概要
原題は「The Wraith」。目をつけた車を奪う暴走族を次々と葬り去っていく謎の黒塗りの「ターボ・インターセプター」(メイン画像の車)を題材としたカーアクション映画。ザ・カー等と同様自動車を絡ませたホラーの一つだが、本邦での知名度は低く知る人ぞ知る作品となっている。監督は、「007/私が愛したスパイ」のスキーのパラシュートジャンプアクションを提案したことで知られるマイク・マーヴィン。
あらすじ
アリゾナ州の架空の街ブルックスでは、高価な車の持ち主にイカサマレースを持ちかけ、負ければ車を奪う暴走族がのさばっていた。この街ではかつてジェイミーという青年が暴走族に殺害されていた。
時は流れ一人の旅人ジェイクがブルックスを訪れた。同時期に暴走族のリーダー、パッカードとその手下の前に一台の黒塗りのターボ・インターセプターが現れる。パッカードはターボ・インターセプターに目をつけ、レースを持ちかける。しかしその正体はこの世のものではない妖車だった。レースに挑んだ手下のオギーはターボ・インターセプターに激突、崖から転落し車もろとも爆死するが、木っ端微塵になった筈のターボ・インターセプターは何事も無く再生し走り去った。
その後も次々と手下を殺害され、追い詰められたパッカードはついにターボ・インターセプターとのレースに挑む。
登場人物
・ジェイミー・ハンキンズ
ブルックスの青年。暴走族に惨殺されるが、その後詳細は不明ながらも妖車であるターボ・インターセプターと共に復活。蘇った姿はライダースーツのような服装にヘルメット、ショットガンを携えたもの。
・パッカード・ウォルシュ
暴走族リーダー。他人の車を奪いジェイミーを殺害した冷酷な性格だが、得体の知れないターボ・インターセプターに真っ向から勝負を挑んだ度胸も持ち合わせている。最後はターボ・インターセプターとのレースの末、真正面から激突し死亡。
・オギー
バンダナを巻いたパッカードの仲間。搭乗車はダッジ・デイトナターボZ。ターボ・インターセプターとのレースにおける最初の犠牲者。
・ミンティー
パッカードの仲間でナンバー2に当たり、サングラスをかけている。搭乗車はポンティアック・ファイアーバード。二番目の犠牲者で、レースの最中道を塞ぐように停車するターボ・インターセプターを避けようと急ブレーキをかけたが間に合わず激突、爆死した。
・スカンク(モーリス)
モホーク頭のパッカードの仲間。頭が悪く工業油でハイになるのが好き。終盤、アジトに突っ込んできたターボ・インターセプターが引き起こした爆発でガットと共に死亡。
・ガット
下っ端的存在でスカンクとよくつるんでいる。スカンクと共にターボ・インターセプターに殺害された。
・ラグ
パッカードに雇われたオタク風のメカニック。レースはせず、開始役を務める。搭乗車はピックアップトラックのGMC・C-1500。ターボ・インターセプターが普通の車ではないことに気づいた最初の人物だが、パッカードにレース開始を急かされたため言い留まった。その後目の前でスカンクとガットが殺害される様を目撃、ルーミスに全てを白状し逃走した。ジェイミー殺害に関与してないためか狙われず、唯一生き延びた。
・ルーミス
ブルックスの保安官。パッカードらとは腐れ縁の仲にある。ハンバーガー好きだがピクルスは嫌いなため毎回わざわざ自分でピクルスを取り除いている。暴走族の死亡事故を追ううちに犠牲者の奇妙な死体の共通点に気づく。
・ケリー・ジョンソン
ジェイミーの恋人。ジェイミーの死後しつこく付きまとうパッカードを嫌っている。
・ビリー・ハンキンズ
バーガーショップを営むジェイミーの弟。序盤では愛車のトライアンフ・スピットファイアをパッカードに奪われそうになるが直後にターボ・インターセプターが現れ、パッカードが標的を変えたため難を逃れた。
・ジェイク・ケーシー
バイクでブルックスを訪れた旅人。
・ジョージ
冒頭でダッジ・デイトナを奪われた青年。
キャスト
監督
マイク・マーヴィン
脚本
マイク・マーヴィン
製作
ジョン・ケメニー
出演者
チャーリー・シーン
ニック・カサヴェテス
シェリリン・フェン
ランディ・クエイド
音楽
ミヒャエル・ヘーニッヒ
J・ピーター・ロビンソン
主題歌
「Where's The Fire」 ティム・フィーアン
撮影
リード・スムート
編集
スコット・コンラッド
ゲイリー・ロックレン
配給
公開
アメリカ 1986年11月21日
日本 1987年2月21日
上映時間
93分
製作国
アメリカ
言語
英語
関連タグ
その他の用法
- 『真・女神転生』の処刑ライダー
詳細は →ガイア教徒しょけいライダー