曖昧さ回避
風習
石川県を中心に北陸地方各地で見られる、婚礼に用いられる特別な暖簾(のれん)自体、及びそののれんを尊び用いる風習のこと。
その家に女児が産まれると、加賀友禅で仕立てられる嫁入り道具の一つ。
婚礼当日になると花嫁の実家の仏間入口に掛けられ、花嫁はそののれんをくぐって仏壇に結婚の報告をした後、結婚式に望む。のれんはそれから1週間仏間に(床の間の場合もある)掛けられ、その後は大事に仕舞われて二度と使わないという、まさに一生に一度だけ使われるのれんなのである。
そのため一家庭に先祖代々伝わる花嫁のれんも存在し、母親が結婚する娘に自分が使用した花嫁のれんを送る事もある。
ドラマ「花嫁のれん」
東海テレビ制作、フジテレビ系列局で放送されたテレビドラマ(昼ドラ)。
石川県金沢市の老舗旅館を舞台に、元キャリアウーマンの嫁と伝統文化を重んじる姑の壮絶な嫁姑バトルを描く。
2010年から断続的に2015年まで、計4シーズン放送された。
また、講談社の漫画雑誌BE・LOVEにコミカライズが連載された。放送がとっくに終わっていた2022年9月号に開始、2023年7月号発表分にて完結。
特急「花嫁のれん」
JR西日本七尾線・IRいしかわ鉄道の特急列車。金沢駅から和倉温泉駅の間を土・休日を中心に1日2往復運行。こちらはいわゆる「観光列車」の位置付けであり、同区間を走る特急「能登かがり火」と区別されている。
運行開始は2015年10月3日。走行区間が全て電化されているが、車両は2両編成の気動車で、キハ48の改造車(キハ48-4、キハ48-1004の2両)が使われる。のと鉄道・穴水方面への乗り入れを考えているのだろうか?