「女々しいぞ、乱馬! 修行のためには命も捨てる覚悟ではなかったか!」
「許してくれ、母さん! 許してくれえぇぇぇぇ!!!!!」
概要
CV:緒方賢一※(1989年版)/チョー(2024年版)。ドラマ版では古田新太が演じた。
※ 緒方氏は2024年版ではナレーション担当
実戦型格闘技「無差別格闘早乙女流」の創始者にして師範。一応、先代当主(当主の座そのものに関しては現在、一応息子に跡目を譲り隠居した形になっている)。八宝斎の弟子。
呪泉郷の呪いにより、水を被るとジャイアントパンダに変身する。
ちなみにパンダの時は喋れないのでプラカード等に文字を書いて筆談する。
ゲーム作品で参戦する際は専らパンダの姿での登場が殆どである。
人物
無差別格闘流を後世に伝えるため、天道早雲とともに乱馬と早雲の三女天道あかねを結婚させようとしている。
性格は自堕落で息子以上にいい加減。後先考えずノリと勢いで、なんかカッコいい事を言ったり常軌を逸した(その場限りで見れば侠気に溢れているように見える)約束ごとをしたりする。しかし、そうして発された自らの言動はいわば状況を切り抜けて回避せんがための、その場限りの方便に他ならないため、言動の責任を取ることはまず無く、他人との約束を破るなど卑怯なことも行う。
そのため、ギャグ補正でコミカルに描かれてはいるが本作でのトラブルやいざこざの原因の8割は、玄馬が引き起こしたものである。
息子も、このあたりは心得たもので妻(乱馬の母)からの「今から行きます」との手紙に錯乱した玄馬を目の当たりにした際には、真っ先に「借金か、食い逃げか、ドロボーか」と問い質している。ちなみに当の本人は、この問い質しに「お前、父をそんな目で」と涙ぐんでいるのだが、まぁそのあたりは鏡を見ろとしか言いようが無い。
息子に先祖に実力を見せるための儀式と騙して、墓荒らし対策有無確認のための捨て石にした事もある。
妻の早乙女のどかに乱馬を男らしく育てられなければ親子そろって切腹すると約束した事が親子が再会できない状況を作った。
久遠寺右京も彼の被害を受けた一人で、(既に早雲との間で天道家の娘との縁談話が決まっていたにもかかわらず)彼女を乱馬の許嫁にするとの約束の上で右京の父親が所有するお好み焼き屋の屋台を玄馬が譲りうけていたが、玄馬が約束を反故にして屋台だけせしめて逃走した。そのため深く傷ついた久遠寺右京は玄馬と乱馬を恨んでいた。
- 玄馬は最初から約束を破るつもりはなく、乱馬が右京よりお好み焼きが好きと返答したから、約束を破る事になったと責任転嫁しているが、屋台を持ち逃げする理由にはなっていない。
これを聞いた外野の女子達は、親子揃ってあまりにもチャランポランないい加減さに激怒して乱馬共々袋叩きにした上に、後に右京が天道家を訪問した際に、あかねから事情を聞かされた早雲も流石にこれにはガチギレのあまり、(ギャグ的演出だが)背後からどこかで見たことのあるような姿になり、鎧を身に纏って弓矢を片手に乱馬と玄馬を追いかけるなど本気で殺しにかかってくる始末であった。
- しかも結婚詐欺の件で何一つ反省もせず、持参金を一円も返さないどころか問題を解決しないまま最終回を迎えている。
- ただ、右京が乱馬とあかねの痴話喧嘩を見て、まだ自分にもつけ入るチャンスがあると解釈し、詐欺に関して一旦流して乱馬との交遊を再開した他、八宝斎の灸による乱馬弱体化の時は、治療の為の遠征に乱馬だけでなく玄馬とも特に敵意を向ける様子なく同伴してたため、一応和解したと思われる。
ただし、同門の兄弟弟子にして修行時代に苦楽を共にした早雲との絆だけは本物。いかなる約束ごとをもアッサリ破ってみせる玄馬も、息子と天道家の娘を結ばせる許嫁の約束だけは律儀に果たそうとしており、また早雲のピンチには共に死地に立ち体を張り、あるいは共に悪巧みを巡らしたりするなど、二人セットでの行動も多い。
また妻ののどかと行った切腹の約束についても、逃げ回りこそすれ「男に二言はない」として(乱馬に詰められた時も)撤回だけは言いださなかった。
なお、自身の禿げ頭には結構コンプレックスがあるようで、それが元にたまにトラブルを起こしている。
戦闘力
なんだかんだと言いながら腐っても野外格闘・状況(即興)格闘に特化された無差別格闘早乙女流の創始者かつ先代当主であり、それだけの実力はある人物。あかねからはあれで結構強いと評されている。
自堕落な性格から修行をサボって一時期乱馬よりも弱くなったり、あるいは世代交代の波に呑まれて早雲ともどもかませ犬になったりしているが息子も知らない、いざという時の隠し玉はまだまだ所持しており、いわゆる「やる時はやるオヤジ」というポジションでもある。
猛虎落地勢(ただの土下座)、魔犬慟哭波(負け犬の遠吠え)、地獄のゆりかご(嫌がらせの抱き潰し)などふざけた技しか使わないが、自ら「邪拳」と呼んで封印した山千拳(猛虎開門破・毒蛇探穴掌・金絲緊縛翔・迎門鉄扇指・懐中抱珠殺・鬼神来襲弾)、海千拳(白蛇吐信掌・支柱落地勢・護身流星布・鯉魚翻身・背山倒海態・鎧戸裂牙断・夜叉探海砲)のような強力な格技体系や、早乙女流 横暴おやじの術(いわゆるちゃぶ台返し)や早乙女流 畳返しという侮れぬ初見殺し技を開発しており、実は凄い実力者とも言われている。
水を被るとパンダに変身する体質について
乱馬共々機会があれば男溺泉に入ってこの体質を治したいと思っているが、変身後もさして戦闘力は変わらない上に、都合の悪いことが起こればパンダになって誤魔化したり、食べるものが無ければ野山で笹を食べて飢えをしのげるうえに、パンダであることで色々美味しい思いが出来るので作中ではパンダの姿でいる方が圧倒的に多い。
実写版ではパンダ姿になるとキャバ嬢にモテモテで、なびきにも金づるとして可愛がられていた。
関連タグ
九能帯刀、九能校長 - 玄馬と同じく本作のトラブルメーカー。こちらは、風林館高校でのトラブルの主な原因を引き起こしている。
卑怯者 詐欺師 強盗 コソ泥 女の敵 毒親 マダオ 小悪党 DQN 居候 結婚詐欺
ニート(ただ、序盤では小乃東風の診療所でアルバイトをしてた他、稀に早雲達と妖怪退治に向かう場面があるため、厳密にはフリーターとも取れる)