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飲酒運転とは、酒を飲んだ後に運転する行為。違法行為である。

概要

飲酒後にアルコールの影響がある状態で車両等を運転する行為を指す。

動体視力や集中力が低下した状態での運転となり非常に危険なため、罰則は近年強化される傾向にある。

自動車のイメージが強いが、自転車も一応軽車両なので、飲んで乗ると「飲酒運転」である。


日本の道路交通法上は呼気中アルコール濃度により判断される「酒気帯び運転」と、実際の症状で判断される「酒酔い運転」の2種に定義される。

酒気帯び運転は現在0.15 mg/L以上で違反点数13点、0.25 mg/L以上で違反点数25点と重い。

そして平衡感覚の不調など、明確に酔いの症状が現れている場合は酒酔い運転となり、違反点数35点とこちらもかなり重くなっている。


かつての飲酒運転はさほど問題視されておらず、地方では居酒屋に広々とした駐車場が設けられている所があったくらい。

警察も警察で、「大して飲んでいない」と判断すると検挙せずに多少のお説教だけで見逃す場合があった。


しかし、飲酒運転による悲惨事故が相次ぎ、平成時代になると社会問題としての認知が広まる。

特に1999年に発生した「東名高速飲酒運転事故」で、泥酔したトラック運転手に追突されたことで幼い娘達を失った遺族が飲酒運転や危険運転の厳罰化を求め、2001年には「危険運転致死傷罪」が新設された。

また2007年の道路交通法改正により、飲酒運転を制止しなかった同乗者、運転をすると知りながら酒を提供した者、車両が他人名義の場合は提供した者にも罰則が科せられることとなった。

このため各所の居酒屋では運転代行業者などと提携し、飲酒運転の防止策を行う店が増えた。


現在では刑事罰のみならず社会的制裁も大きくなっており、飲酒運転で検挙され懲戒解雇された者は少なくなく、社内規定で「飲酒運転を行った社員に対しては重い処罰を下す」と明記している企業が多い。

自動車保険も、飲酒運転による事故は適用外となるのが基本。


このような取り組みにより飲酒運転による事故は急速に減っていったが、撲滅には至っておらず今でも時折大事故が起きてはニュースを賑わせる。

都市部でも連休や年末年始には検問を行い、それなりの検挙者を出している。


その他の「飲酒運転」

「運転」というより操縦であるが、鉄道車両航空機船舶などでも飲酒運転による事故は発生しており、それらを禁ずる法律や罰則も当然設けられている。


過去に実際に発生した例として、鉄道では国鉄時代の1980年代前半に運転士の飲酒操縦による事故がたびたび発生し、これが1970年代末ごろから相次いでいた国鉄職員の不祥事や弛みきった職場規律に対する人々の不満と重なったため、世論が国鉄分割民営化を肯定する一因となった(「国鉄」の記事の「斜陽化と改革の失敗」の項目も参照)。


また、航空機でも2018年日本航空全日空といった大手航空会社のグループ企業で、操縦士が離陸前の飲酒検査に引っかかり、遅延を引き起こしたり現地で逮捕されるなどの不祥事が相次いで発生し、検査体制の見直しや規律の厳格化を求める声が相次いだ。


このほか、船舶では主に個人所有のボート水上バイク(いわゆる「プレジャーボート」と呼ばれるもの)での飲酒操縦がマリーナ海水浴場周辺で問題視されており、他船や岸壁桟橋への衝突や、泳いでいる人を轢いて怪我をさせるといった事故が夏場を中心に時折発生している。


そもそもの絶対数や免許所持者が少ないためか、自動車や自転車に比べると鉄道や航空機、船舶などにおける飲酒絡みの事故は発生件数こそ多くはないものの、一度発生してしまうと大惨事は免れず、また社会的な責任や制裁も重くなる傾向がある。


今でさえ飲酒運転が社会問題化しているが、2021年6月28日に千葉県八街市でトラック運転手によるアルコールによる居眠り運転が原因で下校途中の小学生が犠牲になる大事故が発生した。裁判で被告は起訴内容を認め、裁判で「事故起こさないし、自分は大丈夫だったという気持ちだった」と語った。判決では懲役14年(求刑懲役15年)が下され確定している。


アメリカでは国土が広く日本ほど公共交通機関が発達していない事情が加味され、呼気中アルコール濃度基準が日本より緩いものとなっている。要は多少の飲酒運転を法律上容認しないと誰もバーなどに飲みに行けなくなるということである。

しかし、一方では路上で飲酒するだけで逮捕されるという(日本とは正反対な)罰則が存在する。


最悪の結果……

一向に消える気配が無い飲酒運転だが、今まで以上に深刻してしまえば、ビールや焼酎などの酒類の提供および販売が全面的に禁止されることも十分ありえる。自身や仲間内の嗜みとしてはみんなで楽しめて素晴らしい飲み物かもしれないが、何事も度が過ぎてはいけない。これに関しては、飲酒運転に限ったことだけでなく飲み過ぎにより気が緩み、呂律が回らなくなる、暴力的になったりする問題もある。


飲酒運転は


絶対に許されない行為であり、誰かの命を必ず奪ってしまう


という事を肝に銘じて欲しい。だからこそ、帰りは「正気を保っていられる程度に飲酒を控えて、徒歩や公共交通機関で帰る」、「二次会などはせず、終電に間に合うように動き、間に合わなかったとしてもタクシーなどで帰宅する」、「お酒を飲まない仲間に自宅付近まで送ってもらう」など対策の仕様はいくらだってあるものだ。


「飲んだら、飲まれるな」ではなく「飲んだら、乗るな」である。


関連動画

ビデオオプションによる検証動画


関連タグ

酒気帯び運転表記揺れ

奈良漬:製造時に酒粕を使うため、飲酒運転を誤魔化すために「直前にこれ(奈良漬け)を食べたから」と言い訳する間抜けなドライバーがいるが、奈良漬けだけで基準値を超えさせるにはおよそ400g(約60切れ)もの奈良漬けを一度に食べなくてはならず、苦しい言い訳にしかならない。ただし、呼気で誤解される危険性があるため、60切れとはいわずとも、ある程度の量の奈良漬けを食べた直後の運転は控えるべきであろう(某ロボットアニメで怪しまれるシーンがある)。

ビデオオプション:プロのレーサーが飲酒した状態でレースゲームをプレイしたり、出演者が実際に飲酒した状態で実際にレースを行うという実験があった(関連動画参照)。


外部リンク

飲酒運転 - Wikipedia

概要

飲酒後にアルコールの影響がある状態で車両等を運転する行為を指す。

動体視力や集中力が低下した状態での運転となり非常に危険なため、罰則は近年強化される傾向にある。

自動車のイメージが強いが、自転車も一応軽車両なので、飲んで乗ると「飲酒運転」である。


日本の道路交通法上は呼気中アルコール濃度により判断される「酒気帯び運転」と、実際の症状で判断される「酒酔い運転」の2種に定義される。

酒気帯び運転は現在0.15 mg/L以上で違反点数13点、0.25 mg/L以上で違反点数25点と重い。

そして平衡感覚の不調など、明確に酔いの症状が現れている場合は酒酔い運転となり、違反点数35点とこちらもかなり重くなっている。


かつての飲酒運転はさほど問題視されておらず、地方では居酒屋に広々とした駐車場が設けられている所があったくらい。

警察も警察で、「大して飲んでいない」と判断すると検挙せずに多少のお説教だけで見逃す場合があった。


しかし、飲酒運転による悲惨事故が相次ぎ、平成時代になると社会問題としての認知が広まる。

特に1999年に発生した「東名高速飲酒運転事故」で、泥酔したトラック運転手に追突されたことで幼い娘達を失った遺族が飲酒運転や危険運転の厳罰化を求め、2001年には「危険運転致死傷罪」が新設された。

また2007年の道路交通法改正により、飲酒運転を制止しなかった同乗者、運転をすると知りながら酒を提供した者、車両が他人名義の場合は提供した者にも罰則が科せられることとなった。

このため各所の居酒屋では運転代行業者などと提携し、飲酒運転の防止策を行う店が増えた。


現在では刑事罰のみならず社会的制裁も大きくなっており、飲酒運転で検挙され懲戒解雇された者は少なくなく、社内規定で「飲酒運転を行った社員に対しては重い処罰を下す」と明記している企業が多い。

自動車保険も、飲酒運転による事故は適用外となるのが基本。


このような取り組みにより飲酒運転による事故は急速に減っていったが、撲滅には至っておらず今でも時折大事故が起きてはニュースを賑わせる。

都市部でも連休や年末年始には検問を行い、それなりの検挙者を出している。


その他の「飲酒運転」

「運転」というより操縦であるが、鉄道車両航空機船舶などでも飲酒運転による事故は発生しており、それらを禁ずる法律や罰則も当然設けられている。


過去に実際に発生した例として、鉄道では国鉄時代の1980年代前半に運転士の飲酒操縦による事故がたびたび発生し、これが1970年代末ごろから相次いでいた国鉄職員の不祥事や弛みきった職場規律に対する人々の不満と重なったため、世論が国鉄分割民営化を肯定する一因となった(「国鉄」の記事の「斜陽化と改革の失敗」の項目も参照)。


また、航空機でも2018年日本航空全日空といった大手航空会社のグループ企業で、操縦士が離陸前の飲酒検査に引っかかり、遅延を引き起こしたり現地で逮捕されるなどの不祥事が相次いで発生し、検査体制の見直しや規律の厳格化を求める声が相次いだ。


このほか、船舶では主に個人所有のボート水上バイク(いわゆる「プレジャーボート」と呼ばれるもの)での飲酒操縦がマリーナ海水浴場周辺で問題視されており、他船や岸壁桟橋への衝突や、泳いでいる人を轢いて怪我をさせるといった事故が夏場を中心に時折発生している。


そもそもの絶対数や免許所持者が少ないためか、自動車や自転車に比べると鉄道や航空機、船舶などにおける飲酒絡みの事故は発生件数こそ多くはないものの、一度発生してしまうと大惨事は免れず、また社会的な責任や制裁も重くなる傾向がある。


今でさえ飲酒運転が社会問題化しているが、2021年6月28日に千葉県八街市でトラック運転手によるアルコールによる居眠り運転が原因で下校途中の小学生が犠牲になる大事故が発生した。裁判で被告は起訴内容を認め、裁判で「事故起こさないし、自分は大丈夫だったという気持ちだった」と語った。判決では懲役14年(求刑懲役15年)が下され確定している。


アメリカでは国土が広く日本ほど公共交通機関が発達していない事情が加味され、呼気中アルコール濃度基準が日本より緩いものとなっている。要は多少の飲酒運転を法律上容認しないと誰もバーなどに飲みに行けなくなるということである。

しかし、一方では路上で飲酒するだけで逮捕されるという(日本とは正反対な)罰則が存在する。


最悪の結果……

一向に消える気配が無い飲酒運転だが、今まで以上に深刻してしまえば、ビールや焼酎などの酒類の提供および販売が全面的に禁止されることも十分ありえる。自身や仲間内の嗜みとしてはみんなで楽しめて素晴らしい飲み物かもしれないが、何事も度が過ぎてはいけない。これに関しては、飲酒運転に限ったことだけでなく飲み過ぎにより気が緩み、呂律が回らなくなる、暴力的になったりする問題もある。


飲酒運転は


絶対に許されない行為であり、誰かの命を必ず奪ってしまう


という事を肝に銘じて欲しい。だからこそ、帰りは「正気を保っていられる程度に飲酒を控えて、徒歩や公共交通機関で帰る」、「二次会などはせず、終電に間に合うように動き、間に合わなかったとしてもタクシーなどで帰宅する」、「お酒を飲まない仲間に自宅付近まで送ってもらう」など対策の仕様はいくらだってあるものだ。


「飲んだら、飲まれるな」ではなく「飲んだら、乗るな」である。


関連動画

ビデオオプションによる検証動画


関連タグ

酒気帯び運転表記揺れ

奈良漬:製造時に酒粕を使うため、飲酒運転を誤魔化すために「直前にこれ(奈良漬け)を食べたから」と言い訳する間抜けなドライバーがいるが、奈良漬けだけで基準値を超えさせるにはおよそ400g(約60切れ)もの奈良漬けを一度に食べなくてはならず、苦しい言い訳にしかならない。ただし、呼気で誤解される危険性があるため、60切れとはいわずとも、ある程度の量の奈良漬けを食べた直後の運転は控えるべきであろう(某ロボットアニメで怪しまれるシーンがある)。

ビデオオプション:プロのレーサーが飲酒した状態でレースゲームをプレイしたり、出演者が実際に飲酒した状態で実際にレースを行うという実験があった(関連動画参照)。


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飲酒運転 - Wikipedia

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