概要
第1期は2010年7月から2011年3月にかけて放送された。第2期は、『デジモンクロスウォーズ〜悪のデスジェネラルと七つの王国〜』と改題し2011年4月から2011年9月にかけて放送された。
第3期については『デジモンクロスウォーズ〜時を駆ける少年ハンターたち〜』を参照。
総話数は全79話(第1期:全30話、第2期:全24話、第3期:全25話)。
なお2012年(第40回)のエミー賞では「キッズアニメ部門」にノミネートされた。
当初はドラゴンボール改が満一年で終了したら、その次番組として従来通りフジテレビ系「ドリーム9」枠で放送される予定だったが、フジテレビの経営悪化と、不振に喘いでいたテレビ朝日火曜ゴールデンアニメ枠の強化策も兼ね、テレビ朝日系へ移籍となる。
火曜ゴールデンタイム時代は特番休止に泣かされ(39週中放送されたのは30話分)、11年春以降は日曜朝6時半へ移動する。この場合、ローカルセールス枠になりネット打ち切りの放送局が出て来る事が多いのだが、本作は平成ヤッターマンと同様に全国ネットが維持され、視聴者を驚かせた。
商業的には大失敗に終わり、枠移動後は露骨なテコ入れも行われたが番組は不調を覆せなかった。と、残念な結果に終わったはずなのだが、時間帯移動後はまさかの放送延長を獲得、第3期目に突入した。理由は後番組の聖闘士星矢Ωの準備期間を稼ぐため、急遽続編の製作が決定したためだという。
商品面ではあまり優遇されていないが、放送期間・編成面では歴代シリーズで最も優遇されていたともいえる。
しかし火曜時代にはスペシャル番組によって尽く放送中止を食らい、テレビ業界が子供番組を軽視し始めた時期とも重なってしまったため、鳴り物入りでお膳立てをしたはずの本作は、テレビ局からの冷遇を受け、スタートダッシュに思いっきり失敗する格好となってしまった。
結局、テレビ朝日系列での放送は本作限りとなり、次回作に当たるアプモンがテレビ東京系列で放送された後、『デジモンアドベンチャー:』からは再度フジテレビ系列の「ドリーム9」に回帰することになる(ドリーム9はローカルセールス枠の為、放送局によってはデジモンは時間帯を変えて放送していた、のならともかく放送しなかった局も存在)。
特徴
本作では進化はあまり全面に出さず、デジクロスという要素でパワーアップしていくのが特徴。ジョグレス進化と異なるのはその拡張性。理論上はどんなデジモン同士でもデジクロスによって能力を変化させたりすることが可能。
この設定のため、デジモンのレベル設定はクロスウォーズにおいては廃されており、元はレベルの低い期のデジモンだったキャラでも、元究極体と渡り合えたりするとんでもな世界観である。
また、物語の途中からデジモンが必殺技を繰り出すとテロップが入るようになった(勿論全てのデジモンに与えられる演出というわけでは無い)。
この設定変更は旧来のデジモンファンから批判の対象となったが、元々デジモンシリーズ自体がころころ設定を変えるシリーズであることから、そういった変化を受け入れるファンには好評であった。また、『工夫して勝つデジモン』はシリーズ中には多くおり、そういったレベル設定を越えた活躍に違和感を抱かない者もいた。
どうしても脇役として埋もれがちなデジモンにスポットを当てた側面が評価される一方、アニメデビューなのに脇役として終わった人気デジモンや、本来の設定的には世界レベルに携わっているデジモンが悪役や脇役に添えられていたり、過去の人気デジモンを大きくリバイバルして登場させたなど、デジモンの設定やチョイスは良くも悪くも自由奔放。
それらのデジモンも含めて、クロスウォーズでは同じ出自を背負っていない=独自設定がある可能性のほうが高いが、このことからその扱いについてはそれぞれ悲喜交交かつ賛否両論がある。
物語的には構成を担当した三条陸らしい「快活だがキャラクターの芯を意識した内容」が主であり、キャラの人物評は概ね高い。しかしサブライターとして入っていた米村正二回ではかなり無理矢理にキャラクターの株を下げる展開や唐突過ぎる設定追加があり、この点では非難を受けていた。米村脚本は作品によって当たり外れが激しいのはいつもどおりではあるが……。
後半からは進化の要素が登場する。これは「テコ入れのために他シリーズを合わせて進化の要素を加えた」と誤解されがちだが、実は元から準備されていた要素である。ただし本作の進化は総じて「超進化」で、未来の姿を一時的に発現させる能力とされており、これまでの進化とは意味合いが若干異なる。
それでも最終的なパワーアップはデジクロスの系統に委ねられているため、そういう意味では最後まで独自の路線を貫き通している。
軍団戦の要素を取り入れた事で、「子供たちに付きデジモンは一体」というシリーズの不文律は実質撤廃されている。一応これまで通りにメインのパートナーこそ存在するものの、複数体のデジモンを仲間にする事で状況に応じた戦闘や合体を描写でき、戦闘のマンネリ回避、先の通り進化的な多様さ(デジクロス)の開拓にも繋がった。
これは前作における「アイテムにモンスターを収納する」というポケモン的要素をより強めたとも言える(収集要素を取り入れた3期では更に強まる)。
また、放送当時にはデータカードダス『超デジカ大戦』が展開され、作中でもそれを意識した演出がなされたが、2期の放送終了に伴い、こちらも稼働終了した。3期では玩具展開がほとんど終了している。
本作と他メディアとの連動要素として『デジモンクロスローダー』や『デジモンストーリー超クロスウォーズ』でデジモンを手に入れることが出来た『デジメロディ』が登場しており、登場デジモンもスピーカーやマイク、ヘッドフォン、ギターピックなどロックバンドを意識したデザインのものが揃っているが、本作ではシャウトモンやナイトモン、スパーダモンの救出で触れられるぐらいでデジモンフロンティアの『デジコード』やデジモンセイバーズの『デジソウル』ほど深く掘り下げられる事はなかった。
一応、劇中でリロードする際にデジメロディが鳴るが、これが他メディアと連動するというわけではないので注意が必要。
10年後の融和
クロスウォーズ以降の作品では再び成長段階と属性の概念が復活しており、クロスウォーズ独自のデジモンについてはスルーされたままであった。一応カード化などによって本作の一部デジモンに近い設定が用いられることはあったが、本作から10年後となる2020年9月についに本作のデジモン達に、成長段階と属性の追加が行われる発表がデジモンウェブ公式のTwitterアカウントでされた。
これについてもファンからは賛否が存在するが、意外な設定のデジモンなどもいるので本作のファンでも意外と楽しめるものとなっている。興味があれば是非巡ってみてはいかがだろうか?
ストーリー
第1期
ある日、中学1年生の少年・工藤タイキは謎の声を聞いて呼びだした際、謎のアイテム、クロスローダーを手に入れ、「ジェネラル」に選ばれた。そのままデジタルワールドに呼び込まれたタイキは仲間たちと共にデジタルワールドの危機に立ち向かう。
第2期
東京でのタクティモンとの決戦を終え、タイキとシャウトモンはアカリとゼンジロウに別れを告げ、再びデジタルワールドへ戻った。ところがデジタルワールドはバグラモンによって再統合され「ランド」と呼ばれる7つの国に分裂、それぞれの国はバグラ軍が率いるバグラ七将軍「デスジェネラル」によって支配されていることを知らされる。シャウトモンの新たなる力「超進化」と共にタイキの新たな戦いが幕を開ける!
第3期
名実ともに続編となる作品。該当項目を参照。
主な登場キャラクター
残りは第3期、デジモンクロスウォーズから登場したデジモン一覧を参照。
用語
ゾーン
デジタルワールド内に並行して存在する国のような世界。風土も各ゾーンに応じて全く異なる。
デジタルワールドは元は一つの世界であったのだが、過去に起こった『災厄』(人間世界のデジタル技術の発展によるデジタルワールドの分裂)の影響で108個のゾーンに分かれている。ゾーンを移動するのは並大抵の方法では不可能であり、クロスローダーの『ゾーン移動』でゾーンを移動するなどの方法が必要になる。稀にベルゼブモンのような単独移動が可能なデジモンもいる。
コードクラウンというSDカード状の物体が領有者の証であり、これを108個全て集めると願い事がなんでも叶うという。
ブラストモンが未登場となったコードクラウンを多数保有していた事から、ここで紹介したゾーン以外の殆どはバグラ軍に掌握されていたと考えられる。
ゾーン間にあるデジタル空間ではデジモン達は実態を保てない為、クロスローダーに収める必要がある。
また、ゾーンの狭間にはアルカディモンが潜んでおり、ワイズモンの住んでいた本もこの空間の中を漂っていた。
グリンゾーン
一面に草原と森林が広がる牧歌的なゾーン。
微笑みの里というシャウトモン、ジジモン、リリモン、スターモンズ、ドンドコモンの出身地があり、漫画版では近隣にマッシュモンが住むキノコの里があった。
バグラ軍のマッドレオモンが侵攻し、地質を操作して巨大な植物を生やすなどの悪事を行ったが、マッドレオモンは本来はこのゾーン出身のレオモンがバグラ軍によって洗脳された姿である事が示唆されている。
アイランドゾーン
大海原が広がるゾーンで水棲系デジモンが多く生息。
このゾーンに浮かぶ島の正体はキングホエーモンという巨大なデジモンであり、体内の社でコードクラウンが管理されている。バグラ軍のネプトゥーンモン配下であるシードラモン軍団によって海面が凍結したが、元に戻ったようである。もし何らかの事情で水害が発生してキングホエーモンが潜水を行うような事態になっても、キングホエーモンが泡状の物体で住人たちを保護してくれる。
1番目のデジメモリもここで発見された。
チビカメモンの出身地である。
マグマゾーン
火山地帯。バグラ軍のエンシェントボルケーモンの侵攻を受けてており、地元住人たちがコードクラウン採掘の為に重労働を強いていた。
レイクゾーン
バーコードのようなオーロラが天に輝く湖畔の世界。
バステモンが城主、ナイトモンらが騎士団を務めるバステア城があるが、バグラ軍のアイスデビモンらの侵攻で住人たちが凍結してしまっている。
サンドゾーン
宝石の産地として栄えたゾーンで、砂漠の地下に大洞窟が広がる。
遺跡の最深部でファラオモンがコードクラウンを保護しており、リボルモンは彼の配下であった。
その昔、サンドリアという都があり、エンジェモン率いる『女神の戦士団』に守られていたが、リリスモンの暗躍で滅び去っており、バアルモンはその戦士団の最後の生き残りである。
ヘブンゾーン
空中都市で構成されるゾーンで、芸術を愛する神聖系デジモンや妖精型デジモンの故郷。
しかし、現大統領であるスラッシュエンジェモン率いる警察により苛烈なまでの統治が成されており、違反者は闘技場で晒し者にされ、即刻処刑という恐ろしい世界。
とはいえ、独裁者が永遠に統治しているというわけではなく、管理委員であるシャッコウモンの審査の下、次の大統領を選挙で決めるというシステムが存在する。
コードクラウンは暗黒神殿と共に封印されており、暗黒神殿を解放すると住人たちが悪の心に染まってしまう。スラッシュエンジェモンは暗黒時代の再来を防ぐ為に圧政を敷いていたに過ぎなかった。
バグラ軍のルーチェモンが潜入し、次期大統領となったが、あくまでもコードクラウンを手に入れるために善人の皮を被っていたに過ぎず、クロスハートによって討伐された。
フォレストゾーン
大密林が広がる世界で、昆虫型デジモンの宝庫。
スティングモンが防衛の要であり、長らくバグラ軍も侵攻していなかった。
密林の奥地にある神殿にはデッカードラモンがおり、愛ある者に手を貸すという。
ゼンジロウとアカリが踊らされたラブラブダンスはデッカードラモンに捧げる為のものである。
ダストゾーン
デジタルワールドの吹き溜まりであるゴミ捨て場のようなゾーン。
グランドロコモンがゾーンから脱出するべく、クロスローダーをスクラップの中から集めさせていた。
圧政のせいで住民間での争いが絶えなかったが、タイキたちの活躍でグランドロコモンが倒され、住人たちがお互いを信じる心を取り戻した。
シノビゾーン
森林が広がる忍びの隠れ里であり、天守閣に巨大なテレビが据えられたモニタ城という城がある。
モニタモンらの出身地であり、ここで修行を終えたエリートは各ゾーンへ派遣される。
城主はババモンだが、バグラ軍のムシャモンらによって人質に取られていた。
コードクラウンの管理者はカラテンモンであり、彼を笑わせたものが次の所有者となる仕来たり。
このゾーンに登場したデジモンは和風系が多い。
ディスクゾーン
光ディスクで地形が構成された世界。
そのためか、老朽化が進んでおり、クロスハート、ブルーフレア、バグラ軍の三つ巴の戦いの影響で崩壊が目前に迫った為、住人たちはシノビゾーンへ避難した。
リーダー格はブルーフレアに敗れたメルキューレモンに代わりシーホモンが務める。
スイーツゾーン
お菓子の聖地として知られ、お菓子の家が建っている。
バグラ軍のマタドゥルモンによって既に掌握済みであり、甘党の彼の指示で住人たちはお菓子作りを強いられている。また、地下に監禁された住人はブレイクドラモン復活のためにエネルギーを吸われ、レアモンと化してしまったが、事件解決後は元に戻っている。
アニメ版のスパーダモンはこの世界のデジモンという扱いである。
漫画版では先行して登場し、こちらはケーキでゾーンが構成されていて、支配者はウェディンモンとなっている。
ソードゾーン
タイキ達が最後に訪れたゾーン。
剣士デジモンが己の腕を磨くために日夜研鑽に励む世界。
タクティモンとクロスハートが決戦を繰り広げたが、コードクラウンが全て揃うのを狙っていたバグラモンによってコードクラウンが奪われて、ゾーンは7つのランドに再編されてしまった。
ゴールドランドゾーン
オレーグモンが領主を務めていた世界。詳細は不明。
エルエストウゾーン
ゲーム版の舞台。
スパーダモンの生まれ故郷で、その昔、デュナスモンが武器デジモン達とともにこのゾーンを侵略者から守っていた。
タイキたちはとあるゾーンに刺さっていた剣を触った事でこの地に飛ばされ、スカイフォートという基地を拠点にこのゾーンを侵略する『ROG』(ローグ)を相手に戦うことになる。
唯一、バグラ軍が侵攻していないゾーンであり、海岸や遺跡、火山地帯があるなど、他のゾーンと違って特定の環境や文化に偏っているわけではないのも大きな特徴。
漫画版で登場
スノーゾーン
万年雪が降り積もる極寒地帯。
スタジアムゾーン
スポーツの聖地と呼ばれる競技場がある世界。
コードクラウンは障害物競走の景品という扱いだが、アクシデントから便器に入ってしまい、バグラ軍やブルーフレアが獲得を手放している。
リバーゾーン
名称のみ登場。
レインゾーン
デジタルワールド中の悲しみで作られた雨が常に降り注ぐ大地。
ダークナイトモンの居城『黒水晶宮』がある。
コリドーゾーン/ファクトリーゾーン
荒野が広がる世界と工場地帯。これらのゾーンのコードクラウンを使うことで人間界へ移動できる。
スタディゾーン
デジモン達が日夜勉学に励む学園のような世界。
バグラ軍に掌握されて以降はバグラ軍の養成機関に成り果てた。
コロシアムゾーン
闘技場がある世界と推測され、アグニモンの出身であるという事以外は謎に包まれている。
バンブーゾーン/ミストゾーン
リリスモンの暴走でコードクラウンの所在が不明になってしまった世界。
恐らくは竹林地帯と霧深い地域なのではないかと思われる。
ジュピターゾーン
バグラ軍の本拠地。
漫画版ではこの世界の乱雲渓谷にバグラ大魔殿がある。
ランド
バグラモンがデジタルワールドを再編し、七つの王国に分けたもの。
コードクラウンにデジモン達の負のエネルギーを集めてバグラ大魔殿にあるダークストーンを完成させ、『D5』という人間界とデジタルワールドを融合させる儀式の為に作られた。領主はデスジェネラルと呼ばれる7人の将軍。
空中にはそのランドの支配者を表す旗(というよりディスプレイ)が投影されている(ゴールドランドの場合は海中にある為、船で潜航する必要がある)。この旗にクロスローダーを掲げて「ゲートオープン」と述べる事でランド間での移動が可能だが、あくまでこれは支配者に許された特権である。
ダークストーンには他者の心を奪うだけでなく、心のない傀儡として蘇らせる力があり、ダークナイトモンがデスジェネラルを蘇らせるために使用した。抜かれた心はプリズンランドという監獄のような場所に収監される。タイキ、シャウトモン、バリスタモン、ドルルモンが心を抜き取られて収監された。この空間ではデジクロスも行使可能で、デスジェネラルのうちアポロモンとオレーグモンが離反し、タイキたちはプリズンランドから脱出できた。なお、プリズンランドで心が消滅すれば現界している肉体も同時に消滅する。心の牢獄である為、アポロモンウィスパードから善の人格が分離したり、心の強さに比例して強さが変動するという事もありうる(なのでシャウトモンX3が何度も再起する事が出来た)。
クロスハートがバグラ軍を撲滅し、シャウトモンがキングとなった後のデジタルワールドがどのように再編されたかは明かされていない。
ドラゴンランド
第1の王国。青空や花畑、水辺が広がる世界。
その名の通りドラゴンデジモンがこの国のヒエラルキーの頂点に立ち、ドルビックモンが支配している。
地下や山にはドルビックモンの配下が発進する為のゲートの他、ドラコモンが逃走用に掘り進んだ大坑道が広がる。また、このランドの花畑に咲く竜哭の花の花粉はドラゴンデジモン達の弱点となっている。
タイキ達と引き離されたクロスハートのメンバーはこのゾーンに囚われていた。
恐らくはグリンゾーンが素材になったと思われる。
ヴァンパイアランド
第2の王国。墓場と寂れた集落が点在する常闇の世界。地下には伝説の白いロップモンを祀る神殿があり、空には不気味な三日月が浮かんでいる。
かつては青空の広がる世界で、ロップモン達が暮らしていたが、ネオヴァンデモンに制服され、ネオヴァンデモンの城から発生する霧の結界で空が覆われている。ロップモン達はネオヴァンデモンらが不死を保つ為の贄とされ、住民達は恐怖の感情を搾取されている(叫び声だけでロップモン以外の住人は登場しなかった)。
なお、ヴァンパイアランドという名前の割りには吸血デジモンがネオヴァンデモンぐらいしかおらず、ネオヴァンデモンの配下はデビモンとレディーデビモンだけである。
ハニーランド
第3の王国。大森林が広がっており、昆虫型デジモンが多数生息する。
ザミエールモンがハニービーモンを使って住人からエネルギーを搾取し、負のエネルギーを濃縮したデジハニーという蜂蜜を製造している。
ハニー遊園地という娯楽施設があるが、その実態はザミエールモンが連れてきたタイキたちをターゲットに甚振る為の施設である。
おそらくフォレストゾーンが素材になったと思われる。
サイバーランド
第4の王国。近未来的な都市だが、デジモンは支配者のスプラッシュモンを除いて誰もおらず、デジモンだと思われているのは全て母艦、あるいはスプラッシュモンの分身であるドリッピンが動かす木偶人形ばかりである。
かつては住民が存在したが、スプラッシュモンによって同士討ちに追い込まれて全滅した。
各地に爆破ポイントや落とし穴といった罠が張り巡らされている。
ゴールドランド
第5の王国。黄金色に輝く大海原の広がる国で、陸地や集落も金ピカになっている。
オレーグモンが支配しており、住民から略奪の日々を送っており、本拠地は海上に浮かぶ海賊船である。
ゴールドランドゾーンが素材になったと思われる。
キャニオンランド
第6の王国。荒涼とした荒野と渓谷地帯が広がる国。
グラビモンが支配しており、登場するデジモンは全てグラビモン配下の聖獣型デジモンばかりである。
ブライトランド
第7の王国。アポロモンが支配している。獣型デジモンが多く住む。
天上にまで聳えるアポロニア塔があり、頂上には美しい花畑が咲き乱れているが、最下層にはヘルズフィールドという暗黒空間が広がっている。
頂上へ行くには直接、神の階段を登って来る必要があり、それ以外の方法で登ろうとすれば見えないバリアに阻まれてしまう。
地面から鉄槌の楔というトゲが伸びて住民を拘束、負のエネルギーをバグラ大魔殿に送り込んでいるが、それはアポロモンがバグラモンを欺くために仕方なくやっていた事であった。
ヘルズフィールド
ブライトランドの最下層にある。地獄のような場所で浮遊している六角形のプレートの上には伸縮自在の針の山、入ったものを溶かす血の池、火炎地獄など人類が夢想した地獄のようなフィールドがある。
リリスモンを活性化させる力があるらしく、リリスモンの気分が高揚していた。これはワイズモン曰く、人間の夢想する地獄が罪人を罰する所であるならば、ここはその逆、バグラ軍にとって有利に働く場所である」為であるらしい。
クロスハート連合軍とトワイライト軍の決戦の舞台となり、それぞれの軍にはチェスの駒を模した白い城(タイキ)、黒い城(ユウ)が用意されており、勝利条件はいずれかの大将が死ぬ事。その為ならば刀剣を使ったリアルファイトも許される。大将にはバラ型の紋章が現れており、これがブライトランドへ帰還する鍵になっており、片方が死ぬとブライトランドへ帰還できる(加えて、プログラム本体がある城を破壊されると脱出は不可能になってしまう。そうなった場合、超次元アックスなど次元を超えるレベルの技でないと脱出が出来ないようだ)。
のちにデッドリーツワーモンがヘルズフィールドの力を吸収し、デッドリーツワーモンヘルモードとなった他(ヘルズフィールドにある地獄の力を行使でき、劇中では火炎や酸性の液体の放射、鋭い針の連射を行使した)、リリスモンがアポロモン:ウィスパードによってヘルズフィールドのエネルギーとブラストモンをデジクロスさせられ、魔獣と化している。
デジメモリ
該当項目参照。
主題歌
第1期の放送枠が27分だったため、本作の主題歌はオープニングテーマのみ。放送枠が移動した第2期以降もこの傾向は続き、後継作品(『聖闘士星矢Ω』『ワールドトリガー』等)にも継承されている。
第1期
「ネバギバ!」
作詞 - Sonar Pocket / 作曲 - Sonar Pocket・木之下慶行 / 編曲 - 木之下慶行
歌 - ソナーポケット(ユニバーサルミュージック→徳間ジャパンコミュニケーションズ)
OPの入りはデジモンセイバーズ同様に遅めに設定されているのが特徴。また、フルバージョンとは異なり、TVサイズのサビの前には若干の間がある。
第2期
「New World」
作詞・作曲・編曲 - kz (livetune)
第3期
本項を参照。
挿入歌
「WE ARE クロスハート!」
作詞 - 三条陸 / 作曲・編曲 - 山下康介 / 歌 - 和田光司
「BLAZING BLUE FLARE」
作詞 - 三条陸 / 作曲 - 高取ヒデアキ / 編曲 - 籠島裕昌 / 歌 - 高取ヒデアキ
「×4B THE GUARDIAN」
作詞 - 三条陸 / 作曲・編曲 - 山下康介 / 歌 - 和田光司
「空舞う勇者!×5」
作詞 - 三条陸 / 作曲・編曲 - 山下康介 / 歌 - 和田光司
「Evolution &Digixros ver.TAIKI」
作詞 - 三条陸 / 作曲・編曲 - 山下康介 / 歌 - 和田光司&谷本貴義
「Evolution &Digixros ver.KIRIHA」
作詞 - 三条陸 / 作曲 - 山下康介 / 編曲 - 福廣秀一朗 / 歌 - 谷本貴義&和田光司
「WE ARE クロスハート! ver.X7」
作詞 - 三条陸 / 作曲・編曲 - 山下康介 / 歌 - 和田光司&谷本貴義&宮崎歩
「ドンドコモンで盛り上がれ!」
作詞 - 三条陸 / 作曲・編曲 - 高取ヒデアキ / 歌 - 小野田浩二&ドンドコモン(櫻井孝宏)
「DARK KNIGHT〜不死身の王者〜」
作詞 - 三条陸 / 作曲・編曲 - 山下康介 / 歌 - 谷本貴義
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | タイキ、異世界へ行く! |
第2話 | シャウトモン、吠える! |
第3話 | 強敵(ライバル)キリハ、現る! |
第4話 | アイランドゾーン、激動! |
第5話 | デジメモリ、輝く! |
第6話 | ×4、危機突破! |
第7話 | 火山デジモン、大爆発! |
第8話 | 猛将タクティモン、迫る! |
第9話 | ドルルモン、風に駆ける! |
第10話 | タイキ、騎士になる! |
第11話 | クロスハート、燃える! |
第12話 | サンドゾーン、遺跡で大冒険! |
第13話 | タイキ、女神の戦士! |
第14話 | 戦士ベルゼブモン、舞う! |
第15話 | ヘブンゾーン、楽園の罠! |
第16話 | 黒騎士デジモン、参上! |
第17話 | 奇跡のデジクロス! シャウトモン×5飛ぶ! |
第18話 | スティングモン、デジモン大密林の勇者 |
第19話 | 伝説のデッカードラモン、動く! |
第20話 | ダストゾーン、グランドロコモンの大スクラップ都市! |
第21話 | 決戦!ダークナイトモン VS クロスハート! |
第22話 | ワイズモン、デジタルワールドの秘密! |
第23話 | シノビゾーン、お笑い忍者バトル! |
第24話 | 落ちこぽれモニタモンズ、がんばる! |
第25話 | ゾーン崩壊! 火花散るタイキとキリハ! |
第26話 | シャウトモン、キングの証! |
第27話 | スイーツゾーン! 甘党デジモンバトル! |
第28話 | 最終兵器発動! がんばれキュートモン! |
第29話 | タイキ・キリハ VS バグラ軍、全面決戦! |
第30話 | 新たなる旅立ち!! 東京大決戦!! |
関連イラスト
関連タグ
5期鬼太郎(本項を参照)
ワールドトリガー:ニチアサ的な意味での後輩。なお、主題歌を担当したのはXW1期OPを担当したソナーポケット。