概要
CV:永井一郎(1989年版)、???(2024年版) 青年時:子安武人
実戦型格闘技「無差別格闘流」の開祖であり、流派の本家筋「元祖無差別格闘流」師範。その実力は作中最強。
内弟子に早乙女玄馬、天道早雲、早乙女乱馬、外弟子に二ノ宮ひな子がいる。
青年時代の通り名はハッピー。シャンプーとコロンからは現在もハッピーと呼ばれる。
嘗ては八宝斎の悪行(弟子イジメ)に耐えかねた玄馬と早雲によって山の洞窟に閉じ込められたが、落雷によって崩れたことで脱出。無差別格闘流の後継者を指名するべく玄馬と早雲の下を訪れる(復讐する気はないとのこと)。そこで乱馬を後継者として見込み、鍛えつつ様子見をすることとなった。
但し、10年くらい前に当時病弱なひな子と対面したり、10数年前に呪泉郷を訪れたりと相当な矛盾が発生している。
能力
パワー | ★★★★★ |
---|---|
スピード | ★★★★★ |
テクニック | ★★★★★★★★ |
頭脳 | ★★★★★ |
ハート | ★★★★★ |
スタミナ | ★★★★★ |
能力設定(5段階評価)はワイド版6巻で登場。
八宝斎は全項目で最大評価。テクニックに至っては5段階評価なのに枠を飛び越えて8である。
結局、ワイド版においても八宝斎を上回る能力設定のキャラクターは登場せず、多くの読者の予想を裏切らずに八宝斎が(搦手を使わない肉弾戦なら)作中最強という事が明らかとなった。
絶大すぎる生身の戦闘力を持つが、よほどの事がない限り本気で戦うことはなく、普段は八宝大華輪に頼り切りか、自身のスケベさを突かれて下着による罠などにかかる等で敗北し、ギャグのオチを担当する。
その強さゆえか、強大な敵が立ちはだかる長編では基本的に不在。
不在理由はガイドブックで補足されており、天道家にいない場合は酒に酔って道端で寝ているか、作中に登場するような秘宝、珍品の類を集めて回っているらしい。
性格
極度のスケベで、覗きや下着ドロ、セクハラの常習犯。食い逃げや盗みも日常茶飯事である。
しかし、意外にも直接的なセクハラ行為に関しては女らんま以外に仕掛けることは余りなく、女性格闘家と相対することになっても、必ず手加減して怪我を負わせないよう配慮する(男性相手にも格下ならば手加減はするが、女性に対するそれとは明らかに扱いが違う)。
基本的な性格もわがままにして尊大、傍若無人、おまけにいたずら好きとなかなかに強烈。
玄馬と早雲にも食事を与えない(自分だけ食べる)など嫌がらせをしており、置き去りや生き埋めなどで復讐されたが平然としていた。
しかし根っからの極悪人というわけでもなく、一応最低限の情は持ち合わせており、銭湯の湯船でおもちゃで遊ぶなど、子供のように無邪気な部分もある。
もっとも、十数年前にたまたま純粋な善行をして通りがかりの妊婦を助けた結果、赤子を牛鶴鰻毛人溺泉で産湯に付け怪物になる体質にした挙げ句とんでもない名前を付けてしまったという下手な悪事より酷い結果を招いたこともあるが…。
乱馬とはお互いに子供じみたやりとりをすることも多く、お色気喫茶に連れていくなど悪友のような一面も持っている。
好きな女性のタイプは、天道かすみのような清楚系のおしとやかな女性(ただ、シャンプーのようなタイプも好みの模様)。
好みの女性の前では普段のスケベ振りや尊大さは鳴りを潜め、可愛らしいおじいちゃんキャラで猫を被り、セクハラ攻撃を仕掛けることもない。
本気で惚れた場合には更に性格が豹変し、驚くほど紳士的かつ献身的になってしまう。
天道家の面々も本気で八宝斎を嫌っているわけではないようで、作中では何度か本気で死にかける場面があるが、この時は乱馬や玄馬、早雲は八宝斎の意向を無視して強制的に助けている(助かる方法がおばさんのパンツを盗む事だったり、雑巾でしぼった薬を飲む事だったりする為、八宝斎自身は死を望んでいた)。
技
一応、「無差別格闘流」と銘打ってはいるが、ほとんどの技が忍術や超能力じみたものが多い。ぶっちゃけ格闘技らしさがほぼないと言っていいくらいである。
八宝大華輪
八宝斎お手製の花火爆弾。基本的に戦いになっても自身で動くことはなく、これを投げ付けて対処する。しかし威力はあり、まともに食らえば乱馬や良牙たちでも一撃で気絶させられるほど。
シンプル故に見切られやすいため、火薬を減らしてわざと威力を低くしたものや中身を変えて煙幕弾に転用したものなどを交え、本命を当てるための布石に利用することもある。ただし、それでも何度も食らって来た乱馬たちには跳ね返されることが多い。
もはや格闘技どころか技ですらないテロ兵器である。
空蝉の法
その場で透明になる。強力だが使用中は空気の様になっており、一切動くことができない。身を隠す事に関しては強力だが、敵を倒すのには使えない奥義。
御彼岸御萩重ね
元祖無差別格闘流奥義。竜巻を作り出す。名前の由来は過去におはぎを独り占めしようとした時に思いついた技だから。そんなしょうもない理由で‥。
というか、格闘技なのだろうかこれは…?
キセルホイップ
当初の八宝斎の基本戦法。
攻撃してきた相手の力をそのまま利用して相手を宙に投げ飛ばす。八宝斎の場合は煙管を使うのでキセルホイップ。乱馬は扇子でこの技を使う為、「扇子ホイップ」と呼ばれる。八宝斎が使う技にしては珍しく比較的まともな格闘技らしい技である。
闘気
八宝斎の奥の手にして、元祖無差別格闘流の極意を極めた者が到達する究極形態。闘気を自在に操って相手を金縛りに陥れたり、闘気を凝縮しエネルギー弾を放つ。闘気を具現化し巨大化することもできる。他の技が全て形骸化してしまうほど非常に強力かつ応用性に富んでおり、本当に本気を出す際にしか使用しない。ぶっちゃけほとんど超能力である。
ヤドカリ拳
銭湯専用のマル秘奥義。大量の桶に隠れながら突きや蹴りを乱射する。ぶっちゃけ暗殺技に近い。また、桶に隠れるという性質上、小柄な八宝斎にしかできない専用の技である。
弱点
作中最強だが実は弱点も結構ある。
前述の通り色仕掛けによる罠には、びっくりするほど簡単に引っ掛かる。
女体に触れられないと禁断症状を起こしてしまい、最終的に痙攣して動けなくなる。
また純心な兄妹に心打たれ、本気で良いことをしようとするも悪人のため拒絶反応が起きて頭が爆発してしまう。
人間関係
コロン
同等の実力を持つライバルにして、若い頃からの腐れ縁。
かつて八宝斎が青年時代に修行のために中国に渡った際、滞在先の村の飯店の看板娘だったコロンに一目惚れしている。度々口説きに掛かり、コロンの方も満更でもなかったが、他の村娘にセクハラ紛いのガールハントを仕掛けて回っていたため、愛想を尽かされ放逐された。
コロンには割りと本気で熱を上げていたため、この体験はかなりショックだった模様。そのため、現在でも苦手な相手。
早乙女玄馬/天道早雲
元祖無差別格闘流の直弟子。二人を奴隷の如く散々にこき使い、下着泥棒の片棒を担がせたりなどしたため、かなり恨まれると同時に恐れられている。そのため、初登場まで騙し討ちの末にずっと封印されていた。とはいえ、二人の強さを省みるにまともな修行も行ってはいたと思われ、二人もしっかり無差別格闘流を名乗っているなど、武術家としての信頼感は互いに持っている。ワイド版では作者の高橋は玄馬と早雲の強さに関して「八宝斎の弟子だから強い」と発言しており、やはり二人にとって八宝斎の存在は大きいようである。
パンスト太郎
名付け子。十数年前に呪泉郷で通りがかりの妊婦を助けた結果、産まれた赤子の彼を牛鶴鰻毛人溺泉で産湯に付け怪物になる体質にしてしまった。そして彼の生まれた村に「産湯につけた者がその子の名前を決める」という掟があったため三日三晩悩んだ挙げ句とんでもない名前…パンスト太郎という名を付けてしまった。
良牙達は当初変身体質にされた件を恨んでいたのだと思っていたが、真相を知って彼に同情した。
二ノ宮ひな子
外弟子の一人で、上記二人と違って本格的な手解きはしていない。
病弱な少女だったひな子に闘気吸引体質を施し、その境遇から救い出した(ただし、そこには純粋なひな子を利用するための裏の思惑があったわけだが)。
が、闘気の扱いを他の流派以上に極意とする無差別格闘流にとっては最悪の相性の相手であり、ゆえに無差別格闘流にとっては天敵に等しい存在に成長していた。八宝斎が本気を出しても敵わない数少ない相手の一人で、いわく「無差別格闘流を滅ぼしかねないバケモノ」とまで評する。
また、ひな子は乱馬とあかねの担任……すなわち教師である(しかも八宝斎のタテマエを鵜呑みにして「(道徳に忠実な)よい子」である事を全力で志向している)ため、ますます八宝斎や無差別格闘流とは社会的な立場としても相性は悪い。
九能帯刀
アニメ版65話では九能校長からの依頼で鍛えたことがあった。
しかし本気で鍛える気などなく、雷のように早く動ける薬の材料集めと称して下着泥棒の片棒を担がせた。結果的にだが九能は乱馬を圧倒するほどの強さに目覚め、更には新技「旋風剣」まで編み出してしまった。
なお、九能には数々の悪行から毛嫌いされており、当初は弟子入りを拒まれていた。だが今のままでは乱馬には勝てないとして思い直された。
劇場版
中国寝崑崙大決戦! 掟やぶりの激闘篇!!
かつて寝崑崙とひと悶着あり、美女を誘拐する邪悪な集団だったと語る。
あかねが長である麒麟に花嫁として連れ去られたため、乱馬たちは救出に向かうことに。
中盤では乱馬と麒麟が欠けた状態で総力戦となるが、寝崑崙の力はすさまじく仲間たちは次々と打ち倒される。八宝斎ですらいつの間にかやられていたほど。
再度寝崑崙に突入することとなり、門番として黒ひげの巨漢・飛車門天が立ちはだかる。八宝斎は乱馬に代わって戦いを挑むのだが、八宝大火輪を投げ付ける寸前に躓いて転んでしまい、飛車門天が呆気に取られたこともあり爆発によって相討ちとなった。
関連イラスト
関連タグ
他作品
錯乱坊:『うる星やつら』の登場人物。漫画の原作者と中の人が同じで、体型が似た老人繋がり。
三重鳩宗:『魔乳秘剣帖』の登場人物。性格が似ていてかつ、戦闘力が高い人物繋がり。
じーさん:トラブルメーカーな老人繋がり。しかもこちらは、言動が(基本性欲を行動原理としている)八宝斎と違って、無軌道で考えが本当に読めないので、質の悪さで言えばこちらのほうが遥かに上である。