「では素晴らしい提案をしよう お前も鬼にならないか?」
プロフィール
人間時の名前 | ??? |
---|---|
身長 | 173cm |
体重 | 74kg |
趣味 | 鍛錬 |
数字 | 十二鬼月 上弦の参 |
血鬼術 | 破壊殺 |
一人称 | 俺 |
CV | 石田彰 |
演 | 蒼木陣 |
初登場話 | 原作単行本8巻 第63話「猗窩座」 |
公式人気投票 | 第1回:54位(6票) 第2回:17位(1982票) |
年齢 | 140歳以上 |
概要
鬼舞辻無惨配下の精鋭である十二鬼月において“上弦の参”の数字を与えられた上級の鬼。別名「拳鬼」。
その二つ名の通り徒手空拳のスタイルで戦う。
通常、人喰い鬼は己の狩場(テリトリー)にこもるが、猗窩座は首魁である無惨から直々に特別な任務を与えられており、行動範囲が非常に広い。
更には報告の為に無惨の下へと度々参じている────つまり彼についての情報や本質を一部なりとも明かされている、上弦の中でも特に古株にあたる鬼でもある。
鬼の不死性を長年の修練へと充てており、絶大な戦闘力を有する。
事実、百年以上にも渡って上弦の座を不動のものとしている鬼であり、過去には鬼殺隊最高位である“柱”を幾人も葬ってきている。
強者との闘争を好む武闘派であり、素手で真正面から敵に挑む戦い方を好む。
名前の発音は「あ↓か↓ざ↑」ではなく「あ↑か↓ざ↓」。「魚」ではなく「サラダ」や「バナナ」と同じ発音である。
外見
死人の様な肌の色に紅梅色の短髪、細身ながらも筋肉質な体格の若者といった外見であり、顔を含めた全身に藍色の線状の文様が入っており、足と手の指は同じ色で染まっていて、爪に至っては全て髪と同じ色である。
目はアーモンドのような釣り目で、白目部分は水色でひび割れのような模様が浮かび、黄色い瞳には“上弦の参”の席位に従い右目に「上弦」、左目に「参」の文字が刻まれている。
服装は、上は素肌に直接袖のない羽織、下は白のズボン状の道着と両足首に数珠のようなものを着けているだけの軽装。
人物
至高の強さを求める武闘派
鬼は飢餓・闘争本能・生前の執着などにより精神が滅裂となっている者が殆どだが、猗窩座は言動が理路整然としており、強き者は鬼の永き生をもって“至高の領域”を目指すのが理(ことわり)であるという信念を口にする。
この為に戦闘においては(後述の血鬼術の特性もあるが)搦め手を用いず正面からの勝負を挑み、強者との戦いの中でも冷静さを失わず、敬意すら払って見せる。
強者と認めれば戦闘相手にも笑顔を向け、その技を称賛したり相手を鬼に勧誘したり戦闘中でも構わず喋りかけたりとかなり馴れ馴れしい。その一方で、逆に弱者に対しては「雑草」と吐き捨て、「話の邪魔になりそう」という理由だけで無言で殴り殺そうとするなど、徹底的に忌み嫌っている。
すぐに死んでしまう人間という種族を見下し、怪我や病気がすぐに完治する鬼という種族を賛美する。「鬼になれば百年、二百年鍛錬ができる」「俺と永遠に戦い続けよう」などと言うところから、根っからの武人である事が窺える。また、公式ファンブックによると人を喰うよりも鍛錬の時間の方が多かったとの事。
とはいえ生き残った者が勝者、死んだ者が敗者との認識を持つ彼は、想定外の事態により生命が脅かされる状況に陥れば、決着の形などに構わずに己の生存本能のままに逃走を選ぶ。
さらに鬼になる事を拒否した相手に対しても「強い者が衰えていくのは見たくないので死んで欲しい」という他人に対するあくまで「強さ」だけを基準とする価値観から、弱者と等しく容赦なく殺そうとする。また、実際に自分を超えた領域に至った者に対しては敬意など一切なく、ただ生存本能と本能的な忌避感と嫌悪感のままにこちらも容赦なく殺そうとする、上位の鬼らしい男である。
この鬼の単独撃破は不可能であり首の弱点克服に成功しているため苦戦を強いられる
しかしこのような彼の本質は、全てその過去にも紐づいている(詳しくはこちら※ネタバレ注意)。
また作中では、絶対に女性には手を出していない。
無惨からは『“青い彼岸花”の探索』という特殊な任務を任されており、鬼殺隊との戦闘は、進路の近場に居た場合に“呪い”(一方的なテレパシー)を通じて、あくまで『ついで』として命じられる程度である(無論『ついでに殲滅を果たせ』という意味である)。
能力
基本特性は鬼の項を参照。不老不死の超越生物。
加えて、柱を含めた幾百幾千の人間を喰らい、選別に次ぐ選別を潜り抜けてきた上弦の十二鬼月は、あらゆるステータスが別格に高い。
その中でも猗窩座は再生能力が上弦の鬼の中でも随一で、他の上弦が斬断された部位を超速度で再生するのに対して、斬断された部位を即座に接合させる事も可能(赫刀なしでもある程度の再生阻害効果を持つヒノカミ神楽も効果がなかった)。単純な再生速度も速く、致命傷レベルの傷ですら瞬きをする間に回復する。その為、戦闘では自分がダメージを負う事を全く厭わずに戦う。一方で、この再生能力の高さも人間を「弱く脆い種」として見下す要因になっている。
更に、多人数の攻撃を捌きうる血鬼術・羅針の感知に加えて、相手の攻撃に適応して激しい攻撃で迎え撃つ武術家としての技術・判断力が合わさり、鉄壁の防御として成立している。
血鬼術 『破壊殺』
自身の身体能力を強化し、その状態から徒手空拳による技を放つ。ただそれだけ。
他の上弦の鬼が毒を使ったり、呼吸に対するメタをはったり、尋常じゃない距離と範囲の斬撃を振り回してきたり、そもそも戦わず隠れて消耗させたりと凄まじく厄介な血鬼術を使用するのに比べると、単純明快な血鬼術と言える。
しかしながら、上述の通り肉体スペックが上弦でも頭抜けた猗窩座がさらに身体能力を向上させるという事は、即ち人の力の及ぶ領域を逸脱した“災厄”の降臨を意味する。
詳細はこちら
活躍
“下弦の壱”・魘夢との戦いを制した煉獄杏寿郎と竈門炭治郎を襲撃。
負傷し動けずにいる炭治郎を『弱者』と判断し、無言で先制攻撃を加えようとするも煉獄によって阻止される。煉獄を強者と認めて
「杏寿郎 なぜお前が至高の領域に踏み入れないのか教えてやろう」
「人間だからだ 老いるからだ死ぬからだ」
「鬼になろう杏寿郎 そうすれば百年でも二百年でも鍛錬し続けられる 強くなれる」
と鬼への勧誘を行うが、煉獄は
「俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」
と即断。
「鬼にならないなら 殺す」
「素晴らしき才能を持つ者が醜く衰えてゆく 俺はつらい 耐えられない 死んでくれ杏寿郎 若く強いまま」
そして戦闘に突入し、両者激しい攻防戦を繰り広げるが、上弦の参というだけあり、本来の実力にもかなり差が見られた上、僅かな傷や疲労が確実に蓄積され体力にも限界がある人間と、頚を斬られない限りどの様な傷も瞬く間に治る鬼との生物としての差は覆しようがなく、余裕の笑みを浮かべながら煉獄を徐々に追い詰めていく。
左目を潰され、肋骨を砕かれ、内臓を傷つけられる重傷を負いながらも一切屈することなく奥義の構えをとる煉獄を称えつつ、“炎の呼吸”の奥義を「破壊殺 滅式」で穿ち抜き、遂に鳩尾を貫通する致命傷を負わせる。
そして受けた損傷も即座に再生し、徐々に弱っていく煉獄を鬼にするべく「鬼になると言え!!」 と懇願する勢いで迫る。
それでも頚を切らんと刃を振るう煉獄に驚愕し、夜明けが近い事もあって逃走を図るも、煉獄の鳩尾を貫いた右腕が抜けず、左腕を掴まれ取り押さえられた事で焦り出し、遂には自ら両腕を蜥蜴の尻尾の如く引き千切って逃走。この時、およそ武人らしからぬ逃げの姿勢を見せた事で、後方から炭治郎に日輪刀を投げ込まれ胸部を刺し貫かれた上に「逃げるな卑怯者!! 逃げるなァ!!!」と痛罵される。
「何を言ってるんだあのガキは 脳味噌が頭に詰まってないのか?」
「俺は鬼殺隊(おまえら)から逃げてるんじゃない 太陽から逃げてるんだ」
「それにもう勝負はついてるだろうが アイツは間もなく力尽きて死ぬ!!」
それに対してブチ切れつつも、結局、上記の捨て台詞を心中で吐きつつ、炭治郎の叫びを最後まで聞く事なくその場から遁走した。
後に鬼舞辻無惨にこの事を報告。その際、無惨から青い彼岸花の捜索を命じられていた事と、炭治郎達を襲撃した事が彼の指示によるものだった事が判明。無惨に対し「ご命令通り柱の一人は始末して参りましたので御安心頂きますよう…」と発言したが、これが無惨の癪に触ったらしく
「鬼が人間に勝つのは当然だろう あの場にはまだ三人の鬼狩りがいた なぜ始末して来なかった? お前には失望した まさか柱でもない剣士から一撃もらうとは(要約)」と文字通り血反吐を吐くほど叱責されてしまう。
結果として面子を潰された猗窩座は、その原因の一端である炭治郎に対して逆恨みに近い怒りを募らせるのだった。
「貴様の顔…!! 覚えたぞ小僧 次会った時はお前の脳髄をぶちまけてやる!!!」
「此処に呼ばれたと言うことは… 上弦が鬼狩りに殺られた!?」
猗窩座がパワハラを受けてから数ヶ月後、“上弦の陸”である妓夫太郎・堕姫兄妹の敗死をうけ113年ぶりに無限城に招集される。上記の台詞から過去にも招集された事がある様子。
再会早々玉壺に貴方が死んだのではと期待したと言われたり、馴れ馴れしく肩を組んでくる童磨に対して顎を裏拳で殴り飛ばすなど、他の上弦との関係性も垣間見えた。その後、他の上弦共々無惨に「青い彼岸花を何百年も見つけられず産屋敷一族を未だに葬れていない お前たちの存在意義がわからなくなってきた」と叱責される。この時他の上弦が各々謝罪したり自己アピールしたりする中、前回の反省を踏まえてか終始無言を貫いていた。
一人軽薄な態度の童磨に腹を立てたのか、指令を受けた玉壺についていきたいとゴネる彼の頭を理不尽に殴り飛ばすなど、人間時代にも見せていた凶暴性を露わにしているが、より上位の者に対する不遜な態度を良しとしない黒死牟に「お前は…度がすぎる…」と腕を斬り飛ばされ、「気に喰わぬのならば入れ替わりの血戦を申し込むことだ…」とたしなめられてしまう。更には、毛嫌いする童磨に「申し込んだ所で我らには勝てまいが 加えて俺に至っては猗窩座殿よりも後で鬼となり 早く出世したのだから彼も内心穏やかではあるまい!わかってやってくれ それに俺はわざと避けなかったんだよ ちょっとした戯れさ こういう風にして仲良くなっていくものだよ」(童磨の性格上本気でそう言ってるとは言い難いが、殴られた事に対する仕返しに見えなくもない)と、なおも煽る童磨を相手にせず「私の…言いたいことは…わかったか…」と言う黒死牟に対し、「俺は必ずお前を殺す」と童磨以上の敵意を露わにした。
外部出演
コトダマン
木属性・魔族のコラボユニットとして登場。
イベント期間中、降臨ボスとして登場するのを撃破する他、専用アイテムと交換する事で入手できる。進化できないユニットの一人で、育成難度は低い。
リーダー特性の発動条件がかなり厳しいが、すごわざ「破壊殺・滅式」のバフ効果込みでの火力はなかなかのもので、さらにデフォルトで弱体マスも無効化できる。
福が75を超えるとヒールブロックへの与ダメージ増加効果も手に入り、鬼滅コラボ出身ユニットの鬼の中では汎用性が高い。
鬼滅コラボ出身ユニットでありながら「鬼殺の同士」の効果を持っていないので(鬼なので当たり前だが)鬼滅コラボの恩恵を受けにくいのが難点。
鬼滅の刃コラボで登場。実装時期が無限列車編間近でありながらボイス付きと人によっては初めて彼の声を聞く作品になったケースも。
通常形態のスキルは30ターンで変身の悪魔属性のエンハンスと2ターンでの全属性ドロップ各3個生成。
アシスト装備としてはチームのHP強化と炎ドロップ強化持ち。スキルがドロップ解除に加えて全属性生成とダメージ半減。
近年実装されたダンジョンはHPが多ければ多いほど心強い上に、2022年からは多色リーダーの強化が著しい為相対的に役割は増えて来ている。
因みにアシスト装備は「術式展開の陣」装備先次第では
因みにダンジョンのボスとしても登場するが、女性のみの編成でも攻撃をしてくる。
モンスターストライク
第二弾コラボにて超究極のボスとして登場。属性は木属性。
クエストは周回型だがそれにしては難易度が高い。特に猗窩座および一部雑魚の攻撃力が非常に高く、立ち回りを失敗すればあっという間に体力を全部削られてしまう。だが幸いにもラック+99の措置が取られているクエストの為、運枠を編成する必要はない。本コラボにガチャキャラクターとして登場した杏寿郎が最適性キャラクターとなっており、高い耐久力と攻撃力でクエストクリアに大きく貢献してくれている。
クエストをクリアする事で報酬として入手可能で、性能は流石に超究極とあって無課金モンスターの中では中々に優秀。3つのアビリティに対応可能でSS(このゲームにおける必殺技)の「破壊殺・滅式」は高い威力を誇る。友情コンボも強力。
当初はこのクエストが本コラボ最難関と思われていたが、後に同程度の難易度である妓夫太郎&堕姫の超究極クエストが追加され、暫くの間この二つが共にコラボ最難関クエストになっていた。
…だが、それだけでは済まなかった…。
余談
変わる態度
無限城や同じ上弦の鬼達の前ではほとんど寡黙であるのに対して、鬼殺隊士と対峙する時は一転して饒舌で朗らかになる。 本人曰く「話すのが好き」らしく、公式ファンブックにおいては人間が好きだからではないかと語られている。
戦闘の際はあまりにも弱過ぎてその暇がなかった場合以外は、多少なりとも会話して相手の事を知ってから殺傷するというスタイルだったらしい。
はっきり言って同僚達と一緒にいる時よりも、鬼殺隊とやり合っている時の方が遥かに楽しそうである(鬼が同族嫌悪の性質を持つせいもあるのだろう)。
鬼への勧誘
劇中で杏寿郎や義勇といった柱に鬼への勧誘を行なっているが、今まで戦った柱にも誘いに頷いた者はいなかったとの事である。また公式ファンブックによると過去に猗窩座が勧誘して鬼となった者にも強者になれそうな人間はいたが、みんな死んだとの事。スカウトの能力は無いようだが、相性の問題もあるのだろう。
なお、自らの行いに堪えかねて作中で唯一自死を選んだ鬼である。
組織内での立ち位置
自分より上の位である黒死牟や童磨に対しては、反骨心やともすれば鬼殺隊士に対する以上の敵意を剥き出しにしていた猗窩座だったが、黒死牟は彼に対し少なからず期待をしていたようで、入れ替わりの血戦を申し込まれた時は勝利しても通常ならば喰って吸収するところを今後に期待する形で生かしておいたり、いつか自分を倒すと明言された時も「そうか…励む…ことだ…」と逆に激励したり、無限城で彼が自ら死を選んだ際には「私に勝つのでは…なかったか…」「軟弱千万」と、珍しく憤りを露わにしていた。
自分より後に鬼になったにもかかわらず上位の鬼になってしまった童磨をまるで認めておらず、うざったく思っている(かつて自身を倒した黒死牟を倒すことを優先しているためか、童磨とは血戦を行う様子はなかったが)。
童磨も猗窩座が死んだ際に本心では無いが、「悲しい 一番の友人だったのに…」と漏らしたり、無限城でも積極的にちょっかいをかけに行ったりと、自分よりも格下(と思い込んでいる)に対する対応ではあるが表面上は親しい仲間として扱っていた。
毛嫌いしていた童磨とは「お気に入り」と「あまり好きじゃない」など無惨からの評価も含めて色々と真逆だが、手を下した鬼殺隊の柱に「死んでよかった」「死んで幸せ」と言い放ち、敵対者の怒りを買うなど何気に共通点もある(ただし、結末は全くの正反対)。
一方で伍の玉壺からは、「私はもしや貴方がやられたのではと心が踊った…ゴホゴホン!心配で胸が苦しゅう御座いました ヒョヒョッ」と遠回しに敗死を期待されるなど毛嫌いされていたようであり、アニメ版では上記のセリフを言われた後に猗窩座が苦い顔をするシーンが追加されている。
無惨との関係
公式ファンブックで明かされた無惨からの評価に関しても、「真面目で忠実なのでお気に入り」と本編では理不尽にも見える扱いをしていたにもかかわらず、意外にも高評価である(たまたま任務を受けたのが猗窩座であっただけで、誰であっても同じ事をしていた可能性もある。現に〝青い彼岸花”を見つけられなかった事自体を咎められてはいない)。
相対すれば思考を読む事ができる無惨からしてみれば、どんなにパワハラをしても無茶ぶりしても不平不満の感情を抱かず真面目に忠実に尽くすタイプの彼は、体よく使い勝手がいい存在だったのだろう。
実際、人を喰うより鍛練を重視してるだけでなく女性を食べない上に殺しもしないという特例を許している(鬼殺隊相手であってもそうであったためか時折呼び出して嫌味を言っていたらしい)事や、自死を選んだ際の干渉を見る限り、理不尽にも思える扱いは期待の裏返しであった可能性も否定できない。
なお、鬼、とりわけ十二鬼月は無惨の許可さえあれば念話の様な形で自分より下位の鬼の思考に介入して話しかける事や視界共有が可能なのだが、上弦の弍へと昇格した後の童磨があまりにも五月蝿かった為に、無惨に苦情を入れた事がある(後にも先にも猗窩座が無惨に口答えしたのはこの一件のみ)。
ちなみにこの要望はどうやら通ったらしい。
猗窩座の無惨に対しての感情は文字通り「完全なる無」であり、無惨との関係は「命令を下すモノ」と「従うモノ」でしかなく、そこには尊敬や畏怖、憎しみといったあらゆる感情が一切存在しなかった。ただし彼には敬語を使う上に不満を抱いたり反抗することもなく、弱肉強食を理由に従っているとはいえ自分より目上の存在という認識はしている(実際に、作中で無惨にパワハラを受けた際にも一切反応をしてはいなかった)。
結局は彼も無惨に利用されていただけに過ぎないが、初対面で錯乱状態だったとはいえ、無惨を殺そうとしたことがあったにもかかわらず、他の鬼ほど理不尽な扱いは受けなかった(まあ、初対面で襲われた例は鳴女にも当てはまるので、ただ無惨がその辺をあまり気にしないだけかもしれないが)。
今作では普通に女性相手にも攻撃が出来る。
ジャンプ掲載作品で女性を絶対に殴らないサンジは「特殊仕様で女性を攻撃する際はボイスが変化する」「事前に警告された上で女性相手へのすべてのダメージが1に減少される」等再現されたゲームが多々あるが、まだアニメ版で「彼が女性を攻撃しない理由」が描かれてない以上やむを得ない仕様といえる。
声優について
猗窩座の声を担当するのは石田彰氏。
アニメでの初登場は劇場版「無限列車編」であった為、担当声優が誰なのか気になるという声がネット上で多く見られたが、ネタバレ防止の為か結局公開日の2020年10月16日(金)当日まで猗窩座の情報共々公表されなかった。
コラボレーション企画
TVアニメ版『無限列車編』が放送する直前に日清食品のコラボレーション企画で猗窩座が描かれたパッケージの日清焼そばU.F.O.が販売された。
ちなみに日本で焼きそばが誕生したのは大正より後の終戦直後(1950年頃)とされている。
パロディネタ
『LIFE!』のコントの1つである「スーパースター ~割引の刃~」では(ネクタイを除けば)猗窩座と同じ格好をしたスーパーマーケットの管理職(演:ムロツヨシ)が登場しており、杏寿郎のパロディキャラである割獄割寿郎と対決していた。
関連イラスト
関連動画
劇場版「無限列車編」公開中PV
家庭用ゲーム『鬼滅の刃ヒノカミ血風譚』無償アップデート第1弾・“猗窩座”紹介映像
関連タグ
鬼滅の刃 鬼舞辻無惨 鬼(鬼滅の刃) 血鬼術 十二鬼月 上弦の鬼 上弦トップ3
台詞
上弦の鬼
黒死牟(壱) 童磨(弐) 猗窩座(参) 半天狗(肆) 玉壺(伍) 妓夫太郎・堕姫(陸)
外部リンク
『無限城決戦編』
以下アニメ未放送の為ネタバレ注意!
「久しいなァ よく生きていたものだ お前の様な弱者が」
「竈門 炭治郎!!!!!」
炭治郎「猗窩座ァァァァ!!!!」
柱を含む多くの鬼殺隊士が突入した無限城にて、轟音と共に天井をぶち抜きながら炭治郎たちの前に登場。
ちなみに獪岳も童磨も黒死牟も自分に割り当てられた部屋に待機し、やって来た敵を迎撃する方針を取っていた中、猗窩座のみ自分から炭治郎の元に殴り込んでいる。元々部屋が用意されていたのか不明だが、彼の性格的に一箇所に止まるを嫌ったのかもしれない。
最初こそ炭治郎を侮り初対面の時のように無言で殺しにかかるが、度重なる上弦との激戦や死の縁を彷徨うほどの厳しい修行稽古を乗り越えた炭治郎は、柱にも匹敵するほどの実力を持つ剣士へと成長していた。炭治郎の予想外の反撃に面食らった表情を見せていたが、炭治郎を強者と認め、自分も血鬼術を発動して迎え撃つ。
「“この少年は弱くない 侮辱するな” 杏寿郎の言葉は正しかったと認めよう」
「さあ始めようか 宴の時間だ」
水柱・冨岡義勇を交えての戦いとなるも2対1の不利をものともせず、義勇を流閃群光で彼方へ蹴り飛ばし、炭治郎を目を見張る成長だと称えた上で「杏寿郎はあの夜死んで良かった」と言い放つ。
歪んだ価値観からの発言に怒りを燃やす炭治郎に、「俺が嫌いなのは弱者のみ 俺が唾を吐きかけるのは弱者に対してだけ そう 弱者には虫唾が走る反吐が出る 淘汰されるのは自然の摂理に他ならない」と自身の考えを吐露するが、炭治郎に「生まれた時は誰もが弱い赤子だ 誰かに助けてもらわなきゃ生きられない」「強い者は弱い者を助け守る そして弱い者は強くなり また自分より弱いものを助け守る これが自然の摂理だ」と真っ向から否定され、その発言に誰かの幻影を見ながらもそれを振り払い炭治郎を追い詰めた。そして炭治郎の日輪刀を白刃取りで折り取ろうとするものの、戦線に復帰した義勇に阻止され失敗した。
自身を圧倒する強者との立ち合いの中で痣を発現させた義勇だが、それすら即座に対応し徐々に善戦していく。“水の呼吸”の型を全て見切り、振り落とした刀を側面から殴り折るという離れ業「鈴割り」を披露。
煉獄を貫いた時のように義勇の鳩尾に向かって拳を叩き込むが、戦いの中で「透き通る世界」を開眼させた炭治郎に阻止される。明らかに今までと様子の異なる炭治郎に
“体中の細胞が 産毛に至るまで今すぐコイツを殺せと言っている コイツには何らかの変化が起きた 危険だ!!”
と危険を察知し「終式 青銀乱残光」を放つ。義勇に多大なダメージを与えるが、闘気を感じさせない炭治郎にはほぼ回避され、遂には「ヒノカミ神楽 斜陽転身」によって真っ向から頚を落とされたのだった。
が
“まだだ!! まだ戦える!! 俺はまだ強くなる”
“終われない こんな所で 俺は強くなる 誰よりも強くならなければ 強く もっと強く…!!”
頚を落とされ、頭が消滅したにもかかわらず強さへの執念から別の生き物に変貌を遂げつつ戦闘を続行。再度「破壊殺 羅針」を展開し、既に体力の限界を超えた炭治郎の脇腹に蹴りを見舞い失神させ、トドメを刺そうとする。
その際、二度と目の前で仲間や家族を死なせまいと自らも満身創痍の身でありながら必死に炭治郎を庇い「炭治郎を殺したければ まず俺を倒せ…!!」と吠える義勇を前にして、猗窩座は再び誰かの姿を見る。
??? “不屈の精神 どんな苦境に立たされても決して折れない”
“俺たちは侍じゃない 刀を持たない しかし心に太刀を持っている 使うのは己の拳のみ”
“目障り…だ…”
義勇へと標的を変え、彼に向き直ったその時だった。
キメツ学園!(ネタバレ注意)
ある高校生の中等部2年時の姿。
その頃武術の腕がメキメキと上がっていたその人物は同時に己の力にのぼせ上がり、遂には短ラン+ボンタン+ピンク髪+ファッションタトゥーと言う出立ちで校則破りや道場破りを繰り返していた。
調子に乗ったその人物は高等部の体育教師と歴史教師にも勝負を挑んでいたが(勝敗は不明)、ハピネスアドバイザーに一方的に絡まれたときはさすがに引いた。
このグレまくっていたヤンチャ時代のことを心底悔やんでおり、己の轍を踏ませぬとばかりに迷惑行為をする鉄オタを真摯に叱ったこともある。