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ヴォルデモート

ろーどゔぉるどぅもーる

「ウィザーディング・ワールド」の人物。ハリー・ポッターの両親の命を奪った仇であり、闇の陣営を束ねる最悪・最強の魔法使い。
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その人の名を口に出してはならない。


「名前を呼んではいけないあの人」は偉大な事を為したのだ。
恐ろしい!……しかし、偉大な事をな……。

演:リチャード・ブレマー(第1作)、レイフ・ファインズ(第4作〜)
吹き替え:江原正士

概要

ハリー・ポッター』シリーズのラスボス

魔法界の歴史上最強にして最悪の魔法使いで、闇の魔法使いや闇の生物を束ねるDark Lord(闇の帝王)。彼の信徒はDeathEater(死喰い人)と呼ばれる。また、髑髏と蛇を掛け合わせたような絵柄であるDarkMark(闇の印)を自らの紋章としている。

その恐ろしさから名前を呼ぶことすら憚られた結果、「例のあの人」や「名前を呼んではいけないあの人」と呼ばれる。

主人公ハリー・ポッターの宿敵にして、彼のの命を奪った仇でもある。

正式名は「ヴォルデモート卿」(ロード・ヴォルデモート)。
ちなみに更に正確に言えばフランス語風の読みが正しく、「ロード・ヴォルドゥモール」と呼ぶのが正しい。これは死の飛翔を意味する。
ロードとは卿とも訳せるが、王や神という意味合いもあり、どこまでも不遜に訳せる語でもある。

34センチのイチイの杖を持ち、その芯はハリーの杖と同じ不死鳥フォークスの尾羽。兄弟杖である。映画版では白色。

経歴

複雑な出生

孤児院の問題児


ホグワーツ創設者の一人サラザール・スリザリンの末裔で、ホグワーツの伝説にある「スリザリンの継承者」その人。さらに、死の秘宝を生み出したとされるペベレル三兄弟の長男あるいは次男の末裔でもある。両家は強大な純血一族で、魔法界の歴史を凝縮したような血統ながら、複雑な事情から一族で初めての半純血(魔法を使えない人間であるマグルと魔法使いの混血)として誕生した。

スリザリンの末裔、聖28一族ゴーント家の次女メローピー・ゴーントが家庭内暴力・虐待の末に家出した際、ハンサムなマグルを魔法により強制的に自分の夫とした結果生まれる。その後魔法が解かれたことにより、父リドルは逃走し、母メローピーはそのショックで生活できなくなった。そして赤子はロンドンの孤児院に預けられ、マグルとして生育することとなる。

ただし、以上の事実は本人以外誰も知ることはなく、決して公にされたことはなかった。ヴォルデモート卿の本名、学生時代、血統については闇に包まれており、死喰い人の側近にすら明かされたことはなかった。

彼は、自らの過去を捨てたのである。

闇の帝王

1950年頃、ヴォルデモート卿と名乗る人物が英国魔法界に姿を現す。純血主義者を中心に人々の関心を集める。この頃は死喰い人も組織されておらず、彼の支持者は「ヴァルプルギスの騎士(ナイト・オブ・ヴァルプルギス)」と呼ばれていた。また彼の危険性に気づく者もほとんどいなかった。

そして本編開始の20年前の1970年頃、彼は「純血主義」の名の下に、仮面をつけた「死喰い人」や吸魂鬼や巨人や人狼といった闇の生物と共にマグルや敵対者に大弾圧を行った。誰が死喰い人なのか分からないこと、魔法省に内通者がいたことも相まって魔法界は大いに混乱し暗黒時代となる。この時にヴォルデモートの名は恐怖の対象となった。

犠牲者の数は凄まじく、最も強力とされた魔法使いたちが死亡している他、有力な非純血主義の旧家が族滅されている。その規模は一世代前に史上最強にして最悪と謳われたゲラート・グリンデルバルドの存在を人々の記憶から霞ませてしまったほど。

なお、当時闇の勢力に対抗していたのが、ホグワーツ校長アルバス・ダンブルドア率いる秘密結社不死鳥の騎士団である。ただし死喰い人の方が圧倒的に数的に優位であり、当時の騎士団のメンバーの多くが命を落としている。

この戦乱期は英国〜欧州魔法史において最悪の暗黒時代とされ、WizaringWar(魔法戦争、魔法使いたちの戦い)と呼ばれている。

しかし開戦から約10年後、1981年のハロウィン、とある「予言」に従ったヴォルデモートは当時赤ん坊だったハリー・ポッターの殺害に失敗。逆に自らの死の呪いが跳ね返り肉体を失った。

復活、そして


肉体を失ったヴォルデモートは霊魂以下の状態でアルバニアの森を彷徨っていた。これは後述するが彼が魔法により不死性を獲得していたからである。しかしダンブルドアなど一部を除いて世間はヴォルデモートは完全に死亡したと思っており、1981年から約10年間は魔法界は平和であった。

しかしハリー・ポッターが11歳になりホグワーツ魔法魔術学校に入学する頃から、ヴォルデモートは徐々にその力を取り戻す。そしてハリーが4年時(第4巻)の結末にて、復活。魔法界は二度目の戦いへ突入していく。これらの詳細な過程はハリポタシリーズ全7巻を参照されたし。

年表

(幼年期)
1926年 孤児院で誕生。

(少年〜青年期)
1938年 約11歳 ホグワーツ入学。スリザリン寮に選ばれる。
1942年 約14歳 ホグワーツ監督生に選出される。秘密の部屋を開きマグル生まれを殺害。罪をハグリッドに着せる。この時に初めて分霊箱を作成。
1943年 約15歳 在学中に父とその両親を殺害。罪を伯父に着せる。この時に初めて母方の血筋を正確に知る。ペベレルの指輪を入手。
1944年 約16歳 ホグワーツ首席に選出される。
1945年 約17歳 ホグワーツ卒業。
1946年 約18歳 ボージンアンドバークスに勤めるがヘプシバ・スミス殺害に関与し蒸発。ハッフルパフとスリザリンの遺品を入手。ここで本名と過去を捨てる。

ー空白の10年ー

1956年 約28歳 ダンブルドアにホグワーツ教授職を求めるが拒絶される。この時既にヴォルデモート卿の名は浸透していた。ただし人々から関心を得ており恐怖の対象ではなかった。既に外見はやや恐ろしげに変化し、瞳が完全な赤に。

ー約10年間でヴォルデモート卿として台頭ー

(中年期)
1970年 約44歳 死喰い人と共に第一次魔法戦争を起こす。本性を現したヴォルデモートを人々が恐れ始める。
1970年代後半 英国魔法界を事実上支配する。その名を呼ぶ事を憚る習慣が生まれる。
1979年 約53歳 闇の帝王を滅ぼす可能性を持つ唯一の存在が生まれる予言を知る。
1981年 約55歳 予言の子ハリーに死の呪いを反射され一時的に破滅する。第一次魔法戦争が終結する。

ー約10年間仮死状態で潜伏ー

1994年 約68歳 肉体を取り戻す。第二次魔法戦争を起こす。
1997年 約71歳 魔法省を制圧。今回は表には姿を現さず黒幕として英国魔法界を支配する。
1998年 約72歳 グリンデルバルドを殺害、ホグワーツの戦いでハリーに敗れ完全な破滅を迎える。第二次魔法戦争が終結する。

能力

至上の魔法使い

最強であるダンブルドアをして「存命中の魔法使いの誰をも凌ぐ広範な知識を備える」「私がどれほど複雑な魔法を用いてもヴォルデモートには突破される」と言わしめる力を持つ。

戦闘においては即死の呪い「アバダケダブラ」を主軸に「悪霊の火」を思わせる「炎の大蛇」、ニワトコの杖の呪文さえ弾く「銀色の盾」などを操った。アバダケダブラを一発打つだけも強力な魔法力が必要とされるため、それをメインウエポンとして連射するというのは相当な魔法の使い手であることを意味している。

そもそも学生時代から非凡な優等生であり、直接的な決闘術以外の魔法も熟達している。開心術の腕前は人知を超えると称され、他人の記憶を自由自在に改竄する事もできる。ヴォルデモートの開心術はあまりにも強力で、常人の閉心術など意に介さず、相手の心を細切れにして全てを見通す事ができる。作中ではバーサ・ジョーキンズに本気の開心術を使用し廃人にしている。

杖なしで魔法を使うこともできる。これは最高位の魔術師にしか使えない繊細な奥義である。その実力を強調するためか、映画版では素手で魔法を使う場面が増加している。

8巻にあたる「ハリー・ポッターと呪いの子」ではネビルが死亡してナギニが倒されなかった場合の未来が描かれているが、こちらはヴォルデモートが戦況を覆し、闇の陣営が勝利する事となった。つまり、ヴォルデモートたった一人で「ホグワーツの戦い」の勝敗が左右されるほどの力を有していたという事になる。
それに加えて、7巻終盤のホグワーツの戦いにおいては、数百は下らないであろう手下共の総攻撃でもビクともしなかったホグワーツの守りを一撃で破壊している(これらはどちらも、杖が言うことを聞かず並の杖以下の力しか出せていないというハンデを負っている状態でのことである)。
それはすなわち、手下共を束にしたよりもヴォルデモート1人の方が強いということを意味する。

秘術の探究者

魔法の探究者としての一面もあり、数々の新術の発明を行っている。例えば欠損した肉体を修復する魔法(ピーター・ペティグリューに用いた)、箒を用いずに煙のように空を自在に飛ぶ魔法などを開発している。作者は箒なしで空を飛べる人物を「魔法使いの中のトップ1%、そのさらに上位の者だけ」としており、ヴォルデモートはこの条件に当てはまる数少ない存在となる(ダンブルドアでさえ空を飛ぶには箒を用いる)。

しかもヴォルデモートの飛行速度はセストラルにも容易に追いつくほど速い。セストラルは競技用箒ファイアボルトをも上回る速度とされており、そのファイアボルトすら時速150マイル/時速241.402km以上ものスピードを誇っている。まさに死の飛翔である。

(映画版では成人の魔法使いのほとんどが使用できる。ただし、箒を超えるスピードを出せないため、本格的な飛行には原作同様ヴォルデモート以外は箒を用いている。)

また、一定の条件下において運命を操作することができ、かつて「闇の魔術に対する防衛術教授が1年以上在籍する」という事象が未来永劫排除されるよう運命を操作した。これはダンブルドアがニワトコの杖を用いてさえ修正することはできなかったため、かなり特殊な魔法であることがうかがえる。

作者曰く、彼は魔法の深淵にある法則をいじくっており、究極的な力と技を発揮する事ができた(しかし、ハリーの杖がヴォルデモートに対してのみ異常に強力になるという事象の原因でもあったという)。

不死の禁術

学生時代から不死魔術ホークラックス(分霊箱)により魂を7つ(実際には8つ)に引き裂き体外の物品に閉じ込めており、その全てを破壊しなければ倒せない。分霊箱それぞれに強力な防衛魔法がかけられているだけでなく、当時の彼の邪悪な魂が分霊箱を持っている物を乗っ取ろうとする。しかもどこに隠されているか他人からは分からない。これら全てを破壊することは現実的には不可能であり、ヴォルデモートは不死当然となっていた。

歴史上に分霊箱を作った魔法使いはいても、複数、それも7つに自分から魂を引き裂くという行為は魔法の技量的にも倫理的にも常軌を逸しており、グリンデルバルドを倒したダンブルドアも、ヴォルデモートを倒す手がかりを掴む、ただそれだけで人生の大半を使う事になった。

彼が作った分霊箱の一覧は分霊箱の項目を参照。

悪の首領

彼の元には学生時代から、「自分より洗練された暴力に惹かれる乱暴者」「栄光のおこぼれを得たいコバンザメ」「庇護を求める臆病者」などが集った。ヴォルデモートは悪として力を持っており、それは同じような悪を誘惑し惹きつけ、支配してきた。また、純血を守るという大義名分は多くの保守派にとって魅力的であった。

性格

邪悪にして苛烈

ダンブルドアが「開闢以来最も危険な魔法使い」「通常我々が悪と呼ぶものを超越している」とまで評するほどに邪悪。敵にも味方にも一切容赦がなく、邪魔な石ころをどけるのと変わらない心情で人を傷つけ、奪い、殺してしまう。
しかし、自分の力が極まるまではその邪悪な本性を決して人前に晒そうとはしなかった。若年の頃は持前の頭脳や端正な容姿といったカリスマ性を主軸に手下を束ねており、用意周到な計画と知略によって数々の完全犯罪を成し遂げるなど現在とは外見も含めてほとんど別人。このためかつての才能に満ち溢れた麒麟児トム・リドルと同一人物だと気付いた魔法使いは極少数だった。

幼年期からいじめの主犯であり(やり返しの可能性もあるが)孤児院の子供達から物を巻きあげたり恐怖を味合わせるなど、根は変わっていない。青年期も裏では躊躇なく人殺しをしているあたり生粋の俺様気質である。

それ故に最初から自分の本性を見抜き、決して自分の意のままに操れなかったアルバス・ダンブルドアを内心では非常に恐れている。アルバスの存命時にはホグワーツには一切の手出しをせず、彼を排除するのに自らの手を汚さずドラコに暗殺を行わせる手段を使った(普通ならば選択肢の一つであり違和感を感じることではないが、他人を全く信用せず重要な案件は自分で行うヴォルデモートの性格を考えると異常な行動と言える)。
なおその恐怖心はアルバスの死後も消えることはなく、ハリーのレジスタンス活動が活発になるに連れて逃れることのできないトラウマとなり疑心暗鬼に陥っていった。

自己愛と孤独

愛や他者との関係性に基づく魔法を過小評価しており、学生時代からダンブルドアと多くの議論を重ねたが平行線をたどった経験がある。成人後も闇の魔術を研究する過程で、「愛が力に勝る」というダンブルドアの自説を否定し続けてきた。

「依存」を何よりも嫌う。幼少期から何事も一人で事を成したがり、初めて魔法界に足を踏み入れた時から一人で教科書を揃えてホグワーツに出向き、以来現在に至るまで家族や友人、仲間を必要としたこともない。卓越した魔法の技術により、杖や箒さえ必須ではなくなった。闇の帝王となってからも、重要な仕事は自身の手で行うことを好む。

そんな彼が唯一気を許す存在が巨大な雌蛇であるナギニ
愛を否定するヴォルデモートだが、ダンブルドアが言うには「もしもヴォルデモート卿が何かを好きになる事があるとすれば、それはナギニだろう」との事。

ヴォルデモートはホグワーツに強い愛着があったではないかとハリーは思っていた。
孤児であり周囲に恵まれず、家と呼べる場所がなかったヴィルデモートにとって、ホグワーツは初めて自分が魔法使いとしてありのままでいることが肯定される場所であり、好きなだけ学ぶことのできる場所だった。実際に、ヴォルデモートは幾度となくホグワーツ教授の職を求めており、分霊箱の隠し場所としても選んでいる。

このように自己以外を基本的に考慮しないため、「裏切りに気付かない」「自分が無価値と切り捨てたものには恐ろしく無知」「保身に執着するあまりやり過ぎて墓穴を掘る」といったミスが多く、特に物語終盤ではダンブルドアの計画やハリーの活躍もあって激しく弱体化した。

戦利品の収集癖

幼い頃から収集する癖があり、相手から奪った物をコレクションする趣味がある。

魔法界の伝統的な品々に関心が強く、分霊箱も創設者の遺品で揃えている。またその隠し場所は自分にとって特別な場所にしているあたり、相当に拘りが強い。

一方で死の秘宝には興味を示さなかった。

思想

原作・映画版でも共通する描写として、支配者であるという事を強く意識した言動が多いものの、実際には表立っての権力や栄誉、女性や金銭を求めることはなかった。
死喰い人を結成し、魔法界からマグルや、マグルとの間のハーフを迫害・弾圧する強い選民思想を持っているが、マグル支配もグリンデルバルドなどと比べるとイデオロギーとして利用している側面が強く、選民思想自体も、魔法界に従来から存在する過激な保守派の思想であり、彼特有の思想ではない
言ってしまえば、「実力的にやれなかったから、誰もやらなかった」だけで、下手をすればハリー自身がこの思想に目覚めてもおかしくはなかった。
というか、作中時代でこそヴォルデモートに敵対し、アーサー・ウィーズリーと並ぶ選民思想や純血主義へのアンチの大御所であったアルバス・ダンブルドアも、かつては実際に染まっていた時期がある。

彼が前進する最大の動機は、「死の克服」そして「自分の血筋の正当化」である。
なんだか不思議な話なのだが、数多の人を犠牲にし政府まで乗っ取った悪が求めたのは実は「自己防衛」と「保身」のみであり、強大な力や不遜な態度や言動とは裏腹に、欲求そのものはむしろ小物臭い。
世界を支配するほどの悪の欲求と言うものは、おおよその場合「全人類が幸福になるために全人類を管理する」と言った、行き過ぎた正義や理想としての高尚な一面が存在するのだが、彼の言動や行動にはそう言ったものは無い。
これは彼の思想の本質が唯一無二の特別な存在になりたいという自己顕示欲にあり、究極的には誇大妄想を拗らせてしまっただけでしかないという事が根底にある。
皮肉なのは、彼の持つ「特別な何かになりたいという思い」は、万人が、それこそマグルですらもが持ちうる「ごく普通の欲求」でしかないという事だろう。
言い換えるならば彼は、「非凡な才能を持っているだけの、平凡な人間」でしかなかった。

これは「愛と言う平凡な思いが何よりも特別な魔法」と言うハリー・ポッターのテーマが裏返しの形で現れたともとれる人物造形であり、「どんなに特別な才能が有ろうとも、本質的には凡人と変わらない」と言うヴォルデモートの存在は、ある意味でシリーズ最大の道化ともいえる

血と死への拘泥

自己愛が強い反面、強烈なコンプレックスの塊であり、特に血筋と自分の死に対しては終生において異常なまでに執着していた。

母が死んで自分が孤児となったこと、母がスリザリンの継承者であるにも関わらずマグルへの歪な愛に屈して自己を守れずに死んだことが彼の中で強烈なコンプレックスとなっているからか、ある種幼稚なまでに彼は自分自身の死を極端に恐れている。
また孤独であり適切な愛情や教育を受けなかったこと、そして魔力や血統により自分が特別であると認識したことで彼の世界における自他が完全に切り離され、自分の命を守るためにいくらでも他者を犠牲にするようになった。


ヴォルデモートは「誰にも愛されたことが無かったから、誰も愛さなかった」のである。


作者は、ボガートがヴォルデモートに見せる恐怖は「自らの死体」であると語っている。

主な人間関係


正体と容姿

トムリドル


かつてホグワーツで最も優秀だったと言われる学生トム・リドル
過激な純血主義者だが、本人はマグルの父と魔法使いの母との間に生まれた混血。マグルの父と同じ名前を嫌い、学生時代から密かにヴォルデモート卿と名乗っていた。
当時は現在のヴォルデモートと違ってグリンデルバルドに近い知能犯タイプである。力よりも自身の容姿や巧みな話術といった人心掌握を主軸としていた。

元々はハリーも認める程の美形。黒髪で黒眼、細身でどことなくハリーと通じる雰囲気を持つ細面の美青年だった。
しかし不死魔術ホークラックスによる影響なのか、全盛期には蛇を思わせる姿に変貌している。髪のない肌は青白く、鼻は鼻腔を残して無くなり、瞳は赤く切り裂いたように細い瞳孔が開いている。(トム・リドル時代から、激昂すると目は赤く変色していた)
もっとも本人は父親似な顔への未練はなかったらしく、作中では気にも留めていなかった。

黒いローブを着ており、映画版では和装のようなテイスト。

決着とその最期

終わらせよう、トム
& then he vanished, 2.


第二次魔法戦争の末期に勃発した「ホグワーツの戦い」において、アルバス・ダンブルドアの計略とハリー・ポッターの活躍により全ての分霊箱を破壊され、最終的には1998年5月2日にハリーとの一騎打ちで敗北し命を落とす。71歳没。ヴォルデモートの敗因は様々な要因が複雑に絡み合っているが、簡潔にまとめると以下の2つとなる。

  • ヴォルデモートが生きている限りハリーが死ななくなっていた
    • 1981年10月31日にヴォルデモートが当時1歳のハリーを殺すべく放った"死の呪い"(アバダ・ケダブラ)はリリー・ポッターの愛による防御呪文で撥ね返され、逆にヴォルデモート自身が肉体を失う結果となったが、実はこの時もう一つ重要な事が起こっていた。
    • あくまでもダンブルドアの推測によるものだが、ヴォルデモートの魂は度重なる分霊箱の作成によって非常に不安定な状態になっていたため、両親のみならず幼子までも殺そうというダンブルドア曰く「言語に絶する悪行」を為した時、ヴォルデモートの魂は本人が意図しない形で引き裂かれ、その欠片がその場にいた唯一の生きた魂…すなわちハリーに引っ掛かった。つまり、ハリーは「ヴォルデモートが意図せずに作ってしまった分霊箱」だったのである。ハリーが蛇語を話すことができたり、ヴォルデモートとの間に精神的な繋がりが生じていたのは、彼の魂にヴォルデモートの魂の欠片が付着していたためであった。
    • 1995年6月、ヴォルデモートはワームテールクラウチJrの協力によって、蘇生魔術で自身の肉体を復活させた。この時、儀式に用いる材料として「父親の骨」「しもべの肉」「敵の血」の3つを揃える必要があったのだが、このうち「敵の血」としてハリーの血液を使った。これによって、ヴォルデモートの肉体はハリーの中にあったリリーの防御呪文まで一緒に取り込んでしまったため、ハリーはヴォルデモートの肉体が生きている限り死ななくなったのである。
    • ヴォルデモートはこのことに気付かないまま、「強力な魔法特性をもったもの」という分霊箱を破壊することが出来る条件を満たす"ニワトコの杖"を用いて"死の呪文"をハリーに使用した。当然、上記の理由でハリーを殺すことはできず、ハリーの中にあったヴォルデモート自身の魂の欠片のみが破壊される結果となった。

  • "ニワトコの杖"の忠誠心を得ていなかった
    • 作中でオリバンダー老人が語ったところによると、全ての杖は持ち主を選び、その持ち主に対し忠誠心を持つ。そのため杖の忠誠心を得ていない魔法使いや魔女がその杖を使うと、唱える呪文の威力が弱くなってしまう。忠誠心は不変ではなく、勝ち取ること(殺害する、武装解除する、力尽くで奪取する、など)によって次の持ち主に移る。ただし、計画された死(殺す・殺されることを事前に示し合わせる)では忠誠心は変化しない。
    • 通常の杖は、持ち主が変わった場合、新しい持ち主に対する強い忠誠心を持つものの、以前の持ち主への忠誠心も完全には失わない。しかし、"死の秘宝"の一つで、「死の杖」「宿命の杖」とも形容されるほど強力な魔法特性を持つ"ニワトコの杖"の場合、新しい持ち主への忠誠心が非常に強く、以前の持ち主への忠誠心を完全に無くすという特徴がある(そのため「殺人によって継承されてきた」という伝説がある)。
    • この杖は長きに渡ってダンブルドアが所持していたが、自分の死期を悟ったダンブルドアは"ニワトコの杖"の忠誠心が自分以外の誰かに移動しないように、スネイプと示し合わせて「スネイプがダンブルドアを殺す」という計画を立てた。結果的にこの計画は、スネイプが殺す前にドラコ・マルフォイがダンブルドアを武装解除したことで、"ニワトコの杖"の忠誠心がドラコに移ってしまい、成功しなかった。
    • ヴォルデモートはダンブルドアの墓から盗み出すことによって"ニワトコの杖"を入手したが、杖の忠誠心は得ていなかった。彼は「ダンブルドアを殺した」スネイプが杖の忠誠心を得ていると勘違いし、ナギニに命じてスネイプを殺害させたが、上記の通りスネイプは忠誠心を得てはいなかったため、ヴォルデモートが"ニワトコの杖"の忠誠心を得ることはできなかった。
    • 一方、"ニワトコの杖"に触れることなく忠誠心を勝ち取ったドラコであったが、マルフォイ邸で繰り広げられたハリー達と死喰い人との戦闘において、ハリーがドラコから彼の杖(オリバンダー製)を奪い取る。この時、彼の杖の忠誠心がドラコからハリーに移動するが、同時に"ニワトコの杖"の忠誠心もハリーに移動した。これにより、"ニワトコの杖"の真の所有者はハリーとなった。
    • 最終的にヴォルデモートはハリーと対峙した際に"ニワトコの杖"の忠誠心が自分ではなくハリーであることを告げられ、これまでに犯した罪に対する悔恨(分霊箱の作成によって分割された魂を元に戻す唯一の方法であるが、自らを滅ぼすほどの苦痛を伴うとされる)のチャンスを与えられたが、これを無視し、"ニワトコの杖"を用いて"死の呪い"をハリーに放つ。しかし、"ニワトコの杖"の強固な忠誠心によって、杖の"真の所有者"であるハリーに"死の呪文"は効力を発揮せず、逆にハリーの放った武装解除呪文によってヴォルデモート自身に跳ね返った。

このように幾重にも重なった要因によって、ヴォルデモートの魂と肉体は完全に滅び去った。死後、その魂はゴーストになって現世に戻ることも死後の世界に進むこともできず、永遠に生死の世界を彷徨うことになった。

スリザリンの血統はこれにより断絶する。

しかし第8巻にて、彼女の存在が明らかになった。

余談

一人称と迷言

よく邦訳版での一人称が俺様であることや、おじぎをするのだという台詞から日本ではネタ的な人気を誇る。多くのAAも作られた。どちらも原語での雰囲気を損なうという評価が主流だが、ヴォルデモートの俺様感や言動から垣間見える幼稚な精神性を表現するのには合っているという声もある。

一人称はみんなI(アイ)




LEGOムービー

「レゴバットマンザ・ムービー」キングコングサウロン達とサプライズゲストとして出演 (ちなみに、ヴォルデモートの出自にはサウロンの親玉冥王モルゴスと似ている部分もある。また、MERPにはクトゥルフ神話と似た描写の存在が登場するが、そこに「名前を言ってはいけない存在」も含まれている)。

極悪ゾーンに投獄されていたところをジョーカーの手引きで脱獄。魔法を使って活躍したものの、バットマンファミリーの活躍で再びファントムゾーンへ投獄された。

子供向け映画である為か、映画版で多用したアバダゲダブラなどは使用せず、浮遊術や変身術などを使う程度に留まっている。

演じたのはエディー・イザード(日本語版は山路和弘)。ハリポタ映画版でヴォルデモートを演じたレイフ・ファインズが出演しているものの、こちらのファインズはアルフレッド・ペニーワース役を演じている。

関連イラスト

ヴォルデモート
Pick up your wand!


闇の帝王
Lord Voldemort



関連タグ

ウィザーディング・ワールド ハリポタ ファンタビ
スリザリン 死喰い人
死の飛翔 闇の魔術
分霊箱 ニワトコの杖
杖兄弟
ヴォルベラ
鬼舞辻無惨…設定が酷似。
DIO…「家族に恵まれず父親を憎んでいるが本人自身は生まれついての天才的悪のカリスマ」という点が共通している。余談だがハリポタもジョジョ一部もイギリスが舞台である。

外部リンク

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