概要
アニメ『デジモンアドベンチャー』『デジモンアドベンチャー02』『デジモンアドベンチャーtri.』の登場人物。『無印』(劇場版を加えた)と『tri』の第1の主人公にして4部のヒーローの1人。
パートナーデジモンはアグモン。心の特性を表す紋章は「勇気」。
設定等
家族構成は、父(八神進)、母(八神裕子)、妹(八神ヒカリ)。家ではミーコという名の猫を飼っている。
なぜか一部のファンの間では7月15日生まれと言われてるが、『デジモンアドベンチャー』および『02』では公式に誕生日が発表されているキャラクターはいない。ただし本作の時代設定は1999年であるため、少なくとも確かなことは「(1999年当時小学5年生である)太一は1988年度(1988年4月2日~1989年4月1日)生まれであること」である。
ちなみにゲームウォーズを原案としたレディ・プレイヤー1にもパートナーのアグモンと共に登場。
ちなみに髪型はゴーグル装着の影響でかきあがっているため、外すと垂れ下がるシーンもあるが、劇場版、02、ラスエボを見るかぎりでは、ゴーグルなしでもいつもの髪型を維持している。
海外名は、『Taichi "Tai" Kamiya』である。
デジモンアドベンチャー
CV:藤田淑子
本作の主人公。
お台場(東京都港区台場4-3-31 シリーア台場1306)在住(映画『ぼくらのウォーゲーム』より)。お台場小学校の5年生。目玉焼きには醤油派。
いつも頭に付けているゴーグルがトレードマーク。『デジモンアドベンチャーVテイマー01』でこのゴーグルは、太一の祖父が尊敬する親友の形見とされているが(第3巻)、アニメ版では特に由来は語られていない。また、左手首の黒いリストバンドもトレードマークの一つ。これは、『デジモンアドベンチャーVテイマー01』の作者が、太一のキャラクターデザインを考える時になにかワンポイントが欲しくて、1997年に発表された「C'monデジモン」という読み切り漫画の主人公からとったとのこと(第2巻)。なお、読切漫画の主人公が付けていたのはリストバンドではなく、犬に噛まれた跡を隠すためのサポーターで、位置も肘のあたりだった。 単眼鏡を所持しており、これで周囲の偵察を行う事もあった。
勉強は苦手だが、運動神経は抜群。明朗活発でおおらかな性格。突っ走りすぎて失敗する事もあるが、常に前向きな姿勢で仲間をぐいぐい引っ張っていく。
勇気の紋章に選ばれるだけあって、性格は勇敢ではあるものの、エテモン配下のグレイモンとの戦いでグレイモンに進化を強要してしまった結果、スカルグレイモンが誕生してしまい、ナノモンのピラミッドに潜入した際にはデジタルワールドで死んでもゲームのように本当に死ぬわけではないだろうと楽観的に考え、高圧電流の流れる金網をよく確認もせずに潜ろうとして光子郎に叱責されるなど勇気と無謀を履き違えるシーンが多い。他にも絵心も壊滅的に悪く、ファイル島の地図の作成に失敗する、劇場版では焦りのあまり、パソコンを叩いて仲間をピンチに追い込むなど短所が出てしまうシーンも少なくない。
一方で、お調子者のきらいはあれど、普段はあまりものを考えていないように見えて、時折周囲が驚くような冷静さや状況判断力を見せる事がある。ピエモン戦ではそれが顕著であり、チームのブレーンである光子郎を驚かせたほど。外交官になったのも納得である。
学校のサッカークラブに所属しており、5年生ながらエースストライカーをつとめている。武之内空とは同じクラブでツートップを組む間柄。泉光子郎も同じクラブの後輩である。
ちなみにミニドラマ1「SOS!5年A組」では一休さんに進化しており(中の人&東映アニメーションつながりのネタ)、優れたトンチを披露している。
劇場版02ではディアボロモンに幼少期の写真などの個人情報をばら撒かれた挙句、「お買い得ご奉仕品380円」という変な価格を付けられて全国各地のスーパーに出回ってしまう。ラベルには賞味期限は2003年3月25日、保存温度10度以下と書かれている。外交官になった時代でそこら辺の出来事を周囲から弄られたかは不明である。
ちなみにヤマトの方が値段が高く設定されている(980円)。何故だ。
過去の体験
幼い頃(太一が「今から3年前」と発言しているため、1996年ごろ)、妹のヒカリが体調を崩している事に気づかず、無理をさせたために生死の境をさまよわせてしまった経験がある(この件で太一は母親に厳しく叱責されたが、ヒカリを一人家に残して仕事に出掛けた両親にも非があると言える。なお、小説版ではこのエピソードはカットされている)。そのことを未だに引きずっており、ヒカリに対しては過保護になりがち。また、ヒカリの方も兄を非常に慕っている。
実は、1995年(本作から4年前)にすでにデジモンと出会っていたが、本人は覚えていなかった(→劇場版デジモンアドベンチャー)。
2000年3月4日には、ネット上に現れた新種デジモンを倒すために泉光子郎、石田ヤマト、高石タケル、そしてそのパートナーデジモンたちと共に、再び戦いに挑んだ(→ぼくらのウォーゲーム!)。
デジモンアドベンチャー02
CV:藤田淑子
前作から3年後の2002年には、お台場中学校の2年生に進級している。
本作(02)主人公の本宮大輔は、太一が小学校の頃のサッカークラブの後輩で、太一は『主人公の憧れの先輩』という立ち位置である。第1話で、大輔が新しい「選ばれし子供」だと判ると、愛用していたゴーグルを大輔に譲った。
基本的に、後輩を見守るスタンスをとっており、新しい「選ばれし子供たち」の問題に関しては、自分たちが介入しすぎない方がよいと考えている。
前作と比べ、冷静な面を見せる事が増えたが、パートナーデジモンであるアグモンが危機に陥った際は激しく感情を爆発させ、大輔たちを驚かせた。
のちに人間界とデジタルワールドの外交官となる。
がさつに見えて実は大輔よりもリズム感があるらしく(歌はアドベンチャーの頃に音痴なのが描写されている)、ドラマCD『未知へのアーマー進化』ではヤマトらと共にタップダンスを踊ってみせた。
デジモンクロスウォーズ
3期14話終盤で大門大と共に彼と思われるシルエットで登場し、後にアドベンチャー時代の姿で本格参戦し窮地のタギルを救っているほか、 ヴァンデモン軍団との対決ではヤマトと協力してオメガモンを誕生させて立ち向かった。
最後はデジクオーツ打倒のために他のテイマーやハンター達と協力し、最終的には負傷した工藤タイキに代わって闘うことになった明石タギルに力を貸した。
なお、ゲーム作品を除けば映像作品で藤田氏が太一を演じたのはこれが最後である。
超デジカ大戦
クロスウォーズ世界におけるデジタルワールドに突如として迷い込み、成り行きでジェネラルとして戦っている。
実は客演はこちらが先である。
デジモンアドベンチャー(PSP版)
概ねのストーリーは原作と同じ。
番外編で歴代主人公達と共演しているが、あくまでゲーム版「デジモンアドベンチャー」における八神太一である為、歴代主人公達と面識はない上に事件解決後は共に戦った記憶を失ってしまう為、クロスウォーズとも矛盾しない。同い年であるにもかかわらず、自分を後輩と呼んでくる小学生や面識もないのに自分とパートナーデジモンのことを何故だか知っている少年、同じくアグモンをパートナーにしている喧嘩番長との掛け合いは必見。
デジモンアドベンチャーtri.
CV:花江夏樹
パートナーデジモンがいない状態で、デジモンの暴走による街への被害を目の当たりにしてしまう。この経験から他の選ばれし子供たちよりも、現実世界での戦いには否定的な立場をとるようになった。
第5章のラストにて戦いの中で起きた地割れに巻き込まれて生死不明の行方不明になる。それにより、ヒカリはテイルモンを暗黒進化させてしまう。
デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆
CV:花江夏樹
太一とアグモンの最後の物語と触れ込みされた作品でtriより後の時間軸で政治経済学部に通う大学4年生で勉強にもバイトにも積極的に取り組んで居るが将来の目的は決めかねていると公式サイトで紹介されている。
triの頃よりは戦うことに消極的姿勢は無い。
また、部屋にムフフな本を隠し持っており、アグモンに見つかった際には慌てて隠した(流石にデジモンには性別がない為、アグモンは何も理解できていなかったようだが)。
デレステのコラボCMではデジヴァイスでデレステを楽しんでいた所、突然、デジヴァイスの画面が発光し、デレステの世界に入り込んでしまう。
デジモンアドベンチャー:(2020年版)
CV:三瓶由布子
武蔵小杉(神奈川県川崎市中原区)のタワーマンションに住んでいる小学5年生、無印の服装に比べて装飾が減り、スッキリした印象を受ける。
サマーキャンプの準備の為に家に1人だけ残ったが、同じマンションに住む光子郎が訪問に来た際に渋谷に出掛けた母とヒカリが乗った電車が暴走を始めたことを知り、自分が助けると奮起して駅のホームまで向かった瞬間にデジタルワールドに誘われ、駅まで付いてきた光子郎とデジタルワールドで出会ったアグモンや石田ヤマトなどの協力を得て母や妹に留まらず東京まで守り現実世界に一度帰還した。
その後は東京中を異常な停電現象が広がったため、光子郎と共に再びデジタルワールドに向かい、アグモンと再会する。同じく、デジタルワールドにやって来た他の選ばれし子供達と共に、黒い瘴気を放つデジモンに狙われつつも、聖なるデジモンを求めて旅をすることになる。
前作ではパートナーの名前を呼び掛けることしかできず、数少ない疑問点となっていたが、今作では初っぱなからアルゴモン幼年期の触手を掴んで振り回し、3体のデジモンを撃破するという、年上の後輩のような事をしでかし、視聴者の度肝を抜いた。
今作では光子郎との面識が浅く(同じマンションに済んでるだけで親しくなかったが電車暴走事件をきっかけに仲が深まる)、ヤマトに至っては初対面がデジタルワールドであり「何処に住んでるか聞くの忘れた」と別れた後に思い出している。また、(呼び捨てにしていた『無印』と異なり、はじめは面識がなかったためか)城戸丈を「丈先輩」と呼んでいる。
妹想いなところと空が幼馴染であるのは無印と同じ。
精神面においても、ヤマトと意見が衝突した時に自分の意志を貫きつつ、彼の意見自体に対しては理解を示していたり、オーガモンの誇りある態度からその遺言を信じようとするなど、同じく年上の後輩のように大人っぽい。
そのため暗黒進化などの精神的な未熟さによる危機や失態を犯す事がなく、非常に精神力が強い。
しかしダンデビモンとの戦いで、タケルのことを慮ってヤマトの分まで代わりに受けた『マイアスピウ』が闇のデジモン達に力の強化と凶暴化をもたらしていた黒い瘴気が凝縮・濃縮されて形作られていたことで、スプラッシュモン戦以上の瘴気に蝕まれてしまう。その為、瘴気による激痛と苦しみで自分達の方が満足に闘えなくなってしまい、遠ざけようとしたヤマト達に相対させる結果を招いてしまった。
・・・・・・ヤマト達を守れず、彼の大切な弟であるタケルとトコモンにも危機をもたらし、そんな自分達を狂笑し嘲笑うダンデビモン。
肉体的にも精神的にも追いつめられた状態でそれらが重くのしかかった為に、遂に瘴気の影響で敵意と攻撃衝動が爆発。自身とリンクしているメタルグレイモンと一緒に暴走を始めてしまうという例のない展開となった。
声優について
太一役が藤田氏から花江氏に交代した際、Twitterの劇場版デジモンアドベンチャー(仮題)2019年2月8日午後6時3分のツイートで「オファーしたが病気を理由に辞退していた」ことが公表された。藤田氏は2015年頃より病気療養で活動を休止しており、2018年12月28日に死去している。
2023年に行われた共闘ことばRPGコトダマンのコラボでもCVがデジモンアドベンチャー:ではなくデジモンアドベンチャーで演じていた声優が起用されたが、既に逝去していたり大人の事情が根深い太一、空、タケルの声優はデジモンアドベンチャー:準拠となった。
別名・表記揺れ
関連タグ
デジモンアドベンチャー デジモンアドベンチャー02 デジモンアドベンチャーtri.
一般属性
主人公 リーダー 兄 サッカー少年 シスコン アニメデジモン主人公ズ
関係キャラクター
石田ヤマト 武之内空 泉光子郎 城戸丈 太刀川ミミ 高石タケル 八神ヒカリ
パートナー
ボタモン コロモン アグモン グレイモン メタルグレイモン ウォーグレイモン
家族・血縁
ミーコ……飼い猫
デジモン主人公
八神太一→本宮大輔
コンビ・グループタグ
カップリングタグ
他言語
関連キャラ
本宮大輔、陽ノ本アカリ、月夜野瑠璃:同じくデジモンシリーズで「勇気」を継ぐもの達。
大門大:パートナーデジモンが同じアグモンである共通点を持ち、『クロスウォーズ』3期での共演している。
サトシ(アニポケ):アニメにおけるモンスター物の主人公であり、青い服を着ており、相棒は黄色い看板キャラと言う共通点を持つ。時が経つに連れ落ち着きを見せ、頼もしくなる繋がり。
佐倉ゲンキ:同じくアニメにおけるモンスター物の主人公であり、小学生であり異世界に飛ばされモンスター
竈門炭治郎:tri.、LAST EVOLUTION版の声優が演じたキャラクターで、妹がいる点で共通している。
九井一:同じくtri.、LAST EVOLUTION版の声優が演じたキャラクターで、こちらの場合、ヒカリのパートナーであるテイルモンとある意味共通する部分がある。