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大原大次郎

おおはらだいじろう

こちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物。主人公・両津勘吉や派出所のメンバー達の上司である。
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概要編集

漫画こちら葛飾区亀有公園前派出所』のメイン人物の1人で、派出所の班長。両津勘吉上司にして、厳しくも温かく見守るお目付役

作中にほとんど名前が出てこないため、タグとしては「大原部長」が多い。また、下の名前が判明したのは連載8年目になってから。年齢は連載初期に53歳とされていたが、連載の長期化に伴い曖昧になっている。


実は初登場したのは第4話からである。第1話と第2話に出てくる巡査部長は彼とは別人で、アドルフ・ヒトラーに容姿が似ているが、それ故に読者からの指摘によりこの巡査部長は派出所メンバーから外され、改めて巡査部長のキャラが設定された。それが大原部長である。

なお、例の巡査部長は、第3巻で係長に出世して再登場をしたのを最後に、作中から完全に消えることになった。


千葉県の時空ヶ原という田舎に一軒家を構えており、大学時代に知り合った妻・良子と暮らしていた(なお、172巻で時空ヶ原は都市化が進み、以降さらに田舎に引っ越している)。初期は娘のひろみと共に市川に家を構えていたが、後にひろみは角田英男と結婚し、孫が三人ほど生まれている。なおひろみは登場初期は女子大生だった。本人は息子を欲しがったようだが、結果的に生まれたのは彼女一人であった。一人娘だったせいか、ひろみを溺愛している節があり、初期の頃、両津に「あの年になるまで、変な虫がつかぬように手塩にかけてきた……」と明言している(結婚後も気にかけている)。家族は一度しか登場していないが大原家の法事の際、兄が登場している。また、父親は元東京大学の教授であった(連載初期には、秋田県から父親が会いに来ていたが、後年のセリフ変更により、その人物は単に「親戚のおじさん」とされた)。


人物編集

基本的には警察官及び社会人としての責任感と道徳を重んじる性格。それゆえに頑固で少々怒りっぽく、態度の悪い若者や覇気のない者に対しては年長者らしく毅然と叱りつけ、人生とは何かを諭したり、原作において自分が恥をかくオチでは武装して両津はどこだ!と怒鳴ったりもするが(→大原部長オチ)、変人の多い葛飾署の中では真面目で常識的な人物とも言える(この気質は、初期は元軍人であったために、軍人気質が残っているからと理由付けがされていた)。


アニメ版でコンビニの治安強化を頼まれた際にはそれを活かして若い買い物客の身だしなみ指導や迷子の保護などを行い、客足や評判を改善させたこともある(お下劣雑誌の強制撤去などの無茶もしたが)。


ただし、壊れるときは普段の反動なのか、両津すら引くレベルで壊れる。特に酔った時の暴れっぷりは連載初期から後期まで変化することはなかった。(第三者の感想として、寺井洋一は初期の頃、その酒乱ぶりに青くなり、「両さんの手にも負えんらしいな」とドン引きし、戸塚金次も「お、おい!かなりデキあがっちまってるぞ、部長!!」と怯えていた。)

連載後期は生年月日が移動しまくった弊害なのか、キャラの変化が大きくなり、警官としてよくないような行為を平然としてしまうケースも散見され、年甲斐もなく、妻子(孫もいる)身でありながら磯鷲早矢に完全にときめき、妻に嘘をついてまで京都に行ってしまったり(完全に浮気旅行である)、両津に貯金の大切さを教えるために、寮の部屋の家電を動かす度に金を使う貯金式にした時にはを彼のネットバンキングを管理するも、両津の隠れた収入源などを知りその貯金額の多さに驚き、貯金を横領して買った物を没収されたこともある(両津曰く「全部ゴミ」とのことで処分された)。更にその後の話でも両津のお金を横領して骨董品を買ってしまった(しかも偽物だった)。署長とタッグを組み無茶苦茶な命令を両津にさせたり中川も困るほどのわがままを言い出す所もある。連載末期には、両津の家から出てきたというだけで、頭から『偽物』と決めつけ、茶碗を割るという暴挙に出た事もある。(その際には中川と麗子に『サプライズで本物を出したんです!』と言われ、顔面蒼白に陥る羽目となった)


このように、両津が絡むと(長年の先入観が災いし)物事への正常な判断力を失う様が描かれる事になり、彼自身に災難がふりかかる事もザラな事になった。


近年に至るまで、両津の鉄人レースの賞金や馬券を勝手に寄付したり、ノーベノレ賞で受賞した両津の特許権を勝手に贈与し、賞金を0にしており、両津の金遣いの荒さを理解していたかもしれないが、前者は熱を出して、精神も肉体もボロボロになっているにもかかわらず、心配しておらず(その後の鉄人レースも会社が倒産したことで賞金がなかったことになった)、後者はそもそも、商品開発に励んだのは、部長が「お前は人より5倍だから人より5倍努力しないと追いつかない」と馬鹿にされたのがきっかけでここまで来たのである。だが、自身が失敗を犯した際には両津に責任転嫁を行うなどの醜態を晒すことも多くなり、出番そのものも全盛期より減少傾向になるなど、時代の変化と共に、社会そのものの規範が両津のしていた事に寛容になり、昭和の雷親父が過去の遺物とされるように変化していった故に、派出所で厳父の役回りであった彼の扱いに苦慮している様子も見て取れる。また、競馬場への偏見も連載終了まで解消されずじまいであるなど、感性が完全に1980年代以前の熟年のそれで固定されている様子も見せていた。


これは連載後期の特徴と言われがちだが、連載初期も派出所で飲酒した挙句に、両津にも手がつけられないほど泥酔したこともあり、この時期の部長はわりとフランクだった。また堅物キャラが定着していた中盤でも、両津が競馬で当てた大金を目の前にして理性が吹っ飛び、1億3000万円を2人で一晩で使ってしまったこともある。拳銃を抜くことも結構あり、おそらく発砲回数は両津・中川に次ぐと思われる。ほぼ私怨で発砲したこともある。


また、困ったことは両津に頼めば(または両津一人の責任にすれば)なんとかなる(両津が嫌がったら金をちらつかせるor減給や解雇などの脅迫をすれば)と思いこんでる節もある。(その結果上記の大原部長オチになる話も多い)。

若い頃、中学生だった両津達が勝鬨橋を勝手に上げた際に昇開部で交通整理をしており、開き始めた橋から待避する間もなく、隅田川へ転落し、その時の事を根に持っている(アニメ版のみ。原作ではその時点で、両津との接点はない)。


1999年以降は両津が多少なりともまともになり、超神田寿司を営む擬宝珠家で働きだしたために、知識面のアドバンテージが以前ほど無くなり、両津に知識で遅れを取った事が複数回ある。マグロの種類を中川と当たり前に話す両津に怒り、「お前にマグロがわかるはずはない!!」と以前と同じ調子で怒鳴るが、中川と麗子に「先輩(両ちゃん)は老舗寿司店の板前ですよ」と窘められ、それに気づいた時は大いに落ち込み(両津もその直前にから教えられたばかりだったが)、両津に知識のアドバンテージを保とうと躍起になる子供じみた面もある(知識面に限らず両津に対抗心を燃やす描写は連載初期にも見られた)。問題児の両津に劣る面があるのは自身のプライドが許さないのだろう。また、長年の趣味であるはずの日本のに関する知識にも穴がある事が判明しており、一度得た情報のアップデートは苦手である事が窺える(意外な事に、戦国時代が舞台の戦略シミュレーションゲームには手を出していないようである)


両津達以外の若い部下と組んだ時は、ジェネレーションギャップもあり意思疎通はあまりできてないこともあり、当初若い部下から舐められてもいたが、そこへ現れた両津を大原が叱りつけ、「あの両津さんを叱れるなんて」と(破天荒な)両津を尊敬する若い部下からの見る目も180度変わった。また、真面目な警官たちのいる派出所に配属された際にはそこでの生活の影響で非常に寛容になったものの、結局は無能な班長の下で働いた影響で真面目になった両津との絡みによって両者共元に戻った。


遅刻や居眠り、パトロール中の寄り道など問題行動の常習犯である両津を怒鳴りつけたり、何かにつけて喧嘩になることも多いが、配属当時からの長い付き合いからか罠に掛けて真面目に仕事をさせたり、金儲けに走ってしまった際に自制を促す意味で制裁を加えることもある。両津自身に落ち度がなかったり、婦警たちの勘違いであった場合にもかかわらず、日頃の素行不良を理由に彼に責任を押し付けたり、厳罰を課したりすることも少なくない。

一方で手柄を立てたり、職務を成し遂げた時などは心から褒め(ただし見返りを一切抜きにした場合に限る)、彼が警官として働けるように上層部に頼み込んだり(もっとも両津の項目にあるように、野放しにすると何をするか分からないという理由もあるだろうが)、両津の技術を信頼して頼みごとをしたり、異動先に様子を見に行くなど気遣うこともあり、両津からも穴のない仕事ぶりと人柄を尊敬されるなど、それなりに良好な関係を築いている。

ただし手柄や頼みごとが絡まない時は基本両津を見下しているようであり、嫌味を言ったりスティックで頭を叩いてバカにしたりすることが多い。「○○しなければクビだ」といった理不尽な対応もしばしば見られる。その一方で両津の手柄ははまるで自分の手柄のようにひけらかす等、ある意味かなりのお調子者である。そのため、良くも悪くも派出所メンバー(特に両津)のもう一人の父親のような存在と言える。

作中においても、両津の暴走に歯止めをかけることができる数少ない人物として描写されている(実は双方がベクトルの違う、似たもの同士であると言える)。


剣道の達人であり、まともに戦えば両津でも歯が立たない。両津が部長に勝つために動きを計算し尽くした時はさすがに負けたが、我を失うほどの「怒り」で両津を追い詰めた。しかし、やり過ぎたため剣道勝負を捨てた両津に卑劣な手段で制圧された。アニメ版では両津を倒した佐殺気小一郎を剣道で破るという活躍を見せた。柔道においても有段者であり、今でも素振りなどで鍛えていることから両津と互角にケンカできる人物である。


ただし「警官はどんな理由があっても暴力に訴えてはいけない」という考えから、一般人には手を挙げないようにしており、TVスペシャル版では加害者に怪我をさせてしまった両津にそのことを理解させるため、無期限の謹慎を言い渡したこともある(これは警察官になったばかりの頃、大原が追いかけた容疑者に怪我をさせそうになった時、タイムスリップした現代の両津が容疑者を心配して諭した言葉だった)。纏が逆上した男性によって怪我を負わされて激怒した両津が男性をボコボコにした際にも、監督不行き届きとして両津と共に署長室に謝罪に行った。

ただし連載初期にはいきなり殴ってきたチーマーを柔道の技で投げ飛ばしたこともあるので、制圧行為自体はする。

将棋も強く、連載の長期化に伴い盆栽書道などいろんなものを嗜んでおり、基本的に中~壮年っぽい趣味にはあらかた手を出している。ボウリングやカラオケもたしなむ。中でも園芸の才能はピカイチで、手間のかかる薔薇を始めた時は「大原ローズガーデン」を築いた。他にも部下達に専用のゴルフ場をプレゼントされた時には、園芸の才能を活かしてコースを日本庭園のように装飾しており、有名ゴルファーからプレーの申し込みが来るほどであった。テレビゲームについては生年月日の都合もあり、長年、拒否反応を示していたが、時代の変化により、将棋ソフトや歴史系ソフトに手を出すようにもなり、孫の大介の為に初代ポケモンの多くのポケモン(151匹中118匹まで)を集めたことがある(元はと言えば、学校の合宿に行く大介からゲームボーイごと預かった後にうっかりスイッチのON/OFFを繰り返すという行動をとった結果、140匹集めていたセーブデータを消してしまったため、大介が帰ってくるまでにリカバリーしようとしたことによる。当初、両津に金で頼もうとしたが、両津は部長にゲームの経験や苦労を知る必要があると、部長にやらせる為に断った)。

また、骨董品の収集も趣味にしているが、こちらの審美眼は良いとは言えず、偽物を掴まされるなどの詐欺に遭って、数百万単位の大金を騙し取られるなどの被害に遭うことが多い(特に、若き日から師事していた骨董屋が詐欺師と判明した後は、ショックのあまりに骨董品の収集を自粛したほどであった)。また、ドッキリのために中川が美術館から用意した本物の骨董品の数々を、両津の持ち物だと思い込んだ結果偽物と判断し、国宝の茶碗を投げて割ってしまった。


機械類には滅法強い両津とは裏腹に筋金入りの機械音痴でもあり、娘の家で、赤ん坊のミルクも電子レンジではなくコンロで温めようとするなど、新型の電化製品を使いこなせないでいた(当時は今と違い多機能家電がもてはやされた時代でもあった)。それだけでなく、家族が設定していた予約機能をことごとく解除してしまい、気がかりで訪れた両津がいなかったら面目丸つぶれになる所を助けてもらっている。当然、コンピュータも使いこなせない(もっともPCの話は作者も付け焼き刃の知識だったために、全国から山程のツッコミのお便りが届くことになり、以来こち亀でPC関係の話が登場することはほぼなくなった)でいる。


若き日に直属の上司だった現葛飾署署長の屯田五目須とは、青年期にコンビを組んでおり、下手すれば懲戒免職になってもおかしくない捜査の仕方で犯人を逮捕している。階級(関連タグにあるように大原は巡査部長。一方の屯田は警視正)は開いてしまったが仲が良く、共に行動することが多い。武装おしおきを二人でしたことも。なお、二人はそのことを振り返り、若さだけが武器だったと述懐している。コンビを解散した後も、現代まで良好な関係を維持している。なお、家庭ではお互いにかかあ天下なようで、正月に一人ぼっちにされることもままあり、両津に頼ったこともある。


連載末期の頃に明かされたが、ある時に盆栽の値段で悩んだ挙句に安い方を購入した結果、死ぬほど後悔したという経緯があり、それ以来、買い物では金に糸目をつけないようになったという。その出来事のトラウマか、後先考えずに資金をつぎ込むようになったと、両津から語られており、遂には戦艦大和の大スケール模型の分冊百科を自分が作れるかを考えずに定期購読してしまうというミスをしでかした。その事から、日本軍のメカに憧れを抱いているらしい事は連載後期以降に顕著であある。(同時期に屯田も零式艦上戦闘機の分冊百科を後先考えずに購読してしまっており、両津をして「あの熟年コンビは何を考えてるんだよ!!」と狼狽させている)


幼少期は秋田県に住んでいたとする描写もあり、父親(作中では、息子が定年退職が見え始めた年齢になっても、未だ存命との事。少なくとも、存在が明確に言及された1980年代後半時点では存命だった)の東京帝国大学(現在の東京大学)への就職とキャンパスへの赴任で東京へ転居し、成人後に千葉県へ転居した。意外に自分の住む場所にはこだわらない面もあるが、戦中戦後の苦労を経験したためか、マイホームには並々ならぬ入れ込みがあり、寺井がレギュラーであった時期は、彼にマイホームの購入を薦める、あるいは相談に乗ることがお馴染みの光景であった。また、自宅は両津に壊されるなどの被害に度々合うが、話ごとに、ハマった趣味をできるように改造しており、両津と中川同様に趣味には金に糸目をつけない面がある。

静かな住環境を選ぶ傾向があり、当初は普通の住宅街だったが次第に両津から「ペンペン草すら生えない不毛の地」や「僻地オブ僻地」と呼ばれるような未開の地に居を構えるようになるも都市化や観光地化を受けての転居を余儀なくされている。とはいえ地価は上がっており、寺井との対比で「不動産の運用に長けている」と評されたように経済的にはプラスの模様。


幼少期にかまどでごはんを食べていたからか、末期に炊飯器を買い換える時は両津にさえ、今週の話の半分も悩んでるんだぞとメタ発言全開で呆れられるほど悩み、両津に値段を下げさせるのを前提に購入を決断するなど、両津の豪腕を仕事以外での分野ではアテにしている節もある。両津はこれに何を買っても後悔するタイプなんだよとコメントしており、買いたいものが一定の値段を超えると、途端に弱気になり、言動も優柔不断になるという小市民ぶりを見せている。(両津も長年の付き合いで、購入の決断ができるボーダーラインを知っており、その度に助け舟を出してやっているという。中川圭一は両津の予測が的中したことに驚き、「行動を読んでる……」と息を呑んでいた)


また、自身の愛車は若き日に憧れた品を探して乗る傾向があり、初期は日野・ルノーいすゞベレルトヨタコロナを、中期頃には中川のツテを頼り、青年期に憧れていたスポーツカーであるトヨタ2000GTのレストア車を購入。そこから約20年ほど愛用していたが、2000年代末頃に老朽化によるエンジントラブルで手放した。以後は作中のオリジナル車へ乗り換えているが、基本的に青年期以前に羨望していたカーライフを追い求める傾向である(ちなみに、実車の2000GTの生産終了は1970年であり、こち亀連載開始より6年前である)。


なお、その2000GTを購入する際には旧車になった今(掲載当時の1980年代後半)なら安く買えるかもしれんと口に出し、同車の価値を知る両津に無知を呆れられ、中川にも当時の値段を引き合いに出されて説明され、冷や汗をかく羽目になった。その事から、旧車はスポーツカーでも安く買えると思い込んでいた節がある。また、2010年代に入ってもカーステレオはカセットテープ愛好派だったため、老朽化した2000GTを売って新車に買い換える際は、ショールームにあるに曲線のデザインの車を嫌がり、一台だけあったセダンタイプの車に乗った時は、世代からオートマの車を嫌い、クラッチ式のマニュアル車やフェンダーミラーの車を希望しただけでなく、更に旧車に乗っていた自分にとっての車の常識だった「カセットがないぞ!!」・「窓を開けるハンドルが無い」・「三角窓が固くて開かない」・「車のキーの穴が無い」と指摘するなど、ディーラーの世代ですら知らない工場注文でも無理な希望を言い周囲を振り回し、結局は車を買って中川の協力によって9割近い改造をしたことで、『サニー』サイズの大きさに最新の車の安全基準を持ち、旧車の機能や特徴を持つ特注品の車に乗り換えた。また、昭和30年代から40年代前後のカーデザインに強く愛着があり、現代的なセンスのデザインの車に強く拒否反応を示すなど、メカデザインの感性が昭和中後期のセンスで完全に固定されているのが窺えるので、連載末期においては、歴史の一ページになって久しい昭和の戦後期の雰囲気を説明するキャラの役目も担っていたと思われる。また、中川の知り合いの整備士が五式戦闘機をレストアしていた事を知ると、両津と中川らの行動を容認していたりしているので、日本軍のメカに思うところがあるのは、初期の頃から描かれていた。



長期連載ものの宿命として性格や設定が大幅に変わるのは、他の作品でもよくある話だが、誕生日は都合で毎年変わる作者曰く「オープンバースデー制」)という設定になっており、連載時に「今月の誕生日は○月○日です」と書かれることが多い(連載開始時の極初期には1920年代前半生まれの元大日本帝国陸軍軍人で、軍の解体後に警察官へ転じたという設定だったが連載が長期化した80年代末頃~1990年代には、戦中に子供であった欲しがりません勝つまではの焼け跡世代へ、連載後期にあたる2000年代頃からは戦後期の1964年当時に卒配したばかりの戦後直後生まれへ変遷している。連載期間中に生年月日が当初の設定からは20数年ほどスライドしたことになる)。

ちなみに若き日の両津が卒配し、派出所へ着任した当時は現代の両津のポジションである巡査長だったことが語られている。その当時の上司であった先代の巡査部長(その名は岩田とのこと。)からは青年期から真面目さを評価されていたが、当時から大原の堅物ぶりは有名であったためと、新人時代の時点で既に破天荒であった両津に手を焼いていて、自分の巡査部長への昇進試験に差し障ると愚痴ったところ、根気よく、部下を育てることを覚えなさいと諭され、素直に敬服し、現代における回想でも、彼を警察官の鏡のような人物だったと評しているなど、自分を育ててくれた先代の巡査部長を現在でも強く敬愛している事が明確に描かれている。ただし、彼は両津を高く評価していたらしいところが異なる。また、大原が現在の地位である巡査部長になった時期は30代半ばほどであることも示唆されている。


アニメ版編集

ばっかもーんっ!!

↑こういう感じの絵柄で「バッカモ~ン!!」と両津を一喝するのがお約束。原作にあった武装オチも1回しか見られない代わりに激怒して両津を追いかけ回したり、監視下において後始末をさせる場面に差し替えられている。

一方で、劇場版第1作では爆弾を道連れに敵の飛行機に突っ込んだ両津が死んだと思った際に誰よりも悲しんで絶叫したり、銀座の派出所に転勤した彼の様子見に訪ねた際、事故を解決しようとして歌舞伎座前派出所の部長に罵られた両津を見て異国の王子と友情を育んだ点を挙げて諭すなど(原作では両津に責任を押し付けて逃げた)両津たちを気にかけたり、一緒に騒動を起こす時もあるなど、彼との信頼関係がより強調されて描かれている。また両津たちと同じく、みだりに拳銃を発砲する場面も別の場面に差し替えられた。

映画版では被害を抑えようと行動する両津の身を案じて、両津に自分の命を優先する様言ったりしている。


演じた人物編集

  • ゲーム『バンビーノ・レースンカーチェイス』CM

富田耕生(アニメで初めて大原の声を担当した声優)

  • ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進イベント

北村弘一

  • ラジオドラマ版

高木均

  • TVアニメ版

菱谷紘二(1話~15話 ※病気療養により降板)→佐山陽規(16話以降、その他TVアニメ版関連作全般)

  • ドラマ版

伊武雅刀




関連タグ編集

こちら葛飾区亀有公園前派出所 大原部長 大原部長オチ

警察/警察官 巡査部長 頑固親父 チョビ髭 バカモーン‼︎


両津勘吉 中川圭一 秋本・カトリーヌ・麗子

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