「この黒バラの小太刀が、足腰立たなくしてあげましょう」
概要
聖ヘベレケ女学院(高校)1年で、「格闘新体操」の使い手。通称「黒薔薇の小太刀」。
外見は黒髪サイドテールの美人。
人物
容姿とプロポーションは完璧で、文武両道、礼儀作法にも通じ、料理の腕前も一流という良家のお嬢様だが、兄と同様に常軌を逸した変態であり、周囲からは敬遠されている。
兄の帯刀は変態とはいえ、正々堂々の勝負を挑んでくる真っ当な面を持っているが、その兄を以ってして「陰険で執念深く、気立てが悪いが、根もひねくれていて、狙った男は逃がさない」と言わしめる、大変難のある人物。今で言うメンヘラが近いか。
その性格は行動や戦闘スタイルにも強く反映されており、試合前に対戦相手を闇討ちしておいて、「勝利のためには試合前にも全力を尽くす主義」と嘯くなど無茶苦茶。感情が昂った時は画像のように目元がつり上がり、ちょっと怖くなる。
ただ、自分が敗れた際は負けを認める潔い一面も存在する。
美しい男女交際に憧れながらも、色気も味気もない灰色の女子校生活に辟易していたところ、偶然助けられた乱馬に一目惚れ。
兄と同じく「おさげの女=乱馬」だとは全く気づいておらず、らんまを「自分と乱馬の恋路に割って入る邪魔者」と思い込んで敵視している。
恋愛に関しては、シャンプーに負けずとも劣らない強引なスタイルで、睡眠薬やシビレ薬を平然と使用するなど、中々の危険人物。
兄も薬を盛る行為にはドン引きしていた。
作者曰く、兄・帯刀との仲は悪いとのこと。
正攻法で挑む帯刀と手段を選ばない小太刀では話が合わないのだろうか。
原作では父親である校長との絡みが皆無だったが、アニメでは再会しており、意外にもファザコンである。
まさにるーみっくわーるどでの「残念な美人」。
平成版で演じた島津氏曰く「強気のお嬢様、女王様タイプ。それで、屋根の上を飛んでいくとか(笑)」
能力
パワー | ★☆☆☆☆ |
---|---|
スピード | ★★☆☆☆ |
テクニック | ★★★☆☆ |
頭脳 | ★★☆☆☆ |
ハート | ★★★★☆ |
スタミナ | ★☆☆☆☆ |
能力設定(5段階評価)はワイド版11巻で登場。
全体的にテクニック寄り。
棍棒や新体操のリボンを利用したトリッキーな戦術を用いる分、正当派剣道である帯刀よりも適応力に秀でる。
兄妹喧嘩をした時も終始有利に立っていた。
帯刀とおさげの女に対する嫌がらせのために合成写真(帯刀とらんまのデート)を作ってバラ撒くなど変な特技を持っている。
技
各種新体操用具に、それぞれえげつない仕掛けを施して攻撃するのが基本。
棍棒からは無数のトゲが飛び出したり、紐やボールはそれぞれに見せかけた棒や爆弾だったりと容赦が無い。花束にしびれ薬の粉末を仕込んでらんまと九能に投げつけたり、大きな木槌を持ってあかねに襲い掛かったこともある(後者は殺気を感じ取られて防がれたが)。
千手棍棒乱れ打ち
20本もの棍棒を片手で操り連続突きを繰り出す(1本の棍棒が20本に見えるのではない)という人間離れした技。
その威力は、らんまの高速突きと互角であり、手元が全く見えない程の速度を持つ。
帯刀との兄妹喧嘩の際は、両手に持った棍棒で兄の竹刀を捌くという技量を見せた。
黒薔薇吹雪/黒バラ吹雪
小太刀の象徴と言える技。
何処からともなく現れる無数の黒薔薇の花びらで、相手を撹乱する。
出てきた薔薇は、勿論そのまま散らかしっ放しで逃げてゆくので、迷惑極まりない。
終盤では乱馬と対面した直後に使い、そのまま家に戻っておめかしをして乱馬を出迎えた(喜びの感情表現、もしくは正装以外の格好を乱馬に見られたくなかったのか)。
活躍
連載終盤では兄が乱馬のポスターを勝手に切り刻んだことで兄妹喧嘩が勃発。お互いに相手を「変態」と見て罵り始める。
小太刀は帯刀がコレクションしていた女乱馬のはしたない写真集を奪い取り、更には女乱馬の合成写真をバラ撒くことで帯刀とおさげの女に対する嫌がらせを行う。帯刀から攻撃されてもリボンを使った遠距離攻撃で軽くいなして終始有利に立っている。
帯刀は女乱馬から自分の名誉を守るために小太刀に謝ってほしいと懇願されたことで重い腰を上げるが、結局謝罪が出来ず兄妹対決となる。直後、見咎めた乱馬が帯刀を気絶させ二人羽織で謝らせたことで小太刀は引き下がった。