聖28一族
せいくりっどとぅえんてぃえいと
「聖28一族」と訳される。「聖28族」は表記揺れであり、誤字。
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の英国・欧州魔法界において、間違いなく純血とされた28の魔法族の名門のこと。
アラブ系の姓が1戸、フランス系の姓が3戸、一部の学説でフランス系かもしれないと言われている姓をもつ家が1戸ある。
1930年代に選定された。作者は自らの家もリストに入れたカンタンケラス・ノットと考えられている。
そもそも歴史上、本当の純血が存在したのかも不明であり、サラザール・スリザリンの時代あるいは魔女狩りの時代ならいざ知らず、近現代において純血は単なる「元純血」あるいは「自称純血」の意味になった。
純血を名乗りたい人間にとっては家系図の正当性や権威が重要なので、聖28一族に選ばれることは栄誉なことであった。そのため、選ばれなかった一族からの抗議の声も上がっている。
逆に純血思想を持たないウィーズリー家は、純血に選ばれたことに公然と不快感を示した。代々子沢山のウィーズリー家はイギリス魔法界の由緒ある一族の多くと縁戚関係にあったが(おそらくこれが聖28一族に彼らを加えなければいけなかった理由だろう)、多数の魅力的なマグルの祖先を持つことを誇りにしていた。この行動から、純血を重んじる一族から「血を裏切る者」の汚名を着せられることとなった。
(注意)
本記事における一族の紹介はあくまでアルファベット順であり、公式に一族間に明確な序列があるかは不明。
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アボット | 📙? | ⚡️ | |||||
エイブリー | 📗? | 💀 | フランス系の姓? | ||||
ブラック | 📗 | 💀 | 🔥 | 純血の王族 | |||
ブルストロード | 📗? | ||||||
バーク | 📗? | ||||||
カロー | 📗? | 🔼 | 💀 | ||||
クラウチ | 💀 | ||||||
フォウリー | 📙? | 🎩 | |||||
フリント | 📗? | 🎩 | |||||
ゴーント | 📗 | 💀 | スリザリンの末裔 | ||||
グリーングラス | 📗? | 血の呪い | |||||
レストレンジ | 📗 | 🎩 | 💀 | フランス系 | |||
ロングボトム | 📕? | 🔥 | ⚡️ | ||||
マクミラン | 📙📕? | ⚡️ | |||||
マルフォイ | 📗 | 💀 | フランス系 | ||||
ノット | 📗? | 💀 | 聖28一族を選定 | ||||
オリバンダー | 📘? | 杖職人の一族 | |||||
パーキンソン | 📗? | 🎩 | |||||
プルウェット | 📕? | 🔥 | |||||
ロジエール | 📗 | 🔼 | 💀 | フランス系 | |||
ロウル | 🎩 | 💀 | |||||
セルウィン | 💀 | ||||||
シャックルボルト | 🎩 | 🔥 | アフリカ系? | ||||
シャフィク | アラブ系? | ||||||
スラグホーン | 📗? | ||||||
トラバース | 💀 | ||||||
ウィーズリー | 📕 | 🔥 | ⚡️ | 血を裏切る一族 | |||
ヤックスリー | 💀 | ||||||
(ポッター) | 📕 | 🔥 | ⚡️ | 選外 |
①アボット家 (Abbott)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📙? | ⚡️ |
◆解説
ゴドリックの谷の墓碑に名を刻む。
過激派純血主義ではないと思われる。ヴォルデモート暗黒期においては闇の陣営に抗った。
◆主な親戚
◆主な出身者
- テオフィロス・アボット:魔法歴史学者。アメリカ人。
- ハンナの母:死喰い人に殺害される。
- ハンナ・アボット:ハッフルパフ。ダンブルドア軍団。ネビル・ロングボトムと結婚。
②エイブリー家 (Avery)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗? | 💀 |
◆解説
二代続けて死喰い人を輩出しており、過激派純血主義だと思われる。
また、スリザリン家系である可能性が高い。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- 名前不明(エイブリー・シニア):トム・リドルの同胞。スリザリンの可能性が高い。
- 名前不明(エイブリー・ジュニア):セブルス・スネイプやマルシベールの同胞。スリザリン。
③ブラック家 (Black)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗 | 💀 | 🔥 | 純血の王族 |
◆解説
最古の魔法家系であり、すべての純血の名家の中心に位置する。
そのためブラック家の者たちはブラック家を事実上英国魔法界の王家と考えている。
家訓は「Toujours Pur 純血よ永遠なれ」で、ゴーント家ほどではないが過激派純血主義。
原則として天体から名前を付ける。
ハリーの見た分では中世にまで遡れる家系図のタペストリーがある。
この一族には整った容姿をしたものが多く、おそらくそれが一因となり、「純血に美形が多い」と信じる純血主義者が多いが、迷信である。
◆主な親戚
など多数
◆主な出身者
- フィニアス・ナイジェラス・ブラック:ホグワーツ校長。スリザリン。
- アークタルス・ブラック3世:魔法省に莫大な献金をし、受勲した。スリザリン。
- オリオン・ブラック:アークタルスの息子。ヴォルデモートを支持。死喰い人ではない。スリザリン。
- シリウス・ブラック:オリオンとヴァルブルガの息子。長男。純血を尊ばない一族の異端児で、グリフィンドールかつ不死鳥の騎士団。
- レギュラス・ブラック:オリオンとヴァルブルガの息子。次男。スリザリン。兄とは違い純血思想を持ち、両親からも期待され、死喰い人となる。
④ブルストロード家 (Bulstrode)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗? |
◆解説
詳細不明。スリザリン家系の可能性がある。ドラコに与するミリセントの出身家なので、純血主義なのだと思われる。ただし死喰い人を出したかは不明。
◆主な親戚
◆主な出身者
- ミリセント・ブルストロード:ハリーと同学年でパンジーの仲間のスリザリン。
⑤バーク家 (Burke)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗? |
◆解説
詳細不明。闇の物品を扱う店の創業者を輩出しているため、闇に近しい家だと考えられる。
◆主な親戚
◆主な出身者
- エリザベス・バーク:映画版のみ登場。肖像画の女性。スリザリン出身のホグワーツ校長で、マグル蔑視を奨励した。
- カラクタカス・バーク:かつてヴォルデモートも働いていたボージン・アンド・バークスの創設者の一人。2巻の時点では店を切盛りしているのはボージンだけなので、既に引退していると思われる。
⑥カロー家 (Carrow)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗? | 🔼 | 💀 |
◆解説
グリンデルバルドの信徒もヴォルデモートの信徒も輩出した、闇に近い家系。過激派純血主義だと考えられる。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
⑦クラウチ家 (Crouch)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
💀 |
◆解説
魔法界でも最古の家系の一つ。作中に登場した人物はいずれも傑出した秀才。バーテミウス・シニアは闇の陣営に過激とも言えるやり方で対抗した。しかしジュニアは死喰い人に。
◆主な親戚
◆主な出身者
- バーテミウス・クラウチ・シニア:本編でのクラウチ家当主。非常に厳格かつ几帳面。魔法力も政治力もトップクラスだったが、息子に関する醜聞で大臣の座を逃す。
- バーテミウス・クラウチ・ジュニア:シニアの息子。学生時代はOWL試験を全科目「可・A」以上で合格している秀才だが、父との不破から死喰い人に加わった。監獄アズカバンで死んだとされているが……。
⑧フォウリー家 (Fawley)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
🎩 |
◆解説
作中本編では誰も登場しておらず謎が多かったが、ゲーム『魔法同盟』にてグリム・フォウリーとその家族が登場。大きく物語に関わってくる。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- ヘクター・フォウリー:1925年~1939年の魔法大臣。快活な自信家だったたが、ゲラート・グリンデルバルドの脅威を真剣に受け止めず、魔法界とマグル界両方に多大な影響を及ぼした世界大戦を引き起こした。
- グリム・フォウリー:ハリーの数歳下の後輩にあたる。ハッフルパフ。魔法省入省後、神秘部の「開かずの間」に入り浸るようになる。
⑨フリント家 (Flint)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗? | 🎩 |
◆解説
詳細不明。スリザリン家系の可能性がある。ジョゼフィーナやマーカスの言動から考えるに純血主義。ただし死喰い人を出したかは不明。
◆主な親戚
◆主な出身者
- ジョゼフィーナ・フリント:1819年〜1827年の魔法大臣。マグルの電信が杖の動きを悪くすると主張。
- マーカス・フリント:スリザリン。クィディッチチームのチェイサー兼キャプテンであり、試合中には卑怯な手段に出ることも多かった。
⑩ゴーント家 (Gaunt)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗 | 💀 | スリザリンの末裔 |
◆解説
古い歴史を持つ家系の一つ。かのサラザール・スリザリンの血統で、カドマス・ペベレルの末裔でもある。一族の者たちは皆パーセルマウス(蛇語使い)でもある。魔法界でも常軌を逸した過激派純血主義。本当の意味での純血を最後まで保っていたが、そのために近親婚を繰り返したため、精神に問題を抱えるようになった様子である。かつては栄華を誇ったが、財産はマールヴォロの代には使い尽くし困窮。ハリー曰く「豚みたいな暮らしぶり」。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- リーニャ・ゴーント:ウィリアム・セイアと結婚した。マグルに友好的で、彼らに治癒を施すこともあった。娘のイゾルトは後にアメリカの魔法学校の創設者の一人になる。
- ゴームレイス・ゴーント:リーニャと姉妹関係にあたり、彼女を殺した張本人。過激派純血主義の闇の魔女。
- マールヴォロ・ゴーント:ゴーント家最後の当主。狂人のように純血思想に取り憑かれ、まともな会話もままならない。娘のメローピーを虐待していた。
- モーフィン・ゴーント:マールヴォロの息子。常に蛇語のみで会話する不気味な風貌の男。父と共に妹メローピーを虐待していた。彼の死を以てゴーント家は断絶してしまった。
- メローピー・ゴーント:マールヴォロの娘。スクイブと思われていた、後に魔法に目覚める。女神メロペーに由来する名前に反して、その外見は美人とは言いがたい。父や兄から虐待を受けながら育ったため、精神が疲弊。隣に住む御曹司トム・リドルに愛の妙薬を飲ませて操る。薬の効果が切れたあと一人残された彼女は孤児院で男の子を生む。
- ノクチュア・ゴーント:ゲーム『ホグワーツ・レガシー』に登場する魔女。家の掲げる純血主義に否定的であり、先祖が単なる純血主義者ではなかったことを証明しようとしていた。そして彼女は先祖のことをより深く知ろうと考え、ある場所で調査を行っていたが……?
- オミニス・ゴーント:ゲーム『ホグワーツ・レガシー』に登場するスリザリンの男子生徒。ノクチュアの甥。目が不自由であり、杖から赤色光のようなものを発している。おばと同様に、家族の過激な思想に反して純血主義にも闇の魔術にも否定的。
⑪グリーングラス家 (Greengrass)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗? | 血の呪い |
◆解説
純血主義的であったが、ホグワーツの戦いを経て軟化した。
同じく純血主義を脱したマルフォイ家と婚姻した。
先祖からの血の呪いを受け継ぐ。
◆主な親戚
◆主な出身者
- ダフネ・グリーングラス:ハリーと同学年のスリザリン。パンジーの仲間だったらしい。ほとんど描写がない。
- アストリア・グリーングラス:ダフネの妹。ハリーたちの2学年下。ドラコと結婚。息子にスコーピウスがいる。マルフォイ家にとっての光とも言える女性。
- ギャレス・グリーングラス:ゲーム『魔法同盟』に登場する無言者。大災厄を引き起こしたとされるグリム・フォウリーの元上司で、彼のことをよく知っている。
⑫レストレンジ家 (Lestrange)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗 | 🎩 | 💀 | 男尊女卑の家風 |
◆解説
フランスとイギリスに存在する魔法界の旧家。大鴉を家紋とする。
過激派純血主義で、闇にも近しい。
フランスのレストレンジ家は純血思想に加え男尊女卑の家系であり、純血でも女性は家系図に名前が記載されず、花の絵として添えられるのみ。一方で純血の男子には代々「コーヴァス」の名を継がせ愛を注ぐという家系。
イギリスのレストレンジ家はかつては魔法大臣を輩出したこともあり、グリンゴッツに最高級の金庫を持つ。ヴォルデモート挙兵期から彼に与するように。
◆主な親戚
◆主な出身者
- ラドルファス・レストレンジ:1835年~1841年までの魔法大臣。神秘部を廃止しようとした。
- コーヴァス・レストレンジ4世:服従の呪文を駆使し、複数の女性を他人から奪い死に追いやる。ユスフ・カーマとリタの父。
- リタ・レストレンジ:コーヴァス4世の娘。その出自故に同級生、主にグリフィンドールから嫌われていた。スリザリンだが純血主義ではなく、強い勇気を持った人物。グリンデルバルドに立ち向かうが……。
- 名前不明(レストレンジ・シニア):ヴォルデモートの学友であった死喰い人。スリザリンの可能性が高い。ロドルファスの父あるいは兄だと思われる。
- ロドルファス・レストレンジ:妻ベラトリックスや弟ラバスタンと同様ヴォルデモートに忠実な死喰い人。妻とは仮面夫婦。スリザリン。
- ベラトリックス・レストレンジ:ブラック家からの嫁入り。シリウスとは従姉弟の関係。生粋の純血主義者であり、ヴォルデモートの狂信的な従者。スリザリン。
⑬ロングボトム家 (Longbottom)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📕? | 🔥 | ⚡️ |
◆解説
勇敢な人物を多く輩出。
過激派純血主義や闇の陣営には対抗している。オーガスタの言動から、マクミラン家などと同様に純血であることを良い意味での誇りにしている一族だと考えられる。
◆主な親戚
◆主な出身者
- オーガスタ・ロングボトム:厳格な老婦人。ロングボトム家の一族に誇りを抱き、ネビルを熱心に教育。
- フランク・ロングボトム:オーガスタの息子。闇祓いで不死鳥の騎士団員。妻アリスと共に闇の陣営と戦い、幾度かヴォルデモートと直接戦っている。最後はベラトリックに拷問され廃人になる。
- ネビル・ロングボトム:フランクとアリスの息子。グリフィンドール。ダンブルドア軍団。ハリーと同期で同室。劣等生だが次第に勇猛さを見せるように。実はハリーとは紙一重の運命。
⑭マクミラン家 (Macmillan)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📙📕? | ⚡️ |
◆解説
アーニーの時点で九代前から続く旧家。
ダンブルドアを常に支持しており、純血主義や闇の陣営と戦った。
◆主な親戚
- ブラック家
◆主な出身者
- ピッパ・マクミラン:ゲーム『ホグワーツミステリー』に登場。グリフィンドール。
- アーニー・マクミラン:ハリーと同学年のハッフルパフ。芝居がかかっていて尊大なところはあるが、正直な善人でありハリーからも好かれている。ダンブルドア軍団。
⑮マルフォイ家 (Malfoy)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗 | 💀 | 政財界の黒幕 |
◆解説
魔法界の旧家であり、起源は中世フランスにまで遡る。ウィルトシャー州の一等地の豪邸に代々住んでいる。
かつてはマグルと婚姻するほど懇意にしており、その政府と癒着していた。しかし機密保持法が制定され、純血思想が高まると反マグル活動を開始する。
このように時流に従う狡猾な一族であり、カネとコネで魔法省に影響を与え、時には魔法大臣を影で操る黒幕でもあった。
ヴォルデモートの台頭後は彼に従うが、ホグワーツの戦いを経て闇の世界から抜け出す。
◆主な親戚
◆主な出身者
- アーマンド・マルフォイ:マルフォイ家の初代当主。ウィリアム1世のノルマン人侵略に加わりイギリスにやってきたフランスの魔法使い。ウィリアム1世を助ける魔術師であり、その仕事の見返りとしてウィルトシャー州に地方領主たちから没収した土地を得た。
- ルシウス・マルフォイ1世:イギリス女王エリザベス1世に求婚したが、エリザベスはルシウスには見向きもせず彼の求婚は失敗に終わった。マルフォイ家はこの出来事を否定している。
- セプティマス・マルフォイ:18世紀末のマルフォイ家当主。魔法省に対して絶大な権力を持っていた。時の大臣アンクチュアス・オズバートは彼の操り人形。
- アブラクサス・マルフォイ:ルシウスの父。マグル生まれ初の魔法大臣ノビー・リーチを失脚させる陰謀に関わったとされるが、証拠はない。ホラス・スラグホーンの旧知。スリザリン。
- ルシウス・マルフォイ :アブラクサスの息子。死喰い人幹部であり、魔法省への影響力を背景に狡猾に立ち回った。ホグワーツの戦いでは戦闘を放棄、戦後は光陣営に協力したことで収監を逃れ、マルフォイ家を守り切った。スリザリン。
- ナルシッサ・マルフォイ :ブラック家から嫁入りしたルシウスの妻。ベラトリックスの妹。容姿は美しいが、性格はあまりいいとは言えない。夫と息子を愛し、彼らを冷遇するヴォルデモートから離反。スリザリン。
- ドラコ・マルフォイ:ルシウスとナルシッサの息子。両親の影響を受け、差別思想を抱いている。確かな愛情を受けて育ったため、真に邪悪な行為はできない。このことがハリーとヴォルデモートの因縁に決着をつける間接的な要因に。スリザリン。
- スコーピウス・マルフォイ:ドラコとグリーングラス家から嫁いだアストリアの息子。純血主義を始めとしたマルフォイ家の家風に反発している。父同様、親からは愛さている。
⑯ノット家 (Nott)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗? | 💀 | 聖28一族を選定 |
◆解説
聖28一族を選定した張本人とされるカンタンケラス・ノットの一族。
マルフォイ家と交流があり、共に当主が死喰い人となっている。過激派純血主義で闇に近いと思われる。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- 名前不明(ノット・シニア):セオドールの父。高齢であり、スリザリンでヴォルデモートの学友であった可能性が高い。
- セオドール・ノット:ハリーと同学年のスリザリン。内気な一匹狼だが、頭が良く成績は上位。ドラコとも立場は対等。後にある発明をする。
⑰オリバンダー家 (Ollivander)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📘? | 杖職人の一族 |
◆解説
魔法の杖の製造に従事してきた一族。その歴史は非常に古く、紀元前・古代ローマにまで遡る。
由来は「オリーブの杖を持つ者」。
ギャリック、ジュルベーズ、ジェレイントなど、判明しているオリバンダーの一族はGから始まる名前であり、これが伝統である可能性が高い。
ちなみにギャリックの母親はマグル生まれなので、純血と言い張るにはかなり苦しい。なぜオリバンダーがリストに入っているかは不明だが、単なる見落としか、あるいは魔法の杖を扱う者を非純血にするわけにはいかなったからだろう。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- ギャリック・オリバンダー:ハリーからヴォルデモートまで本編の多くの魔法使いに杖を作った職人。今まで売った杖は、買った人から杖の材質・長さ・特徴まで全て覚えている。レイブンクロー。
⑱パーキンソン家 (Parkinson)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗? | 🎩 |
◆解説
詳細不明。スリザリン家系の可能性がある。ドラコに与するパンジーの出身家なので、純血主義なのだと思われる。ただし死喰い人を出したかは不明。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- ペルセウス・パーキンソン:1726年〜1733年の魔法大臣。マグルとの結婚を違法にしようとしたが失敗。
- パンジー・パーキンソン:ハリーと同学年のスリザリン。ドラコのガールフレンド的存在。意地悪。特にハーマイオニーと敵対関係にあり、「いかれた牝牛」「脳震盪をおこしたトロールより馬鹿」と評されている。一方でパンジーも「ブス」「頭でっかち」とハーマイオニーを嫌っている。
⑲プルウェット家 (Prewett)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📕? | 🔥 |
◆解説
純血主義過激派ではなく、ヴォルデモートに敵対した。
そのため男系の血筋は滅ぼされている。当時の強力な魔法使いの一族としてマッキノン家、ボーンズ家とともに名前が挙げられている。
◆主な親戚
◆主な出身者
- ギデオン・プルウェットとフェービアン・プルウェット:不死鳥の騎士団のメンバーだった。モリーとは兄弟関係にあたる。死喰い人のアントニン・ドロホフに殺される。
- イグネイシャス・プルウェット:ルクレティア・ブラックの夫でシリウスとレギュラスの(義理の)伯父。パーシー・ウィーズリーのミドルネームの由来。
- ミュリエル:かなりの高齢の魔女。モリーのおばで、ウィーズリー家ともそれなりに付き合いがある。かなり失礼な性格。
- モリー・ウィーズリー:アーサー・ウィーズリーと結婚。夫との間に7人の子供をもうけた。夫と共に不死鳥の騎士団に入り戦った。グリフィンドール。
- リアンダー・プルウェット:ゲーム『ホグワーツ・レガシー』に登場するグリフィンドールの男子生徒。鼻につく言動が目立つが、案外単純。実は家の理想に沿って生きることの不安を虚栄で覆いごまかしているだけ。
⑳ロジエール家 (Rosier)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗 | 🔼 | 💀 |
◆解説
グリンデルバルドおよびヴォルデモートの信徒を輩出した家。
登場した一族を見るに、スリザリン家系で純血主義過激派だと考えられる。
◆主な親戚
◆主な出身者
- ヴィンダ・ロジエール:ゲラート・グリンデルバルドに忠実に従う美女。
- ドゥルーエラ・ロジエール:シグナス・ブラックに嫁ぐ。ベラトリックス、アンドロメダ、ナルシッサの三姉妹の母親となる。おそらくスリザリン。
- エバン・ロジエール:死喰い人。アラスター・ムーディによって殺されている。死に際の抵抗でムーディの鼻を削ぐなど、戦闘に秀でていた。スリザリン。
- フェリックス・ロジエール:ゲーム「ホグワーツの謎」に登場するスリザリンの監督生。卒業後はドラゴンキーパーになった。父は死喰い人。
㉑ロウル家 (Rowle)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
🎩 | 💀 |
◆解説
死喰い人を輩出した、闇に近い家系。過激派純血主義だと考えられる。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- ダモクレス・ロウル:1718年~1726年の魔法大臣。アズカバンを牢獄に吸魂鬼を看守にすることを決定した。
- ソーフィン・ロウル:巨漢でブロンドの死喰い人。粗暴な言動が目立つ。死の呪いを乱射した。
- ユーフェミア・ロウル:舞台『呪いの子』に登場するソーフィンの妹かいとこだと考えれる。金のためにとある娘を養子にとった。
- コンコーディア・ロウル:ゲーム『魔法の覚醒』に登場するマグル学教授。自分の授業がインクルーシブな魔法界の形成の手助けになることを願っている
㉒セルウィン家 (Selwyn)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
💀 |
◆解説
死喰い人を輩出した、闇に近い家系。過激派純血主義だと考えられる。
ちなみにドローレス・アンブリッジはこの家の系列だと詐称していた。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- 名前不明:荒々しい声の死喰い人。
㉓シャックルボルト家 (Shacklebolt)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
🎩 | 🔥 |
◆解説
キングズリーを見る限り、過激派純血主義ではなさそうに見える。
おそらくアフリカ系の一族である。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- キングズリー・シャックルボルト:闇祓い。不死鳥の騎士団にも加入。平等主義で、「魔法使い優先」思想ですら否定しマグルの保護を呼びかけた。後に魔法大臣に。
㉔シャフィク家 (Shafiq)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
アラブ系? |
◆解説
名前からアラブ系であると思われる。
作中で全く描写がないため謎に包まれた一族。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
不明
㉕スラグホーン家 (Slughorn)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📗? |
◆解説
やや偏見はあるが、良識的で穏健と言える純血家系。当初は積極的ではなかったが、ホグワーツの戦いでは闇の陣営と正面切って戦った。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- ホラス・スラグホーン:ホグワーツの魔法薬学教授。スリザリン出身で、寮監も務めた。ダンブルドアも認めるほどの優秀な魔法使いであり、知識・技量共に超一流。人脈のコレクションが特技であり趣味。実はある秘密を抱えている。
㉖トラバース家 (Travers)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
💀 |
◆解説
死喰い人を輩出した闇に近い家系で、過激派純血主義の可能性がある。
しかしかつてはトーキルという反グリンデルバルドの官僚も輩出しており、実情は不透明。
◆主な親戚
不明
◆主な出身者
- トーキル・トラバース:1920年代に魔法省で魔法執行部部長を務めていた。グリンデルバルド打倒を目指す。決して悪人ではないがダンブルドアを嫌っており、強行的な手法も多かった。
- 名前不明:冷静な性格の死喰い人。痩身で、王冠のような白髪の癖毛と高い鼻の持ち主。マッキノン家の殺害に関与。
㉗ウィーズリー家 (Weasley)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📕 | 🔥 | ⚡️ | 血を裏切る者 |
◆解説
歴史ある旧家の一つ。様々な純血一族と親戚関係であると思われる。
他の魔法界の純血の一族と異なり、マグルやマグル生まれ、混血の人々とも親しく交際し、純血の優越性を唱えなかった。さらに自分の家系に高名なマグルがいることを自慢したため、純血主義の一族からは「裏切り者」と嫌われている。
この一家を聖28一族に含めているのは「多数の純血と明確に親戚であるウィーズリーを純血から省くと、他の純血の正当性も損なわれるから」である。
また、魔法省が保守的であるためマグル融和を掲げるアーサーは出世できず、それが純血主義者に馬鹿にされる要因にもなっている。
◆主な親戚
◆主な出身者
- セプティマス・ウィーズリー:ブラック家のセドレーラと結婚。セドレーラはブラック家の系図から抹消された。アーサーの父だと思われる。グリフィンドール。
- アーサー・ウィーズリー:セプティマスとセドレーラの息子。プルウェット家のモリーと結婚。マグル好きのオタク。閑職だが慕われている。グリフィンドール。
- ウィーズリー兄弟:アーサーとモリーの息子と娘。皆個性的で優秀、そして闇の陣営と戦った。全員グリフィンドール。
- ロン・ウィーズリー:ウィーズリー兄弟の六男。ハリーの初めての友であり、生涯の親友。魔法界のどこにでもいる普通の少年であり、勇敢さと善良さを持つ。屈指のムードメーカー。グリフィンドール。
㉘ヤックスリー家 (Yaxley)
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
💀 |
◆解説
死喰い人を輩出した、闇に近い家系。過激派純血主義だと考えられる。
コーバンは魔法省陥落前から官僚であったようなので、マルフォイ家などと同じく権力に近い家の可能性も高い。ただし、コーバンはルシウスの貴族的な趣味をよく思っていないようだ。
◆主な親戚
◆主な出身者
- コーバン・ヤックスリー:死喰い人。長身で厳つい顔。魔法省に潜入しており、シックネスに服従の呪文をかけた。またかつてホラスの勧誘を行ったが失敗している。
◯ポッター家 (Potter)【選外】
📚寮傾向 | 🎩大臣 | 🔼信奉者 | 💀死喰い人 | 🔥騎士団 | ⚡️DA | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
📕 | 🔥 | ⚡️ | (選外) |
◆解説
分かっている限りでも12世紀から続く名家。イグノタス・ペベレルの末裔でもある。
よく誤解されるが、もともと聖29一族でポッター家が除外されたわけでも、ポッター家が除外されたあと代わりに他の家が聖28一族入りしたわけでもない。
主に、以下の理由で聖28一族の選定から除外され、選外となっている。
(マグルの姓)
ポッター姓の者はマグルにも多く(現実世界にもポッターの姓を持つ者がいる)、ポッター家が代々住むスティンチクームにもマグルのポッターが多かったために、リストから外された。
しかしドレア・ブラックがポッター家のチャールズと結婚し、尚且つブラック家から除名されていないために、ポッター家は純血とはみなされていることが分かる。「聖28一族ではない=純血と見なされない」という単純な構図ではない。
(魔法大臣との衝突)
ハリー・ポッターの曽祖父でウィゼンガモット勤務のヘンリー・ポッターが当時の魔法大臣アーチャー・エバモンドとマグルの扱いにてひと悶着起こす。
当時は第一次世界大戦下であり、ヘンリーはマグルの保護を呼びかけたが、魔法省に反発される。
このことがポッター家を聖28一族から外す大きな要因になった。
◆主な親戚
◆主な出身者
- スティンチコムのリンフレッド:ポッター家の始祖であろう人物。彼が「ポッタラー(Potterer=ぶらぶらしている人の意)」というあだ名で呼ばれていたことがポッター家の家名の由来となった。
- ハードウィン・ポッター:リンフレッドの長男。ペペレル家の孫娘イオランテと結婚し、透明マントを長男に継承させる伝統が生まれた。
- ヘンリー・ポッター:ウィゼンガモット勤務。第一次世界大戦に介入しマグルを救うことを主張。ヘンリーは友人たちから「ハリー」という愛称で呼ばれていたらしい。
- フリーモント・ポッター:ヘンリーの息子。グリフィンドール。魔法薬の発明で資産を増やす。
- ジェームズ・ポッター:フリーモントの息子。グリフィンドール。ホグワーツ首席。不死鳥の騎士団。
- ハリー・ポッター:ジェームズとリリーの息子。グリフィンドール。ダンブルドア軍団のリーダーで大戦の英雄。