アメリカ合衆国南西部に位置する州、州都および最大の都市はフェニックス。人口は715万人で、その大半がフェニックス都市圏とツーソン都市圏に集まっている。人口増加が凄まじい州であり、50年前はわずかに170万人に過ぎなかったので、4倍以上の増加を見ていることになる。
中でもフェニックス都市圏は人口500万と急激に発達しており、そこには全米最大のベッドタウンであるメサ(52万人)やチャンドラー、ギルバートといった衛星都市が取り巻いている。フェニックスは4大スポーツのすべてのフランチャイズを持っているが、NHLのアリゾナ・コヨーテズが2024年をもって活動を中止、ソルトレイクシティに1チーム誕生することになった(当初はコヨーテズが移転するという話であったが、5年の猶予が設けられた)。
また、フェニックスの南に位置する宣教師の拠点であったツーソンも50万人以上である。
歴史
大陸48州のうち最後の48番目に加えられた州であり、長いことメキシコ文化の影響を受けてきた。それ故、ニューメキシコ州と並び全米でも特にラテンアメリカの文化が強い州でもある。またインディアン文化の強い土地でもあり、ナバホは全米の保留地で唯一、自治領扱いとなっており、ナバホ国という通称まである。
砂漠地帯に位置する(フェニックスはオアシスの上にあった遺跡の上に誕生した都市)が、銀が豊富に採れた歴史もあり、昨今では全米一の銅産出地となっている。
グランドキャニオンがある州としても知られ、避寒、保養地として名高いセドナ、ユマもこの州にある。昨今では余生を過ごしたい州のトップとなっているが、乾燥しているものの50℃を超えるようなスーパー猛暑も少なくない。尤も、アリゾナの人口が増えたのも暑さを凌ぐ冷房装置が開発されたからだというのが定説になっているほどである。