サイコパス
さいこぱす
精神病質は英語でサイコパシー psychopathy と言い、それの持ち主は精神病質者、サイコパス psychopath と言う。
精神医学上・心理学上では精神病質者(サイコパス)は、一般的に
または
【精神障害者(精神疾患者)の中のパーソナリティ障害者(人格障害者)】
として分類される。パーソナリティ障害(人格障害)とは精神障害の一種であり、《病的な個人特性の総称》である。
但し「精神病質者(サイコパス)」の定義は、文献や学者によって異なることがある。
《精神病質(サイコパシー)=パーソナリティ障害(人格障害)》
と広めに定義している精神医学論文や日本語辞典がある一方で、より限定的に
《精神病質(サイコパシー)=反社会性パーソナリティ障害(反社会性人格障害)》と定義している資料もある。
現代の精神鑑定でも利用されている精神医学者クレッチマーの方法論では、「精神病者、精神病質者〔サイコパス〕、正常人」という三種類には決定的な違いが無く、これらは「相互に移行しあうもの」であるとされている。
違法行為を行った者(サイコパス)への刑罰が行われるかどうか、行われるとして刑罰がどの程度の重さになるか等は「心理学的基準による量的判断」で決められているという
(詳細は後述)。
『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』では、サイコパシー(精神病質)について以下の解説がある。
「精神病質 せいしんびょうしつ psychopathy; psychopathic personality 精神病ではないが,正常との中間状態をいう。或いは人格の正常からの変異,逸脱をいう」。 |
(出典リンク)
上記の様に『ブリタニカ』の定義では、
- 《精神病と健常との中間状態》としてのサイコパシー
- 《人格障害(パーソナリティ障害)》としてのサイコパシー
という二種類がある様な書き方に成っている。
一方で日本語辞典『広辞苑』(第七版 2018年公刊)では、ほぼ《精神病質=人格障害》という書き方に成っている。
「【精神病質】性格の異常性の為に自分で悩んだり、社会を困らせたりする様な性格。性格障害・人格障害にほぼ同じ」。 |
(1608ページ)
医学博士・精神医学者の林拓二の学術論文「統合失調症患者の責任能力」(2011年公刊)では、「精神病質=人格障害」と書かれている。
「この患者とはその後数年間付き合う事と成ったが … 所謂「パーテン(精神病質=人格障害)」ではあるものの,「シゾ(統合失調症)」とは考えられなかった」。 |
(13ページ)
- 単に「パーソナリティ障害」(人格障害)と言った場合、これは精神障害の一種であり、《社会や人間関係に上手く適応出来ない病的な個人特性を纏めて指している呼び名》である。
- 実はパーソナリティ障害の中には「回避性パーソナリティ障害」という、不安と自己不信が特徴的な障害もある。
この障害はひきこもりに繋がり得るという学説がある。この様にパーソナリティ障害の中には、内向的・無行動的なものも複数含まれている。
一方、サイコパスについてのもっと狭い定義もある。「精神病質」(サイコパシー)を「反社会性パーソナリティ障害」と定義している資料は、《精神病質者(サイコパス)=反社会性パーソナリティ障害者》と扱っている。
現代用語集『知恵蔵mini』(2014年公刊)にはこうある。
「サイコパス 反社会的人格の持ち主を表す言葉。日本語訳は「精神病質者」。 … 病名としては反社会性パーソナリティ障害に該当するとされている。サイコパスの特徴的性格は、冷酷・無慈悲・尊大・良心の欠如・罪悪感の薄さ等。 … フィクションの世界では異常犯罪者として扱われる事があるが、実際に犯罪を犯す者は稀。」 |
(出典リンク)
教育心理学者の加戸陽子たちの論文「ハンス・アスペルガーの1938年講演論文とウィーン大学の治療教育」(2013年公刊)にはこうある。
「精神病質とは、成人において非社会性または反社会性を常況として社会生活上の困難を示すパーソナリティ障害と解釈される事が多い」。 |
(15ページ)
司法精神医学的・法的定義
日本では「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」第一章第五条で、「精神病質」を持つ者は精神障害者に含まれている。
政策科学博士の緒方あゆみの論文「罪を犯したパーソナリティ障害を有する者の刑事責任能力判断とその処遇」(2021年公刊)によると、現代の精神病質者に対する精神鑑定では、医学者・精神科医クレッチマーの方法論が用いられている。
クレッチマーの方法論では、「精神病者、精神病質者〔サイコパス〕、正常人」という三種類には決定的な違いが無く、これ等は「相互に移行しあうもの」である。
クレッチマーによって、精神鑑定対象者の責任能力については「心理学的基準による量的判断」が行われる様に成り、正常からの偏りが大きければ「限定責任能力」、極端であれば「責任無能力」と鑑定される様に成った、と緒方は述べている。
その他の定義
犯罪心理学者のロバート・D・ヘアは、サイコパスを以下の様に定義しているらしい。
この様に、「良心や共感性の異常なまでの欠如」、「強大な自尊心から成る自己中心的な言動」という、正に「人を人とも思わない」様な思考・言動がサイコパスの特徴と言える。
しかし、クレッチマーを踏まえた現代の精神鑑定などでは、サイコパスと健常者との間に決定的な違いはない。
一般社会では「サイコパス」とは、誤解が多く曖昧な概念だと言えるかもしれない。
精神科医の風野春樹は2000年にこう述べている。
「この「精神病質=サイコパス」、現在の精神医学界では使われていない概念だという事は知っているだろうか? … 「困った人」をサイコパスと名づける事は、自分達とは違う存在と規定する事だ。違った存在であれば、極端に言えば、収容所に入れても、頭に穴を開けても我々の良心は痛まない」。 |
サブカル・創作を中心に(特にインターネット上では)、医学的・法的定義から離れて「狂気」「ヤンデレ」「犯罪者」「過激」「二面的」等のキャラを全部「サイコパス」と呼ぶ事も多く、言わば俗語的意味として定着している。
ある意味で、「自分達とは違う連中」に対するレッテルとして使う人達が居る一方で、別の人達は「『自分達』のフリをするのが巧いが、いつ自分達に牙を剥くか判らない連中」の意味で使っている、言葉を変えれば「サイコパスによる犯罪」を「見ず知らずの異常者によって酷い目に遭わされる」(≒“我々”の外部に居る“悪”)とイメージする人も居れば「マトモな人間だと思っていた家族・友人・恋人・仕事仲間などの身近な人物が、とんだ異常者だと気付いた時には、もう手遅れ」(≒“我々”の内部に居る“悪”)とイメージする人も居る、同じ言葉を使っていながら人によってイメージするものがほぼ正反対、というややこしい事態と成っている。
最初に提唱したのは、19世紀初頭のフランスの精神科医であったフィリップ・ピネル医師であり、彼は「譫妄(せんもう)なき狂気」という言葉を使い、良心や慈悲心による呵責や自制心の一切が欠如している行動パターンを説明しようとした。
サイコキラー等「サイコ」という言葉のイメージから誤解されがちだが、「サイコパス=殺人鬼」という訳では必ずしも無い…というか、ほとんどのサイコパスは(少なくとも目立つ形で)殺人などしない。また、犯罪者やその予備軍として取り上げられる事も多いが、これも同じであり、大半のサイコパスは傍目には一般人として社会に溶け込んでいると思われる。
心理学者の原田隆之は、精神病質の人は(※「マイルド・サイコパス」と呼ばれる、性質がそれほど強くない人も含めて)人口の1%〜数%に分布し、これは「クラスに一人くらい」という割合であると著書で言及している。またサイコパスは他人を騙し、取り繕うのも得意な為、専門家で無ければその性質を見極めるのが困難であるという。
共感力が低い一方で口が上手く、闘争心・支配欲が異常に強いサイコパスは、競争の過酷な政治の世界やビジネスの場でもストレスを感じにくい。また集団が共感能力があるが故に流されてしまったり、判断が遅れてしまう様な場面において的確で冷静な判断が出来る等、強みに成る場合もある。
組織の長や、優秀な仕事ぶりの人にもサイコパスは数多く、中には慈善事業に関わったり、その様な団体への寄付を行っていたりする者もいるであろう。
しかし、それらが解決しようとする社会の根本的な不条理や不公平、その原動力となる人間の精神の機微や本質には一切関心を示さず、福祉や社会運動、身を切るような善行に何の見返りも求めず関わるサイコパスは皆無と言っていい。
この様な特徴は「高圧的で権威的な上司あるいは共同体のリーダー」にも当て嵌る事は多いのだが、サイコパスは彼らとは違い魅力的であり、いちいち感情の昂りを見せず、相手を打ち負かすより利用する事を考える傾向が強い。
また既存の権威や常識を絶対視せず、あくまでそれらを自分の利益を守る為に活用する傾向がある。
サイコパスへの誤解
先述のとおり、サイコパスの言葉が一般に広まった事で「ネタ」としてただの変人、社会的に言動がマイナーである者をサイコパス扱いする事も多い。
しかし、実際にはサイコパスは「見て分かる様なもの」とは言い難い。多くの人の共感と良心によって形成される常識そのものの象徴たる一般大衆には、そもそも「非常識」である人は視野の範囲外であり、その存在について熟考する事もまず無い。その為、「サイコパス」を何と無く「常識外れの人」と捉えて定型化し、サイコパスで無い人も一括りにして茶化してしまう。
サイコパスは一般大衆とちょっとおかしな言動をしている人を「サイコパスだね」と茶化す様な話にも乗っかり、ここぞという場面以外では問題行動を見せず擬態している事も多い。そして、その様に「擬態している人がいる」という発想自体、一般的な人間には中々出てこない。故に誤解する。
それどころか、サイコパスおよびナルシシズムは他のパーソナリティ障害と比較して「重度のパーソナリティ障害を持たない人」との区別を付けにくい事が特徴の1つである。
例えば、政治家や職場の上司等に成って「この人、実は何かマズい人だったのでは?」と初めて気付くが、その時には色々と手遅れのケースが多い。
現実のサイコパスは、フィクションのサイコパスよりも洒落に成らないのである。
サイコパスが多い人種・職業
イギリスの心理学者ケヴィン・ダットンによると、サイコパスは欧米に比較的多く、東アジアでは比較的割合が低いそうであり、前者に関しては企業経営者の何パーセントかは. サイコパスだったという。
同氏による「サイコパスが就き易い職業トップ10」では上から順に
と成っている。
また、アメリカの心理セラピストマーサ・スタウト博士によれば、サイコパスの割合はアメリカでは25人に1人(約4%)とされ、アジア地域の国々では割合が低いと言う事に成っている。
但し注意点として、これは出身国とそれ以外の国で同程度のデータを取れていない状態である事とアジア、アフリカ出身者などへの人種差別に成り兼ねない問題など配慮などもあるので本当に低いのかは分からないと言うのが実際である。
また、欧米諸国では伝統的に個人主義思想が根付いているのに対し、それ以外の国では伝統的に集団主義、全体主義が根付いている国もある事から、個人主義思想と重なる部分のあるサイコパスの言動が明確に区別されているかは疑問が残る。
先述のヘア博士によると、サイコパスは次の様な職業に多いと推測されている。
これは上記の「サイコパスが就き易い職業」とも一部共通し、いずれも「人前に立つ仕事」、「大きな決断を連続して行わなければ成らない仕事」が多いと言える。
英国国立医療技術評価機構の調査によれば、一般人口における有病率は男性が約3%、女性が約1%と成っている。
しかし、ヘア博士とポール・バビアク博士は上記の結果について、「同じ性質・症状を示していても、女性は自己愛性人格障害や境界性人格障害等、別のパーソナリティ障害と混同されている可能性が高い」としており、これには「『女性のサイコパスはいない』と無意識にバイアスがかかっているのではないか」とも指摘している。
2011年にアメリカで行われた実験では、参加者やその家族・友人らへのインタビューによって、その人の「ダーク・トライアド」(※後述)の傾向を調査・数値化した。また、参加者達の顔を合成して平均値を出した「ナルシスト・サイコパス的な傾向が強い顔のプロトタイプ」を制作し、参加者にも見せたところ
- 顔を見るだけでも何となく「サイコパスっぽい」という様な雰囲気は分かるという人が多かった。
- 特に女性のサイコパスは、男性のサイコパスよりも識別が比較的容易である
- サイコパスを見分けるのは、知人よりも他人の方が簡単である
という結果が有ったという。→論文の掲載ページ(英語)
詳細はソシオパスを参照のこと。
サイコパスが先天的な性質であるとされる一方で、生育環境(虐待、貧困等)やいじめ、犯罪被害、戦争経験と言ったトラウマ等による後天的な反社会性質は「ソシオパス」と呼ばれる。
但し「サイコパス」自体の定義が流動的であり、ソシオパスとサイコパスの両方が「反社会性パーソナリティ障害」と診断される事もある。
サイコパスはナルシシズム・マキャべリズムと並んでの「悪の気質」を持つ者が備える三大因子の1つに数えられる。
これら三大因子は総合して「ダーク・トライアド」、更に加虐嗜好を加えて「ダークテトラッド」と呼ばれる。
孤独
サイコパスは孤独に悩む事が多いという。
彼らは自分がサイコパスである事を他人に知れてしまうと不利に成るという事を理解している為、嘘をつき常人の様に振る舞う。しかし幾ら良心と共感力がある様に振舞っても、彼らはそれが希薄な為、何処かでボロが出て人が離れ易い。(高い知能を持つサイコパスであれば巧妙に擬態が出来る為この様な事は少ないと考えられがちであるが、ミズーリ州セントルイス大学の研究によれば、サイコパスの知能は平均よりも劣る傾向にあるという)
そして新しい人間関係を作る為に嘘をつき破綻する事を繰り返すうちに「誰も自分を理解してくれない」と孤独感を感じ易い。
また、サイコパスは人を騙し利用しようとする事が多い為、他人も自分と同じ様に、自分の事を騙し利用しようとしていると思っている。そのため他人に対して懐疑心が強く、信頼関係を築く事が出来ない。彼らは常人が持っている良心や共感力を自分は持っていない事を成長していく内に気付く為、社会に対して疎外感を感じ易い。普通の人間が感動するものをサイコパスは感動しなかったりその逆の事がよく起こる為(サイコパスでも感動はする)サイコパスには普通の人間の事を理解することが難しい。そのため自分と同じ様な人、つまり他のサイコパスに対して好意を抱き易いという。
退屈
サイコパスは共感能力が低いため人生において大きなウェイトを占める「人と人の関わりの中で生まれる幸せ」を感受する事が困難である。彼らからすればこの世に存在する人間は自分一人だけである為、友達や恋人が出来た事自体を喜ぶ事が出来ず、仲間と協力して何かを達成した時の喜びを分かち合う事も出来ない。そのため常に強く退屈している。
サイコパスが嘘をついて人を操ったり、犯罪を犯したり、危険に突っ込んで行ったりする理由は利益を得る為というのもあるが、退屈を紛らす為でもある。直接的な快楽に繋がる酒やドラッグやセックスに溺れる事も多く、彼らの人生は底無しの退屈との戦いであるという。
サイコパスの研究をしていた神経学者ジェームス・ファロンは、自分自身がサイコパスだった事を研究中に発見してしまったエピソードの持ち主である。
ファロンは自己分析を行い、サイコパスな事に今まで気付かず、悪の道にも走らなかったのは家庭環境に恵まれ、両親の深い愛と厳格な躾を受けて育った事に加え、サイコパスとしての攻撃性を論戦という暴力以外の方向で昇華している為だという結果に至った(実際に自身がサイコパスであると知人に相談した際に知人は「サイコパスと気付いてはいた。でもお前は良いヤツだから言わないでおいた」と返されている)。
一般的に、サイコパスには知能が高いイメージが強い(ハンニバル・レクター神話)が、実際にはそうとは限らないという研究結果がある。
2017年にミズーリ州のセントルイス大学で行われた研究では、刑務所にいる犯罪者やキャリア的に成功した一般人を含めて9000人以上の被験者を対象に性格・行動傾向とIQの調査を行った。その中で、精神病質的(つまり、サイコパス的)な傾向が高かった者は、IQのスコアが低い傾向があった事が分かっている。
参照→「実はサイコパスの知能指数は平均より低い事が最近の研究で明らかに(米研究)」(カラパイア)
また、日本の脳科学者である中野信子が著書『サイコパス』で述べた具体的な特徴としては
- 脳内の器質の内、他者に対する共感性や「痛み」を認識する部分の働きが一般人とは異なる。
- 一方で、目の動きや表情から他人の心理状況を見抜く事は得意である。この為、弱っている他人につけ込む事に長けている。
- 飽きっぽく、物事を継続したり、最後までやり遂げることは苦手。
- 口が上手く世渡り上手だが、長期的なビジョンを持つ事が困難なので、発言に責任を取る事が出来ない。
- ママ友の中の「ボスママ」に成っていたり、ブラック企業の経営者であったりと、周りの人の(恐怖や不安など、ネガティブな)感情をコントロールして組織を支配する事に長けている。
等が挙げられている。
他にも、現代のインターネット文化に関連付けて特徴的な言動を紹介しており
- カナダのマニトバ大学の研究によれば、ネット上で「荒らし」行為や炎上に加担する事が多い
- 学校のサークルなど狭いコミュニティの中で、自分勝手に振る舞う、それぞれ別人に他者の悪口を吹き込む、複数の異性と同時に交際する等して、健全な人間関係を崩壊させるサークルクラッシャーに成りがち
等が挙げられている。
ある意味で、サイコパスは、自身は恐怖や共感性を欠いているか極めて希薄にもかかわらず、他者の恐怖や共感性を利用する事には長けていると言える。にもかかわらず、他人の恐怖の表情を認識する事が出来ないという。
サイコパスは退屈を紛らす為に他人を利用する性質があり、もし定義や特徴に該当する相手に遭遇した場合は
- 話(文面)を鵜呑みにせず、嘘を含む事を想定すること
- 速やかに関わり合いを避けること
- 意図的にIQを下げ、論議が通じない演技をする
- 同情はしない、または疑問を持つこと
が主に挙げられている。但し演技に関しては逆上を招く危険もある為、使う際は注意する事。
精神病質:サイコパシー(psychopathy)を日本語訳したもの。
サイコ・サイコホラー・サイコスリラー:「狂った」、「精神病的な」という意味で「サイコ」が用いられるが、「サイコパス」はあまり関係がない
サイコキラー:サイコパス的な思考に基づく殺人者
エナジーバンパイア:サイコパス的な思考に基づく行為を行う人の総称。
ソシオパス:後天的な反社会性パーソナリティ
デミサイコパス:基本的にサイコパス的な思考だが、良心や共感、愛情は持っている。しかしそれを向ける相手が非常に偏っていたり、精神状態によって全く発揮出来なかったりする状況。境界性人格障害や自己愛性人格障害の傾向があると推測されている
スキゾイドパーソナリティ障害:「他人に関心が無い(様に振る舞う)」という特徴が類似するパーソナリティ障害。実際には全く別の行動原理である
本作に登場する徳川治済は、
- 深謀遠慮を巡らし、人殺しも厭わないが(それも、もし、殺せば国の未来が悪い方向に大きく歪みかねない相手でも平気で殺傷する)、その様な行為を行なう理由は余りに浅薄。
- 極めて異常な人物でありながら、周囲の人間がその事に気付くのは、大概、取り返しが付かなくなった後。
- 本人は人間性を欠いているのに、他者の人間性を利用し他者を支配する事には長けている。
- 本人の内には何の正義も理想も無く、他者を支配する為なら、相反する「正論」をその場・その場で平気で使い分る。
- 数々の悪事を行なった理由が「退屈を紛らわす為」。
- 子供の頃からその傾向が出ており、一緒に育った姉は人格的によろしくない点は有っても、ここまで異常ではないので、恐らくは先天的なもの。
- 積極的に人を騙したり自分を偽っている意識は薄く、本人の主観では「自分にとっては普通の事をやってると、何故か、自分の犠牲者達が勝手に自分の思い通りに動いてくれた」。
等、サイコパスの要件の大半を満たしている。
なにかんがえてるの:英語版の名前が「psychopath」。リメイク版では変更された。
実写劇場版の第2作「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」の悪役である宇津帆(演:堤真一)は「内面は倫理観を欠いた異常者だが、その異常性を他者が認識出来るのは限られた状況でのみ」「一見すると人当たりが良く魅力的で頼り甲斐が有る爽やかな感じの人物に思える」等、現実における「男性のサイコパス犯罪者」の特徴を持っている。
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コメント
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すべて見る後遺症 2(12話までのネタバレあり)
初投稿では、評価をありがとうございました。 サイコパスの世界がわかりかけてきていますが(その分、謎も深まる)、13話では狡噛と佐々山に関しては、目新しい情報もなく、でも、いろいろ新情報が満載でしたね。 12話では話して動く佐々山さんを見ることが出来て、キャ~~~~でした。 いやあ、クソ野郎ですね。でも、好きです。ってか、同僚であんなのいたら、そりゃ、惚れるでしょう。監視官時代の今より少し行儀のいい狡噛さんとか、今よりもぼ~っとした感じの宜野座さんとか、楽しかったです。2,077文字pixiv小説作品【ヤンデレ×監禁×調教】起きたらボクっ娘系後輩に監禁されていた。
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