概要
1964年5月5日生まれ。東京都出身。81プロデュース所属。
代表作である『名探偵コナン』の主人公・江戸川コナン役で国民的に知られている。
原作者・青山剛昌の前作『YAIBA』の主人公・鉄刃役も同じく担当していた。
本人曰く「自身の八割は江戸川コナンで出来ている」とのこと。(演じてきた年数は後述する猪名寺乱太郎の方が長いがこちらは最初の四か月間は新作を放送して後の数か月は再放送なので収録度数はコナンの方が圧倒的に上である。)
なお、その青山とは2005年に結婚したが、お互いに多忙なこともあって2007年に離婚している。離婚後も「漫画原作者とアニメの主役声優」としての関係は良好で、特に疎遠というわけでもない。
幼少期は日本舞踊やバレエ、声楽などの習い事をしていた。
中学生の頃、将来の夢が少年課の警察官であったことから「(講話の際に)腹話術の人形を使うこともあるだろうし、子供たちに話をする時に少しは芝居心があった方がいい」と考え劇団ひまわりに入団。4年ほど在籍する。ただし、実際には芸能活動については親の意向が強く、「腹話術」というのもどちらかといえば演技を学ぶ上での理由付けであり、本人が考えたものではないと語っている。
高校生の頃、ラジオDJのコンテストで優勝したことをきっかけに、声の表現に興味を持ち、DJを目指すようになる。
高校卒業後、一度は専門学校に進学し声の演技を学ぶも、先行きが不安になり中退。その後OLとして一般企業に勤めていたが、電話を取り次いだ際に相手方に声を誉められたことで声優を志す。
サンハウスミュージック声優部に所属したあと、そこで知り合ったマネージャーから誘われ81プロデュースに移籍した。
音楽活動も盛んに行っており、永野椎菜とのユニットTWO-MIXのボーカルとしても有名。『名探偵コナン』ではTWO-MIXの高山みなみ本人の役で出演(原作の漫画にも登場)したこともある。また、『TRUTH -A GREAT DITECTIVE OF LOVE-』を主題歌として提供した。アニメ出演時にはコンサートシーンにてコナンと高山が同時に歌を披露するというファンサービスが行われた他、自身の曲を江戸川コナンとして歌ったことがある。
コナン以外にも『新機動戦記ガンダムW』・『ジバクくん』などのアニソン、『Xファイル』日本放送版などドラマにも幅広く提供している。
なお、1999年から1年ほど活動し、TWO-MIXとしてプロデュースを手掛けた歌手高山美瑠は実の従妹である。
また、青山作品における主人公以外のメインの役どころとしては『まじっく快斗』のヒロイン・中森青子(2代目)が知られている。このほか、『名探偵コナン』では先述の本人役に加え、妃英理の飼っている猫のゴロ役(ゴロは後述する飼い猫「カイト」をモデルにしている)を、PlayStationで発売されたゲーム『名探偵コナン』ではゲームオリジナルキャラの桂木涼子役をコナンと二役で演じるなど、様々な役を担当している。
『コナン』と『らんま1/2』でも共演している山口勝平、堀川りょう、林原めぐみ、日髙のり子、井上喜久子、緒方賢一との共演が多い。その他には、友人・ライバル役で一龍斎貞友との共演もあり、デビュー当時から世話になっている飯塚昭三を実の父の様に敬愛している。
演技の幅が広く、少年少女から姉御肌の女性、冷酷な悪役まで演じこなす実力から一人複数役に定評がある。有名なところで『天空のエスカフローネ』では残虐なディランドゥ、純粋無垢な王子シド、女性役であるセレナと三人のキャラクターを演じ分けた。
『魔女の宅急便』では、当時はまだ声優としてのキャリアは3年目にも拘わらず、主人公のキキと友人のウルスラを演じた。(※余談だが、ジブリ作品では双子など、声が似ている必要性がある場合や、ガヤとの兼任以外での一人二役は高山が唯一である)
もともとはウルスラ役で出演が決まっていたのだが、キキ役に適任者がいなかったため、キキ役として改めてオーデションを受け直したところキキ役に選ばれた。だが、今度は改めて行ったウルスラ役の後任者のオーディションで適任者を選ぶ事ができなかったため、最終的に二役を演じる事になったという。
『らんま1/2』のなびき役は本人にとって感慨深い役だったという。ジブリ映画であるキキ役のイメージが当時の世間にあまりに強く定着し、しばらくそのイメージから逸れる役のオファーが全くなかった。そしてその間唯一レギュラーで持っていた役がなびきであったためだと語っている。
しかし、当人いわく、
「ダメだ、なびきとウルスラの区別がつかない・・・」
逸話
出演作に関するもの
- 収録の際は男性役ならズボンを、女性役ならスカートを穿くらしい。本人曰く、ズボンを穿いてスタジオ入りすることが多い。
- 桝田省治デザインのゲームの常連(俺屍やリンダキューブなど)だが、そのきっかけは『天外魔境Ⅱ 卍MARU』にて、桝田自身が高山の人気と実力を認めていながら、端役と言ってよい「百々地三太夫」の一人・まつり役に起用してしまった事を後悔しているためという。
- 『特捜戦隊デカレンジャー』第41話に登場したアサシン星人ジンギは、同話監督の中澤祥次郎のイメージでは『天空のエスカフローネ』のディランドゥがモチーフだったが、そのディランドゥを演じた高山がジンギ役にキャスティングされたと知り、中澤は「本当にいらっしゃるとは」と驚愕した。
- ダークプリキュアは『ハートキャッチプリキュア』の当初の企画案にはなく、高山が同作のオーディションを受けた事を知ったスタッフが急遽追加したもの。
- 『戦姫絶唱シンフォギア』では発表当初、水樹奈々との共演、楽曲のデュエットが話題になり、声優界の歌姫同士の共演と人気を高めた。また、シンフォギアの主題歌とも言える『逆光のフリューゲル』では水樹のパートに合わせて高山自らが音程調節をしたと、水樹が語っている。また、アフレコ現場で「歌いながら戦う演技をする」というシンフォギア独特のスタイルを生み出したのも高山の案である。
- ゲゲゲの鬼太郎(第5期)が中途半端な形で終わったことから、キャストやスタッフに話を持ちかけて番組再開のための活動を長らく続けていた(ただし願いは叶わなかった)。
- 長年、「名探偵」を演じた影響か自身も推理ものに詳しく、実際にトリックを試すこともあったという。それゆえに「スーパーダンガンロンパ2」で日向創を演じる際には「推理慣れしない感じで」と釘を刺されてしまった。
- 2011年4月16日 TOHOシネマズ有楽座にて行われていた劇場版「名探偵コナン 沈黙の15分( クォーター)」の初日舞台挨拶中に東日本大震災の余震である震度4の地震が発生。騒然とする客席に対してコナンの声で呼びかけ、場内の子供たちを落ち着かせたことがある。
プライベートに関するもの
- 高所恐怖症。元夫と暮らしていた頃は高層マンションに住んでいたため、ベランダに出るたびに生きた心地がしなかったと懐述している。
- 愛猫はロシアンブルーのカイト。結婚時に贈られた猫で、離婚後は高山の元に引き取られている。
主な出演作
アニメ
イラスト未確認
- キクオ、イチロー@魔神英雄伝ワタル
- カイ@魔動王グランゾート
- アララン/怪盗サンパチーノ@魔神英雄伝ワタル3
- ネルソン@リトルウィッチアカデミア
- スネ夫のママ@ドラえもんテレビ朝日二期
- チンク@かいけつゾロリ
- 大空ライト@ゾンビランドサガリベンジ
- ラーイ・クライン@獣王星
- イヴァ・クライン@獣王星
海外アニメ
リトルフット@リトルフット | ポム@ピムとポムのちっちゃな冒険(真ん中) | ダーリン・ドゥ@マイリトルポニー ~トモダチは魔法~ |
ゲーム
※ 元々は『FF11』のNPC。アテレコ動画でも高山氏が担当し、DFFOOでも続投。
イラスト未確認
- 星丸@クイズの星 主人公星丸は少年探偵。
- ナビ@サーカディア
- アナウンス@星のカービィディスカバリー
特撮
アサシン星人ジンギ@特捜戦隊デカレンジャー |
関連イラスト
関連項目
外部リンク
- プロフィール
- 本人のブログ『373番地みなみくん家』
- Wikipedia
- ニコニコ大百科