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アルコール依存症

あるこーるいぞんしょう

アルコールに関する依存症
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概略

依存症の一つでアルコール)を飲まずにはいられなくなるもの。

酒ッ!飲まずにはいられないッ!


酒!飲まずにはいられないッ!」とは少し違う。

一般には「アル中」と言う。(「アルコール中毒」は少し意味が違うが。)

酒(アルコール)がもたらす効果により、脳は快感や安定感を憶え、快感物質を放出するようになる。

(アカン)


※画像はイメージです(だいたいあってる

酩酊による高揚感や浮遊感は、こうしたことから発せられるが、同時に脳機能も低下を起こし、場合によっては臓器機能の不全を招くことさえある。

始めはストレスの発散や現実逃避のために呷るようになる場合が多く、やがてアルコールがもたらす快感に毒されて依存状態へと陥っていく。
最もダメージを負うのはアルコールを直接受けるや、消化の際にアルコールの分解物質を解毒する肝臓だが、依存状態まで来ると脳や心臓、腎臓へのダメージも深刻になる。
アルコールそのものの害だけでなく、酒に耽溺して栄養バランスが悪くなることでのビタミン欠乏による神経症状も多く、糖分の多い酒だと糖尿病などを併発することもある。
さらに過度の飲酒は脳卒中系や心筋梗塞系のリスクも上げる。
そして違法薬物に手を出すなど、依存症を複数併発する場合も少なくない。

その他にうつ病などの精神の病にかかるリスクも高くなり、これらの病気で死亡したり自殺しやすくなることも少なくない。
また、苛立ちがひどくなることから周囲に暴力暴言を働くようになることも多く、家族の精神的負担も大きい。そしてこれらの暴力的傾向から周囲に疎外され始めることでますます酒に溺れる悪循環に陥る。
特に子供のいる家庭だと機能不全家庭で育つことから子供の情緒にも大きな悪影響を及ぼしたり、酒で暴れる親から直接的な虐待に合うリスクを高めることにもなる。
こうした被害にあった子供が成長して、トラウマから親と同様の依存症になってしまう悪循環リスクもある。

アルコール中毒の最も恐ろしいところは、お酒を飲める人なら、誰でもすぐなり得るというこの点に尽きる。
日本人を含む多くの民族の文化において、酒は切っても切れない縁で結ばれた存在であり、普段は買ってまで飲まない人でも「調味料」というかたちで購入する場合も多い。
特に日本はみりんという、酒とまた別のアルコール調味料が存在するため、主婦がストレスから“キッチンドリンカー”に変貌してアルコール依存に陥るケースが多い。
未成年のうちから飲酒を覚えることで依存症になるリスクも高く、特に未成年飲酒率の高い沖縄県では飲酒に寛容な地域性に加え男尊女卑が根強く残るため男性のDVを甘やかしがちな慣習も手伝い、全国平均の数倍の依存症患者がいると言われる。

もちろん世界的にもアルコール依存症の蔓延が深刻な国は多く、「暑い気候で強い酒を飲む」ことにハマりやすいアフリカや中南米諸国でも深刻な問題となっている。
ロシアのように強い酒を好む文化圏でも依存症患者は多い。
諸外国の有名人では、違法薬物中毒とアルコール依存症を併発した例も珍しくない。

手が震える、アルコールが切れると情緒不安定となるなど、重篤な状態になると日常生活さえ危うくなる。なお全く酒を飲めない下戸の人の場合は、一口でも酒を口にすると途端に悪酔いするためアルコール依存にはならないが、下戸でも少しお酒を飲める人の場合は、アルコール依存になることがある(それでも少し飲みすぎると悪酔いするので酒に強い人よりは依存症になりにくいが)。

アルコール依存症を予防するには

セルフコントロールが効かない状態が依存症であるため、陥らないようにすることは簡単ではない。
しかし、「酒量が多いな」「自分は依存体質かもしれない」という自覚が多少なりともあるなら、飲み過ぎの癖をつけないよう、依存症になる前に軌道修正を試みるのも大事である。

健康リスクを増やさないアルコール摂取量の目安としては「1日20グラムまで、週に2日は休肝日」とされる。また、酒は手元に置かず、面倒でも「今日飲む分だけ」を購入したい。この量では物足りない、というのなら、酒は他人と飲みに行くだけにして、家では飲まないようにするか、いっそのことアルコール依存になる前に断酒してしまうのも一つの手である。

アルコール依存症になったら

当事者本人はもちろん、「家族や身近な人が依存症患者になってしまった」「毎日飲んでいて、暴言も酷くなり依存症かもしれない」という場合はくれぐれも自分たちで抱え込まず、専門の病院の診断を速やかに仰ぎ、一日も早く治療にかかること。
依存症の診断は基本的に精神科か心療内科で出す為、他科の病院では「依存症」の診断を出してくれないところも多くある(専門外のことに断定的な診断を出すことに躊躇するのが医師の考えでもあるので)。精神科でも病院により得意分野がまるきり異なる為、依存症問題に詳しい精神科病院をあたり相談することが大事。

入院しても治療は長期戦になり、本人にも相当の努力が必要となる。
専門病院では依存症患者同士のミーティングなども行われ、酒に手を出してしまう己の弱さと向き合うプログラムも実施される。
治療プログラムを受けて退院してきてもまたお酒に手を出してしまう「スリップ」も多くそれだけに素人判断は厳禁である。
基本的には一度依存症になったら断酒を目指すしかなく、一生ものの戦いである。


かつて夫がアルコール依存症になりDVやモラハラの被害にあった西原理恵子も「子供とその家族は、この問題を決して自分たちで抱えてはいけません。医者と専門家しか対応してはいけないんだという知識を身につけてください。」と断言している。

また、お笑い芸人のカンニング竹山は、アルコール依存症に陥った後輩を更生すべく自分の弟子に付け、「2年アルコールを我慢出来たらうちの事務所(サンミュージック)で雇って貰うよう掛け合う」と宣言する。そして折を見て監視しつつ、ついに約束通り2年の我慢を実現させ、事務所との契約に漕ぎつけさせた。
しかし竹山はじめ、歓迎ムードの事務所の面の前で後輩が突然号泣し始め、実はこっそり酒を飲んでいたを告白。結局、契約は白紙化し、竹山も「やめようと思っても簡単にやめられないものだ」とアルコール依存症の厄介な性質を痛感したという。


アルコール依存症を取り扱った作品

自伝的小説

  • 酔いがさめたら、うちへ帰ろう。鴨志田穣

映画化もされた。

  • 失点・イン・ザ・パーク ECD

エッセイ漫画

依存症患者の娘が描いた作品。

依存症に苦しんだ著者自身の体験。

アルコール依存症患者の著名人

芸能人や作家は付き合いで酒を飲む機会も多く、業界風土的にも過度の飲酒を容認する風土が強いため依存症になった患者は多い。
ミュージシャン系も昔は「打ち上げで酒の付き合いをするのが当たり前」という風土が強かった(近年ではそれほどでもないが)ため依存症になった者が多い。
依存症をようやく克服しても既に体がボロボロになってガンなどで死去に至った者もまた多い。

関連タグ

飲酒 アルコール
依存症 アルコール中毒

外部リンク

新日本製薬運営のサイト。依存症のセルフチェックや、対応する病院検索が可能。

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