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概要

鬼舞辻無惨配下の精鋭、十二鬼月の一人。
「上弦の弐」の数字を与えられている。

作中で初めて登場したのは、妓夫太郎の走馬燈の中。
人間だった頃、瀕死の状態にあった妓夫太郎堕姫兄妹の前に現れ、彼らに血を分け与え、鬼にした。このときは、着流しの遊び人の青年と言った風体。当時の「上弦の陸」ということで、読者の関心を集めた。

現在では、鬼舞辻無惨の招集を受け、無限城へ召喚された上弦の一人として登場。
「上弦の弐」となっており、「入れ替わりの血戦」に勝利し、現在の階級へ上り詰めたことが示唆されている。召集の原因となった、敗れた兄妹を鬼にしたという経緯もあり、無惨に詫びを入れようと、自分の目玉をほじくり出して差し出すことを提言、玉壺からもらった壺に女の生首を活けてあると嬉々として語るなど、猟奇的な言動を見せつけた。

人物(表)

朗らかで誰にでも親しげに接するが、その奥底にはどこか常識のネジの外れた狂気を感じさせる男。その上、言動も無邪気と言うより、不躾に他者の神経を逆撫でする事が多いため、特に窩座猗とは相性が悪く、何か口にする度に殴られたり頭を消し飛ばされたりするが、鬼の再生力ゆえにすぐ元に戻っては、何ごともなかったのごとくケラケラ笑っている。

鍛錬を続けてきた猗窩座の一撃を受けても、「前よりも少し強くなったかな?」と飄々とした態度を崩さない(後に「わざと避けなかったと明言」)など、彼との力の差が大きいことをほのめかしている。

人間社会に潜む表向きの顔として、新興宗教「万世極楽教」の教祖を務めている模様。

人物(裏)

新興宗教・万世極楽教の教祖夫婦の子として生まれた。
虹色がかった瞳、白髪といった特異な容姿に加え高い知性を併せ持っており、
「神の声が聞こえるに違いない特別な子」として神格化され祭り上げられた。
だが本人は神の声なんて一度も聞こえたことはなかったことから
表向きは両親や信者たちに望まれるような「神の子」を演じながらも
「地獄や極楽は人間の妄想」「人間は死んだら無になるだけ」と徹底的なリアリストとなり、
「愚かで気の毒な人間を救って幸せにしてやるのが俺の使命」と考えるようになる。

表情がコロコロ変わるがそれらは全て演技で、生まれつき喜怒哀楽といった強い感情が無い。
あるのは快・不快程度の弱い情動のみであり、共感性も欠如している。
父親が信者の女に手を付け続けたことで半狂乱になった母親に滅多刺しにされて殺され、
母親も服毒自殺を遂げても「部屋を汚すな」「換気しなきゃ」程度しか思わなかった。
20歳の時に無惨によって鬼化してからは愚かな行為に勤しむ人間を喰うことで解放し
自らの一部として永遠の存在にしてやり救済するという「善行」を行動原理としており、
「男よりも女を喰うほうが強くなれるから」という理由で女を好んで喰っている。

能力・技

鋭い刃のような2つの扇を武器とし、自らの血を凍らせ冷気を操る血鬼術を持つ。
思考に感情を差し挟まないためどんな時も常に冷静さを保っており、
相手を嘲り煽るような言動をしながらも冷静な戦略のもとで戦闘を行う。
ただし勉強熱心すぎるが故に今後の戦闘に生かすため相手の手札すべてを
出し切らせてから殺すためにすぐに本気を出さないという悪癖を持つ。

粉凍り(こなごおり)
凍らせた血を微細な霧状にする技。扇子で扇ぐことで周囲に散布しており、
吸い込むと肺胞が壊死するため、彼の周囲ではこれを吸わないように行動する必要がある。
例え柱であっても知らずに彼に挑めば餌食となる凶悪な初見殺しであり、
知っていたとしても鬼殺隊の基本である呼吸に制限をかける非常に合理的な技である。

蓮葉氷(はすはごおり)
扇子を振るうことで蓮の花のような氷を発生させる技。
氷からは掠めるだけでも凍結させられるほどの強烈な冷気が発せられる。

蔓蓮華(つるれんげ)
蓮葉氷から氷の蔓を伸ばす技。

枯園垂り(かれそのしづり)
冷気をまとった扇子を連続で振るう近接技。

凍て曇(いてぐもり)
氷の煙幕を発生させ、相手の眼球を凍結させて視界を奪う技。

寒烈の白姫(かんれつのしらひめ)
氷の巫女2体を作成し、巫女の吐息で広範囲を凍結させる技。

冬ざれ氷柱(ふゆざれつらら)
上方から巨大なつららを多数落下させる技。

散り蓮華(ちりれんげ)
扇子を振るうとともに砕けた花のような氷を発生させる技。
蓮葉氷ほどの攻撃力はないが、攻撃範囲が広く回避が困難。

結晶ノ御子(けっしょうのみこ)
腰の高さ程度のサイズの自分に似た氷人形を作成する。
氷人形は自律戦闘が可能で、本体と同等の攻撃力で技を放つ。
氷人形から得られた情報は本体に送られるうえ、複数体同時製作が可能。

半天狗と似た分身作成能力だが、上位の鬼らしくこちらはさらに凶悪。
半天狗は分身の数が増えるほど弱くなり4体の時点でもなんとか拮抗することができていたが、
こちらは分身1体1体の攻撃力が高すぎるため柱レベルでもないと分身にすら勝てず、
本体に情報が送られるため憎珀天のような陽動も効かず、本体も強いため奇襲も通じない。
分身に相手させつつ本体が逃げに徹していればほぼ無敵という反則技で、
童磨は6体も出しておけば鬼殺隊を早く全滅させられるだろうと見込んでいた。

霧氷・睡蓮菩薩(むひょう・すいれんぼさつ)
追い詰められた童磨が放った大技。巨大な氷の仏像を生み出す。
氷仏像は息を吹きかけられるだけで全身が凍結するほどの戦闘力を持つ。

ネタバレ














無限城に乗り込んできた鬼殺隊のうち、蟲柱・胡蝶しのぶと対峙する。
両親と姉の命を奪った仇として激しい怒りを向けられるも、
粉凍りによるダメージに加え体格に恵まれないしのぶでは童磨の首を落とすことは叶わず、
一般の鬼を即死させる藤の毒を急所の首に撃ち込まれても上弦の再生力で分解してみせる。
仇を討とうと努力しながら力及ばかったしのぶを「無駄なことをやり抜く愚かさが
人間の素晴らしさ」と賛辞の皮を被った侮辱で愚弄し、両腕で抱きしめ全身の骨を砕く。

其の場に到着したカナヲが見たものは、しのぶが童磨の体に吸収されていく姿だった。
しのぶが死に際に指文字で粉凍りのことを伝えたことで初見殺しを回避し、
純粋な剣の腕前ではしのぶ以上ともなっていたカナヲは童磨に善戦してみせるも、
やはり上弦相手で1対1では分が悪く、カナヲの強みが「視力」であることを見切られ
視力を狙い撃ちする「凍て曇」で隙を作るとあっさりと刀を奪われてしまう。

回避困難な「散り蓮華」で弄り殺しにされる直前、そこに伊之助が乱入する。
伊之助の奇襲によりカナヲの刀を取り返されるが、
今までに出会ったことのないタイプの剣士である伊之助に興味を抱いた童磨は
手加減しつつ伊之助の仮面を奪うと、その顔に見覚えがあるという。
伊之助の母・琴葉は頭の鈍い女で、夫や姑による家庭内暴力に晒され続けた末に
救いを求めて息子を連れて万世極楽教の門を叩いたのだという。
童磨は琴葉を治療し、その後も寿命が尽きるまで手元に置くだけで母子を殺すつもりはなかったが、
琴葉に人食いの現場を見られたことで始末せざるを得なくなり、
崖際に追い詰められた琴葉は最後の希望を託して伊之助を崖下に投げ落とし、殺害された。
童磨も生きてはいないだろうと伊之助を探そうとしなかったため生き延びたのだった。

実母と母の温もりを思い出させてくれたしのぶの仇として伊之助も怒りを燃やすが、
童磨は時間がなくなってきたとして「結晶ノ御子」に2人の相手を任せその場を去ろうとする。
だが、部屋を出ようと扉に手をかける刹那、童磨の体がドロドロに崩れ始める。
しのぶは1年かけて藤の花の毒を服用し続けることで自らの体を毒の塊とし、
あえて自ら喰われることで大量の毒を盛るという壮絶な罠を張っていたのだ。
カナヲが1対1では勝ち目がないような相手とまともにぶつかったり、
あえて挑発するような言動で気を引くなどしていたのは、毒が効くまでの時間稼ぎのためであった。

童磨は毒により体が溶けつつも解毒の時間を稼ぐため「霧氷・睡蓮菩薩」を放つが
万全の体調でないために技が甘く、カナヲの時が止まって見えるほどの動体視力を獲得する
「花の呼吸終ノ型 彼岸朱眼」により接近を許し、刀を溶けた首に食い込ませられる。
カナヲは体が凍りつきそこまでで動けなくなってしまうが、
伊之助が刀を投げつけることで刃を押し込み、童磨の首を落とすことに成功する。

首を切られた際は最初こそ自身より弱いはずの伊之助達に敗れた事が信じられず、
無惨や窩座猗のように肉体を変貌させようとするも肉体が崩壊し始めてしまう。
自らの死が止められないと悟るとなんとあっさりと自身の死を受け入れる
自らが死に向かっていく中でも恐怖も後悔も沸かず、おのれの死を実感しながらも
「結局自分にとって自身も含めた人の感情は他人事でしかなかった」と改めて認識。

しかし死の間際に自身が殺したはずのしのぶと再会し、カナヲ達への思いを語る際の顔を
見た事で生まれて初めて自身の感情が昂ぶっていることに驚愕。初めて感じた感覚に
「これが恋というやつかなぁ」と興奮しつつ、こんな感情が存在するのだから天国も地獄もあるのかもしれない、と思い直し、かなりのハイテンションで「俺と一緒に地獄へ行かない?」と口説くも、
「とっととくたばれ糞野郎」と笑顔で突っぱねられ、残った肉体も伊之助に踏み潰され
完全に死亡した。

「人々を救う事が幸せ」と語りながら殺戮を延々と繰り返していった異常者。
そんな彼の最後とは自らが殺し蔑んですらいた一人の人間に心を奪われるという
自身すら想像もできなかったものであった


関連タグ

鬼滅の刃 鬼舞辻無惨 十二鬼月
サイコパス 氷属性 初見殺し

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