X抗体
えっくすこうたい
「デジモンクロニクル」および「DIGITAL_MONSTER_X-evolution」において初登場したプログラム。
現代ネットワークとともに発生・発展していった仮想空間「デジタルワールド」は、ホストコンピューター「イグドラシル」が管理しており、そこでは電子の生命体であるデジタルモンスター、通称「デジモン」が生まれ、ネットワーク上で日々を営んでいた。
しかしこのデジモン達のデータ量が「イグドラシル」の予測を遥かに上回ってしまい、デジタルワールドは容量オーバー寸前にまで追い込まれていた。
これを防ぐため、イグドラシルにとって必要な聖騎士団「ロイヤルナイツ」や、研究対象となるデジモンのみを新世界へ転送(アップロード)し、残るすべてのデジモンを「Xプログラム」で削除する「プロジェクト・アーク(箱舟計画)」を実行した。
これにより旧デジタルワールドの98%のデジモンが滅んでしまうが、唯一生き残ったデジモンたちの中から、Xプログラムからの侵食に耐えうる"抗体"を持ったデジモンが誕生した。そのプログラムこそが「X抗体」である。
X抗体はX抗体を摂取し続けなければ消滅してしまうため、デジモン同士のX抗体の奪い合いという過酷な生存競争が生まれた。
しかし、元からX抗体をもっているデジモン(アルファモンやトブキャットモン、メタルピラニモンなど)は、体内からX抗体が消滅することはない。
X抗体に起きた変化
X抗体を持つデジモンが寿命で死にダークエリアに送られる時、複製されたX抗体のデータが残滓としてその場で発見されることがあった。しかし、発見された複製データはどれもすぐに消滅してしまった。
その後、デジモンとともに長い年月をかけてX抗体はデジコアに刻まれた強い生存本能に影響されたことで、X抗体が持つ自己保存の機能が培われた。
その結果、X抗体は複製しても消滅せず、新たにX抗体を摂取せずとも問題が無いように変質したのだった。
複製したX抗体は血清のように他のデジモンに与えることでX-進化を促し、Xプログラム感染の予防・回復をすることが出来るようになっている。
また、元からX抗体を持つデジモンの死後、そのデータを吸収することでも、消滅しないX抗体を得られることが分かっている。
X抗体は、デジコア内の情報を高度に引き出す能力を持っているため、これを手に入れたデジモンは、「X-進化」(X-evolution(ゼヴォリューション)とも呼ばれる)を遂げ、従来のデジモンとは比べものにならないほどの高い潜在能力を発揮できる。進化を重ね「Xデジモン」へと進化したデジモンは、本来の進化した姿からも大きく変わる。(機械系のデジモンはより人工的な姿に、獣系や竜系のデジモンはより野性的な姿になることが多い)
X進化したデジモンはX抗体デジモンと呼ばれ、既存のデジモンの場合は名前にXもしくは(X抗体)がついている。
公式以外のインタビュー等ではX抗体がそのままX抗体デジモンのことを指しているケースも見られる。
なお、X抗体を得て世代が上がるデジモン(ダークナイトモンなど)もいるが、基本的には変わらない。ただしアーマー体はX抗体を得ると「成熟期」として扱われるようになるが、聖騎士型の個体に関しては究極体という扱いになる。
X抗体にはレベルが3段階あり、最も弱いものではXプログラムの効果に対する抵抗のみを与えられ、中間でX進化の能力を得、最も強いもので強力なXデジモンへのX進化が可能になる。
なお、カードゲームでは「X抗体削除ツール」が登場しており、これを使う事でXデジモンを通常形態に戻す他、通常進化ができるようにする効果がある。
新たに展開したデジモンクロニクルXを除けばX抗体の存在もあってか出番はやや少なめ(特に既存デジモンのX抗体。ただし進化系譜に組み込めているからかハイブリッド体ほどではない)。
最終的にパワーアップアイテムに近い存在になったこともあってかゲーム作品ではX抗体デジモンへの進化には特殊なアイテムが必要なものもある。
元からX抗体を持っているデジモンはその辺りが触れられずに登場していることも。
X抗体がデジモンのデータを引き出し潜在能力を発揮させるものである(つまり元々のデジモンが持っていた力と解釈できる)という点を意識したのか、映像作品等ではX抗体なしでX抗体デジモンの技や武器を使う作品も増えている。
デジモンセイバーズのアグモンはX抗体を持っている初代アグモンと同じタイプと必殺技をもち、オメガシャウトモンはオメガモンからオメガインフォースを授けられたことに始まり、漫画版デジモンクロスウォーズでは通常のオメガモンがオメガインフォースを使用した。
デジモンアドベンチャー:ではメタルグレイモンやワーガルルモンがX抗体のものと思われる武器を使用する形態への変化を獲得し、X抗体の技であるゴッドフィストを使うゴッドドラモンが登場している。
デザイナーへのインタビューにて、渡辺けんじ、As'まりあはX抗体デジモンのデザインについて「解像度を上げていく」「昔のマンガやアニメのヒーローのデザインをリメイクする(映画などと同じ方法論)」「シルエットはもとのデジモンと変わらないがディテールが凝る」といったものをあげている(例えばデュークモンXは線を減らすことでデュークモンになるようにしているという)。
なべけんレッド、As'まりあグリーン(アズマグリーン)とする発光体のようなパーツも多くその両名以外のデザインでも見られることがある。
また、デジモンによっては『X』抗体ということなのかX状の意匠が見られるものもいる。
なお、結果的には渡辺けんじも既存デジモンのX抗体をデザインしているが、元々はほかのデザイナーがデザインするということで新デジモンに留まっておりアルファモンがその始まり。
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