本田速人
ほんだはやと
普段はナヨナヨとした非力で気弱な優男で、少女趣味のオタクでもあるが、バイクのハンドルを握った瞬間に人格や顔つきが豹変し、非常にワイルドで攻撃的になる(ただし、例外はある)。
警察官になる前は「関東男連合」の初代総長として恐れられた伝説の暴走族で、1人で暴走族1000人を潰して数百台のバイクを破壊したことから、警官になった現在でも暴走族の間では「レジェンド・オブ・ダークネス」と語られ畏敬の念を集め続けるカリスマ的存在。
バイクの運転テクニックは天才的なのだが、その厳しい取締りと無茶な走行は時として問題になることも多く(ただし、取締る際の根拠としての違反行為に対する規定上の交通法遵守は相手に伝えている)、本人に悪気はないものの葛飾署内では両津勘吉ら亀有公園前派出所のメンバーに並ぶ問題児である。
バイクに乗っていない時の一人称は「ボク」で、両津を「先輩」(原作初期では「両さん」と呼んだことも)と呼んでいるが、バイクに乗ると「オレ」「両津のダンナ(登場初期は「両のダンナ」とも)」と変わる。
普段は残念や雑(余談だが、本田が連載末期に出番が少なかったのはこれとキャラ被りしてたせいであったことが、最終回で暴露されている)などと同様に両さんの悪行の下っ端として使われることが多く、無理矢理付き合わされて巻き添えを受けるケースが殆どだが、本田のドジのせいで大惨事になるケースも少なくない。
一度、梅干しだけを食べ続けて大金を手にしたことがある。
妹の伊歩を溺愛するあまり非常に過保護にしており、妹が学生結婚をすると知った時はショックで暴走族に戻ってしまったことがある。
なお、人格の豹変はバイクそのものに乗らずともバラバラにされたバイクのハンドルだけを握ったり、他の乗り物でもスピードがバイク並になっても起こる他、アニメ版では第25話「謹慎なんか怖くない」で両さんの作ったプラモのバイクのハンドルでも人格が変わってしまったこともあった。また妹の結婚騒動に族に戻った時もバイクから降りても性格が変わらなかったり、他の話でも原作ではバイクを降りてても性格がしばらく戻らない事が度々あった(それについて読者からクレームが来ていると両津から釘を刺される時もあった)。
ちなみに学習漫画『日本史大達人』で源義経役をやった際には、弁慶両津にいいように扱われるダメ上司扱いで、馬に乗ると性格が変わり、船に乗ると酔いまくる(源氏が海戦にとても弱かった史実を踏まえたネタ)という設定になっていた。
作中の人物の中でも特に恋愛に関する話題が多く、普段の気弱な性格のせいで女性に振られることもあれば、バイクに乗った時の凶暴な振る舞いのせいで振られることもあった。一度、本口リカという女性ライダーと付き合っていたこともあるが、彼女が本田よりもバイクを選んだために関係は自然消滅してしまっており、久しぶりに再会した時はすっかり忘れられてしまっていた。
現在は同じ交通機動隊に所属する乙姫菜々と付き合っており、彼女が自分が大ファンの少女漫画の作者ということもあって共通の話題が多く、関係は良好な模様。
両津と気が合いやすく、趣味も合うことが多い(200巻のビッグワンガムの回など)。
「御免ライダー」なる特撮番組を小学生の頃から見ていたらしい。…暴走族の頃も見てたのかな。
歴代御免ライダーの超合金を見て「全部同じじゃないですか?」と中川が困惑してもすぐ「ちがいますよーっ」と反論したり、少し前の話でもスーパー戦隊シリーズの超合金を見て違いが分からないと混乱した中川にすぐ「同じじゃないですよ」と言うなど、両津と同じく子供の頃好きだったものを今も愛する純真な心を持っていると言える。
オタクの街である秋葉原に移住しようかと考えたこともあったが両津からは「誘惑に耐え切れず散財するからやめとけ(意訳)」と言われて諦めたこともある。
下町出身の江戸っ子だが乱暴な地元のお神輿は苦手で本編で担ぐまでは参加したことがなかった。
妹:本田伊歩→川崎伊歩(声:笹本優子→かかずゆみ→佐々木瑶子)
義弟:川崎瀬刃(声:楠大典)
父の改造は南千住でバイク屋「本田輪業」を営んでいるが、自分の名前とは裏腹にホンダのバイクが嫌いで、カワサキのバイクしか扱っていない。また、自分が気に入った客にしかバイクを売らず、客によっては門前払いしてしまうため、年に数台しか売れず(少なくとも作中で売れた様子はない)、プレミアものの旧車が新車のまま在庫にあったりする。ただしカワサキの現行のラインアップが頭に入ってないわけではないし、整備の腕は確か。アニメでは作業用のつなぎを着ると性格が変わる。
妹の伊歩は控えめで優しい性格で、愛らしい容姿の美人。兄の速人に非常に大事にされており、大学在学中に結婚すると知った兄がショックで暴走族に戻ってしまったほど。原作では「バイクに乗ったことがない」と言っていたが、実際にバイクに乗ったところ兄や両津を唖然とさせるほどのライディングテクニックをもっていた。アニメでは人見知りな性格で、象に乗ると性格が変わる。
末っ子で弟の門樹は乗り物酔いが酷く、ガソリンの臭いを嗅いだだけで気分が悪くなるため、自転車を好んでいる。名前は「かどき」だが、みんな「もんきー」と呼んでいる。アニメでは自転車に乗ると性格が変わる。
伊歩の夫の川崎瀬刃(ぜふぁー)は、義理の父とは真逆でホンダのバイクを愛用し、カワサキのバイクが嫌いという何ともややこしい事になっている。現在は妻と共に海外でボランティア活動をしている。
母のエリカはごくごく普通の主婦。アニメでは家族全員が二重人格のため、両津からは「割烹着を着ると凶暴になるのでは?」と疑われていたが、そんなことはなかった。
コミック170巻2話「改名くん」の巻にて何度も改名していたことが明かされた。
幼少期は本田川崎という名前だったが転んでケガばかりしていたため厄払いのために本田鈴木に改名する。しかし三輪車でケガが多かったため本田ヤマハに改名しその後さらに本田本田に改名。最終的に現在の本田速人に落ち着いた模様。
なお現在の名前にしたとたん暴走族の頭になったらしく、改名の効果はあったらしい。
こち亀には本田登場より前に冬本という白バイ隊員が準レギュラーとして登場していたが、キャラクターとしてより個性的な本田登場後は入れ替わるように冬本の出番が減り、単行本17巻収録「ハーレーのち曇り!?の巻」で二人の共演が描かれたのを最後に冬本は殆ど登場しなくなった。
また、同エピソードでは本田と冬本は顔なじみである事も明かされている。
両津勘吉 乙姫菜々 中川圭一 大原大次郎 秋本・カトリーヌ・麗子 冬本
葛原金之助・・・別作品における交通機動隊所属の白バイ隊員。本田同様超絶的なバイクテクニックの持ち主かつ、あまりに取り締まり方が乱暴なために違反者をことごとく事故に追い込む問題児でもある。ただしこちらはバイクに乗って無くても非常に強い。
ジェミー・ヘメロス・・・レイノスに搭乗する際に発現する人格「天空の荒鷲」は本田へのオマージュである。
ヘグニ・ラグナール・・・臆病で根暗、コミュ障、挙げ句の果てに厨二病と、性格だけを見れば本田に輪をかけて情けない男だが、ある魔法を行使することで攻撃的な性格に豹変する極端な二重人格者繋がり。
ナナセ・ヒマリ・・・『ウルトラマントリガー』に登場する人物。口数も少なくクールビューティーだが、操縦モードに入ってハンドルを握ると熱血系の性格に豹変するという共通点がある。
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