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食堂車

しょくどうしゃ

主に鉄道車両で調理機能を含めた供食設備を有する車両のこと。
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調理機能を含めた供食設備を有する車両(主に鉄道車両)に関するイラストに付けられるタグ。
本項目では鉄道の食堂車について説明する。

概要

日本国内では1899年に山陽鉄道(現在のJR山陽本線等を建設運営した会社、のち国有化)が運行開始したものが始まりとされている。

かつては国鉄東海道山陽新幹線ひかり」や長距離列車(特急急行)の多くに連結されていたが、列車運行体系の変化や高速化等から次第に連結列車が減少し、2000年代には本州と北海道の間を運行する寝台特急(「北斗星」・「カシオペア」・「トワイライトエクスプレス」)で連結・営業されているのみとなっていた。しかしその後、列車内での供食を主とした中短距離列車が各地で導入される。発端となったのは明知鉄道の「大正ロマン」号。その後肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」など、各地で食事提供専用列車と呼べる車両が次々誕生している。

ビュッフェ

ビュッフェ(ビュフェ、buffet)は車両の半分程度に供食設備を有する「半室食堂車」の呼称。座席車との合造形態が多い。主にレンジなどで調製を行い、食堂車のようにコンロなどの調理施設は持たない場合が多い。かつては国鉄の急行形電車・新幹線の一部で連結されていた。カウンタースペースとギャレー以外の設備は持たず、提供された食事はその場で立食するか、座席に持ち帰って食するのが一般的であった。ただし、JR西日本の「ウエストひかり」のように、カウンタースペースを縮めて喫茶店様の座席を配備した例も存在する。

現在はJR北海道JR九州の観光列車、東武鉄道の特急「けごん」・「きぬ」等で連結・営業されている。小田急のロマンスカーにおける売店もこれに近い。近畿日本鉄道では23000系「伊勢志摩ライナー」でシーサイドカフェと言われるカウンタースペースがある(通常は車内販売準備施設となっておりカウンター営業は無い)他、「しまかぜ」では一両丸々二階建てのビュッフェ車両となっている。

カフェテリア

カフェテリア(cafetería)はカウンターに商品を陳列し、客が各々好きなものを選んでまとめてレジ精算する(要はスーパーマーケット型の精算・販売方式の食堂)方式の食堂を指すが、列車の供食設備としては二通りのパターンがある。

まずは本来のカフェテリアに近いもので、ショーケースに陳列した飲食料や弁当等を選び、会計スペースで支払う方式のもの。このスタイルのものは2階建て新幹線の100系200系H編成において、2階建ての1階部分を利用して作られた。現在はこれらの車両の廃車により消滅している。もう一つは売店・供食設備としてビュッフェより更に簡素化した設備全般を指す。ショーケースに陳列するものもあるが、どちらかというと駅売店(キオスクなど)に近い。同様のものはJR九州の783系や初期の観光列車、その他一部の特急に連結されたが、JR九州では車内販売の強化もありこれらの設備を一律にビュッフェと呼称を改めている他、その他の路線では車内販売拠点に特化して対面販売をやめたケースが殆どであり、国内ではほぼ現存しない設備である。

他に、ビュッフェの欄で上述した小田急ロマンスカーの車内販売設備を指して「ロマンスカーカフェ」と呼ぶ場合がある。列車の供食から少し話題はそれるが、長距離フェリーの食事方式の形態としてはカフェテリア方式は一般に見られるスタイルである。

サービスコーナー

単に売店と言われる場合もあるが、概ね現代に残るビュッフェなどの設備とそう変わらない。これを名乗ってPRしたのは新幹線の300系500系くらいだと思われる。
近鉄や小田急、東武など現役の設備もあれば、南海や京成など古い車両に設備の跡が残るのみというものもある。最も簡素化された設備では自動販売機のみというものもある。

現在の食堂車(ビュフェ・カフェテリアも含める)

カシオペア」(JR東日本)

E26系のマシE27形。2016年の定期運行を終え、現在はクルーズ列車用に使用。

TOHOKU EMOTION」(JR東日本)

キハ110系を改造したレストラン列車。
キハ110-701・キクシ112-701・キハ111-701の3両編成で、キクシ112は料理の様子を見学できる「ライブキッチン」である。
外観デザインは奥山清行が担当した。

フルーティア」(JR東日本)

719系を改造したカフェ列車。
クモハ719-701とクシ718-701の2両編成。近郊型電車として初めて「シ」の記号がついた。
クシ718はキッチンとカウンター席になっている。

伊豆クレイル」(JR東日本)

651系1000番台の改造車。1・3号車で食事が提供される。往路はランチセットとして弁当、復路はアフタヌーンカフェセットとしてライトミールとスイーツが提供。

いすみ鉄道

キハ28 2346およびキハ52 125を使用。「イタリアンランチクルーズ」などが代表例。
調理済みの料理を駅で積み込んでから提供する形態なので、厳密な意味での食堂車ではない。

「ロマンスカーカフェ」(小田急電鉄)

小田急電鉄ロマンスカー50000形VSEのみで実施される車内販売の形態。
通常、ロマンスカーではワゴンによる車内販売が実施されているが、VSEは上質なサービスを提供するため、
オーダーを受けたアテンダントが商品を座席に直接持ってくる「シートサービス」となっている。
提供される食事はサンドイッチや弁当などの軽食、コーヒーやアイスクリームなど。

大正ロマン号」(明知鉄道)

予約制で、定員数に満たなかった場合には運行されない。が、定員を大幅に上回ると最大3両連結される。
調理済みの弁当を駅で積み込んでから提供する形態なので、厳密な意味での食堂車ではない。

しまかぜ」(近畿日本鉄道)

編成中央のダブルデッカー車両がカフェ車両であり、近鉄特急で軽食をサービスするのは
12000・12200系・18400系「スナックカー」以来となる。松坂牛カレーが人気メニュー。

青の交響曲」(近畿日本鉄道)

南大阪線系統で運行。3両編成のうちの中間の2号車はラウンジ車両となっており、地元の名店や酒蔵、ワイナリーのメニューを多く取り揃えている。

「丹後くろまつ」(京都丹後鉄道)

KTR700形707号を改造したもの。キッチンやカウンターが整備されており、
スイーツコース・ランチコース・ディナーコースのダイヤで運行される。デザインは水戸岡鋭治。

伊予灘ものがたり」(JR四国)

キハ47改造のキロ47を使用する。
いすみ鉄道や明知鉄道と同じく、調理済みのオードブルなどを駅で積み込んでから提供する形態。

ななつ星in九州」(JR九州)

マシフ77-7002「ジュピター」およびマイ77-7001「ブルームーン」が該当。マイ77はラウンジカー扱いだが、食堂営業時の座席としても使われる。またマイ77にもバーが設置されている。
朝食は「カジュアル」、昼食やティータイムは「スマートカジュアル」、夕食は「セミフォーマル」のドレスコードがあるので注意が必要。

ゆふいんの森」(JR九州)

キハ71系・キハ72系には「シ」の記号こそつかないが、駅弁や軽食を提供するビュフェが設置されている。現在の看板メニューは和風オムライス。

或る列車」 (JR九州)

キハ47の改造車であるキロシ47-3505・キロシ47-9176が該当。
グリーン車形式の「ロ」と「シ」が組み合わさった初のケースとなった。
豪華スイーツ列車として運行される。

おれんじ食堂」(肥薩おれんじ鉄道)

HSOR100形の114・116号を改造。デザインは水戸岡鋭治
メインディッシュなどはデリバリーであるが、ご飯やスープは車内で調理する。
昨今各地で登場しているレストラン列車の火付け役といえる。

ろくもん」(しなの鉄道)

しなの鉄道所有の115系3両編成を改造。デザインは水戸岡鋭治
「ろくもん1号」では洋食のコースを、「ろくもん2号」では和食懐石料理のコースを設定。
食材はしなの鉄道沿線地域のもの。

ながら」(長良川鉄道)

ナガラ300形301・302号を改造。デザインは水戸岡鋭治
車窓を楽しむ「ビュープラン」以外に食事を楽しむ「ランチプラン」が設定されている。

「西武 旅するレストラン 52席の至福」(西武鉄道)

西武4000系4009編成を改造した観光列車「西武 旅するレストラン 52席の至福」が2016年運行開始。首都圏を走る電車の中であっても非日常感を楽しんで頂くため、「乗って楽しい」「食べて美味しい」をテーマに全ての座席で食事が楽しめる空間にする。
運行区間は池袋~西武秩父駅間・西武新宿~西武秩父駅間・西武新宿~本川越駅間。

TRAIN_SUITE四季島」 (JR東日本)

2017年運行開始。JR東日本のクルーズ列車。電気・ディーゼルのハイブリッド車両で、
電化区間ではパンタグラフを上げて電車として、非電化区間では気動車として走行。
ダイニングカー「DININGしきしま」は6号車(E001-6)。

TWILIGHT_EXPRESS瑞風」 (JR西日本)

2017年運行開始。JR西日本のクルーズ列車。ディーゼル・電気のハイブリッド気動車。
ダイニングカーは5号車のキシ86-1で、先代の「ダイナープレヤデス」の名を引き継いだ。

将来、運行が計画されている食堂車

「THE ROYAL EXPRESS」 (伊豆急行)

2017年夏に運行開始予定。伊豆急行が横浜~伊豆急下田間に運行するクルーズ列車。
2100系R-5編成(アルファ・リゾート21)を改造した。4号車がキッチンとなっており、
乗客は5・6号車で食事を楽しむ。伊豆急行の食堂車はサシ191号「スコールカー」以来半世紀ぶり。

名称未定(西日本鉄道)

2016年度以降に西鉄福岡(天神)~柳川間を運行する観光列車として導入予定。
車両は新規製造となる。

関連タグ

食堂 ダイニングカー ビュッフェビュフェ
ウェイトレス 駅弁 車内販売 日本食堂 NRE 白河ひばり

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