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電車

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でんしゃ

電気駆動の鉄道車両(電気車)のうち、それ自身に旅客や貨物を載せる設備を持つもののこと。

🚃概要

架線または第3軌条(サードレール)等、外部からの電力供給によって、モーターを駆動させて走行する鉄道車両のうち、動力分散方式を前提としたもの。電動車の略称でもある。新幹線や蓄電池車は含めるが、電気機関車や電源車などは基本的に含めない。完全には一致しないがEMUと英訳される事が多い(かつてはElectric carの訳が多かった)。

日本においては動力分散方式が圧倒的であり、また有名な路線は電化されていることが多いため、一般的には「鉄道車両=電車」という認識が大勢を占める。このため、気動車などの電車ではない鉄道車両が描かれたイラストに、「鉄道」タグの代用的ニュアンスで用いられるケースも多く見られる。

基本的に、電車は客車床下に駆動装置を搭載している場合が多いが、たとえば地方私鉄などで見られる電動貨車JR貨物M250系のように、貨物輸送を目的とした電車も存在する。なお、国鉄が貨物とは別に荷物の輸送も行っていた時代には荷物専用の電車や郵便物専用(またはその両方)の電車もあった。これらの車両は輸送業務を単独でするほかに旅客列車に連結されて輸送業務をすることもあった。

現代ではハイブリッド気動車や電気式気動車の台頭により、技術的にも電車と気動車は曖昧になりつつある。E001形クラス800は電車にディーゼル発電機を搭載し非電化区間でも走行可能になっている。

普通列車でもEV-E301系など、蓄電池を搭載し非電化区間でも走行可能になった電車が登場しており、コストを抑えた事実上の電化に貢献している。

こぼれ話

電車が手動進段方式の抵抗制御を採用していたころは、列車が遅延している時の加速中など運転士が焦っていると進段が少し早すぎて遮断器(要はブレーカー)を動作させてしまうことがあったり、また出発まで長い時間がある所では、乗客との世間話の最中に主幹制御機レバー(マスコンレバー)を一気に回してわざと遮断器を動作させその時に派手に散る火花マッチ代わりにして煙草に火をつけるという現場の人ならではの"横着"をする運転士もいたそうである。当時は仕事中に喫煙している職員(特に成人男性)がいるのは至極普通の時代だった。

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