タグの用法
「依存症」には以下の2種類の用法がある。
本稿では主に1.ついて記述する。
本記事メイン画像に用いられている「依存症」タグも、1.における意で用いられているものである。
メカニズムの一例
<依存現象がアルコール・タバコ・薬物など化学物質の摂取とその作用によるものの場合?
- 1度だけならと思い、使用する。
- 効力が切れるとイライラなどが生じ始める。
- 重度の場合禁断症状という状態が生じる。
- 耐えられずに再度使用するが、この際に耐性が生じる。
- 効力が切れ、再び2に戻る。
このループによって、それのことしか考えられなくなって行く。
依存症定義
依存症についてはWHO(世界保健機関)による国際的医療基準であるICD-10やアメリカ精神医学会によるDSM-IV-TR(いずれも2014年5月時点。DSMについては同現在時点での最新版は2013年のDSM-5)などにも定義付けられている。日本においては厚労省が各種指針等を示している。
依存症の定義やメカニズム、治療などについては次の外部リンクを参照。
- 外部リンク:脳科学辞典-依存症
なお、先述の薬物やアルコールなどを想定した「依存症」の例示は「物質依存」に分類されるものである。上記外部リンク先ページにおいては「物質依存」を含め「行為・過程依存」「関係依存」の計3種が挙げられている。
誤解してはいけないのは、依存症とは脳内の報酬系神経回路が早く作用するように最適化した構造であり、自分では止められない状態になっている、ということである。意思を強く持てば止められる、というのはなったことがない者の幻想に過ぎない。故に依存症の患者に「止めようと思えば止められる」などと説教するのは無益であるし、ましてや「どうして止めないんだ」などと責めることは患者を追詰めるだけの害悪ですらある(逆に、実際に依存症にかなり近い状態の者が「俺は止めようと思えばいつでも止められる(止めるとはいっていない)」と反論するのは最早お約束なので、少しでもおかしいと思ったら素人判断をせず、直ぐに專門病院で診察を受けさせるべきである)。
「依存症」の昨今
依存は精神的な依存が発生し得るものであれば大なり小なりあらゆるものに存在し得るものであるが、症状として本人やその周囲の人間関係や通常の日常生活などを損害したり、あるいは社会的問題行動へと至らしめる場合に、医療的介入を要する診断へと結び付く。
従来から人類が対決し続けている依存症としてはアルコール依存症・薬物依存症・ギャンブル依存症などが顕著であるが、今日ではネット依存症・スマホ依存・テクノ依存症などの問題も指摘されており、あるいはダイエット依存症、買物依存症・恋愛依存症・セックス依存症など、その依存関係と問題へのアプローチは現在では多岐にわたる。意外かもしれないが、ネットでの誹謗中傷も近年では依存症の一種と数えられているところがある。
いずれにも共通し得るのは、その依存関係及びそこから生じる行動によって本人やその周囲、あるいはそのいずれもが苦しみ、時には社会的問題行動となって表出されることもある深刻な問題であるということである。
関連タグ
中毒:本来の意味ではなく、依存症の意味で使われがち。
○○依存の悪循環(パロ・コラ)
「~依存症」として依存対象となり得るとされるものの一例
摂取物
日常生活・趣味
ギャンブル(ガチャ) 買い物 仕事 借金 ゴミ屋敷(強迫的ホーディング) 過食(症)
インターネット オンラインゲーム ペット スマートフォン ソーシャルゲーム
人間関係
恋愛 暴力 性行為 セックス依存症 恋愛依存症 共依存 SNS civilization テトリス
半ば冗談で「依存症」とされるもの
食品 - ピザ スイーツ(砂糖) ハッピーターン ファーストフード ポンジュース カラムーチョ カロリー
行為 - 配信 Wiki(インターネット百科事典) カタルシス