プロフィール
生年月日 | 12月24日 |
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年齢 | 25歳 |
出身地 | 東京都(16歳まではニューヨーク) |
身長 |
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体重 | 63㎏ |
血液型 | O型 |
家族 |
概要
原作第1話から登場している「こち亀」のレギュラーキャラ。階級は巡査。
イケメンで女性にはモテモテ、スポーツも勉強も一流の完璧超人という設定は当初から最終巻まで一応一貫している。
現在でこそ良識派として通っているが、実は亀有公園前派出所では両津勘吉と並ぶ問題児。連載第1回で発砲したのは両津と彼だけである(もちろん2番目の発砲者ということになる)。特に4-1の彼のセリフ「天皇陛下バンザーイ」は特に有名。
ちなみに本人はそのことを忘れていた。また初勤務の日はタクシーで派出所に乗りつけ、その料金を署にツケていたこともすっかり忘れていた。
指摘はされなかったが、連載開始当時の愛車は後年のようなフェラーリではなく、当時のスーパーカーで著名であったランボルギーニ カウンタックLP400だったことも忘れてるようだ。
また、連載第一回でダーティハリーにかぶれるあまりに、ライトバンへM29を発砲した事も忘れており、30年後、当人は冷や汗かきながら「若気の至りですよ!」と弁解する羽目になり、当時まだいなかった麗子に思い切り引かれていた。
なおトレードマークである黄色い制服については現在は特別許可を受けているが、連載開始時は無許可だった。
警察官になった理由は、原作では「拳銃が持てるから」。アニメ版では「ニューヨークのポリスに憧れたから」と理由が異なる。
特に後者は、お爺さんの人探しを得て「市民の笑顔を守ること」の大事さを痛感している。
近年は「顔が良くてお金を持っていて、何で悪いんですかぁー!」と逆ギレしたり、「働き者のナマケモノ」という一発芸をするなど、酔っぱらうとはっちゃける一面を持つようになり、両津や麗子を恐怖させるほどである。
最近でも、たまに本田ポジに納まることも…。
このように問題児であった中川も、作品が進むにつれて徐々に気配りのできる好青年となっていき、両津にツッコミを入れたり、騒動に巻き込まれる常識人ポジとなった。…のだが、その後は再度壊れ始め、ボケに巻き込まれるのではなく彼自身がボケの主体となることも多い。最終200巻では酒を飲みすぎてDQNと化し、両津から「初期の中川に戻ってる…」と言わしめていた。
また、様々な面で庶民との感覚の違いが露見するシーンも増えている。特に庶民はまずしないorできないであろうことに対し「普通のことでしょう」と言ったりすることが麗子共々多く、両津からツッコミを受けている。その他庶民を見下すような趣旨の発言をすることもしばしばある。(両津基準の)庶民感覚の生活に無理やり合わせさせられたことが何度かあったが、その都度(時には両津も恐怖するほど)壊れている。
一方、意外と庶民的な知識を持ち合わせてることも多く、「コーラの辛口甘口の当てっこ(昔のコーラの瓶には、凹みに丸と四角があったことから出た都市伝説。製造工場の違いだけで、味は同じ)」を懐かしんだり、普段は白米とごはんですよと味噌汁を食べていると発言したこともある。他にも、七並べや大貧民など、普通のカードゲームについても、両津たちと遊べる程度の知識はあるようである。このあたりの設定は、さすがに全200巻の長寿連載だけあって、細かい矛盾点はどうしても出てしまうようである。
なお、両津の思いつきに付き合わされたり、不始末の尻拭いをさせられたりしているため、両津は彼に数百億単位の莫大な借金を負っている(一度清算したがまた作った)。
一方で、趣味に熱中し過ぎた大原の無茶な行動に、両津ともども振り回されるケースも幾つかある。
原作では第一話から登場したが、1996年放送開始のテレビアニメ版では第二話から登場。
アニメの第一話の時点で両津・大原・麗子・寺井は登場していたので、中川は原作とは逆に麗子より後に赴任した事になっている(が、2008年放送のTVSP第26作の麗子の回想内では原作通り麗子赴任より前に中川は既に公園前派出所に在籍している事になっていた)
実力
元グリーンベレーだったボルボ西郷よりも射撃の腕前に優れ、連載初期には銃を使わず凶悪犯を逮捕したことがある。同じく連載初期には「両津は柔道で負けそうになると首を絞めてくる」とのことなので柔道の腕前も悪くないようである。更には西郷小金丸の不意打ち手裏剣を避けたり、両津が署員たちに課した無理難題(警察署の周りをロッククライミングに改造した)を疲労困憊ながらもクリアしている。18巻では本田が自分の偽物(暴走族のヘッドのトヨミ)と勝負した際、華麗なハンドル捌きで相手を妨害し、本田に有利な状況を作っている。
スポーツに関しても特にゴルフを得意とする。だが連載後期で両津に負けた際は、負けず嫌いを爆発させて両津に挑み続け、それでも勝てなかったのでめちゃくちゃなコースを用意したことで両津に負けを認めさせた。この「負けず嫌い」という面は連載初期にたびたび見られ、両津とケンカになったことも一度や二度ではない。
実家
世界規模の財力を誇る中川財閥の御曹司であり、警官業の傍ら社長業もこなす。両津の無茶苦茶な行動が通っているのはこの財力によるところが大きい。
当初、中川は家業を継ぐのを嫌がっており、親戚一同が両津を通じて説得しようとした時も「先輩の頼みであっても家業を継ぐ気はない」はキッパリと断っている。以後は警察官と企業社長の双方をこなすようになった。
明治期より財力に定評があり、華族廃止までは男爵を世襲していた家柄。旧華族でも往時の地位を維持できた数少ない例である。
一部親戚には苗字の前にカタカナ名が入っているのが特徴。祖母の外国人名らしき名前から、明言こそされていないが圭一はクォーター(龍一郎がハーフ)である可能性が高い。
近年は家族らしい家族でなくなってしまい、中川のコンプレックスとなっている。全員が世界中で働きまくっているせいか、家族皆で一緒に過ごす時間がほとんど皆無である。圭一は家族と家族でいたいというコンプレックスを抱えていて、家族の事になると、固まったり、コンプレックスを表に出す事がままある。近年、たった一人の妹の登志恵(コミックス5巻に一回出ただけ)の顔を思い出せなくなった際には、自己嫌悪に陥っている事からも、相当なコンプレックスとなっていた。
155-7でようやく家族4人揃ったが、家族皆がハードスケジュールかつ食事中に仕事の電話ばかりしていたので家族らしい談話はできなかった。
ただし、父母の設定が明確になっていなかった初期の頃には、学生時代の登志恵が同居していて、両津とも対面している(「女に銃の話はわからない」として追い払ってしまったが…)。圭一にとって、この頃が家族らしい家族でいられた時間であったのだろう。また、家族が揃って以降189-5で家族ロボを両津が作っている時、圭一だけ作られて他の3人が作られていないのを見て「ぼくの家族…」とつぶやいているシーンが見られたことから、家族への思いは人一倍である。
金銭感覚
上記の通り途方もない金持ちであることから当然金銭感覚も一般人のそれとは大分異なっている。金使いが荒いわけではないが、必要とあらば億単位・兆単位の金も軽く使う。
小切手やクレジットカードなどのキャッシュレス決済が基本(彼自身が所有するクレジットカードは使用限度額が1000兆円というアメックス・センチュリオン・ブラックカードやその上のパラジウムカードどころか石油王やその一族、セレブの中でも選ばれたセレブしか所持出来ない最上級のクレジットカードであるバンクオブドバイ・ファースト・ロイヤル・クレジットカードすらも真っ青の究極プレミアものである)で、現金を一切持ち歩かないため、紙幣のデザイン変更も10年以上知らずにいた。
硬貨については、「百均」を100万円均一ショップと思い込み、10円の下の貨幣に対して3円玉と答えたり、両津が中川に実際の5円玉を見せると「時代劇に出るアレ」「両津が作ったもの」だと疑う始末で、両津すら恐怖するほどである。
絵柄
初期の頃は所謂劇画調のイラストで描かれており、目も切れ目だった。しかし、連載が続くとともに次第にコメディ的な絵柄に変化していき、初期の頃と比べてかなり目が丸っこくなった。
演者
宮本充:1996年テレビアニメ版(TVSP第22作の少年時代は菊池こころが担当)
神谷明:1985年パイロット版
井上和彦:ラジオドラマ版
速水もこみち:2011年テレビドラマ版
草川祐馬:1977年実写映画版
余談
アニメ版第1話の次回予告では「中川財閥の1人息子」と紹介されている。
当時は1996年とそれなりにこち亀の設定も固まってきた頃であり、まったく出て来なかった妹の存在はネタにもなっていなかったのでこのような形になったのだろう。