もしかしなくても:大原部長オチ
詳細は親記事項目を参照。ただし、こちらの方がオチ個別の名称としては正確。
そして親記事タグは名称上大原大次郎個人を指しやすく、そのためにどうしてもこち亀のタグとして機能してしまうのだが、こちらは様式そのものを指すため、こち亀以外の作品の絵にも使いやすいという利点がある。
武装おしおきと、他の大原部長オチの区別
というのも、あまり取りざたされる事もないが、いわゆる「大原部長オチ」は「大原部長がオチの主導を務めているオチ表現」であるため、この「武装おしおき」以外にもバラエティが多かったりする。
例えば「普通に両津が減給あるいは左遷される(派出所からいなくなる)」「ギャグ手法により別世界(ジャンプ連載の別漫画の世界)に飛ばされる」「大原部長自身が人格的に壊れる(キャラ崩壊を起こす)」「人情モノに見られる和解オチ」「両津と大原の共闘で自体が解決する」というオチパターンもあり、その全てを「大原部長オチ」としてひっくるめて使われる場合もあったりする。
つまり「武装おしおき」タグはそれらの他の「大原部長オチ」との区別タグとして機能する働きを持っている。
パターン
殴り込み系のパターンはさまざまだが、それらを大別した場合には以下のパターンが挙げられる。
殴り込み型
パターン1
【両津が問題を起こす→大原が恥をかく→重武装した大原が派出所に殴り込む→両津は既に逃亡している】
パターン2
【大原が両津を叱る→両津が大原に仕返しをする→重武装した大原が派出所に殴り込む→両津は既に逃亡している】
大原が『両津のバカはどこだ!?(場合によっては『両津の大バカ野郎はどこだ!?』『両津のゴミ野郎はどこだ!?』など)』と言いながら殴り込んだ際に、中川や寺井が両津の逃げた先を答えて締めくくられる。しかし、一部の回では中川が居場所を答えたにもかかわらず、両津が自分の机の下に隠れていたり、中川が答えた両津の居場所に大原が直接殴り込みに行ったこともあった。
部長『両津!かくごしろ!』
両津『ここまで来るとは!』
追跡型
追跡系のパターンは殴り込み系と同様だが、追跡系の場合は以下のパターンとなる。
【両津が問題を起こす→両津が逃亡を開始する→大原が恥をかく→重装備した大原が逃亡中の両津を攻撃する】
部長『絶対に許さんぞ両津!』
両津『やりすぎですよ!部長!』
部長『恥をかかせおって馬鹿者!待てこら!』
両津『ちゃんと話し合いましょうよ!部長!』
他の人々による武装おしおき
なお「武装おしおき」は、こち亀作者・秋本治によるセルフパロディ、あるいは他の作家による秋元や『こち亀』へのリスペクトおよびオマージュとして、大原部長以外の人々にも使用される場合がある。
こち亀
秋本・カトリーヌ・麗子
上記追跡型のパターンで2回も使用し両津を追い回した。その2回とも攻撃ヘリコプターを用いており、機体には「REIKO」とペイントされていた。麗子の操縦する攻撃ヘリからの容赦無用の機銃掃射に誘導ミサイル等で攻撃されながらも、上手く逃げている両津も凄いと思うが…
その内の1回はアメリカ軍陸軍のAH-64に搭乗していた。まぁ、麗子の実家の財力と力があれば、ヘリの一機くらい楽に購入出来ますからねぇ。
では、どんなお仕置きだったのかと言うと…
ケースその➀ 108巻「ケーキ屋れいちゃんの巻」
【両津が偽物のREIKOブランドのケーキを作った事が麗子にバレて、群馬県の山中まで必死に逃げたものの、しつこく追って来た麗子のヘリに見つかって攻撃される。両手には恐らく現金が入っていると思われるトランクを持って。】
両津『(ハッハッハッハッ…)〈ヘリの音に気付いて〉ゲッ まだ追って来る』
麗子『ぜったいゆるさないわよ!両ちゃん』
両津『わかったわしの負け!』
両津『たかがケーキでそこまで怒るとは思わなかったよ!まったく!』
ケースその⓶ 154巻「超セレブ警官麗子の巻」
【TV局から麗子の特集番組が企画され麗子は取材を受けることになった。部長と署長は喜んだものの、実家が世界有数のハイパーセレブなことが世間にバレればお茶の間全員敵に回した上に、新葛飾署は警視庁から四面楚歌されると考えた両津は一計を案じる事にした。何と麗子の会社を200社潰したり、所有していた高級車をアジアに寄付した挙句、北千住の貧乏長屋住まいにボロ服に眼鏡着用、かつ自転車通勤を命じたのだ!こうして貧乏人として撮影が始まったものの、撮影していたスーパーで日本語の分からないブラジル人の通訳をしたり、北千住の長屋に麗子と5000円億円の契約をしたアメリカの会社の会長がお忍びで訪れたことで正体がバレてしまい、部長と署長から「何とかしろ」と言われた両津は、麗子の特集番組の放送時にTV局に侵入してナレーションを勝手に吹き込んでしまう(流石の部長と署長もこれには唖然となり、「ひどすぎる…」としか言えなかった)。で、最後のコマでは自転車で逃げる両津に麗子がAH-64で攻撃して来る。両津は自転車で逃げながら契約書をヘリに向けて見せるのだが、麗子の怒りは止まらなかった。】
麗子『もうぜったいゆるさないわよ~~』
両津『やめろ!おい!その為の契約書なんだぞ!!麗子~~~(これこれ)』
屯田五目須署長
部長のみならず署長も一緒に武装するパターンがある。
両津勘吉
そう、両さんもあまりの理不尽や、更生しない暴走族相手に拳銃を抜きながら制裁に向かおうとしたことがある。
同作者の他作品
「イヤだなぁ。ちょっと注意をしに行くだけですよ! 」
繰巣陣(『Mr.Clice』)
同作者作品『Mr.Clice』の主人公。通称クリス。日本国国家特別工作機関(特工 / JAPAN SPECIAL TEAM / JST )のエージェント。脳外科手術で女性の体に頭脳を移植されてしまった男性。作品初期には毎度のごとく同僚や上司に「男性に戻れる」と騙されまくったため、それを知った時のいくつかのパターンのひとつとして複数回、武装おしおきを敢行しようとした。ただし、いつも危ういところで、上司に呼ばれた同僚に止められる、というオチがつく、のだが、5巻ではついにビッグボーイの炭水車を局長室に直撃させている。
「クリスはどこだ! あのバカはどこにいる!! 」
雨氷氷 笑太局長(『Mr.Clice』)
同作者作品『Mr.Clice』の登場人物で、主人公であるクリスの上司。国家特別工作機関の一部門である「工作局」の局長。ちなみに名前は「うひょひょ わらった 」と読む。クリスに楽しみにしていたスイーツを盗み喰いされたために頭に怨みのロウソクをおっ立てて機関銃を両手に持ち武装おしおきを披露。あの部下にして、この上司とでも言うべきか。
別作者の作品で披露されたオマージュ・パロディ
「セルジュはどこだ! あのバカはどこだ! 」
アラン・リヴァル(『王様の仕立て屋』)
大河原遁の漫画作品『王様の仕立て屋』の登場人物。フランスはパリファッション界の重鎮のひとりでライバル(業界にとっては有望な人材)は新人のうちに叩き潰す、弟子はトコトンまで悪夢この上ない理不尽に晒して自分への忠誠と忠義と鋼メンタルを骨身に刻み付けさせる、という主義の大人げない人。その悋気を恐れて『王様の仕立て屋』の主人公である織部悠(オリベ)の元に押しかけ弟子にやって来たセルジュ・リヴァルの父親。息子が自身の意に沿わない仕事(ライバル服飾メーカーのモデル)をやった事で、オリベと付き合いの深いジラソーレ社に装甲戦車による武装おしおきを敢行した。(その後は武装おしおき目的でなくとも、事ある毎にナポリへ戦車で乗り付けるようになる)
「ローリングはどこだ! あのバカはどこだ!」
「グッモーニン ベトナーム! 」
フェデリカ・テッサリーニ(『王様の仕立て屋』)
前述と同じく『王様の仕立て屋』の登場人物。ファッションブランド「ジラソーレ社」アメリカ地域統括担当ニューヨーク支店長。イタリア生まれアメリカ育ちの超豪快メリケン娘。
本来、人格的には武装おしおきをする側ではなく、むしろ受ける(そして逃げおおせる)側であるのだが、第2部「サルトリア・ナポレターナ」シャツ編(ステーキ編/ロッキー・グリズリーズ編)にて、みずからの顧客であるジョー・ローリングにハメられて一晩留置所にブチ込まれた上、自社長ユーリアにこってりと絞られてしまったため闘牛士の闘剣を持って織部のもとに殴り込み、さらにはベトナム風戦車でローリングへと武装おしおきを決行した。
「あのタコはどこだ! 」
烏間惟臣(『暗殺教室』)
おなじみ松井優征の漫画作品『暗殺教室』の登場人物。とある事情により行われたケイドロで、捕らえた生徒をあのタコによって何度も逃がされたため、結果として奴にブチ切れてアサルトライフルと拳銃で武装おしおきを敢行しようとした。
「八重島のバカはどこだ!どこにいる!?」
百瀬支配人(『コンシェルジュプラチナム』)
コンシェルジュプラチナムの登場人物。ホテルキャピタル白金平の支配人。
古いおもちゃ修理が話題になった際、ドアマンの八重島樹に、壊れたマジンガーZの修理を頼むが
梱包の際、八重島が友人に注文した全裸改造したフィギュアと間違えて渡してしまい
(このマジンガーZはプレゼントにする予定だった)
怒り狂った百瀬は棍棒を振り回して上記のセリフを放った。
なお、同シーンで一条は、どっかの漫画で見た事あると言っていた。
「ハルトマンはどこに行った!?」
エイラ・イルマタル・ユーティライネン(『501部隊発進しますっ!』)
人気作品『ストライクウィッチーズ』のパロディギャグ。エイラが風邪をひいて寝込んでしまい、心配に思ったハルトマンが気を利かせたつもりでエイラが好きなサーニャのお面を寝ているエイラの周囲に置く。ところがそのサーニャ当人が夜間哨戒から帰還して部屋に戻った時、お面を見てショックを受けてしまい怒ったエイラがフリーガーハマー(サーニャの武器であるミサイルランチャー)や機銃などを持ち出してミーナの隊長室に怒鳴り込んできた。なお、ミーナは「任務に出た」と言ってハルトマン当人はミーナの机の下に隠れていた。
「島田流はいるかーっ!!」
西住しほ(『もっとらぶらぶ作戦です!』)
人気作品『ガールズ&パンツァー』のパロディギャグ。主人公・西住みほの母親である西住流師範の西住しほにライバルの島田流師範の島田千代から連絡が入り、千代のチャイナドレス姿の写真とともに「余った同じ服を送ったけど、サイズが小さくて着れないよね?(意訳)」といった挑発的な内容のメールが送られたことで怒ったしほが、チャイナドレスを着た写真を送り返す。それから千代が色んな服を着た写真を送っては、しほも服を着て写真を送るというコスプレ合戦のようなやり取りが続けられた。後日、千代が『月刊戦車道』に今までのコスプレ写真を送って勝手にグラビア特集をやらさせ、無断で使われたことに激怒したしほは、理事長のもとに戦車に乗って怒鳴り込んできた。なお、千代は七郎の後ろにあるソファーの陰に隠れていた。
「プルーンのバカはどこだー!?」
モモコ(『ボンバーガール』)
人気ゲーム『ボンバーガール』の漫画。プルーンがスタッフさんに陰口を言ったため罰として冬水着の刑に処される事になったのだが、パプルに丸投げをしたためモーニングスターを持ち(おそらくセピアのものだと思われる)パインと共にパイカーに乗って怒鳴り込んで来た。なお、プルーンの行方はアサギいわくチェイスチェイスジョーカーズ遊びに秋葉原へ行ったとのこと。その漫画はこのサイトで見れます。
妖怪ウォッチの場合
『妖怪ウォッチ』(レベルファイブ)でもオチの定型として見られる場合がある。
直接攻撃型
《アニメ本編》
【ジバニャンが天野家で悪ふざけする→ケータが注意するがジバニャンは聞く耳を持たず→ケータがウィスパーから受け取ったハリセンでジバニャンを攻撃する】
【USAピョンが何かする→イナホが話の腰を折ったり、ふざけたりする→USAピョンがベイダーモードになり、イナホを攻撃する(場合によってはケータ達もとばっちりを食らう)】
《バスターズトレジャー編》
第22話
【インディ・Jとジバニャンがコマさんの救出に向かう→コマさんは楽しくしていて、秘宝の情報も嘘だった→インディ・Jとジバニャンが馬鹿にされて怒りのベイダーモード発動→妖怪スナイパーで遺跡を爆破】
第26話
【コマさん→ジバニャン→インディ・J の順にドエスカリバーに憑り依かれてMr.スコップをジバニャンのムチで攻撃】
第27話
【インディ・J が自分の願いを叶えて貰おうとするジバニャンをハリセンで攻撃→自分の願いと真逆の願いを叶えて貰おうとするMr.スコップを彼のスコップらしいスコップで攻撃→それぞれの願いを叶えて貰おうとするコマさん、ネコ二世、ゾン・ビーCを妖怪スナイパーと妖怪マグナムで攻撃】
追跡型
【USAピョンがイナホと喧嘩→ケータ達のおかげで
和解→しかしイナホがふざけていたためUSAピョンが涙のベイダーモード発動→イナホを攻撃しケータ達もとばっちりを食らう】
その他
ケータの母親(妖怪ウォッチ)
なかなか宿題をしない息子に対し、戦車で殴り込み砲撃。