曖昧さ回避
- 火薬や発色剤を調合し、まとめたもの。→この記事で説明されています。
- 『崩壊:スターレイル』の登場人物。→花火(スターレイル)
概要 🎆🎇🧨
火薬や発色剤を調合し、まとめたもの。これに火を付けると音と共にきれいな火花が放出される。
それゆえ、花火が行われるのはほとんどの場合夜である。
日本に最初に伝来したのは黒色火薬で、火花は炭火色(オレンジ色)一色であり、明るさの濃淡で表現していた。
明治維新後、海外から塩素酸カリウム(青色)、アルミニウム、マグネシウム(以上白色)、炭酸ストロンチウム(赤色)、硝酸バリウム(緑色)などが輸入され、カラフルな花火が作られるようになった。現在でも、より華やかな色が開発され続けている。
従来の黒色火薬の花火を「和火」、ヨーロッパの花火の技術を取り入れた花火を「洋火」と区別することがある。
花火は大きく分けて、線香花火に代表される、一般の家庭においても楽しむ事のできる「おもちゃ花火」と、各企業や自治体が主催する花火大会において放たれる規模の大きな花火(煙火)と2つに分ける事ができる。
煙火の使用は、それ自体は資格は必要ない。しかし、実質的には日本煙火協会の講習を受けた上で煙火消費保安手帳の交付を受けた者でないと使用することはできない。さらに、実際に使用する際には、使用する自治体への届出(使用量・1発の大きさが一定以上の場合、さらに都道府県知事の許可も必要)が必要になる。
おもちゃ花火は、基本的に火薬量が15グラム以下に制限される(種類によっては、これよりさらに少ない)。意外な所では、自動車用の緊急保安炎筒(発煙筒)も火薬類取締法施行規則により、おもちゃ花火として扱われる(火薬量150グラム以下)。また、種類を問わず、束ねて使うと煙火として扱われ、自治体への届出・許可が要求されるので注意。
なお、近年は資材の高騰や人材不足、該当地域における人口の減少などによって花火大会の開催が減少している。
打ち上げ花火の名称
日本製で伝統的な名付けがされた打ち上げ花火は、どのような形で開くのかが名前で判る。
例えば、
「昇雄花/緑銀芯/菊/先紅光露」
=打ち上げ後の上昇中に房状の火花を何度か散らし、
緑の中に銀の星が入る二重構造で、
それぞれの星は「菊」パターン(一定距離地味に曳光してから派手に光る)、
開いた後に赤く変化し、さらに白く輝いて消える
「昇曲付/四重芯/錦冠/群声」
=打ち上げ後は尾を曳いていき、
五重の(最外層+「芯」が四層)同心円構造を持ち、
火花を派手に残してみせるタイプの星で、
最後に「ザァァァアァーー」っと音の演出が入る
といった具合である。
花火大会に行くときにはプログラムを入手すると楽しみが少し広がるかもしれない。
海外の花火事情
花火は日本に限らず世界中にあり、打ち上げイベントも世界中で見られるが、花火を楽しむ機会や花火イベントの状況は日本のそれとはかなり状況を異にする。
日本の花火大会は花火の打ち上げそのものを鑑賞して楽しむイベントであるのに対して、海外では何らかの祝祭日を彩るイベントとして花火が打ち上げられるのが一般的である。たとえばフランスでは、フランス革命を記念して7月14日に花火大会が開催されるし、イギリスでは11月5日のガイ・フォークス・デイが定番の花火大会の日となっている。
このほか元日や独立記念日など祝日を記念して花火が打ち上げられる例は世界各地で多い。それゆえ、国によっては花火を「冬の風物詩」だとみなしているところもある。
また、海外の多くの国では、おもちゃ花火であっても購入には年齢制限が設けられていて、既定の年齢に達していない人(おもに未成年者)が購入することはできない。販売される時期も法律で制限している国が多く、日本で年中を通して花火を実店舗で自由に購入できる(夏場はいたるところで売っているし、冬でも一部の店では販売している)のとは大きく異なる。
関連イラスト
夏の風物詩として知られ、pixivでは夏祭りなど夏を題材にして描かれたイラストが多い。
勿論、夏以外のイラストも投稿されている。
描き方講座