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ナイトライダー

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ないとらいだー

『ナイトライダー』とは、アメリカで製作・放映された特撮ドラマ。日本でも放映された。

ナイトライダー。陰謀と、破壊と、犯罪の渦巻く現代に蘇る正義の騎士……巨大な悪に立ち向かう現代の騎士、ナイトライダー。今日、彼を待ち受ける者は、果たして誰か

作品概要

スタッフ

原作スタッフ

製作総指揮 :グレン・A・ラーソン

音楽 : ステュー・フィリップス → ドン・ピーク

テーマ音楽 : グレン・A・ラーソン、ステュー・フィリップス

製作 : グレン・A・ラーソン・プロダクションズ、ユニバーサル・ピクチャーズ

放映 : 米国NBC

日本語版スタッフ

演出 : 壺井正

翻訳 : 平田勝茂

効果 : PAG

調整 : 高橋久義

テレビ朝日担当 : 猪谷敬二

ストーリー

ある産業スパイ一味を追跡していた敏腕刑事マイケル・ロングは、内通者に同僚を殺され、自らもまた凶弾に倒れた。だがマイケルは、ナイト財団の総帥ウィルトン・ナイトにより辛くも命を救われ、その身分も新たにマイケル・ナイトとなる。そして、病魔に冒され他界したウィルトンの遺志を継ぎ、密かに財団が開発していたドリーム・カー「ナイト2000」と共に、世の中の不正や巨悪と戦う事になった。

登場人物

(カッコ内は役者名:日本語版での声優)

マイケル・ナイトデビッド・ハッセルホフささきいさお

本作の主人公。1949年1月9日生まれ。元々刑事であったにもかかわらず、不法侵入やK.I.T.T.によるハッキングなどの不法行為を平然と行う事が多く、相棒であるK.I.T.T.から諌められる事もしばしば・・・というか、このやり取りが本作におけるお約束。

「ドリームカー、ナイト2000と共に法の目を逃れる犯罪者達を追う若きヒーロー、マイケル・ナイト。人は彼をナイトライダーと呼ぶ。」

K.I.T.T.(ウィリアム・ダニエルズ:野島昭生

スーパーカーナイト2000」に搭載された超AI。マイケルの事を良くも悪くも理解している相棒である。基本的に丁寧な口調で話すが、時折辛辣なジョークをとばす事も。一度車体の底に石が当たった事で、とんでもなく粗暴な口調になった事も。

デボン・シャイアー・マイルズ(エドワード・マルヘアー:中村正

財団の責任者でイギリス人。在りし日のウィルトンとは戦友であり、紳士的且つ温厚な性格。マイケルの行動を全面的にサポートする良き理解者。軍を始めとして非常に広い人脈を持ち、大統領とも面識がある。事務方に見えるが実は博士号を持つ科学者であり、ナイト2000のボディを覆う分子結合殻の構造式を知る3人の人物の一人。

デボンのフルネームはパイロット版のみ『デボン・シャイアー』、以後は『デボン・マイルズ』と設定が異なっている。

なお日本版では『デボン・シャイアー』で統一されているが、あるエピソード中でマイケルがデボンの行方を捜す際に『デボン・シャイアー・マイルズ』と尋ねる場面があり、パイロット版とシリーズ版両方を兼ね備えたフルネームとなっている(関連書籍によっては『デボン・マイルズ・シャイアー』と称される事もある)。

「デボン・シャイアー。マイケル・ナイトの良き理解者。」

ボニー・バーストウ(パトリシア・マクファーソン:小山茉美

ナイト2000製作チームのうちの1人で中心人物(名字は本来は「バーストウ」だが、吹き替えでは「バストウ」と読まれている)。K.I.T.T.に対しては母親のように接する一方、メカニック関連の知識に疎くK.I.T.T.に度々無茶をさせたりどこかしらを故障させるマイケルに対しては冷たく当たる場面もある。シーズン2のみ財団を離れており、代わりにその間はエイプリルがそのポジションを務めている(ただし、テレビ朝日版はシーズン2を先に放送した関係で「エイプリルの後任がボニー」という設定に変更されている)。

「ボニー・バーストウ。ナイト2000製作メンバーの一人。メカニック担当。」

エイプリル・カーティス(レベッカ・ホールデン:潘恵子

ボニーが財団を離れていた間のK.I.T.T.担当メカニック。水上走行装置やウルトラマグネシウム、車高調節装置、特殊耐熱被膜、赤外線透視装置、サイレントモードなど様々な機能をK.I.T.T.に実装し、常にK.I.T.T.をサポートする。笑顔の似合う才女だが、後述のガースにデボン共々拉致された際には毅然とした態度でガースに啖呵を切るなどの強さも見せる。

「エイプリル・カーティス。ナイト2000のメカニック担当。」

レジナルド・コルネリウス・3世[通称:RC3](ピーター・パロス:水島裕

ナイト財団のメカニックとしてシーズン4から登場する、陽気な青年(名前は本来は「レジナルド」だが、吹き替えでは「レオナルド」と読まれる)。シカゴのスラム街で「ストリート・アベンジャー」と名乗って自警団的な活動をしていたが、ある偶然からマイケルと出会い、その後デボンにK.I.T.T.担当のメカニックとしてスカウトされ財団に参加する。

紹介文で通称『RC3』と呼ばれており、作中でも皆から『RC3』もしくは『RC』と呼ばれている。

「レジナルド・コルネリウス・3世。通称、RC3。メカニックの天才。」

ナイト財団関係者

ウィルトン・ナイト(リチャード・ベイスハート:大久保正信)

ナイト財団の総帥で天才科学者でもあるが、作中では既に末期の病魔に冒されており、もはや余命幾ばくもない状態であり、そんな中“ドリーム・カー”ナイト2000を生み出し、物語序盤で瀕死の重傷を負ったマイケルの命を救った人物でもある。そして自分の後継者としてマイケルに自身の遺志「一人の男が世界を変えられる(One man can make a difference)」という言葉を託してこの世を去る。経歴だけ見ると凄い人物である事がうかがえるが、その一方で巨万の富を築き上げても、家族の愛情には恵まれない人でもあった。天才と言われる人物なるがゆえの悲劇かもしれない。

ガース・ナイト(デビッド・ハッセルホフ(二役):有川博

ウィルトン・ナイトの実子で、マイケル・ナイトの顔のモデルになった男。それゆえにマイケルと顔かたちは瓜二つ。ただしガースは髭を生やしているため、容易に見分けはつく。

悪の限りを尽くした男で、アフリカの刑務所に収監され、終身刑を言い渡されていた。そのため、デボンやウィルトンらは二度とその顔を見ない(デボンに至っては後に「獄死したものだと思っていた」とまで言っていた)と思っていたが、実母エリザベスの協力で脱走し、アメリカに舞い戻る。

ナイト財団やウィルトンの財産、そして自分自身の存在など、全てをマイケルに奪われたと考え、激しく憎悪。マイケルを「自分の身代わりの偽物に過ぎない」「本物である自分が戻った今、お前(マイケル)はいらない」と殺意を抱き、挑戦する。

シーズン2・第1話および第17話に登場。劇中では戦術核の強奪やレーザー光線の技術者拉致などを行っており、マイケルを殺害し復讐を成し遂げた後には、世界征服までも企んでいたらしい。

アフリカの革命家、ツォンベ・クーナや、エイドリアン・マーゴといった者達と手を組んでいる。

K.I.T.T.の分子結合殻の構造式を手に入れ、それを用いて造られた巨大トレーラー「ゴライアス」でマイケルとナイト2000に挑戦し、一度はマイケル達を退けるものの敗れ去り、投獄される。しかし第17話でエイドリアン・マーゴの手引きで再び脱獄し、再生されたゴライアスで再挑戦するも、同乗していたマーゴごと崖から海に転落し、共に生死不明になっている。

エリザベス・ナイト(バーバラ・ラッシュ:北村昌子)

ウィルトン・ナイトの元妻(四番目の妻だったらしい)。ガース・ナイト、及びジェニファー・ナイトの実母。旧姓はビショップ。

シーズン2・第1話に登場し、息子を脱獄させるために裏で手続きを行い、脱獄に成功させた。ガースのためならばどんな悪行でも行う悪女であり、分子結合殻の構造式を知るエリオットとデボンに毒性のある自白剤を盛るなどして、その構造式を手に入れる(エリオットはこの自白剤で死亡している)。

ガースがゴライアスで軍の施設「レッドブラフ」を襲撃した際には、戦術核ミサイルを強奪した息子を(中継映像越しに)見て、「言ったでしょ、あの子はやってのけるって!」と歓喜している。

デボン曰く「彼女は確かに美しいが、何を考えているか分からない恐さもある女性」と評している。

ジェニファー・ナイト(メアリー・ケイト・マクギーハン:鈴木弘子

ウィルトンとエリザベスの実子で、ガースの妹。シーズン4・第1話に登場。

大統領顧問だったが、それを辞任。ナイト財団の活動に直接関与すべく、シカゴで理事会を開催する。母や兄と比べると、良心的な人物。

その理事会において、『セルニウム116の発見で新時代が到来』『しかし財団の財力には限りがある』と説き、コスト削減のために犯罪調査部門(F.L.A.G.)の廃止を提言した。

セルニウム116の強奪を企む悪人と、彼が寄こした偽のデボン(そっくりに整形し、本人と入れ替わった)を信じ、更に兄ガースにそっくりなマイケルに嫌悪感を抱いていた。

しかしセルニウムを守るために、辞表を出してまで行動せんとするマイケルに心動かされ、更には偽のデボンを見破った事で、本物のデボンと共に爆弾で殺害されかけたが、ギリギリのところでマイケルとナイト2000に救われる。

それをきっかけに、ナイトの姓を誇りに思うようになり、自身の今までの行動が間違いだと改心する。

敵対メカニック

K.A.R.R.(ピーター・カレン(初登場時)、ポール・フリーズ(再登場時):麦人

ナイト2000およびK.I.T.T.のプロトタイプ。性能はナイト2000とほぼ同等だが、自己保存を優先するプログラムのため、利己的で人命軽視志向を抱くようになってしまった。詳細は当該記事を参照。

ゴライアス

シーズン2・第1話、および第17話に登場したトレーラー。ガース・ナイトが運転する。

そのボディは、ナイト2000と同様の分子結合殻で覆われており、キャビン屋根部にロケットランチャー4基、およびフロントバンパーに催涙ガス発射口4門を装備している。

ただし、K.I.T.T.のようなAIは搭載しておらず、K.I.T.T.曰く「デカいだけが取り得のクズ鉄の塊」。

しかし初戦は、マイケルが見くびっていた事も手伝い、K.I.T.T.ともども痛手を負わせる事に成功している。

トレーラーの車両とコンテナを接続する部分のみ結合殻が弱いという弱点があり、その部分をゴライアス敗北後の修理の際にナイト2000に新たに装備されたレーザーで撃ち抜かれ、コンテナを切り離された。更にロケットランチャー部に(最後の一発である)レーザーを撃ち込まれ、爆発炎上する。

第17話で、残骸を集めて再生。その際にはロケットランチャーなどの武装は取り外されている。ガースの運転でナイト2000に乗ったマイケルを断崖絶壁に追い詰めるが、グラップリングフックで軌道を逸らして急停車したナイト2000に突っ込み、そのまま海に転落してしまった。

赤い殺人カー

シーズン3・第1話に登場。原語では「DRONE CAR」。

デビッド・ホルストン博士によって開発された、リモートコントロールで遠隔操作が出来る無人走行車。

脱獄犯を脱走させたり、遠隔操縦でナイト2000とマイケルを翻弄した。

中盤ではフロントグリルにミサイル発射装置を搭載。このミサイルでナイト2000を大破させている。

劇中では二台登場。修復し復活したナイト2000と再び対決し、二台で挟み撃ちにして前後からミサイルを発射する。しかしナイト2000のスキーモード(片輪走行)によってかわされ、互いのミサイルを喰らい、二台同時に破壊された。

ジャガーノート

シーズン4・第1話に登場した装甲車。国際的テロリストであるフィリップ・ノルドストロムが設計し、ファーンドリー社によって開発された。操縦はノルドストロムの部下、ハウアーが行う。車体前部に、伸縮自在な激突用衝角(ラム)を装備。事前に分子結合殻を無効化する溶液を散水車でナイト2000に浴びせた直後に不意討ちし、スクラップ同然の状態にまで破壊した。ノルドストロムは本機を用い、セルニウム116を厳重警備下から強奪している。

更に終盤では、ラムに強力な爆破装置を追加。スーパー追跡モードを搭載し復活したナイト2000と再び対決するが、オイルスリックで制御不能となりスリップ。そのまま燃料タンク車に激突し爆発炎上した。

日本での人気

  • マイケルとK.I.T.T.の軽妙なやり取りは日本でも大いに好評で、放送からおよそ40年近く経った今でも根強い人気を誇っている。
  • ナイト2000のデザインや設定のスマートさは特に人気が高く、ベースカーであるポンティアック・トランザムをわざわざナイト2000仕様にカスタムしているユーザーも多く存在する。
  • 国内初出のテレビ朝日での放送では、女性エンジニアの入れ替わりによる混乱を防ぐためにエイプリルが登場するシーズン2を先に放送し、その後ボニーが登場するシーズン1、3、4を放送している。そのため日本では「女性エンジニアはエイプリルがオリジナルキャラでボニーが新キャラ」という誤解が生じている。

関連動画

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海外ドラマ ユニバーサル・ピクチャーズ

舞桜・前田慶次戦国コレクション) 「サタデーナイトライダー」という異名で呼ばれる。

仮面ライダードライブ 本作をリスペクトして制作された平成仮面ライダーシリーズ16作目。

マッドマックス 本編中に登場する凶悪な暴走族グループの名称が「ナイトライダー」である。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 同上。約40人居たが、たった1人の野生児に全員摘発された。

ナイトレイダー 一文字違い。こちらはウルトラマンネクサスに登場する、戦闘力と組織の黒さが段違いの防衛組織。

小林清志 オープニングのナレーションを担当。

ザ・カー 処刑ライダー ナイトライダーと同じく黒い車が中核となる洋画。

ハイテク武装車バイパー アメリカのNBCネットワークで、1994~99年まで4シーズンに渡って放送されたSFドラマ。ナイト2000のベース車がポンティアック・トランザムなのに対し、こちらはクライスラー社のダッジバイパーがベース車となったハイテクマシンが登場する。

続編

ナイトライダーには、続編がいくつか存在する。

新ナイトライダー

1991年に製作。

ナイト2000の後継機である、赤い車体の「ナイト4000」が登場。本作ではマイケルはナイト財団を引退、K.I.T.T.は車体ごと破棄され、その部品の一部が売却されていた。本作でデボンは死亡し、K.I.T.T.はナイト4000に搭載される。パイロット版が一本製作されたのみで終わった。

ナイトライダー2010

1994年に製作。

近未来、メキシコ内のアメリカとの国境が舞台の二時間ドラマ。

ナイトライダーとは直接関係ない作品だが、「意思を有する車を駆るヒーロー」という点は共通している。

チーム・ナイトライダー

1997年から1998年に製作・放送。

本編とはパラレルの内容。ナイト財団が擁するチームを主役としており、複数の『人間と超AI搭載の車両とのコンビ』がチームメンバーになっている。マイケルは名前のみの登場だが、黒幕的な存在として描かれている。一シーズンのみ製作・放送された。

K.I.T.T.は登場しないが、同様の超AIを搭載した車両として、三台の自動車と二台のバイクが登場する。

ナイトライダーNEXT

2008年から2009年にかけて製作・放送された。全17話で、上記の作品と比較して最も『続編らしい続編』として描かれている。デビッド・ハッセルホフもマイケル役で登場する。

ウィルトン・ナイトが死亡してから25年後を舞台としており、新生ナイト財団とマイケルの息子「マイク・トレーサー」、そしてマイケルが駆る車両「ナイト3000」の活躍を描いている。

ナイト3000に搭載された超AIも、「Knight Industries Three Thousand」の頭文字から「K.I.T.T.」という名称である(元祖K.I.T.T.とは別人)。

車種は、フォード社の6代目マスタングのチューニングモデル「シェルビーGT500KR」がベースとなっている。

ちなみにK.A.R.R.も登場するが、こちらも旧作とは別個体で、「Knight Auto-cybernetic Roving Robotic exoskeleton(ナイト製自動電脳移動ロボット外骨格)」の略称。人間を取り込み、ロボット形態に変形する機能を有する。

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