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サイコパス

さいこぱす

「サイコパス」とは、多くの人が持っている共感性や良心が欠落した人の事。 「反社会性人格障害」「反社会性パーソナリティ障害」とも呼ぶ
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類似タイトルのアニメについては『PSYCHO-PASS』を参照。

■注意■
この記事は特定の悪役・キャラクター・人物の名称を記載または誹謗中傷する項目ではありません。

概要


犯罪心理学者のロバート・D・ヘアは以下のように定義している

・良心が異常に欠如している
・他者に冷淡で共感しない
・慢性的に平然と嘘をつく
・行動に対する責任が全く取れない
・罪悪感が皆無
・自尊心が過大で自己中心的
・口が達者で表面は魅力的

そしてとても誤解されている概念である。
何となく自分や共同体、常識の価値観から外れた人間に貼るレッテルであることがほとんど。
自らが異端であると感じた時にサイコパスを自称する人も多い。

しかし真のサイコパスは賢いので自分をサイコパスだとアピールしたりしない。むしろ多くの人が「優秀だけど面白い人」とか思っているポジションにいることが多い。
サイコパスは自分がサイコパスだと悩んだりすることもない。

サブカル・創作では「狂気」「ヤンデレ」「犯罪者」「過激」「二面的」などのキャラを全部「サイコパス」と呼ぶ誤用が多く、もはや第二の意味として定着している。

歴史

英訳:『psychopath(精神病質)』
最初に提唱したのは、19世紀初頭のフランスの精神科医であったフィリップ・ピネル医師であり、彼は「譫妄(せんもう)なき狂気」という言葉を使い、良心慈悲心による呵責や自制心の一切が欠如している行動パターンを説明しようとした。

解説

サイコキラーのイメージから誤解されがちだが、「サイコパス=殺人鬼」というわけでは必ずしもない…というか、ほとんどのサイコパスは殺人などしない。また、犯罪者やその予備軍として取り上げられることも多いがこれも同じであり、大半のサイコパスは傍目には一般人として社会に溶け込んでいると思われる

共感力が無く口がうまく、それでいて闘争心・支配欲が異常に強いサイコパスは、競争の過酷な政治の世界やビジネス界でもストレスを感じにくい。また集団が共感能力があるがゆえに流されてしまったり、判断が遅れてしまうような場面において的確で冷静な判断ができるなど、強みになる場合もある。

社長や政治家、優秀な社員にサイコパスは数多く、中には寄付を行っている者もいるだろう。

しかし社会の根本的な不条理や不公平、人間の精神の機微や本質には一切関心を示さず、関わることはない。福祉や社会運動、身を切るような善行に関わるサイコパスは皆無と言っていい。

このような特徴は「高圧的で権威的な上司あるいは共同体のリーダー」にも当てはまることは多いのだが、サイコパスは彼らとは違い魅力的であり、いちいち感情の昂りを見せず、相手を打ち負かすより利用することを考える傾向が強い。また既存の権威や常識を絶対視せず、あくまでそれらを自分の利益を守るために活用する傾向がある。

サイコパスが多い人種・職業

イギリスの心理学者ケヴィン・ダットン氏によると、サイコパスは欧米に比較的多く、東アジアでは比較的割合が低いそうであり、前者に関しては企業経営者の何パーセントかは. サイコパスだったという。同氏による「サイコパスが就きやすい職業トップ10」では上から順に社長弁護士、テレビ・ラジオマン、販売員、外科医、新聞記者、警察官、聖職者、シェフ、公務員となっている。

また、アメリカの心理セラピストマーサ・スタウト博士によれば、サイコパスの割合はアメリカでは25人に1人(約4%)とされ、アジア地域の国々では割合が低いと言う事になっている。

ただし上記の注意点として、これは出身国とそれ以外の国で同程度のデータを取れていない状態である事とアジア、アフリカ出身者などへの人種差別になりかねない問題など配慮などもあるので本当に低いのかは分からないと言うのが実際である

カナダ人の犯罪心理学研究者ロバート・D・ヘア博士によると、次のような職業に多いと推測されている。

『金融商品関係者(金融商品仲介業者)』]
『政治家』
『警察関係者』
『中古車営業』
『傭兵』
『弁護士』

サイコパスと大衆の誤解

サイコパスとソシオパス


大衆の多くはサイコパスの定義を誤解する、あるいは理解できない。
親の育て方やトラウマなどによる後天的な社会不適合者は「ソシオパス」と呼ばれ、サイコパスとは別なのだが、ソシオパスとサイコパスはほぼ同義なものとして扱われることが多く、精神医学上も両者とも反社会性パーソナリティ障害に分類される。

しかし同じく反社会的な人格を持ちつつも、ソシオパス(やその傾向のある人間)の方は、

  • ナルシストであっても理想とのギャップに苦しむ
  • マキャベリストだが昔はそういう手段を取ってはいなかった
  • サイコパシーだが、身内に対する愛着はある

など、いわゆる「人間味」に溢れている。

故にソシオパシはサイコパスのように賢く自分を偽ることができず、周囲との諍いを起こしやすい。
そのため一般人がソシオパスをサイコパスと誤解しやすい。

また、ネタとしてただの変人、社会的に言動がマイナーである者をサイコパス扱いすることも多い。

理由として、一般大衆の多くはサイコパスのような知性を持たず、既存の権威に流されやすいからだと考えられる。非常識、アンモラルという概念を熟考することができず、わかりやすい言葉に押し込めて満足、社交のネタに使うことが彼らの生き方である。

サイコパスは一般大衆と共にそういう話に乗っかり、ここぞという場面以外では問題行動を見せず擬態している。そして、そのように「擬態している人がいる」という発想自体、一般的な人間にはなかなか出てこない。故に誤解する。

詳しい説明は、こちらを参照。↓

サイコパスの三要素

そんなサイコパスの特徴をわかりやすくまとめると三要素挙げることができる。
これらは正確にいうと「ダーク・トライアド」と呼ばれる。

①ナルシシズム

自分に自信を持っている。そのため周囲からも魅力的に見える。

相手を操作しようとする意欲や闘争心も強い。また一般的なナルシストと比べ、自己愛だけではなく自尊心・自己肯定感も強い。そのためプライドが崩壊しかけても、一般人と違い目的達成まで我慢できる才覚もある。

②マキャベリズム

何でも利用して目的を達成する。

ただし賢いためタブーとされることはバレないようにやる、犯罪などリスクの高い行為は最後の手段にしておく、など一線を弁える。一方で詐術や嘘は積極的に使う。中にはナルシシズムと相まって虚言癖があるものもいる。行動に対する責任を取ることもなく、誰かにうまく押し付けるのは得意。

③サイコパシー

心に浮き沈みがない。

良心が欠如しており、他者に同情しない。故にストレスを感じることも少ない。嗜虐的な趣味を持つものもいる。感情が弱い人間や内向的で思考型の人間が周囲から誤解されることは多いが、「一見人好きするような人間に見えるが、実は他者のことなど本気で考えたことはない」人間がサイコパシーである。


サイコパスの種類

サイコパス、ソシオパス、そして人格障害など全ての反社会的な人格の3タイプを挙げる。これらの特徴を二つ以上持っている人も珍しくはない。

暴力型

最も解りやすいタイプ。非常に攻撃的かつ衝動的で、少しでも口論になると、逆上してすぐ暴力に走ろうとしたり、物を壊す、脅迫といった悪質な嫌がらせを行う傾向が強く、場合によってはナイフなどの凶器まで使う形で攻撃するなど、殺人沙汰になることも辞さないほどの自制心の欠如を見せる。
このタイプの人間は常に凶暴で攻撃的な者もいれば、普段は大人しくとも突然激情を爆発させる者もおり、自分が嫌だと思った人間を殺してしまうこともある。また、動物虐待を行っているものも多く、これが暴力が快感のサディズムと結びつくと非常に危険である。

「気に入らない」、「邪魔だと思った」といった極めて思慮の浅い動機から暴力に移る為、一般的な正論や常識論はまず通用しないと思った方が良く、極力関わらないように注意するのが最も無難な対処法である。このタイプの人間に何らかの形で目をつけられてしまった場合は、間違っても話し合いの場を持とうとするなど、独力で解決したりはせず、自分の身を守るべく、早めに周囲や警察に相談すべきである。

実在のサイコキラーやホラー映画などに登場する猟奇的な殺人鬼等に、このタイプが比較的に多い。

多くは感情のコントロールが苦手、あるいは過去の不幸から他罰的になっているだけ。

暴力型の中でも「巧妙に嗜虐のために暴力をバレないように行う」「昔は暴力行為が目立ったが、世渡りを覚えて更生しただけ」のタイプなどがサイコパスと言える。

寄生型

他人に取り入って自分の利益や保身の為に利用しようとするタイプ。他人が自分の為に尽くすことを当然のように思っており、また物事に対する解釈は常に自分本位で自分の行動や言動に関しても非常に無責任である為、それらが原因で問題が起きたとしても、全く意に返そうとしない。
常に自分の都合を第一優先している為、当然ながら他者への共感は皆無であり、利用する人間の気を引こうと、慢性的に嘘を吐いたり同情を引こうとする演技をする事が多い。利用している者のへの愛情もなく(あったとしても一方的な押し売り)、せいぜい止まり木程度の感覚しかないので、自分が満足であれば利用する人間がどうなろうと気にもしない。それ故に、利用価値が無くなったり居心地が悪くなれば、すぐさま切り捨てて別の人間に乗り換えようともする。

他のタイプと同様、対処の仕方は難しいことに変わりはないが、前述の通り標的にした人間に対する執着心は希薄なので、何かを求められてもこちらが毅然とした態度で拒否し続ければ、次の獲物を見つける為に勝手に離れていくこともあり、基本的に他力本願な為、頼る相手がいないと無防備になりやすい。このタイプは、いくら相手にした所で自分が損をするだけなので、少しでもその傾向があると見たら、まず「相手にしない」のが無難である。ただし、当人にとって何が何でも欲しいと思っている物を持っていたり、相手がストーカーだったりすると、逆に異常なまでの執着心で付きまとってくる可能性もあり、冷静に状況を見て身の危険を感じたのなら、やはり周囲や警察に相談すべきである。

ペテン師ストーカーといった犯罪者等にこのタイプが多いようで、暴力型と同様、後天的に生じるケースが多い。

多くは境界性や自己愛性、演技性などの人格障害であり、サイコパスではない者も結構いる。

支配型

その名の通り、他人への支配欲が異常なまでに強く、3つのタイプの中では最も判断が難しく、またそれゆえに非常に危険なタイプである。極めて頭がいい為に、暴力型のように人や動物に暴力を振るうことや、寄生型のように無責任な言動や振る舞いを見せることは少ない。ただし本質は狡猾そのもので「人を動かすには、自分を善良な人間に見せるのが良い事」を本能的に理解している為、社交的で口先や要領の良さを見せることで魅力的な人間の印象を与えるのが非常に得意。実際、このタイプには、「真面目で勤勉な人間」か「社会的成功を収めている人間」に別れており、企業の社長や政治家、弁護士、医者などといった信頼や羨望を得やすい役職に就いている者もいる。


頭が良く人を動かすのに長けている分、その内側に秘めている自惚れやプライドも非常に強い上に、自分が特別な人間と本気で信じている傾向がある。感情を剝き出しにする事は少ないが、内側に秘めた自己顕示欲に関しても強烈で、極端に自尊感情の乏しい者もいるが、自身の歪んだ正義感や思想を絶対視した価値観の為、結局考え方が身勝手であるのには変わらない。

一方、自分以外の他人に対し物同然の認識しか持たない事から、邪魔する者、あるいは自分にとって邪魔な者に対しては、容赦なく排除しようとするが、自分の手を汚すような直接的手段は好まず、むしろ他人を扇動する形で間接的に攻撃を行おうとし、時には普段の様子からは想像の出来ないほどの陰湿で残忍な手段に出ることもある。

冷静に見えて本質的には暴力型と同等の凶暴性や衝動性も伺えるのだが、嘘や演技などにおいて寄生型以上に巧妙で、上記のタイプの厄介な特徴だけを併せ持っていると言えなくも無い故に、大抵の人間はその本性を見抜けないことが多い。事実、過去にこのタイプであると診断された犯罪者達の多くは、逮捕されるまでの間、周囲から本性に気付かれる事が少なく、仮に何らかの形で本性がばれかけても、それまでの功績等を利用して冷静に誤魔化すか受け流してしまえるので、3つのタイプの中でもその対処は非常に難しい。また、自分以外の価値観を認める事から、暴力型と同様に説得はまず不可能と言え、寄生型のように相手にせず無視するといった対処法もプライドの高さから屈辱を感じさせ、逆恨みを買ってしまう危険性もある為、注意すべきである。上手く相手に合わせるか、それができないなら即座に彼らのコミュニティ・価値観から逃げることが大事。

アドルフ・ヒトラーヨシフ・スターリン毛沢東といった歴史上の独裁者達が、このタイプであったという推測が多い。このタイプは先天的であるケースがかなり多いようである。


サイコパスの悩み

孤独

意外かなことに、サイコパスは孤独に悩むことが多いという。
彼らは自分がサイコパスであることを他人に知れてしまうと不利になるということを理解しているため、嘘をつき常人のように振る舞う。しかしいくら良心と共感力があるように振舞っても、彼らは根本からそれを持ち合わせていないため、どこかでボロが出て人が離れやすい。(高い知能を持つサイコパスであれば巧妙に擬態ができるためこのようなことは少ないと考えられがちであるが、ミズーリ州セントルイス大学の研究によれば、サイコパスの知能は平均よりも劣る傾向にあるという)
そして新しい人間関係を作るために嘘をつき破綻することを繰り返すうちに「誰も自分を理解してくれない」と孤独感を感じやすい。

また、サイコパスは人を騙し利用しようとすることが多いため、他人も自分と同じように、自分のことを騙し利用しようとしていると思っている。そのため他人に対して懐疑心が強く、信頼関係を築くことができない。彼らは常人が持っている良心や共感力を自分は持っていないことを成長していくうちに気づくため、社会に対して疎外感を感じやすい。普通の人間が感動するものをサイコパスは感動しなかったりその逆のことがよく起こるため(サイコパスでも感動はする)サイコパスには普通の人間のことを理解することが難しい。そのため自分と同じような人、つまり他のサイコパスに対して好意を抱きやすいという。

退屈

サイコパスは共感能力が低いため人生において大きなウェイトを占める「人と人の関わりの中で生まれる幸せ」を感受することが困難である。彼らからすればこの世に存在する人間は自分一人だけであるため、友達や恋人が出来たこと自体を喜ぶことができず、仲間と協力して何かを達成したときの喜びを分かち合うこともできない。そのため常に強く退屈している。
サイコパスが嘘をついて人を操ったり、犯罪を犯したり、危険に突っ込んでいったりする理由は利益を得るためというのもあるが、退屈を紛らすためでもある。直接的な快楽につながる酒やドラッグやセックスに溺れることも多く、彼らの人生は底なしの退屈との戦いであるという。


関連項目

精神病質:サイコパスの和名。
サイコ サイコホラー サイコスリラー:サイコとついているがサイコパスとほぼ無関係
サイコキラー:サイコパス的な殺人者。
ソシオパス:準サイコパス。目に見えるものが似ているが真のサイコパスと本質が違う。

外部リンク

サイコパスとは - はてなキーワード
サイコパスとは (サイコパスとは) - ニコニコ大百科
Eテレ 心と脳の白熱教室 第3回「あなたの中のサイコパス」
企業経営者には強いサイコパス気質がある オックスフォード大科学者の調査結果- 東洋経済

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