンモン、カメレモン。『02』からのゲストという扱いでマグナモン。最終回ではモブとしてアーケロモンが登場している。
デジモンアドベンチャー:
デジモンアドベンチャーのリメイクだが、デジモンアニメの最盛期と比べてデジモンの数が飽和状態にあった為、『02』のパートナーデジモンの進化系であろうが、これまで通りモブや敵として登場する。この中で主人公勢の進化系として登場したのはペガスモンとポンチョモンぐらいである(協力者を含めればサーチモンも)。
敵として登場したのは、改心したものを含めるとアロモン、ブルモン、マンタレイモン、サラマンダモン、オポッサモン、カブキモン、ボアモン、ティロモン。
現地民として登場したのはサンダーバーモン、ステゴモン、マンボモン、ライノモン、プッチーモン、ノヘモン、ハニービーモン、スワンモン、トーカンモン、ハーピモン、ピピスモン、セピックモンである。
デジモンゴーストゲーム
何者かの手によって否応無しにデジタルワールドから人間界へと飛ばされ、ホログラム・ゴーストとして溶け込んでいる。
開始当初は他のデジモンに瞬殺される事が多かったが、マジラモンの配下として強さを見せつけたクアトルモン達、主人公に協力したオルカモンやサブマリモン等活躍する場面が徐々に増え、最終的な扱いは良い方に落ち着いた印象。敵として登場しても主人公達と和解した個体がほとんどを占めている。
また、第33話に登場したセピックモンを皮切りに怪奇現象の元凶として回のメインを飾ったアーマー体も出てきた。
そして、各デジメンタルの進化系がアニメ作品にようやく揃い踏みを果たした(勇気、誠実、光の3種類)。
登場したのはクアトルモン、ゴートモン、ビットモン、エレファモン、フライビーモン、サラマンダモン、スワンモン、オルカモン、ムースモン、コンゴウモン、セピックモン、フレイウィザーモン、ランクスモン、オポッサモン、シェイドラモン、プッチーモン、サブマリモン。
作中でアーマー体へ進化を果たした例
『デジモンセイバーズ』では、敵キャラで成熟期のドリモゲモンがディグモンに、
『デジモンクロスウォーズ』ではドラクモンがヤシャモンに、
『デジモンアドベンチャー:』では、パタモンがペガスモンに、パルモンがポンチョモン、現地で知り合ったチューモンがサーチモンに、
『デジモンゴーストゲーム』ではホークモンがオルカモンに進化している。
ゲームでの扱い
デジメンタルというアイテムの存在が必要なためか、登場率はまちまちで、出たとしても、やはりというか知名度的にフレイドラモンとマグナモンの出番が圧倒的に多い。
なお、それ以外の選出はマイナーなものが推されていたり、そもそもアーマー体の登場数が著しく少なかったりと極端であるので優遇されているのか、不遇なのかよくわからない極端な扱いをされている。
デジモンワールド2
デジモンアドベンチャー02タッグテイマーズ
一時的なパワーアップ手段としての登場。ただし、原作設定通りにワームモンはアーマー進化できない(まだ優しさのデジメンタルを入手するのはドラマCD「未知へのアーマー進化」である為)。
『02』本編に登場したアーマー体が総登場。
デジモンワールド_デジタルカードアリーナ
『02』本編に登場したアーマー体に加え、バロモン、ティロモン、クアトルモン、シェイドラモンが参戦。
デジモンワールド3
ディグモンとサブマリモンが移動要員として登場するが、育成不可能。
実はこの2体ゲームでの出番があまりなかったりする…。
アーマー進化すると進化が不可能な代わり、早いタイミングでの進化が可能で、デジパーツによる強化次第では完全体や究極体に迫る戦闘力を見せる事も。
デジモンレーシング/デジモンバトルクロニクル
デジモンストーリー
デジメンタルを使って特定のデジモンが進化する姿として登場するが、ニンテンドーDSで展開された『デジモンストーリー』シリーズにおいては完全体扱いであり、本作では成熟期デジモンから進化する(後述)。
フレイドラモン、マグナモン、シュリモン、ケンキモン、コンゴウモン、ポンチョモン、シーホモン、プレイリモンが登場しており、デジモン図鑑には『02』でのキャッチフレーズが記載されている。
完全体扱いされた理由は公式には明言されていない。
アーマー体に進化できる成熟期であるテイルモンが関係している可能性が考えられるが、本作のテイルモンに充てがわれているアーマー体は存在しない以上、理由は全くの謎である。
デジモンセイバーズアナザーミッション
ムースモン、プテラノモン、トーカンモン、ティロモン、マンボモン、バタフラモン、ペガスモンとなぜかマイナーどころばかりが参戦している。
デジモンストーリーサンバースト・ムーンライト
前作登場の個体に続き、アウルモン、アロモン、カブキモン、シェイドラモン、ティロモン、トーカンモン、ピピスモン、ランクスモンが追加。
ブイモン・ホークモン・アルマジモン・パタモン系譜はしっかり成長期から進化する仕様になったが、テイルモンにも進化先が設定された為か完全体扱いなのは変わらず(成熟期の次はアーマー体であれ、完全体扱いされる仕様)。
進化する手順も変更されており、デジメンタルを入手した状態で通常進化させるという方式からデジメンタルを入手した状態でテイマーホームにてとくしゅ進化を行う必要があり、通常の進化チャートには表示されない(つまり、通常進化とは異なり出先では行えないというデメリットという事)。
特定の条件を満たしたコンゴウモンにヤタガラモン(またはマグナモン+スーパースターモン)の組み合わせでスサノオモンになるようにジョグレス進化の素材にアーマー体を用いないと手に入らないデジモンもおり、育成をやり込む上で避けては通れないデジモン達である。
デジモンストーリーロストエボリューション
アーマー体の代表格であるフレイドラモンを含めた大多数がリストラ。
マグナモン、ケンキモン、シェイドラモン、ランクスモン、プレイリモンが続投した。
ただし、プレイリモンがメルクリモン、ケンキモンがムゲンドラモン、シェイドラモンがメギドラモン、マグナモンがギガシードラモン、ランクスモンがアポロモンに直接進化するなど究極体への進化が可能になった他、2世代分進化できて所要レベルも低いので才能と上限レベル上げに重宝する世代である。やろうと思えばステータスMAXの個体も作れる。
ただし、進化するためには進化ツリーにデジメンタルのプレートをはめ込まなければならない。
デジモンストーリー超クロスウォーズ
進化の概念が消失したが、本作でも完全体相当の強さとして扱われている。
フレイドラモン、シュリモン、ティロモン、コンゴウモン、カブキモンが復帰、ランクスモンがリストラされた代わりにネフェルティモンが参戦した。
こちらでもステータスMAXの個体が作れるが、特別強いわけではなく、進化の概念もないのでジョグレスアップやデジフュージョンの素材に使うのが吉か。
デジモンストーリーサイバースルゥース/デジモンワールド-next0rder-
レベル上限の観点から早くに進化させられるなどのメリットがあるが、退化先は進化元の成長期のみで進化先が存在しないので使い勝手は正直、ロストエボリューションよりも悪い。
デジモンリンクス
デジモンリアライズ
フレイドラモン、マグナモン、マグナモン(黒)、ラピッドモン、プレイリモン、ブルモン、ランクスモン、ビットモン、クアトルモン、サジタリモン、シープモン、オポッサモン、スワンモン、ライドラモン、ボアモン、ゴールドブイドラモンが育成可能枠として実装され、シュリモンとサブマリモンがストーリーパートに登場。
ここまで大量にアーマー体が参戦した理由はデーヴァの進化前として実装された為であり、近年稀に見る程の優遇っぷりであった。
勿論、テイルモンのアーマー体もきちんとテイルモンから進化する。
育成ギア
公式設定で成熟期や究極体とされているX抗体版を除く。
D-3
『02』のデジヴァイスの玩具化。
1作目の『D-3_V-MON_VERSION』(カラーは大輔と賢仕様)にてゴールドブイドラモンを除いたブイモン、ワームモンのアーマー体が全種登場。
2作目の『D-3_VERSION2』(カラーリングは京カラーとオリジナルの二種)にてホークモンとテイルモンのアーマー体が全種登場。
3作目の『D-3_VERSION3』にて(カラーリングは伊織カラーとオリジナルの二種)アルマジモンとパタモンのアーマー体が全て登場した。
実は全てのアーマー体がこの育成ギア初出というわけではない。D-3が出る少し前の4月頃には既に『デジタルモンスターカードゲーム』やTVシリーズ『デジモンアドベンチャー02』にてフレイドラモンやヤシャモンなどのアーマー体が登場していたのである。
ディーターミナル
『02』のディーターミナルの玩具化。
ホークモン、アルマジモン、テイルモン、パタモンのアーマー体はこちらが初出で、D-3に先駆けての登場となった。
ディーアークVer.15th
『テイマーズ』のデジヴァイスの玩具化。
アロモン、セトモン、セピックモン、ティロモン、バロモン、フライビーモン、マグナモン、マンタレイモン、ムースモンが登場。
ディースキャナ
『フロンティア』のデジヴァイスの商品化で成熟期枠として扱われている。
「VERSION2.0」にてランクスモン、ゴートモンが、「VERSION3.0」にてサラマンダモン、サンダーバーモン、フレイウィザーモンが登場。
デジモンアクセル
どれも扱いは成熟期となっている。
『ジャスティスゲノム』にはペガスモン、『エビルゲノム』にはサンダーバーモン、『ネイチャーゲノム』にはシーホモンとノヘモン、『アルティメットゲノム』にはサブマリモンが登場しており、どのバージョンには必ず1体はアーマー体が登場している扱いとなる。
デジウインドウ
トーマ・H・ノルシュタインの所持するパソコン型デバイスの玩具化。
スワンモンとバタフラモンが登場。敵キャラとしてはディグモン、トーカンモン、ペガスモン、プッチーモンが登場。
いずれも成熟期でカウント。
デジモンクロスローダー
兵士デジモンとしてフレイドラモン、ネフェルティモン、ガーゴモン、ゴートモン、サラマンダモン、シープモン、スワンモン、ティロモン、プテラノモンが登場。
コードクラウン『アンダーグラウンドウォーリアーズ』ではプッチーモン、ペガスモンが追加された。
また、ブイモンを中心にエクスブイモン、エアロブイドラモン、フレイドラモンがデジクロスするとマグナモンが出現する。
デジモンペンデュラムVer.20th
いずれも成熟期でカウント。
デジモンペンデュラムZ
世代は成熟期扱いで、『ディープセイバーズ』にのみサブマリモンが登場。
バイタルブレス
本シリーズでは成熟期、完全体、究極体と三世代で扱われているのが特徴。初出は注釈にて。
成熟期として扱われたのはフレイドラモン、ライドラモン(※1)、ムースモン(※2)、ディグモン(※3)、ハーピモン(※5)、ランクスモン(※6)、マンボモン(※7)、シェイドラモン(※8)、ペガスモン(※10)、サブマリモン(※10)、ホルスモン(※11)、シュリモン(※11)、ネフェルティモン(※11)と多数派。
『デジモンアドベンチャー02 D-3 WHITE AND RED Dim』ではテイルモンとネフェルティモンは同格として扱われているが、『D-3_VERSION2』同様にホーリーリングなしのテイルモンを成長期に置く事で原作の進化ルートを違和感なく成立させている。
完全体として扱われたのはサジタリモン、ゴールドブイドラモン(※1)、ライノモン(※4)、コンゴウモン、プッチーモン(赤/緑)(※8)、ピーコックモン(※9)と成熟期に次いで多い。
究極体扱いなのはマグナモン(※1)、ラピッドモン(※5)の2体のみでかなりの少数派。
注釈
(※1)『エンシェントウォーリアーズ』
(※2)『ブリザードファング』
(※3)『タイタンオブダスト』
(※4)『ザ_シャドウ_ハウル』
(※5)『テリアモン』
(※6)『レナモン』
(※7)『ジェリーモン』
(※8)『プライミーバルウォーリアーズ』
(※9)『フェアリモン』
(※10)『デジモンアドベンチャー02 D-3 WHITE AND YELLOW Dim』
(※11)『デジモンアドベンチャー02 D-3 WHITE AND RED Dim』
TCGバトルスピリッツ
コラボブースター『デジモン ぼくらのデジモンアドベンチャー』にて『02』に登場したフレイドラモン、ホルスモン、ディグモン、ライドラモン、シュリモン、サブマリモン、ペガスモン、ネフェルティモン、マグナモンが、『デジモン 決めろ!カードスラッシュ』では『テイマーズ』に登場したメイルドラモンが参戦(テイマーズ登場組では彼だけが参戦している)。全員、特定の世代からであれば、どのデジモンからでも進化できる効果「アーマー進化」を持つ。
ネフェルティモンのみ成熟期から、メイルドラモンは成長期と成熟期両方からアーマー進化できる。
つまり、『アグモン!アーマー進化ァッ!燃え上がる勇気!フレイドラモン!!』とか出来ちゃうわけである。
余談
他媒体限定のデジメンタル
ワンダースワンのゲームでは以下のデジメンタルが登場した。
- 暗黒のデジメンタル(カードゲームでも登場し、進化にも使える。形状はオーブ型)
- のど自慢のデジメンタル
- 欲望のデジメンタル
- 根性のデジメンタル
これらはアーマー進化に必要なアイテムではなく、単なる装備アイテムといった扱い
他媒体での組み合わせ
カードゲーム
旧カードゲームでは従来とは異なる組み合わせでデジメンタルアップするデジモンも存在する。ここでは進化条件に明確にデジメンタルが使われているものを取り上げる。使用するデジメンタルは上記と同じだが、なぜか、メイルドラモンと一部のコンゴウモンとライノモンのみが運命のデジメンタルで進化するという仕様になっている。
なお、基本的にはカードが販売された年に活躍したパートナーデジモンが選ばれる傾向にあるが、十闘士ではブリッツモンとレーベモンは進化元からハブられている。
進化後 | 進化元 |
---|---|
フレイドラモン(※1) | ギルモン、アグニモン |
サラマンダモン | テントモン、チューモン |
フレイウィザーモン | ワームモン、テントモン |
ライドラモン | レナモン |
ステゴモン | ゴツモン |
トゲモグモン(※2) | チャックモン |
ケンキモン | ガブモン、ソーラーモン |
サンダーバーモン | ゴツモン、インプモン |
シュリモン(※3) | フェアリモン |
カブキモン | モノドラモン |
ノヘモン | インプモン |
デプスモン | モノドラモン |
ガーゴモン(※4) | ヴォルフモン |
シーホモン | チューモン |
クアトルモン | インプモン |
オポッサモン | プロットモン |
ピーコックモン | クリアアグモン |
エレファモン | クリアアグモン |
ライノモン | コクワモン、パタモン(運命) |
コンゴウモン | ハグルモン、ワームモン(運命) |
メイルドラモン | プロットモン、クリアアグモン |
ラピッドモン | ロップモン |
(※1)能力「火炎」を持つレベルⅣ(成熟期)デジモンからもデジメンタルアップ出来る(Bo-708)。該当デジモンはウィザーモン(St-876)、ランクスモン(St-948)、ブラックグラウモン(St-716)、タスクモン(St-503)、ジオグレイモン(Re-27)など
(※2)能力「あなのなか」を持つレベルⅣ(成熟期)デジモンからもデジメンタルアップ出来る(Bo-710)。該当デジモンはモリシェルモン(Bo-121)、グルルモン(Bo-577)、ライドラモン(Sp-9)、ティラノモン(St-143)など。
(※3)能力「かくとう」を持つレベルⅣ(成熟期)デジモンからもデジメンタルアップ出来る(Bo-711)。該当デジモンはコカトリモン(St-201)、グラウモン(Bo-511)、デルタモン(St-291)、マグナモン(St-724)、ゴーレモン(St-197)、サジタリモン(Bo-569)など多数。
(※4)能力「くうちゅう」を持つレベルⅣ(成熟期)デジモンからもデジメンタルアップ出来る(Bo-709)。該当デジモンはマグナモン(st-250)、ヤンマモン(Bo-174)、カブテリモン(St-8)、エンジェモン(St-236)、スティングモン(Bo-1192)、アクィラモン(Bo-281)など多数。
アナザーミッション
『デジモンセイバーズ』のゲーム作品アナザーミッションでも同様にデジメンタルの入手が可能で、公式設定通りの進化をするデジモンもいればそうでないデジモンもいる(ただし進化口上はデジソウルチャージである)。
以下の進化元は厳密には進化条件というより、入手しておかなければならないデジモンである。
デジモンストーリー
名称 | 進化元 | 備考 |
---|---|---|
フレイドラモン/マグナモン | エクスブイモン | (※1) |
シュリモン | アクィラモン | (※1) |
シーホモン | アンキロモン | (※1) |
コンゴウモン | スティングモン | (※1) |
ケンキモン | ガードロモン | (※2) |
ポンチョモン | ウィザーモン | (※3) |
プレイリモン | ガルゴモン | (※3) |
ケンキモン | アルマジモン | (※4) |
(※1)正しくはその進化前のデジモンのアーマー体である。他のアーマー体もサンバースト・ムーンライトでは従来通りの仕様に戻された。
(※2)正しくはソーラーモンのアーマー体なのだが、次回作でも元に戻らず…理由は後述。
(※3)正しくはパタモンのアーマー体。次回作で設定通りに戻った。
(※4)「デジモンストーリーサンバースト・ムーンライト」、「ロストエボリューション」では本来のセピックモンを差し置いて何故かアルマジモンが友情のデジメンタルを使用して進化する(使用するデジメンタルは間違ってはいないのだが…)。
関連タグ
デーヴァ:ゲーム作品等ではアーマー体から進化する事が多い十二支デジモン達。
バトルスピリッツ:コラボブースターにて『02』本編の個体とメイルドラモンが参戦。系統『アーマー体』を持ち、フラッシュタイミング時に条件を満たすスピリットカード1枚を手札に戻して1コスト支払う事で召喚できる『アーマー進化』という効果を持つ。
関連動画
外部リンク
- 公式デジモンプロファイル「アーマー体」と「デジメンタル」