概要
アメリカで1983年から1987年までNBCで、全5期(98話)のテレビシリーズが放送されたアクションドラマのシリーズ作品。
制作はユニバーサル・ピクチャーズ。日本では1985年からテレビ朝日系で放送され、一部のエピソードは『日曜洋画劇場』内でも放送された。
2010年にはリメイク映画の『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』が作られた。配給は20世紀フォックス。
下記のオープニングナレーションが有名だが、これは日本版ならではのモノ。
また、原題は「The A-Team」であり、邦題も大分意訳に近い。
オープニング
ベトナムで鳴らした俺たち特攻部隊は、濡れ衣を着せられ当局に逮捕されたが、刑務所を脱出し、地下にもぐった。しかし、地下でくすぶっているような俺たちじゃあない。 筋さえ通れば金次第でなんでもやってのける命知らず。
不可能を可能にし巨大な悪を 粉砕する、俺たち、特攻野郎Aチーム!
奇襲戦法と変装の名人。
俺のような天才策略家でなければ百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。
俺はテンプルトン・ペック。通称フェイスマン。
自慢のルックスに、女はみんなイチコロさ。
ハッタリかまして、ブラジャーからミサイルまで、何でもそろえてみせるぜ。
よおお待ちどう。俺様こそマードック。通称クレイジーモンキー。
パイロットとしての腕は天下一品!
奇人?変人?だから何。
B・A・バラカス。通称コング。
メカの天才だ。大統領でもブン殴ってみせらぁ。
でも飛行機だけは勘弁な。
俺たちは、道理の通らぬ世の中にあえて挑戦する。
頼りになる神出鬼没の、特攻野郎Aチーム!
助けを借りたいときは、いつでも言ってくれ。
キャスト
役名 | テレビ(日本語吹き替え) | 映画 |
---|---|---|
“ハンニバル”ジョン・スミス | ジョージ・ペパード(羽佐間道夫) | リーアム・ニーソン(菅生隆之) |
“フェイスマン”テンプルトン・ペック | ダーク・ベネディクト(安原義人) | ブラッドレイ・クーパー(堀内賢雄) |
“クレイジーモンキー”ハウリング・マッド(H・M)・マードック | ドワイト・シュルツ(富山敬) | シャールト・コプリー(多田野曜平) |
“B・A”ボスコ・バラカス | ミスター・T(飯塚昭三) | クイントン・ジャクソン(乃村健次) |
特攻野郎AチームTHEMOVIE
2010年に公開されたリメイク映画。リドリー・スコット&トニー・スコット兄弟が製作総指揮と制作をそれぞれ担当。舞台設定こそ現代風になっているものの、ドラマ版と同じくハンニバル率いる4人の強者達が巨大な悪を粉砕する痛快娯楽活劇である。
ドラマ版のキャスト(ダーク・ベネディクト&ドワイト・シュルツ)もカメオ出演していたり、日本語吹替版にも羽佐間道夫・安原義人がゲスト出演するなど、原作に対する愛に溢れた内容となっている。(羽佐間は日本版Blu-rayのオーディオコメンタリーも担当)
アメリカ国内では興行収入が振るわなかったため続編の制作等は行われなかったが、世界的に見ればスマッシュヒットと呼べる人気を博した。
関連タグ
特攻野郎Aチーム - 表記揺れ
TopGear - OP曲がしばしばBGMとして使われる
関連動画
余談
後半は『エンジェル』という女性も入団している。
(以下はエンジェル入団後のOP口上。フェイスマンとモンキーの間に挿入されていた)
私は新聞記者のエミリー・アマンダ・アレン。
通称エンジェル。
チームの紅一点。
情報収集は、美貌と頭の良さでお手の物。
また、シーズン5からは、Aチームはロバート・ボーン演じる退役将校「ハント・ストックウェル(吹:小林修)」が軍に圧力をかけた事で特赦される。ストックウェルは世界中の要人からの依頼を受けて、トラブルを解決する私設組織を有しており、特赦の交換条件としその技量を見込んだAチームを自身の組織に加入させた。
映画の特殊効果マンのフランキー・サンタナ(演:エディ・ベレツ。吹:谷口節)を、親の治療費をカタにスパイとして潜り込ませ、処刑寸前のAチームをマードックとともに救出させた。
フランキーはノリが軽い男で、フェイスマンと気の合うお調子者。以後、Aチームの一員として彼らと行動と共にする。
また、シーズン5ではOP映像も一部変更され、テーマ曲もアレンジが加えられ、ナレーションも若干変更された。
その際、冒頭のハンニバルのセリフは以下のものに。
「ベトナムで鳴らした俺たち特攻部隊は、濡れ衣を着せられ当局に逮捕されたが、死刑執行の寸前辛くも刑務所を脱出した。謎の人物ストックウェルに保護された俺たちは、彼の指令を受け、世界中を股にかけて大活躍。巨大な悪を向こうに回し、正義を貫く俺たち、特攻野郎Aチーム」
フランキーとストックウェルの口上もOPに追加されている。
フランキーはマードックとコングの間に挿入され、最後にストックウェルの口上が加えられた(なお、ハンニバルおよびコングの口上も、若干短縮化されている)。
以下、フランキーとストックウェルの口上。
フランキーだ。
特殊効果マンの俺が加わって、チームもぐっと盛り上がったね。
そして、影の指導者、謎の人物。それが私、ストックウェルだ。
最後にハンニバルの「俺たちは、道理の通らぬ世の中にあえて挑戦する~」という口上の後、皆でタイトルコール。
ハンニバルの「助けが借りたいときは~」のセリフが無くなり、代わりに、
「今日も、胸のすくような派手な暴れが見物ですよ」が入る。
各話サブタイトルは日本語版と原題とでは全く異なる。ほとんど日本語版の場合は独自性が強い。