バグラモン
ばぐらもん
レベル | 究極体(クロスウォーズ) |
---|---|
タイプ | 魔王型 |
属性 | ウィルス |
必殺技 | アストラルスナッチャー、スカーレットブラッドワイン、インビジブルスネークアイズ |
所属 | ナイトメアソルジャーズ(デジモンクロスローダーより) |
CV:草尾毅
デジタルワールドを支配しようと企むバグラ帝国の皇帝。
元々は死を司る高位の天使型デジモンであったが、理不尽な世界の理に絶望し神に謀反した。その代償として、半目と半身を取り上げられ、宝石の目と神木から作った義足・義手を着けている。
次元を操る力を持ち、その右手でタイキ達クロスハートを現実世界へ追放するなど、ラスボスに相応しいポテンシャルを持つ(設定では霊体を掴んで天国にも地獄にも他のデジモンを送り込める他、片目に埋め込まれたルビーの義眼には千里眼や検索能力が備わっている。これを「インビジブルスネークアイズ」という。強化版は『デジモンクロスアリーナ』で使用した「極インビジブルスネークアイズ」)。
アニメオリジナル技として対象を別次元に吹き飛ばす嵐を発生させる「超次元ストーム」がある(上記のタイキたちを追放した技がこれ)。
ある時、現実世界の存在に気付いた彼はバグラ軍の勢力を拡大し、侵攻を食い止めていた騎士団と戦っていたが、折しも人間界のデジタル技術の発展により、二つの世界の境界が縮まり、コアに歪みが生じた結果、デジタルワールドは数多の「ゾーン」に分裂してしまう(騎士団はこの影響でデジメモリになってしまっていた。これがデジタルワールドを分裂させた「災厄」の正体で、バグラモン自体はあくまでもこの件にノータッチである。)。
結果として人間界への侵攻が後回しになり、配下にコードクラウンを集めさせていた。
ソードゾーンに集結した全てのコードクラウンをダークストーンに作り変えて、ゾーンを7つの王国「ランド」に再編、住民から負のエネルギーを徴収し、ダークストーンを完成させた。タイキ達を泳がせたのもデスジェネラルが敗れた際の無念がダークストーンのエネルギーとなる為であった。このダークストーンを必要としたのは自身の次元に干渉する力を強化する為であり、不完全な世界を滅ぼして、新たな世界を作り替えるという理想や信念の元、究極の破壊の日「D5」(Dimension、Delete、Deadly、Destruction、Day)の実現を目論んでいた(公式設定でも新しい理を求めて、既存の神を神の座から引き摺り下ろす事を目的としている)。
そしてダークストーンと融合し、タクティモンが現実世界に残した蛇鉄封神丸を触媒にアストラルスナッチャーを現実世界に干渉させ、現実世界にあるもの全てを石化していった(なお、現実世界に干渉したアストラルスナッチャーは木の根のようになっており、上述の公式設定が拾われている事がわかる。)。
D5進行中の身でありながら、ダークストーンから来る回復能力や、左手だけでブルーフレアを圧倒する強大な戦闘力を見せたが、攻撃の隙を狙ったダークナイトモンに背後から突き刺され、ダークナイトモンとデジクロスする事で取り込まれるが、後にダークナイトモンを倒して真のダークネスバグラモンになる。
向かってきたシャウトモンX7を発生させた障壁だけで合体解除させ、そんな状況でも飛びかかってきたシャウトモンを消滅させ、「エターナルダークメア」でクロスハートらを全滅に追い込んだ…かに見えたが、クロスハートはデジメモリに宿ったウォーグレイモンとエグザモンの特殊空間に避難していて無事であった。
クロスハートとの最終決戦では配下のデジモン達を招集して差し向けるが、連合軍の連続デジクロスで全員蹴散らされ(といってもバグラモンが自軍ごとクロスハートを焼き尽くそうとしたせいである)、デジメモリの力でダークストーンに侵入してきたタイキ達に対しては幻影を差し向けたが、シャウトモンとベルゼブモンが復活し、彼らの活躍でコードクラウンに戻ったダークストーンを奪い返される。
コードクラウンはタイキ達に手を貸し、次々にデジモン達が復活しただけでなく、デジタルワールド中から集結したデジモン達が融合してシャウトモンX7:スペリオルモードが誕生。スペリオルモードを弱者のデータの集まりだと侮蔑し、自らもアストラルスナッチャーと現実世界の破片を吸収して巨大化するが、ファイナルクロスブレードで引導を渡された。
悪の親玉ポジションでありながら、その実はただの独裁者や暴君というわけではない。そのため下剋上を画策しているダークナイトモンのこともあえて泳がせていた。しかし見た目や肩書きばかり気にして理想と信念を持たない弟に愛想を尽かし、そのことを徹底的に指摘したうえで逆に取り込んでいた。
しかし弟に対する家族愛がないわけではなく、言わば自分で気づいてくれることを願っていたのである。
よく聞いてみると兄弟の口調はそっくりである。
実は蒼沼キリハからハングリー精神を感じ取ってクロスローダーを与えたのは誰あろうこのバグラモンであったが、彼からすれば期待外れもいいところであり、「汚点」とまで呼んだ。とはいえ、バグラモンの能力を見る目は確かで、キリハの能力は間違いなく本物であり、これまでの戦いでの成長を認めると前言撤回している。
レベル | 究極体(クロスウォーズ) |
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タイプ | 合成型 |
属性 | ウィルス |
必殺技 | ゴッドオブデススナッチャー/バルフィアイズ/エターナルダークメア |
ダークナイトモンとバグラモンがデジクロスした姿で、それに見合った強大な暗黒の力を持っている。
身体から溢れ出る悪の力「インペリウムビシャス」は弱い悪のデジモンが浴びれば、立ち所にダークネスバグラモンの配下になってしまう。この力に抗う事は出来るものの、胸のダークナイトモンに睨まれれば自我を保つことさえ困難だとされる。そうして増やしたデジモンで大軍勢を組織し、全ての善が滅んだ世界を作り上げる事を目的に動いているという。
必殺技は遠く離れた距離にいるデジモンの魂すら抜き取る「ゴッドオブデススナッチャー」、漆黒の羽を舞わせて対象を完全に消滅させる「エターナルダークメア」、人やデジモンの心の闇を集約して胸の目から放つ「バルフィアイズ」で着弾範囲を消滅させてしまう(アニメ版では着弾すると怨念のような青い炎が発生し、デジモンを巻き込む毎に巨大な火災旋風に変化していく技となっている。ドルルモン曰く、火に見えるが実際はとてつもない消滅パワーの塊であるという。クロスハートメンバーの総攻撃により、なんとか消し止められた)。
第一形態はダークナイトモン主体の姿、第二形態はバグラモン主体の姿となっている。
第3期に登場する黒いクロスローダーとルールブックを持った謎の老人。裏路地にランダムで出現する時計屋にいる為、このようなキャラクター名となっている。
少年たちにクロスローダーを配り、デジモンハントの参加資格を与えているゲームマスターであり、その真の目的はゲームのバランス調整をしながらハンターを育成し、現実世界を侵食しようとするクオーツモンに対抗させること。そのほかにもクロックモンの力を使って歴代ヒーローを呼び寄せるなどの活躍を見せた。
最終的に最上リョウマがクオーツモンを捕獲するハンターの代表に選ばれるが、クオーツモンに洗脳されている事には気づかなかった(彼でさえ、邪悪な心を感知できなかったという)。
画面に金の縁取りがされた漆黒のクロスローダーの所有者でもあり、クロックモンと行動を共にしている。
作品のラストで、正体がバグラモンであることが明かされる(作中でも正体を示唆するように片目が赤く光るシーンがある)。本人曰く、タイキの守った世界を守りたいという気持ちになったとのこと。そのうえで転生した弟が世界のどこかにいると信じているとタイキに告げて去っていった。
3期で登場するバグラモンの腕に似たアイテムであり、2期の最終決戦の場所に埋まっていた。
クロックモンが作り出した六分儀型のアイテムに太一から大までの英雄の力を集める事で引き上げる事が出来、ハンター代表となったリョウマの手に渡るが、タイキ達を始末するための武器として使われ、庇ったオメガシャウトモンに重傷を負わせた。
これにより一度は破壊されて東京湾に沈められる。新たな代表となったタギルが六分儀から伸ばす釣り糸に掛かるが、あまりの重量に引き揚げる事が出来ず、彼らが自らブレイブスナッチャーの元に向かう事で杖型のアイテムとして新生するが、クオーツモンとの戦いでまたも破損してしまう。
しかし、タギルはアレスタードラモンにデジクロスさせるという奇策で切り抜け、クオーツモンの捕獲に成功している。
ジュピターゾーンに大魔殿を構えるバグラ軍の長。
こちらではなぜ世界に反逆したかが明らかになっており、悪に生まれたデジモン達が正義の名の下に倒されていく理不尽さを嘆き、ホメオスタシスに意見しても「見守るように」としか返って来なかった事に業を煮やして反逆したが、裁きの雷で半身を焼かれてしまった。それを補う半身の素材はやはりイグドラシルという事になっている(この世界では破棄されたという設定)
「荒野の賢人」の異名を取り、アニメではダークナイトモンが発見したとされるデジクロスの力や、バグラ軍がゾーンを自由に行き来する力もこの作品では全てバグラモンが提供したものとされている。
バグラ軍は居場所のない悪のデジモン達の拠り所として組織しただけでなく、人間界に諦めや絶望が満ちてデジモン達に進化が失われた事を知って、絶望を乗り越えうる希望を秘めた子供達(=ジェネラル)を招集、絶望の念の塊である弟ダークナイトモンと争わせていた。
結果として絶望を象徴するダークナイトモン側が優勢となった為、人間界に絶望。デジタルワールドが巻き添えを食らう前にダークナイトモンとミレニアモンをデジクロスさせたズィードミレニアモンで人間界を滅ぼそうとしたが、クロスハートメンバーが進化の力を取り戻した事で希望を取り戻し、ズィードミレニアモンから分離したアルゴモンの攻撃から弟を庇って死亡、現在はデジタマの姿に還っている。
こちらでは労いの言葉を掛けられたダークナイトモンが白い聖騎士となり、改心している。
漫画版では必殺技に追加効果が与えられており、「インビジブルスネークアイズ」には敵に考える自由すら与えない拘束機能が、「アストラルスナッチャー」には抜き取った霊体からデジモンを作成する能力が与えられた(これで軍を組織しただけでなく、数万年分の武人デジモンの残留思念をもとにタクティモンを生み出している他、リリスモンの魂をゲコモンに移動させるという芸当も披露した)。
メディアでの扱いは違えど、どちらも転生という形で終わっているのは興味深い。
正体が判明するまでは、声優が同じなためこちらとの関連性が疑われていた。
求道者や片目を奪われたという設定のモチーフはおそらく北欧神話の最高神オーディンだと思われる。神木から義手を作ったという設定はオーディンの得物であるグングニルの逸話からだろう。グングニルの素材は一般的にはトネリコから作られたと語られる一方で、一説では世界樹ユグドラシルの枝から作られたと言われており(ユグドラシルそのものがトネリコの木である為、大して変わらない)、神木の正体はデジタルワールドのホストコンピュータであるイグドラシルの比喩的表現ではないかと推測されるが詳細は不明。
加えて元は死を司る大天使だという設定はサリエルを元にしている可能性もありうる。
名前の由来は不明。コンピューター用語のバグからであろうか?
2期最終回によれば、バグラ軍の手に落ちて姿を変えられたデジモンは多数に上る事が判明。元はグリンゾーンの住民であったマッドレオモン=レオモンや黒い姿に染まったグレイドモン以外では以下のデジモンが変化させられた。
ダークナイトモン:弟
ルーチェモン、デーモン、リリスモン:同じく天使から魔王になったデジモン
アイギオテュースモン:姿が似ているが関連性は不明。
ケルビモン:漫画版での立ち位置は『デジモンフロンティア』の彼に近い。
ウルトラマントレギア:善悪のあり方に矛盾を感じ叛逆を目論んだ戦士だが、バグラモンとは異なり、確固たる信念はない。
大魔王バーン:性格や言動、目的等に共通点が見られるボス繋がり。ちなみにクロスウォーズのシリーズ構成も同じ人物氏が務めている。
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