概要
アメリカの作家アーネスト・クラインが2011年に発表した小説『ゲームウォーズ』を原作としたSF映画。2018年公開。監督はスティーブン・スピルバーグ。
原作と同じく版権作品からのクロスオーバー作品で、多数のメカ・やキャラクターが登場しているが、近年からの作品も登場しており、登場キャラクターは原作よりも増えている。
(台詞等にも、あの作品やこの作品のワードも出てくるだけでなく、更にはアタリショックまで……)
一方で、原作のクライマックスに登場した『ウルトラマン』は権利上の問題で未登場。また同じくスピルバーグが監督していた『E.T.』と『レイダース』のキャラクターも「うぬぼれと思われる」として登場しない。さらに、『ブレードランナー』は続編『ブレードランナー2049』と制作期間が被っていたために登場せず、代わりに『シャイニング』が登場している。そして、原作で主人公が搭乗した「レオパルドン」も、東映版スパイダーマンの欧米での知名度が低いために登場しなかった。ウルトラマンの登場に関してはもし次回作を制作するならウルトラマンを出したいとスピルバーグ監督も意欲的な姿勢を見せている。
実は、下記で言及されている以外にもカメオ出演的なキャラクターもいたりする。こちらでは映画版で登場した物に言及しているが、小説版にも出ているメンバーなどは親記事の『ゲームウォーズ』を参照の事。
2020年7月3日には金曜ロードショーで地上波初登場。直近ではBTTF祭りと言わんばかりに3部作を放送していた事もあり、その反響は想像以上だった。
twitterトレンドが関連ワードで埋まり、その上でタイムラインにはベリオロス、横浜優勝などが混ざると言う……ある意味でリアルとバーチャルの立ち位置を改めて知らされるような展開になったのは言うまでもない。また、ガンダムの登場シーンではガンダムのあらゆる公式アカウントが一斉に「俺はガンダムで行く!」というツイートをし出した事が話題になった。
昨今の辛い現実から逃げる傾向にどう向き合うか、ネットでできた絆とその尊さというのがテーマになっているため単なるおふざけオタネタ映画では済まない作品になっている。
あらすじ(ウィキ参照)
2045年。環境汚染や気候変動、政治の機能不全により世界は荒廃していた。その為スラム街で暮らさざるを得ない状況に陥った地球上の人類の多くは、「オアシス」と言うVR世界に現実逃避し入り浸っていた。
現在オアシス内では、創始者であるジェームズ・ハリデー亡き後公表された彼の遺言「オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円とこの世界のすべてを授けよう」により、ゲーム内に隠された3つの鍵を手に入れた勝者にはオアシスの所有権と5000億ドル(日本円で約56兆円)相当のハリデーの遺産が授与される「アノラック・ゲーム」が開催されていた。
ハリデーがオアシス内に隠したとされるアイテム“イースターエッグ”を手に入れるためプレイヤー“ガンター(エッグハンター)”達が日々鍵を手にする為の関門となるゲームに挑んでいたが、始まって5年が経過して、最初の鍵を手に入れるための試練である「レースゲーム」は見つかっていたものの、誰もクリア出来ていなかった。
現実のデトロイドシティに住むウェイド(ニックネーム:パーシヴァル)は秘密の部屋でオアシスに潜り込み、オアシスの友達と一緒に何気ない日常を過ごしていた。アノラック・ゲームの存在を知り『イースターエッグ』を獲得しようとしたとき、女性アバターアルテミスとの出会いで彼の運命が大きく変わる。
果たしてエッグは誰の手に渡るのか?!パーシヴァルと仲間たちの大冒険が始まる。
キャラクター
- ウェイド・オーウェン・ワッツ / パーシヴァル(演:タイ・シェリダン、日本語吹替:KENN)
本作の主人公である少年。オアシスのプレイヤーの一人であり、「アノラック・ゲーム」の初戦を初めて制したことで有名となる。現実世界ではスラムに住む叔母夫婦に育てられているが、半ば虐待を受けている。ゲームを通じてアルテミスに一目ぼれした。
- サマンサ・イヴリン・クック / アルテミス(演:オリヴィア・クック、日本語吹替:坂本真綾)
オアシスのプレイヤーである少女。IOIがアノラック・ゲームを制するために結成した部隊「シクサー」を多く倒している「シクサー殺し」。現実世界では父親から虐待を受けている。
- ノーラン・ソレント(演:ベン・メンデルソーン、日本語吹替:楠大典)
アノラック・ゲームを通じてオアシスの経営権を得ようとするIOI社のCEO。ゲームを制するためなら人殺しもいとわない。
- ヘレン・ハリス / エイチ(演:リナ・ウェイス、日本語吹替:斉藤貴美子)
パーシヴァルの親友。オアシスではプレイヤーのアイテムの修理屋もやっている。ゲームでは男性アバターを使っているが、現実世界では女性。
- アイロック(演:T・J・ミラー、日本語吹替:佐藤せつじ)
ソレントに雇われたプレイヤーキラー。
- オグデン・モロー(演:サイモン・ペッグ、日本語吹替:山寺宏一)
ハリデーとともにグレガリアス社を設立した。
- ジェームズ・ドノヴァン・ハリデー / アノラック(演:マーク・ライランス、日本語吹替:後藤哲夫)
オアシスの創設者であり、故人。オアシスに自身のアバター「アノラック」を遺し、オアシスの経営権を与える「アノラック・ゲーム」を開催する。
オアシスのプレイヤーである、中華系の少年。後半、IOIに正体がバレたパーシヴァルとアルテミスを、エイチやダイトウとともに助ける。
- トシロウ / ダイトウ(演:森崎ウィン)
オアシスのプレイヤーである日系人の少年。終盤、彼が「俺はガンダムで行く!」という台詞とともに出撃するシーンは、本作で最も有名なパートの一つ。
版権キャラクター・メカ等
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するタイムマシン。
『AKIRA』に登場するメカ。
同名の映画に登場するロボット。
- プリムス・フューリー(1958年式)
『クリスティーン』に登場する自動車。
『バットマン』に登場する装甲車。
『マッドマックス』に登場する自動車。
同名のアメコミキャラクター。
『指輪物語』に登場する魔法使い
『特攻野郎Aチーム』に登場する自動車。
『バットマン』のヴィラン。
『トゥームレイダー』の主人公。
『チャイルドプレイ』の悪役
『ストリートファイター』のキャラクター。
『ジュラシック・パーク』シリーズに登場するティラノサウルス。
同名の怪獣映画に登場する怪獣。
『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツ。
『エルム街の悪夢』に登場する殺人鬼。
『オーバーウォッチ』のキャラクター。
『マッハGoGoGo』の自動車
コンセプトは3式機龍…ではなくポスター版のメカゴジラである。
原作のキャラクターは登場せず、舞台となるホテルの一部が謎解きステージとして再現されている。血の洪水もトラップとして登場。
余談
- 前述の通り原作には登場したウルトラマンは映画では登場しない。ただし、偶然の可能性もあるが、ある悪役のアバターはスーパーマンを連想させる髪型であり、DCコミックにおける平行世界の悪のスーパーマンの名前は……?
関連タグ
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