データ
CV
高山みなみ(X-evolution)※
※「デジモンワールド」の主人公(カードゲームでの名は「アナログの少年」)及び「デジモンクロスウォーズ」の主人公工藤タイキも演じている。
概要
携帯機の『デジモンペンデュラムX1.0』に初登場。
13体存在すると言われるネットワークセキュリティの最高位、聖騎士ロイヤルナイツの一員であるが、彼ら自身を抑える役割を持つ存在、聖騎士でありながら、聖騎士への抑止力的な存在だと言われている。
通常時は決して姿を現す事が無く「空白の席の主」、蒼いマントを翻す「孤高の隠士」、X-evolutionでマグナモンには「神話の中のロイヤルナイツ」とも呼ばれていた。
一時期にはデジモンカードの人気投票の際やセイバーズで他ロイヤルナイツの登場時に何故かスルーされたり登場して無かったりと言う、良くも悪くもその空白の席の設定は徹底していた扱いであった。
(現在ではスルーされず、1員として扱われている。)
名前の由来はギリシア文字のαでオメガモンの名前の由来Ωと対になっており、デザイン上でも
- アルファモンのボディカラーが黒に対し、オメガモンは白
- マントの内側の色がアルファモンは青、オメガモンは赤
- ボディもアルファモンはところどころ丸く重厚、オメガモンは角ばっていて、細身で流麗
- 使う剣はオメガモンは「内蔵された」「細身の大剣」、アルファモンは「別のデジモンを外付けで変化させた」「斧の如く太い大剣」
- 射撃武器はオメガモンは実体弾の大砲、アルファモンは魔法的なビーム
等のオメガモンと対になる部分が有る。
実力もロイヤルナイツ内でもケタ違いに高く、「X-evolution」ではオメガモンを苦戦させたデクスドルゴラモンを容易く葬るなど聖騎士への抑止力に相応しい最強クラスの力を持つ。
もっとも主人公だったからともいえその後、ロイヤルナイツが増えた現在ではロイヤルナイツ内でそこまで差があるような描写は少ない。
過ぎ去った戦闘時間を瞬間的に取り戻す究極の力「アルファインフォース(最初Alpha-獲得Gain-力Force)」の能力を持つ為、攻撃→直撃と共にお互いの体勢のみを直撃する寸前に巻き戻し→再直撃を死ぬまで続ける。
そのためアルファモンの攻撃は一瞬だが、実際にはその途中の何回もの怒濤の如き攻撃を他者が見る事は出来ず、確認できるのは理論上敵が倒れる最後の一撃のみ。
他にも両手からデジ文字の魔方陣を展開して攻撃と防御を行う。
必殺技は魔法陣の中心に突き刺さった光の収束を抜き、敵を貫く『聖剣グレイダルファー』(グレイドモンの武器と同名)と、背中の翼を広げて飛翔し、上空より巨大な魔方陣を展開して異次元より伝説上のモンスターを召喚、または片手を掲げて緑色の光線を連射する技『デジタライズ・オブ・ソウル』。
デジタライズ・オブ・ソウルは主にX-evolutionで使われた光線技の方が採用され続け、この伝説上のモンスターの姿は今まで謎だったが、デジモンカードゲームで初めて姿が判明した。
実際に使用されたイラスト。
イラストレーターのsasai氏のツイートやpixivキャプションによれば
ドルモンのデジコアにあったドラゴンの内部データを化現させた、ドルゴラモンとオウリュウモンの要素をベースにし目が5つなのは2体分の目+額のインターフェースとのこと。
翼は炎の翼であり一部イラストやtri.では炎らしきものが見れる。
『デジタライズ・オブ・ソウル』や王竜剣から翼の展開は更なる技の発動などに使われるのではと推測されるが、X-evolutionは展開したままだったり王竜剣使用時に閉まっている作品があったりと実際の関連は不明。
アルファモン王竜剣と呼ばれる形態が存在するが王竜剣を魔法陣から取り出すことが多々あり、作品によってはオウリュウモン無関係の普通の武器として所持しているのかもしれない。
ちなみにロイヤルナイツとして登場したのは7番目だが、13番目の存在と言う、少し分かり難い事になっている。
グレーやシルバーにも見えるカラーリングが公式で見られるが、これはイラストでは黒で塗るのは難しい(真っ黒になる)という都合らしい。
『デジモンリアライズ』では色違い(白)も登場している。
アニメでの活躍
DIGITAL MONSTER X-evolution
主人公のドルモンがドルグレモンの姿でオメガモンに追い詰められる中覚醒し、究極体に進化した姿。
ドルモン系統のころと比べ、大分大人びた口調となり、またロイヤルナイツ内では珍しく、第一人称は「俺」で、オメガモンに「貴方」と言うなど、丁寧な口調や丁寧語も使うが、「面倒なもんだな」と乱暴な口調になる事もある。
オメガモンと和解し、デジタルワールドの危機を救うべくイグドラシルと対峙する。
大抵の作品ではドルグレモンからはドルゴラモンに、グレイドモンからアルファモンに進化する扱いである。
『デジタライズ・オブ・ソウル』と究極戦刃王竜剣を使用。
デジモンセイバーズ
前述の通り出てはいないのだが2ndOPにはアルファモンらしきシルエットが登場している。
デジモンアドベンチャーtri.
恐らくデジモンと人間の共存を拒むイグドラシル側と思われるデジモン。
本作の特徴である戦闘時のデジモンにはセリフがないこととアルファモンの出番は実質戦闘のみということが合わさり一切喋っていないため、意思があるかは不明でイグドラシルの代弁者としての役割はなかった。
『デジタライズ・オブ・ソウル』らしき光弾と王竜剣を使用。格闘戦も行っていた。
第1章「再会」ではガルルモンにとどめを刺そうとするクワガーモンを握りつぶした。
その後終盤に登場。
望月芽心のパートナーデジモン、メイクーモンを狙い、お台場に現れた。選ばれし子供達のパートナーデジモンたちを圧倒。オメガモンと交戦した後、時限の狭間に姿を消す。
3章ではデジタルワールドでホメオスタシスの使者であるジエスモンとデジタルワールドで戦闘を行っていた。リブードされたはずだが影響を受けていない理由は不明。
5章ではオメガモン、ラグエルモン、ジエスモンの三つ巴に乱入。オルディネモンが誕生して以降は消息不明。
1章ではクワガーモンを潰したことで太一たちを助けたと思えること、パートナーデジモンたち(成熟期)にとどめを刺せる状況ながら放置していたこと、これまでの作品ではイグドラシルの方針と敵対することが多いことからホメオスタシスや子供たちと敵対しながらも独自の思惑がある存在とファンに考察されていた。その後、イグドラシルの存在が明らかになると第四勢力、もしくはイグドラシル配下でも独自の思惑があるというファンの推測があった。
実際はイグドラシルに従うデジモンだったようだが(別に抑止力だからと言って必ずイグドラシルに反抗するという設定があるわけでも無いが)、イグドラシル側は作中の情報が乏しいこともありアルファモンの行動の理由は明らかになっていない点が多い。
なお、超進化魂にラインナップされているものの、進化元のドルモンは登場していない。
また、ゲーム版に登場したハックモンの進化系であるジエスモンはともかく、デジモンアドベンチャーシリーズの世代から見れば新しめのデジモンである為結構浮いた存在である。
ゲームでの活躍
デジモンストーリー
バッドテイマーズを裏で操るアンノウン-Dの正体として登場。自分たちの欲望のままに力を悪用しうる人間がデジモンたちのパートナーになる事に疑問を持ち、デジモンは一人だけで強くなるべきという思いからなる過激派で、デジモン達から人間への信頼を奪おうと企てた。(自分達の欲望のままにデジモン達の力を悪用する云々はこの作品とリンクしているTVアニメデジモンセイバーズの物語前半の出来事などを表しているものと思われる。)しかし次第にそれでは生温いと感じ、超究極体デジモンクロノモンを復活させてデジタルワールドを破壊し、人間を強制的に追放、二度とデジタルワールドに来訪出来なくしようとするものの、クロノモンが暴走した事により、改心し、主人公達と共闘する道を選ぶ。
アンノウン-DのDとはドル・シリーズの事を指しているものと思われる。
ちなみにこのゲームとリンクしているデジモンセイバーズには結局、登場せずじまいであった。やはりこのゲームで敵側として登場してしまったからだろうか?(ただし仮にこのゲームがセイバーズとリンクしている場合、色々と矛盾が起きてしまう為にパラレル扱いになると思われる。)
設定こそかなり強いデジモンでもおかしくないのだが、通常進化で手に入る為なのか、後続シリーズを含めても並みの究極体よりちょっと強い程度の扱いに収まっており、強さではオメガモンに軍牌が上がる。(スサノオモンなどがカテゴライズされる究極体2の存在やジョグレス進化システムがある為である。)
それで良いのか抑止力。
後続のデジモンストーリーのDSシリーズでも育成可能デジモンとして登場し続けている。尚、大人の事情なのかDSシリーズに王竜剣は登場していない。
第2作目の「サンバースト・ムーンライト」では裏ボスであるガイアオリジンの五番手としてオメガモンと共に登場。
ちなみに「デジモンストーリー超クロスウォーズ」では「デジモンストーリームーンライト」の主人公であるサヨの大ファンという設定である。抑止力仕事しろ。
サイバースルゥース及びハッカーズメモリー
イーターがデジタルワールドに襲来した事を察し、イーター襲来の原因の調査の為に人間界へと向かった。
しかし、次元裂け目を越えようにも、本来の姿ではデータが大き過ぎて通れなかった為、幼年期に退化してデータを削減し来訪した。
その後、EDEN症候群を発症し精神データが無くなってしまっていた暮海杏子の体と融合・同化して活動、その正体を隠していた。
しかし、ドゥフトモンとロードナイトモン達、タカ派ロイヤルナイツによる『人類殲滅』の暴走を目の当たりにし、主人公やノキア、悠子が彼等に囚われたのを切っ掛けに、自らの役目を果たさんと遂にアルファモンとしての姿を見せる(以降の活躍は暮海杏子を参照)。
このため作中の杏子の思想、言動はEDのデジモンとの関わりの全てが無かったことになった本来の世界での描写以外全てアルファモンのもの
また、杏子の中に入った際何かバグったのかコーヒーにマヨネーズ等珍妙なものを入れて呑むという意味不明な悪癖が出来ており、本人は「なかなかイケるだろ?」とほざいているが、当然ながら作中殆どの人物に酷評されている。(EDで主人公が全てを救うのと引き換えに自身の構成データを破損させてしまった際、自分の育てたデジモンとの思い出から再構成するのだが、杏子ことアルファモンのモノを混ぜてしまった影響か上述の悪癖が継承されてしまっている)
サイスルではアルファモンが究極体で、ハカメモではそれに加えアルファモン王竜剣が超究極体で登場する。
必殺技はアルファモンは『デジタライズ・オブ・ソウル』と『王竜剣(ハカメモでは『聖剣グレイダルファー』に変更)』の2つを、アルファモン王竜剣は『究極戦刃王竜剣』の1つとなっている。
そのため杏子のアルファモンはサイスル時点では他作品同様王竜剣を使うアルファモンだったが、ハカメモ(及び本作に収録されているサイスル)では王竜剣を使用しないアルファモンになっている。
必殺技はどちらも強力かつ、無属性の為2倍ダメージしか受けないと、攻防ともに優秀。
だが、どちらもスロット数が少なく、拡張性に乏しいのが最大の弱点。
又、どちらのSSも究極体以上が持つには、「パンチ力が足りない」と評価を受ける。
アルファモンの場合、ステータスが防御力に偏っており、折角の必殺技を余り活かせない、6つあるスキル枠2つが上記の必殺技で既に埋まり、汎用スキルを多く使えないのが難点。オメガモン共々、設定的なロイヤルナイツ上位層が二人揃ってなんだこの体たらくは。
アルファモン王竜剣はアルファモンより攻撃力に優れ、汎用スキルも多く使えるが、ステータス自体はアルファモンの全体的な底上げ程度に過ぎない、メモリも重くパーティー編成に苦労する。
進化系統
ドルガモンベース
ラプタードラモンベース
その他の進化ルート
カードゲームαでは上述の進化ルートでほぼ一貫していたが、『デジモンストーリーサンバースト・ムーンライト』ではこのような進化ルートになってしまった。ドルモン系譜は(グレイドモン以外は)全て揃っているにもかかわらず、何故ドルグレモンからの分岐にしなかったのかは不明。一応、マグナモンあるいはホーリーエンジェモンにドルグレモンをジョグレスさせて作成するなどドルモンとの関わりがないわけではなかった(ドルグレモン抜きの組み合わせだとマグナモンとホーリーエンジェモンの組み合わせとなる)。
なお、進化条件はクロックモンを仲間にしている事だが、彼との関わりは公式設定上では一切ない(恐らく、アルファモンの能力が時間に関係するからだと思われるが…)。
次回作にてこの進化ルートは改められ、グレイドモンが実装された事でラプタードラモンルートから進化できるようになった。なお、王竜剣は何故か、DSで展開されたシリーズでは実装されなかった。
関連サイト
「S.H.Figuarts アルファモン:王竜剣 -Premium Color Edition-」渡辺けんじ インタビュー
https://tamashii.jp/t_kokkaku/147/
関連タグ
デジモンクロニクル DIGITAL_MONSTER_X-evolution デジモンセイバーズ デジモンストーリーサイバースルゥース
ガラハッド:ロイヤルナイツの元ネタは円卓の騎士であり、彼が十三番目の騎士に当たる。空白だった13番目の席に挑戦し、呪いに打ち勝った戦士と言われている。もっとも、ロイヤルナイツのデジモンたちは特に円卓の騎士をモチーフにしたとは言われておらず、アルファモンは彼の象徴である盾を持っていない。(ロードナイトモンの盾が一番それっぽいが。)